あいつ登場!!
前回の三つの出来事!!
一つ!!とある男は“アンダーウッド”の大樹を目指していた。
二つ!!問題児達の競い合いは霧崎と映司が勝利して、二人が収穫祭に先に行く事へなった。
三つ!!一同はサラに案内されて、大樹の中へと入って行くのだった。
◆◆◆◆◆
貴賓室。
一同が招かれた貴賓室は大樹の中心に位置する場所だ。
そこでサラと“ペルセウス”や魔王の事を話したりした。
その途中で扉がノックされる。
「誰だ?」
「俺だ。ガロロの奴から届け物だ」
うんざりしたような声が聞こえてきた。
サラは苦笑しながら入るように言う。
「ついに郵便まで押し付けられたのか?」
「そうみたいだな。あいつ、護衛という話がいつの間にか便利屋みたいな扱いだ」
本当にうんざりした様子で入ってきた男は、届け物をサラへと渡す。
映司は男に見覚えがあるように感じた。
男の方も映司に気付いたようだ。
「お前は………確か仮面ライダーオーズ、火野映司だったか?」
「そうですね。貴方は確か………」
「門矢士だ」
映司が言う前に士は自ら名乗った。
そのやり取りに周囲は怪訝な顔をする。
「知り合いか?」
「いや、顔を見た事があるくらいだ。まだ俺が行った事の無い“世界”の人間だからな」
そんな風に答えた後、二人は少し話す事がある、と言って部屋を出た。
部屋に残っているのは霧崎、ラッテン、黒ウサギ、ジン、アーシャ、ジャック、サラである。
その後、少し話すと黒ウサギは“ノーネーム”のメンバーを(強引に)連れて最下層へと向かった。
“ブラック★ラビットイーター”を焼きに行くのだった。
◆◆◆◆◆
焼いた後は日が暮れるまで収穫祭を見学した。
幾つかのギフトゲームの参加申請を済ませ、バザーや市場を見て回った。
途中で霧崎&ラッテンが消えそうになるが、その度に止める黒ウサギだった。
◆◆◆◆◆
宿の映司の個室にて、士と映司は語り合っていた。
互いの箱庭に来た経緯などをである。
士はたまたま来た世界が箱庭だったが思いの外広いので時間を掛けて見て回ろうと計画していたようだ。
その資金集めの為にガロロの護衛についてるわけである。
とはいえ、もはや雑用係に近いが。
そんな風に話していると、
「映司さん!!士さん!!緊急事態でございますッ!!」
黒ウサギが勢いよく扉を開いた。
「「どうした?」」
「襲撃ですッ!!“アンダーウッド”は現在、魔王の残党に襲われております!!我々もすぐに協力を____
そこで黒ウサギの言葉が切れる。
宿舎の壁をぶち抜き、巨大な腕が三人の前に現れた。
「は!?」
「な!?」
二人は驚きの声を上げつつ、ベルトを腰に装着する。
そして映司はメダルを、士はカードを構える。
ベルトにそれらを入れると、
「変身!!」カメンライド、ディディディケイド!!
「変身!!」タカ!!トラ!!バッタ!!タトバッ、タトバ、タットッバ!!
士はディケイドに、映司はタトバコンボに姿を変える。
直後に襲撃者が巨腕を振るって宿舎を薙ぎ倒す。
士、映司、黒ウサギは宿舎の外に飛び出る。
「巨人か……」
襲撃者の全身を見て、士が呟く。
全長三十尺の巨体であった。
とはいえ、映司も士もある意味見慣れているので驚きはしない。
「オオオオオオオオオオオオッォォォォオォ!!」
猛々しい声を上げて仮面の巨人が襲い掛かってくる。
巨大な剣を降り下ろして来るが、彼ら三人が避けられない程ではない。
「黒ウサギちゃん!!魔王の残党ってまさか…………」
「いえ、この不埒者どもはギフトゲームを無視して襲ってきました。即ち典型的な無法者の集団でございます!!」
黒ウサギの声には明らかに怒気が含まれている。
ギフトゲームを破った蛮行に腹を立てているのだろう。
「お前ら!!大丈夫か!!」
霧崎が巨人に蹴りを入れつつ現れた。
その後ろからはラッテンが着いてきている。
「此方は大丈夫です!!」
答える黒ウサギ。
その後、黒ウサギの指示で映司、士、霧崎、ラッテンは地表へと出る事になった。
彼らが暴れると地下都市が崩れかねないのだ。
地下は黒ウサギに任せる事になっている。
映司と士はギフトカードからバイクを取り出し、霧崎とラッテンを後ろに乗せるとカンドロイドの上を走って地表へと向かう。
◆◆◆◆◆
地表は乱戦状態だった。
平原と大河の岸で、弾き合う鋼の音が響く。
飛び散る火花が、夜の帳を照らし出す。
轟々と撃ち合う炎の矢と、竜巻く風の壁が弾け合う。
奇跡の結晶である“恩恵”を用いた戦争が“アンダーウッド”の麓で繰り広げられていた。
士、映司、霧崎、ラッテンは各々状況を確認して動き出す。
◆◆◆◆◆
士は自身の役目の為に戦場をバイクで走っていた。
「とりあえずガロロの奴を見付けないとな」
言いながら二枚のカードを取り出して、ベルトに投げる。
カメンライド、ク、ク、クウガ!!
フォームライド、ペガサス!!
士の姿はベルト以外がディケイドからクウガ・ペガサスフォームに変わる。
そしてボウガンを構えて、能力を生かし、正確に周囲の巨人の脳天を撃ち抜く。
何だかんだ、士も“アンダーウッド”で数ヵ月過ごして、そこに住む者たちがやられるのは見ていられないのだ。
「まぁこれも“雑用”の一環だ」
呟きながらも巨人を倒し続けるのだった。
◆◆◆◆◆
スキャニングチャージ!!
「セイヤァァァァァ!!」
映司は戦場に飛び込むなり、タトバキックを発動し数体の巨人を消し飛ばす。
クワガタ!!トラ!!チーター!!
爆炎から飛び出た直後、クワガタの頭、トラの胴、チーターの足を持つ亜種、ガタトラーターへと姿を変える。
クワガタヘッドから電撃を放ちつつ、チーターレッグで高速移動し、トラクローで急所を斬り裂いていく。
クワガタ!!ゴリラ!!チーター!!
胴をゴリラへと変えて、ガタゴリーターとなる。
腕のゴリバゴンーンを発射して目の前の巨人を吹き飛ばす。
ライオン!!トラ!!チーター!!ラトラタ!!ラトラーター!!
ラトラーターコンボに姿を変えると、ライドベンダーを再び取り出してトラカンと合体させてトライドベンダーとする。
そしてトライドベンダーに跨がるとメダジャリバーを取り出す。
トリプル!!スキャニングチャージ!!
「ハァァァァァ!!」
トライドベンダーから光弾を放ちつつ、メダジャリバーですれ違い様に巨人を斬り裂いて行くのだった。
◆◆◆◆◆
二人の仮面ライダーが巨人を倒していく中、霧崎とラッテンは後方の防衛線で構えていた。
霧崎としては攻めるより守る方が能力的にも得意なのだ。
[来タゾ]
「分かってるよ!!」
街の方へと向く攻撃を【弱者のパラダイム】で祓い、近付く敵を撃退していく。
霧崎より後ろには傷がほとんど無かった。
「さて、私も働かないとね♪」
ラッテンはディーンに乗りつつ、笛を奏でる。
その音色は味方を強化しつつ、巨人の力を削ぐ。
◆◆◆◆◆
彼らの雄姿に“アンダーウッド”の士気が一気に高まる。
これを勝機と見た誰かが、大樹の上で“龍角を持つ鷲獅子”の旗印を広げて照らした。
サラは巨人を振り払い、赤髪をたなびかせて叫ぶ。
「“主催者”がゲストに守られては末代までの名折れッ!!“龍角を持つ鷲獅子”の旗本に生きる者は己の領分を全うし、戦況を立て直せ!!」
一喝に応じて、おおと鬨の声が上がる。
サラの一喝で己を取り戻した各コミュニティは、旗印の下に集って本来の役割に就く。
それにより巨人は後退を始める。
◆◆◆◆◆
刹那、琴線を弾く音がした。
反応する間もなく一帯は濃霧に包まれる。
◆◆◆◆◆
しかし、そんなものは一切仮面ライダーには関係無い。
士は元よりこういう事態を想定して目の利くクウガ・ペガサスフォームにしたのだし、映司は頭部をシャチに変えれば問題はない。
そして霧崎にとっても霧は意味が無い。
死の脅威さえ見えていればどうにでもなるのだ。
◆◆◆◆◆
彼らの活躍、そしてフェイス・レスの活躍によって戦況は以前押していた。
少し時が経ち、安全を知らせる鐘が鳴らされた。
濃霧は晴れ、一同は満月を見上げるのだった。
◆◆◆◆◆
某所。
「おのれ、ディケイドォォォォォ!!遂にオーズと接触してしまったか!!だが、私も準備は出来ている」
中年の男は銀色のオーロラの中へと消えた。
◆◆◆◆◆
カウント・ザ・メダルズ
赤、タカ、クジャク、コンドル
緑、クワガタ、カマキリ、バッタ
黄、ライオン、トラ、チーター
白、サイ、ゴリラ、ゾウ
青、シャチ、ウナギ、タコ
橙、コブラ、カメ、ワニ
特、スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ
士、登場でした。
台詞が少なかったかも知れませんがそれは次回以降で。
vs巨人第一ラウンドは終了です。
次回から第二ラウンドです。
彼女も登場。(ライダー関係では無い)
それでは質問などがあれば聞いてください。
感想待ってます。