問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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地球から逃げ出す宇宙人と言う不穏な話なのでした
明かなフラグ
オーブも残り三話となりました
次回はジャグラーとの一騎打ち!
あの光線を遂に使用だとか!


それでは、本編です


西瓜鎧と圧倒的な刃と用意されし物

 

「黒の菩薩樹残党が関わってないか調査しに来たが…………まさかこんなことになっているとはな」

 

「どうしますの?」

 

「もちろん加勢する。正体はどうあれ奴らは敵だ」

 

「分かりましたわ」

 

短く会話を終えると崖の上の二人は錠前を、ロックシードを取り出す。

腰には戦極ドライバーが巻かれている。

ロックシードが開錠されると共にクラックが開く音が響く。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「放て!!」

 

アルマジークの号令と共に戦車隊が次々と砲撃をする。

メテオの襲撃を受けて数は減っているが未だにその脅威は健在である。

バースとビーストが戦闘している領域にアリコマンドの被害を考えずに撃ち込まれていく。

 

「味方の被害はお構いなしのようだな」

 

「このままじゃこっちが追い込まれるだけだぞ」

 

伊達と仁藤は砲撃そのものは躱すがその直後に押し寄せてくる怪人たちに苦戦していた。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「Wめ!!魔神提督の邪魔をするな!!」

 

「貴様の相手は我らだ!!」

 

「翔太郎!!」

「分かってる!!」

 

フィリップの声に叫び返す。

メタルシャフトで魔神提督と打ち合う中、黄金ジャガーとジャガーバンが背後より迫ってくる。

大幹部を相手にする中でそちらを相手にする余裕は無い。

冷や汗を流す中で予想外の救援が現れる。

 

ドリアンアームズ!!ミスターデーンジャラァァァァァァス!!

「背後からの攻めは卑怯でなくて?」

 

ギター音が混じる電子音と共に二刀のノコギリの様な刃ドリノコを構える仮面ライダーブラーボこと凰蓮・ピエール・アルフォンゾが割り込んだのだ。

黄金ジャガーの槍を巧みに弾き、ジャガーバンの剣を力技で弾きその上で盾ごと吹き飛ばす。

 

「卑怯かどうかなど重要では無い!!」

 

「確かに卑怯ではあるな」

 

叫び返すジャガーバンと納得する黄金ジャガー。

凰蓮はその反応は特に気にせず戦極ドライバーのカッティングブレードを倒す。

頭部のモヒカンにエネルギーが収束する。

それを開放し、極大なエネルギー体として頭を振るう。

その規模ゆえに黄金ジャガーとジャガーバンは防ぎながらも吹き飛ばされていく。

 

「あんたは?」

 

「ワテクシは味方よ。雑魚の相手はしてあげるから坊やはそいつに専念しなさい」

 

「誰が坊やだ!!」

「翔太郎、落ち着いて魔神提督に集中してくれ。悪いね、助かったよ」

 

それだけ言葉を交わす。

Wはそのまま魔神提督と切り結び、ブラーボはアリコマンドを薙ぎ倒していく。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

砲撃を続ける戦車隊に一つの大きな塊が突っ込んでいく。

 

スイカアームズ!!大玉ビックバン!!

 

巨大なスイカ型の球体が唐突に落下する。

その質量で戦車を押し潰す。

 

「何が起きた!?アレに向けて一斉砲火だ!!」

 

アルマジークの指示で砲塔は全てスイカ球体に向けられる。

砲口が火を噴く前に球体は変形を始める。

 

ジャイロモード!!

 

飛行形態へと展開したスイカアームズは飛び上がって砲弾を全て回避していく。

更にお返しとばかりにスイカアームズも砲撃を放つ。

次々と戦車は火柱へと変わっていく。

 

「何者だ?」

 

流星はマシンメテオスターで低空飛行をするスイカアームズと並走しながら話しかける。

 

「呉島貴虎だ」

 

鎧の中からそんな言葉が響く。

その名を聞いて流星は正体を察する。

相手もそうと分かって名乗ったのだろう。

 

「ユグドラシルの後始末に各地を走り回ってる男が何故ここに?」

 

「今回の件にその問題が関わってる可能性があったんでな」

 

「そうか。なら、味方と思っていいんだな?」

 

「それで構わない」

 

それだけを確認すると互いに別の方へ顔を向ける。

貴虎は戦車隊を一つ一つ丁寧に潰して回る。

流星は砲撃を搔い潜りながら司令塔へと接近していく。

メテオスターから光弾を放ち、土煙を巻き上げる。

 

「ぬぅ!?」

 

ジュピター、レディ?OK!!ジュピター!!

「ホワチャ!!」

 

土煙を突き破る形で木星型のエネルギー体を拳に纏わせて流星が飛び出す。

メテオスターに乗ったまま木星の拳を叩き込む。

アルマジーグは球体形態になる間もなく拳を叩き込まれ吹き飛んでいく。

そのまま戦車に体がめり込む。

流星はそのまま追撃する。

 

「トドメだ!!」

メテオ!!リミットブレイク!!

 

バイクから飛び降り、青いオーラを纏ったキックを放つ。

戦車ごとアルマジーグを貫き、爆散させる。

そちらはたいして見もせずに怪人軍団に突撃していく。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「さすがに限界か」

 

最後の戦車を叩き斬りながら貴虎は呟く。

戦車隊と打ち合いしては埒が明かなかったので鎧モードに変形させ、その薙刀で戦車隊を斬り裂いていたのだ。

その間は集中砲火を受け続けたがスイカアームズの強度でごり押しすることで切り抜けた。

それも限界。

スイカアームズは火花をあげながらかろうじて立っているだけだった。

 

「それ!!」

 

「ふん!!」

 

そこに河童の皿と鬼のこん棒が投げ付けられる。

河童の皿は爆発し、鬼のこん棒は装甲にめり込んだ。

その攻撃は確かにスイカアームズにトドメを刺すものだった。

あくまでスイカアームズにだが。

一際大きな火花をあげて爆発するスイカアームズの爆炎から人影が飛び出してくる。

上空からは二つの鎧が降ってきている。

 

ミックス!!メロンアームズ!!天下御免!!ジンバーメロン!!ハハッー!!

「はぁ!!」

 

二つの鎧は人影の上で融合し、人影と重なる。

それによって貴虎は仮面ライダー斬月 ジンバーメロンアームズへと変身した。

ゲネシスドライバーの方がエナジーロックシードの力は引き出せるがスイカアームズからチェンジするなら此方の方が手っ取り早いのだ。

そして貴虎にとってもこの姿で十分だった。

素早くこん棒を投げ付けたウニデーモンへと間合いを詰める。

 

「何ぃ!?」

 

「遅い!!」

 

その一閃は必殺の一閃。

戦極ドライバー開発初期からヘルヘイムで戦い続け、今も戦う男の一撃はただの一閃でも威力が違う。

ウニデーモンを無双セイバーで容易く真っ二つにする。

 

「これをくらえ!!」

 

その隙に皿爆弾を投げ付けるオカッパ法師。

だが、それはメロンディフェンダーを中心に展開された電磁バリアによって阻まれる。

ジンバーメロンアームズになったことでメロンディフェンダーの防御性能が向上している。

貴虎の手にはいつの間にかソニックアローが握られていた。

 

ロックオン!!

「吹き飛べ」

メロンエナジー!!

 

ソニックアローから緑の矢が放たれる。

皿爆弾を投げ続けていたオカッパ法師の胸に大きな黒々とした穴が開く。

鋼鉄より硬い甲羅すら貫かれていた。

 

「カーパ……………」

 

苦悶の声を細々と漏らしながらオカッパ法師は倒れながら爆散した。

貴虎はその間にも次々とアリコマンドを蹴散らしていく。

無双セイバーで裂き、ソニックアローで貫き、メロンディフェンダーを投げ付け吹き飛ばす。

嵐の様な勢いだった。

 

「ならば、これならどうだ!!」

 

ドロリンゴが貴虎の前に立ち塞がり、姿を変えていく。

ドロリンゴは姿を自由に変えられるのだ

しかし、貴虎は特に気にもしなかった。

 

「スカイライダーの力できさぐばぁ!?」

 

「遅い。それに姿を変えようと貴様は貴様だ」

 

姿が変わった直後に一閃斬り裂かれる。

姿をスカイライダーと同様にしようと中身はドロリンゴ咄嗟の対応すら出来ずに散るのだった。

 

「びびびびびびびびび~!!」

 

「わぉーん!!」

 

「ビーダー!!」

 

「ベイダー!!」

 

シビレイジンが電気を鞭に纏わせながら放ち、オオカミジンが殺人音波を叫ぶ。

ムササベーダー兄弟が上空から火炎を放ちながらナイフを持って襲い掛かる。

貴虎は戦極ドライバーに手を掛けるとゆっくりとカッティングブレードを降ろす。

 

メロンスカッシュ!!ジンバーメロンスカッシュ!!

 

メロンディフェンダーをサーフボードの様にして電磁バリアを張りながら滑っていく。

右手に無双セイバー、左手にソニックアローを構え刃にエネルギーを収束させる。

電気、殺人音波、炎を電磁バリアを弾きながら高速ですれ違う。

ムササベーダー弟のナイフを軽く弾き、正面から一刀両断する。

その後方のムササベーダー兄はナイフを持った腕をソニックアローで斬り裂き横一閃で裂く。

無双セイバーの弾丸をオオカミジンの口に撃ち込み黙らせた上でソニックアローで×字に斬り裂く。

シビレイジンが放つ電気を躱し、電磁バリアで反らしながら接近し、鞭を一瞬の接触で斬り裂いた上で無双セイバーを左肩から右腰まで振り下ろす。

纏めて三十秒も掛かっていなかった。

その全てを擦れ違い様に撃破し、爆散させた。

 

「今まで戦ってきた相手に比べればお前たちなど弱い」

 

勝ち残り去っていった男、自身の研究に全てを利用した男、救済を求めた男、全てを飲み込む機械を脳裏にちらつかせながら小さく呟く。

メロンディフェンダーを蹴り上げて持ち直す。

そのまま怪人軍団を吹き飛ばしていくのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「なめているのか。何故本気を出さない?」

 

「さてな。自分で考えてみたらどうだ?」

 

メタルシャフトを構えながら挑発するように呟く。

強がってはいるが息は切れ始めていた。

大幹部との一騎打ちであるエクストリーム無しでは苦戦するのも仕方ない。

それでもフィリップを風都に残したのは理由がある。

敵は何処にでも現れる。

この島に来る前に路地裏で出会った怪人のように。

照井もいるが念には念を入れた上でフィリップは置いてきたのだ。

 

「行くぜ」

 

「まぁいい。本気を出さぬならそのま、グゥ!?」

 

剣を振り上げた魔神提督の横に何かが突っ込んだのだ。

Wの右手には携帯電話の様な物が握られていた。

それを使ってハードボイルダー、否、飛行装備をしたハードタービュラーを呼び出したのだ。

 

「あらかじめ船に乗せといて助かったぜ」

「君が気を引いてたのもあるだろうけどね」

 

「貴様ら、舐めた真似を…………」

 

「さて、仕切り直しといこうぜ」

 

ハードタービュラーに跨りながら再びメタルシャフトを構えるのだった。

 






斬月&ブラーボ参戦でした

ジンバーメロンは小説版で登場しました
小説版はカブト以外良い物です

貴虎は基本的に圧倒的に強い扱いです
劇中でほぼ唯一戦極ドライバーでゲネシスドライバーを破った男ですから
開発者自ら認める性能差を覆した男ですから

それでは、質問があれば聞いてください
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