問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX!
エグゼイドは今日一話が放送でしたね
中々面白くなりそうな予感はしました
ちなみにガシャットの声はザルバこと影山ヒロノブさんだとか


何か毎度特撮感想いう場になってる気がする!
それはともかく本編です!


ラストエンブリオ2 怪牛と列車大決戦と重なる再会
クレタ島と同行者と不穏な影達


地中海の空は、文句無しの快晴だった。

水飛沫を飛ばしながら走るフェリーはやや揺れが激しいものの、この青空と美しい海の色は不快な乗り心地を気にさせることは無い。

透き通るような地中海の海と潮風は、観光をするにはこの上なく好ましい。

自然界の至宝とも云うべき景観は、ちょっとした異世界を彷彿させる。

逆廻十六夜、御門釈天、プリトゥは”ドン=ブルーノ”の友人のフェリーを使ってクレタ島まで向かっていた。

超大型台風”天の牡牛”が通過した傷痕がかなり残っていたが、それはそれ、商売は商売ということらしい。

そのフェリーには彼ら以外も乗っていた。

左翔太郎、伊達明、仁藤攻介の三人だ。

彼らは”大ショッカー”への対策として釈天が鴻上に依頼して集めて貰った。

 

「……………そこまで繋がりがあるんなら、その鴻上ファウンデーションに船も用意して貰えば良かったんじゃないのか?」

 

「それはやめといた方がいいぞ」

 

「あんたは確か伊達明だったか?」

 

「おう」

 

「何でだ?」

 

「会長は確かに頼めば貸してくれるだろうが、後が面倒なんだよ」

 

「あいつは”欲望”を第一にしてるくせにそこらへんが本当にアレだからな」

 

「そこまで言うほどか」

 

伊達と釈天の言葉で多少は察する。

プリトゥの方はエヴリシングカンパニーに伝手があるようだが、彩鳥と共に外国に行ってることになってる為に利用できない。

彩鳥が一緒にいないことがバレたらマズイからだ。

一方、翔太郎は離れたところでフィリップと電話をしていた。

 

「ったく、所長の奴は勝手に妙な依頼を受けやがって…………………」

 

「仕方が無いよ。彼は金払いはいいからね」

 

「だからと言って海外まで飛ぶことになる依頼を簡単に受けるなって話だ」

 

「風都が心配かい?」

 

「当たり前だ」

 

「そこは安心してよ。その為に僕は残ったんだ。照井竜もいるしね」

 

「それより、アレはちゃんと彼に渡して置いてよ」

 

「いいのか?」

 

「結城丈二から送られたデータと検索した彼の情報を合わせればちょうど適合すると出たんだ。間違いないよ」

 

「そうか。なら、後で渡しておく」

 

その後、翔太郎は一言二言交わしてから通話を切った。

コートの中からブレスの様な物を取り出す。

それを眺めながら一人呟く。

 

「結城丈二……………ライダーマンか。一体何を目的でフィリップにデータを送ったんだか」

 

渡せば分かるか、と呟きながら水平線を眺めるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「そろそろ着くみたいだな」

 

クレタ島の方を眺めながら仁藤が呟く。

十六夜は仁藤から妙な気配を感じていた。

仁藤自身の気配と、力の塊に近いような何かの気配を。

 

「なぁ、仁藤攻介だったか」

 

「どうした?船酔いでもしたか?」

 

「お前の中には何がいる?」

 

「ん?お前キマイラの事が分かるのか?」

 

「キマイラ?」

 

「俺の中にいるファントムだ」

 

「………………なるほど。晴人の奴と似たような物か」

 

「お前、晴人を知ってるのか。最近全然顔を見てないんだが、何処にいるか知ってるか?」

 

「いや、何処にいるかは知らない」

 

嘘では無かった。

現に一年ほど十六夜も晴人とは会ってないのだ。

現状を把握してはいない。

仁藤も納得してクレタ島の方に向き直る。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

三人で被害や焔達について話をしていると焔達への評価は十六夜と釈天たちで大きく食い違っていた。

十六夜は焔と鈴華のイメージが箱庭に行く前で止まり、釈天はその成長を見て来たのである意味仕方ない事ではあるのだろう。

その二人の様子を見て、プリトゥは賭けを提案する。

十六夜は焔達が敗北する方に、釈天は勝利する方に賭けた。

そして、プリトゥは焔達の勝利に賭けた。

ちょうどその時に、船着き場に到着した。

プリトゥは軽やかな足取りで男二人に背を向けて、ヒラヒラと手を振って先行する。

十六夜は怪訝な表情で釈天を見て、釈天は楽しそうな笑みを刻む。

何故なら帝釈天は知っている。

農耕の神霊_____文明発起の大地母神プリトゥヴィ=マータは、遥かな昔、二人の戦士の後見人を買って出たことがあった。

そしてその何れもが世界に名を轟かすほどに大成し、一時代を築くほどの傑物となって見せた。

一人目は、神々の王に。

二人目は、世界の王たる器を。

そして彼女は今、焔が三人目となると示唆した。

此れが何を意味するのか_____俄然、楽しくなってきたじゃないか。

 

(焔が俺達に並ぶっていうなら、こんなゲームで躓かれちゃ困る。精々気張ってもらおうじゃねぇか)

 

五年ほど彼らを見守ってきた釈天だが、彼の才覚の評価は保留のままだ。

西郷焔の器を確かめるにはいい機会かもしれないと思い直し、ギリシャの孤島・クレタ島に足を向けるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

十六夜たちの跡に続く様に伊達たちも船を降りていく。

 

「そういや、今更だがお前たちはどうして依頼を受けたんだ?」

 

「経費はおっさん持ちっていうし、クレタ島の遺跡をじっくり眺めるチャンスだったからな」

 

「俺は所長が勝手に受けた依頼に付き合わされてる感じだな」

 

「そうか」

 

答えを聞いて考える。

仁藤も翔太郎もどちらも仮面ライダーである。

何時もなら伊達や後藤を呼ぶ鴻上が、今回は彼らまで招集した。

そこまでする意味があるのかと伊達は考えていた。

 

(どっちかというと釈天の奴に借りを作るのが目的か?)

 

伊達は釈天の正体は知らないが、何かあることだけは察していた。

会うことは少ないが、ただの人間で無い事は怪人たちを相手してきた勘で分かるのだ。

ゆえに実益より借りの方に意味がありそうな気もするのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「準備は整った。あとは奴らを倒すのみ」

 

魔神提督が暗闇の中で呟く。

彼の背後には無数の光があった。

蠢く影の中で瞳が光を反射しているのだ。

それは全てが魔神提督の配下、ネオショッカーの戦力だった。

彼らは銀色のオーロラを潜り、進行を開始する。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

______大樹と大瀑布の水上都市”アンダーウッド”。

轟々と吹き荒ぶ風が、大樹の幹に打ち付けている。

西郷焔、彩里鈴華、久藤彩鳥はそんな中でゲームの考察をしていた。

 

『 -第二次太陽主権戦争 招待状 -

 

  拝啓、西郷焔様。

   貴方は箱庭の世界で行われる”第二次太陽戦争”への参加資格を得られました。

  本線参加資格を得る為には先ずは”黄道の十二宮”、”赤道の十二宮”に属する星獣を一匹以上使役してください。

 

  目標討伐星獣”金牛宮”

   勝利条件:①”金牛宮”の化身の討伐。

   勝利条件:②雷光を掻き消し、星をあるべき姿に戻せ。

 

 

  ※ルール概要・開催期間

   此方は予選ゲームとなりますので、開催期間は七年間とさせていただきます。

   七年が過ぎ去ると自動的にゲーム敗退となります。

   誰が討伐しても西郷焔様が討伐したことになりますので、遠慮なく協力者を募ってください。

 

 

  ※注意事項※

   この参加枠は西郷焔様に第二次太陽主権戦争に参加していただく為に設けられた特別参加枠です。

  もしも参加を棄権・放棄・無視、或いは予選敗退された場合は西郷焔様が保有している特別参加枠、及び固有の恩恵(ギフト)千の魔術(プロト・イデア)”を回収させていただきますのでご容赦ください。

   尚、開催期間中は箱庭から出られませんのでご注意ください。

  延長については考慮しますが、なるべく期間内に全ての攻略条件をクリアするようにお願いします。

 

 

                                                                              敬具

 

                                                               第二次太陽主権戦争 進行役”ラプラスの小悪魔”』

 

「………………改めて読むと、随分舐めてくれた内容だな。誰がクリアしても俺の勝利だと?まるで助けてもらうこと前提みたいじゃねぇか」

 

「まあ、我々は初心者ですからね」

 

苦言を零しながらも読み解いていく。

そうして幾つかの仮説を立てながら最終結論まで辿り着く。

ミノタウロスは、先天的に怪物だったのではない。

謎の要因Xによって、後天的に怪物と呼ばれるようになったのだ。

そこから更に焔が思考の海に沈みかけると鈴華が報酬の話をし始める。

女性陣がその話を楽しく広めている時だった。

バタン!と勢いよく扉が開き、ネコミミをピンと伸ばしたシャロロが飛び込んできた。

 

「はいはーい!!お客さん方、起きてますかー!?」

 

「…………シャロ姉。もう少し気を遣って入室しろよ」

 

何事かと視線を向ける三人だったが、その後ろから現れたもう一人の少年に意識が移る。

”アンダーウッド”を纏める少年ポロロ=ガンダックは、焔を見つけるや否や、腰に手を当てて憮然と仁王立ちする。

焔は顔の上から書籍を退けて体を起こす。

 

「よっ。準備出来たって感じの顔だな」

 

「ああ。ご注文通りの品を用意したぞ。特注品も特注品の、最新型だ。試運転の名目で貸し出すけど、絶対に壊すなよ」

 

「悪い、何から何まで。貸出料金は女王に付けておいてくれ」

 

「……………。サラッと怖い事言うなお前」

 

呆れたように溜息を吐く。

ポロロは過剰に女王を恐れているようにも思えたが、彼の立場を考えるとそうせざるを得ないのだろう。

藁葺きのベッドから立ち上がった焔は、鈴華と彩鳥に視線を向ける。

______さあ、反撃の準備は整った。

”アンダーウッド”を取り巻く”天の牡牛”を睨み付け、焔は上着を着込む。

反撃の狼煙を上げる為、彼は彩鳥と鈴華を連れて大樹の地下工房_____精霊列車の車庫に足を向けるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

焔達の背を見ながらシャロロはポロロに話しかける。

 

「ねぇ、アレを出すのはいいとして”奴ら”に感付かれない?」

 

「心配するな。そっちも対策済みだ。その為に手を結んだんだからな」

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

何処かの次元の狭間。

そこを走る列車があった。

 

「ほう。遂にアレが動くか。ちょうどいいチャンスだ。あの列車、俺が貰い受ける!!」

 

シャロロの予想通り、動きを察知する者がいた。

悪の軍団を自称する者たちの一応のリーダーが。

 

 




嵐の前の静けさ的な
いわゆる準備回でした

十六夜たちと同行してるメンバーは箱庭にいない平成二期メンバーで自由に動ける人選です
鎧武&ドライブも一応同一設定ですがそこらへんは前半四作と関わり薄い&Vシネマが残ってるなどあるので保留です
でも、関わらないとは言ってない

ラストのは活動報告の敵勢力纏めを見ると察しやすいかもです

それでは、質問などありましたら感想などで聞いてください
設定纏めを活動報告で公開中ですのでそちらでもどうぞ
感想待ってます


ちなみに次のMOVIE大戦は坂本監督担当だとか
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