「邪魔すんじゃねぇよ、雑魚どもが!!」
幽汽は拘束を振り解くとアリコマンドの首を掴んで足場に叩き付ける。
首が折れる音と共にアリコマンドは動かなくなる。
そのまま周囲に群がるニ、三体を纏めて真っ二つにする。
アリコマンドの群れに紛れてカマギリジンが幽汽に斬り掛かっていく。
両手の鎌で斬り掛かるが、幽汽はヒラリヒラリと回避し、腹を蹴り飛ばす。
怯んだ隙にライダーパスをベルトにかざす。
フルチャージ!!
刃にエネルギーを収束させてアリコマンドごとカマギリジンを叩き切ろうと駆ける。
カマギリジンはどうにか防ごうと鎌で受け止める。
だが、無駄だった。
受け止めた瞬間に鎌にはヒビが広がってあっさり折れるのだった。
そのまま横に一閃、縦に一閃されて切り刻まれる。
火花を散らしながら爆発するのを見もせずに幽汽は背後に刃を突き出す。
肉が貫かれる音と共に背後から不意討ちしようとしていたアリジゴクジンの腹に刃が突き刺さったのだ。
「それで不意討ちのつもりか?」
アリジゴクジンは腹から刃を抜いて何かしらの攻撃を仕掛けようとする。
しかし、今の幽汽は晴人との戦いを邪魔されて機嫌が悪かった。
アリジゴクジンが何をするよりも早く間合いを詰め、刃を振り掛かる。
縦に一刀両断し、周囲のアリコマンド共々爆発四散させるのだった。
◆◆◆◆◆
「無粋な連中だな」
武神鎧武はアリコマンドの首を無双セイバーとセイヴァーアローで次々と斬り落としていく。
更に片目を光らすと何処からともなく花弁を舞わせる。
腕を軽く振るうと花弁の一枚一枚が刃の様な鋭さと共に放たれる。
アリコマンド達は避けることすら出来ずに貫かれていく。
そこに目掛けて無数の針が放たれる。
一瞬速く察知した武神鎧武は後方に跳ぶ。
一瞬前まで武神鎧武がいた位置に無数の針が突き刺さる。
突き刺さった場所は泡立ちながら溶けていく。
軽く見上げるとドクバチジンが武神鎧武を狙っていた。
どうやら空中から武神鎧武を一方的に狙うつもりらしい。
とはいえ、現在は嵐が吹き荒れる中で列車上の戦闘である。
そう高くは飛べないし、速く動くことにも力を裂けてはいない。
ゆえに格好の的であった。
武神鎧武は無双セイバーを腰にしまうとゲネシスコアからザクロエナジーロックシードを取り外し、セイヴァーアローに取り付ける。
ロックオン!!
「貫け」ザクロエナジー!!
セイヴァーアローから真紅の太い矢が放たれる。
真紅の矢は嵐の影響を一切感じさせずに一直線にドクバチジンへと向かっていく。
矢を避ける為に急に動けば絶妙なバランスで保っていた均衡が崩れる。
具合的に言えば列車に置いて行かれる羽目になる。
ゆえに躱せなかった。
防ぐ術も無く貫かれて空中で爆散する。
その爆炎をすぐに見えなくなった。
だが、ドクバチジンを貫いた矢は貫いた後も勢いをそのままに拡散して無数の矢に変わる。
降り注いだ矢はアリコマンドを貫き周囲を血の海に変える。
それも雨風に洗い流されていくのだが。
死体の間をムカデンジンが駆けていく。
武神鎧武はザクロエナジーロックシードをゲネシスコアに戻して即座に無双セイバーを抜く。
ムカデンジンの攻撃を受け止めると無双セイバー峰側の突起を引いて引き金を引く。
放たれた銃弾がムカデンジンを貫いていく。
そこから素早くカッティングブレードを降ろす。
「弱者は消えるがいい」
ブラッドオレンジスカッシュ!!ザクロエナジースカッシュ!!
無双セイバーとセイヴァーアローの刃に真紅の力が収束する。
それを武神鎧武が振るえば真紅の刃状のエネルギー体が放たれる。
ムカデンジンの手足は斬り落とされ、直後に踏み込んできた武神鎧武によって斬り刻まれて爆散する。
◆◆◆◆◆
「せっかくあいつらを倒すチャンスだったんだけどな」
拘束から抜け出した幽汽はと武神鎧武を横目で見ながら晴人が呟く。
周囲の十数体のアリコマンドが各々刃物を持って一斉に斬り掛かる。
それら全てを防御もせずに受け止める。
インフィニティーの鎧には傷一つ付かない。
アリコマンドたちはそれぞれ驚いたり、困惑したりなどの反応を示す。
晴人はアックスモードのアックスカリバーを回転斬りの要領で振るう。
晴人に一斉に斬り掛かったアリコマンド達は纏めて斬り飛ばされる。
その光景に怯むアリコマンドもいたがどの個体も再び晴人へと襲い掛かる。
命令に逆らえる様な状態では無いのだろう。
一気に斬り倒そうと思ったところで側頭部を殴られたような衝撃を受ける。
勿論インフィニティーの鎧には傷一つ無い。
だが、傷は無くても衝撃くらいは感じる。
眼を凝らすとどうもどうやらアリコマンドの集団の隙間を縫うように高速移動している怪人がいた。
それが分かると晴人はインフィニティーリングをウィザードライバーにかざす。
インフィニティー!!
「そこだ!!」
インフィニティースタイルの高速移動は普通の高速移動とは違う。
時間に干渉するタイプの物である。
ゆえに普通の高速移動相手ならば優位なのだ。
体を高速で動かすのに力を使っている相手に普通に動く感覚で対応出来るのだから。
高速移動している怪人はゴキブリジンだった。
晴人はゴキブリジンを追い越すと正面からソードモードのアックスカリバーで斬り掛かる。
高速移動している状態で正面から刃に衝突し、刃の方もそれなりの勢いである。
どうなるかは一目瞭然であった。
真っ二つになったゴキブリジンは上半身は爆発し、下半身は解ける様に消えていった。
晴人はそのままアックスカリバーをアックスモードにするとインフィニティーリングをかざす。
ハイタッチ!!シャイニングストライク!!キラキラッ!!キラキラッ!!
頭上でアックスカリバーを回す。
すると、アックスカリバーはどんどん大きくなっていく。
ある程度の大きさになると横一線に振るう。
精霊列車の屋根の上にいたアリコマンド達はそれによってごっそりと削られる。
けれど、幽汽と武神鎧武はそれくらいでやられる様な相手でもない。
幽汽と武神鎧武はどうにか回避しているのだった。
「邪魔者は大体消えたようだな」
「これで続きがやれるなぁ!!」
「しつこい奴だな」
苦笑しながら晴人は迎え撃つ。
そこに生き残っていたハエジゴクジンとクモンジンが飛び出してくる。
が、最早幽汽の眼中にネオショッカーの怪人は無かった。
ただライダーパスをベルトにかざす。
その後方で武神鎧武も再びザクロエナジーロックシードをセイヴァーアローに装着させていた。
晴人はアックスカリバーにインフィニティーリングを五回かざす。
フルチャージ!!
ロックオン!!ザクロエナジー!!
ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!ハイタッチ!!プラズマシャイニングストライク!!キラキラッ!!キラキラッ!!
最早哀れですらあった。
幽汽によって斬り飛ばされたハエジゴクジンとクモンジンは真紅の矢に貫かれ、晴人が遠隔操縦する高速回転する刃に斬り刻まれたのだから。
上空で爆発する二体の怪人を気にしないまま戦闘が再開される。
二体の怪人を貫いた矢が拡散し、晴人へと降り注ぐ。
晴人は真紅の矢の雨を平然と弾きながらコネクトの魔法でソードガンを取り出す。
晴人が操る高速回転するアックスカリバーが武神鎧武へと襲い掛かる。
無双セイバーとセイヴァーアローでどうにか受け止めるが体ごと弾き飛ばされる。
その間に幽汽の刃と晴人のソードガンがぶつかり合い火花を散らす。
◆◆◆◆◆
「邪魔くせぇな」
飛び掛かろうとするコウモルジンに向けてネガデンガッシャーガンモードの銃弾をばら撒く。
意外に正確な射撃によって羽を撃ち抜かれてバランスを崩す。
そこに”天の牡牛”の稲妻が襲い掛かり、一瞬でコウモルジンは灰に変わる。
身を捻って360度に銃弾をばら撒く。
吹き飛ぶアリコマンドを盾にしてサソラジンが駆けてくる。
ネガ電王はネガデンガッシャーを素早く組み替えてロッドモードに変える。
そのまま軽く回してサソラジンの腕を弾いた上で横薙ぎにして身体を宙に浮かす。
ライダーパスをベルトにかざして足にエネルギーを集中させる。
フルチャージ!!
ネガデンガッシャーを足場に突き刺して体を浮かしてサソラジンに蹴りを入れる。
アリコマンドの集団に蹴り飛ばされたサソラジンに向けて着地の勢いを利用してネガデンガッシャーを投げ付ける。
サソラジンごと複数のアリコマンドが串刺しとなって盛大に爆散する。
ネガ電王はネガデンガッシャーを拾い上げると集団の奥にいるゼネラルモンスターに刃を向ける。
「よくも邪魔してくれたん」
「それは此方の台詞でもあるな」
「いや、俺の台詞だ。何故なら俺の方が先に襲撃したからだ」
「……………我々が敵対する理由は無いはずだ。貴様はこの列車が欲しい。我々は標的を確保すればそれでいい。利害は一致するはずだ」
「違うな。俺とお前らの利害が一致することは無い。何故なら俺の最終目標の為にはお前たちも消えて貰わないといけないからな」
「そうか。ならば、死ぬがいい」
言いながらゼネラルモンスターは構える。
その身は内側から膨れ上がっていく。
「ゼネラルモンスター……………本体!!」
ゼネラルモンスターの姿が一変する。
ネオショッカーの怪人ヤモリジンへと姿を変えたのだ。
ヤモリジンは鞭を構えながらネガ電王へと向かっていく。
「いいぜ。相手にしてやるよ、三流。覚悟しておけ。俺の強さは別格だ」
ネガ電王はネガデンガッシャーをソードモードに変えて迎え撃つ。
vs再生怪人 ネオショッカー編でした!
再生怪人、しかも序盤組というわけでついでの様にぶっ倒されるのでした
仮にも全員ボス級ですので
まだ全滅したわけでは無いので数体います
それでは、質問があれば聞いてください
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感想待ってます!
今日はオリジン登場回ですよ!(土曜九時)