問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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遂にラスボス!マガタノオロチ出現!
圧倒的な強さでオーブを倒してしまうのでした
そして嫌がらせ全開なジャグラーという

クバル散る!
本当に無様に散るのでした!
ある意味ジニス超恐ろしい!

ゲンムの正体が明かされるのでした!
メタ的には分かってたけどね!
来週はいよいよゾンビゲーマー出現
そしてまさかのレーザー退場である
いや、促販リストに名前が無いから察してはいたけどさ


それでは、本編です


光る矢と虚空の鍵穴と新たなるグリード

精霊列車内にて焔はスカハサに事情を聞いていた。

そんな中でスカハサが突如顔を強張らせ、警戒心を募らせる。

 

「…………あの未熟者。怪牛を仕留め損なったか」

 

「は?」

 

「ごめん、事情説明中止。これヤバいやつだ」

 

素っ頓狂な声を上げる焔。

既視感ある浮力が彼を襲ったのは、その直後だった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

彩鳥の放った一撃は精霊列車の上空に、激しい鮮血を撒き散らした。

そちらに気が向いた一瞬だった。

三つの音声が同時に響き渡った。

 

フルチャージ!!フルチャージ!!ブラッドオレンジスカッシュ!!ジンバーザクロスカッシュ!!

 

一瞬の隙が生じたヤモリジンにネガ電王、幽汽、武神鎧武が迫る。

気付き、咄嗟に鞭を振るうが遅かった。

鞭は幽汽に斬り裂かれ、距離を詰められ一閃入れられる。

一閃を受け硬直した体はネガ電王が放った弾丸に撃ち抜かれる。

トドメに果実の切り身の様なエネルギー体を潜り抜けて放たれた武神鎧武のキックに貫かれる。

 

「我がネオショッカーに栄光あれ!!」

 

断末魔と共にゼネラルモンスターの姿へと戻り爆散していった。

晴人は彩鳥を守るように立ち塞がる。

再び三対一の形で向き合う。

そこに高速飛行する何かが飛び込んでくる。

 

「やはり、ゼネラルモンスターごときでは駄目だったか」

 

「何者だ?」

 

「我が名はネオショッカーグリード。大首領の命により参上した」

 

角の生えた兜のような頭部、胸には龍の顔、背には龍の翼を生やすグリードが剣を構える。

胸元の龍の頭部より火球を放ち牽制した上で稲妻を纏いし剣を振るう。

再び乱戦が開幕しようとしていた。

彩鳥は背後の戦闘を気にかけつつも術師に集中する。

一矢によって撃ち抜かれた首は、クルリクルリと宙を舞っている。

雨風を読み切って放たれた一矢は天を穿つが如く直進し術師の首を撥ね飛ばした。

其れは人の身で可能な技ではない。

神域と呼ばれる程に研鑽された武錬があって初めて実現する一矢だ。

反撃を予想していなかった術師が為す術もなく的になったのは必定だろう。

次いで放たれる三本の矢。

何れも必殺の軌道を描いて首無し死体に迫る。

だが首の無い死体に矢を放つなど、死体に鞭を打つより卑劣な行為だ。

首を飛ばし生命活動を停止させた以上、これ以上の行為は必要ない。

しかし、違和感はあった。

首を撥ね飛ばされた胴体は撃ち抜かれたまま硬直している。

不動のまま滞空していた首無し死体は___落下することなく、上空に留まっていたのだ。

 

「……………ちぇっ。バレちゃ、」

 

首無し死体が動き、クルリクルリと弧を描いて落下してくる生首を受け取り胴体に装着した瞬間だった。

切断面が癒着する一瞬前に淡く光り、爆発を引き起こしたのだ。

更に胴に放たれた三本の矢が突き刺さる。

今度は矢自体が淡く光り、内から弾ける。

精霊列車の上空に大量の肉片が撒き散らされる。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

彩鳥の背後の甲板では此方は此方で上空の事など気にせずに激しい戦いが続いていた。

幽汽の斬撃を躱しながら火球を至近距離で放ち吹き飛ばす。

武神鎧武が放つ矢を剣で斬り払いながら距離を詰めようとする。

ネオショッカーグリードが矢を斬り払ってる隙を狙ってネガ電王が斬り掛かる。

ネガデンガッシャーの刃の側面を叩いて弾き飛ばす。

そのまま腰を振って龍の尾でネガ電王を武神鎧武の方へと殴り飛ばす。

次いで斬り掛かってくる晴人の対応をしようとするが手が遅れる。

一撃目で剣を弾かれ、二撃目を装甲が厚い腕で受け止めようとしてそのまま斬り裂かれる。

左腕からセルメダルを溢れさせながら後退すると背中に矢が突き刺さる。

動きが止まったところに幽汽の荒々しい一撃が叩き込まれそうになる。

ギリギリのところで剣で受け止め蹴りを入れる。

前方と後方から晴人とネガ電王がほぼ同時に斬り掛かる。

ネガ電王の方に踏み込み、足払いで体を浮かせた上で掴み晴人の方へと投げ飛ばす。

そこに火球を放ち続け纏めて吹き飛ばしを狙う。

晴人は投げ付けられたネガ電王を避けると火球をお構いなしに突っ込んで行く。

爆風に押されはするが装甲には傷一つ無い。

間合いを詰めて鍔迫り合いになったところで幽汽が大振りに剣を振り抜く。

ネオショッカーグリードはさすがに火花を散らしながら体勢を崩す。

だが、インフィニティースタイルである晴人は正面から受け止めた上で幽汽を斬り飛ばす。

 

ターンオン!!ハイハイハイハイハイタッチ!!プラズマシャイニングストライク!!

「ハァァ!!」

 

アックスカリバーをアックスモードに変えてプラズマシャイニングストライクを発動させる。

アックスカリバーを上空に投げ付け、遠隔操作によって直角にネオショッカーグリードへと落ちていく。

ネオショッカーグリードは転がるようにギリギリのところで回避する。

アックスカリバーは甲板を貫き姿が見えなくなる。

 

「隙だらけだ!!」

 

「それはどうかな?」

 

ネオショッカーグリードが火球を放ち、ネガ電王がネガデンガッシャーガンモードで乱射する。

その全てを装甲で弾き飛ばしながら腕を振り上げる。

 

「ぐぉ!?」

 

甲板を突き破り、ネオショッカーグリードの足元からアックスカリバーが出現する。

セルメダルを血が噴き出すかのように撒き散らす。

そこから回るように腕を振るい、セイヴァーアローを構える武神鎧武、ネガデンガッシャーを組み替えていたネガ電王、立ち上がろうとしていた幽汽を斬り飛ばす。

武神鎧武はダメージによって姿を維持できなくなり、ブラッドオレンジアームズの姿に戻る。

ネガ電王も幽汽も変身が解け、イマジンの姿に戻る。

 

「こりゃ分が悪いか………………」

 

呟いた直後に上空でアステリオスが戦斧を構えるのを見る。

そこで何をしようとしているのか察する。

 

「さすがにアレに巻き込まれるつもりはねぇな。一旦引くか」

 

ネガタロスは言うなり他の面々を連れて自分の列車に飛び移る。

同時に”サン=サウザンド”号からネガデンライナー(改)feat.幽霊列車が離れ、何処かの異空間へと消えていく。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「どうやら今回は此処までのようだな」

 

「決着は付けなくていいのか?」

 

「それはまたの機会としよう」

 

シュバルツ将軍と闇博士マーブロも時を同じくしてクライナーに乗り込んで消えていった。

まるで何か察したかのように。

 

「俺達はどうする?」

 

「あいつらが引いたなら仕事も終わりだ。あとはあっちで片付けるべきことなんだろう」

 

虹野明とタンクトップシャドーもビルドレッシャーに乗り込んでレインボーラインへと帰っていくのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

少し時を遡る。

彩鳥は爆発を眺めながらも追撃に矢を放つ。

 

(やはり、生きてましたか)

 

爆発の直前に動いた死体を思い返しながら考える。

爆発を受けたはずの死体は胴に空いた穴を何時の間にか塞ぎ、首も癒着させる。

 

「へぇ、中々やるじゃん」

 

カッと瞳を見開いた術師は雨風を凌いでいたローブを脱ぎ捨て、先程まで流体を操っていた七つの宝玉を奔らせる。

彩鳥が射た矢は、空を駆ける七つの宝玉によって阻まれた。

 

(………………それにしてもやはり先生に何か仕込まれましたか)

 

スカハサとのやり取りを思い出す。

本来なら矢が爆発するような恩恵を彩鳥は持っていない。

それなのに何故かそれは起きた。

ならば、要因として考えられるのはアレしか無かったのである。

何がどうなって爆発と言う結果が発生しているかは分からないがスカハサが与えた物では無いのも察している。

スカハサの言葉から考えても彩鳥の中で動き始めていた何かを安定させたような口振りであった。

何よりスカハサは弟子にこういう恩恵を与える様なタイプでも無い。

結論が出ないことを考えても仕方ないと頭の片隅に置き、剛弓を仕舞う。

あのタイミングで防がれるのなら、この距離ではもう射貫くことは難しい。

先程の油断ももう無いだろう。

 

(白い毛皮の虎に、首を斬られ、胴に穴が開いても死なない身体。そして虚空を駆ける宝玉。…………なるほど。先生が言っていた中華の俗物とは彼女のことでしたか)

 

敵の出自を看破する彩鳥。

此処まで完璧に符合する伝承は世界広しといえど一つしか無い。

しかし彩鳥の予測が正しければ、敵は魔王に比肩する敵ということになる。

それも彼女の記憶が正しければ、遥か昔に封印された魔王の一人だ。

真実ならば、先手を取れても侮ることは出来ない。

警戒を怠ることなく敵を睨み付ける彩鳥。

だが首を斬られ、胴に穴を開けられた術師は特に何をすることもなく、薄い笑みを浮かべたまま精霊列車を見送った。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

術師の正体は中華神話”封神演義”の申公豹であった。

今回の太陽主権戦争のゲームルールに合わせて年齢制限をクリアする為に肉体年齢を下げているようだ。

白額虎とアステリオスとようやく合流する。

幾つか会話を済ませるとアステリオスは右手に己の本来の武器である”ラブリュス”を取り出す。

ケラヴノスに比べるとかなり小さいが、此れは元々戦に使う為の武器では無い。

真の用途は別にある。

鬼気迫る形相で体を起こしたアステリオスは、高速で去っていく精霊列車に両刃斧(ラブリュス)の先端を向けて睨み付ける。

何かを察したのか精霊列車と激しく対立していた者たちは次々と離脱していっていた。

元々アステリオスにとっては邪魔でしか無かったので好都合である。

彼は依然として”ミノタウロス”に救いが必要だとは思っていない。

しかし、どうしても解き明かさねばならない謎が出来た。

それを知るのが西郷焔と云う人物ならば、此処で逃がす訳にはいかない。

迷宮の語源に相当する”ラブリュス”の戦斧を掲げたアステリオスは両手を捻るようにして______鍵穴を開く様に、虚空を斬った。

 





ネオショッカーグリード参戦!
登場作はHEROSAGAです!

乱戦は一旦終わるのでした
ネガタロスとしてはゲームに巻き込まれる気は無いので引きました

彩鳥の力は十六夜と似たような物ではあります
本人自覚無しで、無意識に使ってるからあの形となってます

それでは、質問があれば聞いてください
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