カメンライド、ヒビキ!!
士は仮面ライダー響鬼にカメンライドして音撃棒・烈火を両手に持って化け物達を吹き飛ばしていた。
「クソッ!!次から次へと出てきて………その上、巨人までか!!」
左右から襲いくる化け物を叩き砕き、前方の化け物に炎弾を放ちながら愚痴る。
状況としてはかなり悪い。
士はともかく全体に置いて。
アタックライド、オ・ニ・ビ!!
上から飛び掛かってくる化け物に口から炎を放ち、焼き払う。
こんな作業をさっきからずっと続けていた。
◆◆◆◆◆
「キリノちゃんを離せ!!」
映司はオーズに変身して触手の化け物を追跡していた。
キリノとは映司がさっき出会った樹霊の少女である。
キリノが逃げ遅れていたところを映司が助けたのだ。
映司は“契約書類”と巨人の襲撃を聞いて“ノーネーム”のメンバーと合流しようとして走り回る中で出会ったのだ。
そして一緒に行動していたが、少し目を話した隙に岩塊から変化した化け物にキリノが捕まったのだ。
◆◆◆◆◆
「何だよ、この化け物は!?」
「見りゃ分かるでしょ!!大蛇よ!!」
叫びながら霧崎とラッテンは大蛇に攻撃を仕掛けて絶命させる。
霧崎もラッテンもとりあえず合流したものの状況がさっぱり分かってないというところである。
「蛇の事じゃねぇよ!!蛇もだがこの化け物どもの大元の事だ!!」
「そんなの分か「雲に隠れてるのに正体が分かるわけ無いでしょ」
ラッテンの言葉は後ろから現れたぺストの言葉に遮られる。
「でも、大体察せれるけどね」
ボソリ、と呟くぺスト。
「カブトさんに、ラッテン!!ご無事でしたか!!」
「ジン、そっちも大丈夫だな?」
「はい……しかし、映司さんや士さんは…………」
「あいつらはたぶん大丈夫だ。問題はレティシアだな」
“契約書類”を握りながら言う。
ラッテンはぺストがじっと雷雲に覆われた夜空を見つめていることを怪訝に思った。
「マスター、いどうかしたんですか?」
「……………すぐに此処を逃げた方がいいわ」
「「え?」」
「契約があるからジンに死なれたら困るし、守ってはあげるつもりはあるけど_____さすがの私も、アレを相手に守り抜く自信はないもの」
「あぁ、確かに俺もアレから守り抜くのは難しいな……」
悠然と構えながらも、冷や汗を額に浮かばせるぺスト。
一足先に夜空を見ていた霧崎も冷や汗を浮かせている。
何事かとラッテンとジンが天を仰ぎ見た刹那_____
「_____GYEEEEEEEEEEEEEEEEEYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaEEEEEEEEEEEEEEEEYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaa!!」
神話の光景を見た。
「ジン、今のは何だ?」
「龍の純血…………!!そんな、最強種が何で最下層に…………!?」
絞り出した言葉に万感の畏怖が籠る。
直後、巨龍は雄叫びと共に鱗を散弾のように撒き散らす。
鱗は次々と化け物へと変幻する。
“アンダーウッド”を取り囲むように産み落とされた魔獣を相手に、霧崎達は臨戦態勢に入る。
◆◆◆◆◆
ギフトゲームに関しては黒ウサギの“審判権限”により一時休戦が近付いていた。
巨人に関しては十六夜が大暴れしていた。
数百の巨人を倒すだけでなく、味方、“龍角を持つ鷲獅子”を焚き付けた。
◆◆◆◆◆
黒ウサギは審議決議の受理がされた事を全域に届くような声で宣言した。
「“審判権限”の発動が受理されました!!只今から“SUN SYCHRONOUS ORBIT in VAMPIPE KING”は一時休戦し、審議決議を執り行います!!プレイヤー側、ホスト側は共に交戦を中止し、速やかに交渉テーブルの準備に移行してください!!繰り返し
「_____GYEEEEEEEEEEEEEEEEEYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」
え?とウサ耳を疑う黒ウサギ。
彼女が審議決議の宣言をしている最中、巨龍は雷雲を撒き散らして“アンダーウッド”へと急降下を始めた。
身動ぎ一つで大気を震撼させる龍は“アンダーウッド”の僅か100mを通過し突風を巻き起こす。
「うおぉぉぉ!?滅茶苦茶過ぎるだろうが!?」
霧崎は思わず叫ぶ。
【弱者のパラダイム】は死の脅威を祓う。
しかしこれは、“範囲が広過ぎる”。
これでは精々自分の周囲から祓うくらいしか出来ない。
ジン、ぺスト、ラッテンと少数の味方は守れてはいるが、その他の大多数が巻き込まれて吹き飛ばされる。
霧崎はそれをただ見ているだけしか出来ない。
これが龍の純血、最強種である。
真に恐ろしいのはこの突風は巨龍がただ飛翔しただけなのだ。
これこそ神々の箱庭で“天災”と称されたものである。
突風が収まり、我にかえると霧崎達、そしてサラと黒ウサギは落下する同士たちの救出に向かう。
カメンライド、カブト!!
アタックライド、クロックアップ!!
士も巻き上げられはしたが仮面ライダーカブトにカメンライドして、クロックアップする事によって時間流を操作することにより周囲の時間を遅くらせて落下する人々を救出しながら降りていくのだった。
◆◆◆◆◆
地下都市、緊急治療所。
審議決議から半刻ほどで“ノーネーム”はレティシアと映司以外とは合流した。
そして映司は魔獣に襲われた子供を助けようとして上空の城に乗り込んで行ったという事が判明した。
しかし彼らに空を飛ぶ事は出来ず、歯痒い思いで空の古城を睨む。
◆◆◆◆◆
_____“アンダーウッド”上空。
吸血鬼の古城・城下街。
トリプル!!スキャニングチャージ!!
「セイヤァァァ!!」
映司はタトバコンボでメダジャリバーを構えて敵を倒し続けていた。
敵は血塊と苔の集合体のような赤黒い怪物だ。
一体一体は屑ヤミーと同じ程度で脅威ではない。
数もオーズには関係無い。
だが、背にキリノを含む十人近い負傷者と子供が入るとなれば話は別だ。
オーズのスペックがどれだけあっても動きを制限される。
「何処か……隠れるところは無いかな?」
「こ、こっちにあります!!」
キリノが指差す先には廃墟があった。
隠れる場所があれば充分、と判断して映司は右腰からオースキャナーを取り出してベルトに入っているメダルをスキャンさせ、必殺技を発動させる。
スキャニングチャージ!!
映司が飛び上がると、敵との間に三つの輪が現れる。
「セイヤァァァ!!」
輪を潜り抜けながら敵へ向かって蹴りを放つ。
タトバコンボの必殺技、タトバキックである。
蹴りが当たった瞬間、敵の集団は爆散するのだった。
これで一先ず近くにいた分は倒しきった。
映司は変身を解いて廃墟に身を潜めた。
「皆、無事だよね?」
「う、うん」
「ああ。お前さんのおかげで全員無事だ」
キリノと年輩の獣人が礼を述べた。
話を聞くと、老人はガロロ=ガンタック、“六本傷”頭主のようだ。
此処からどうするか、と考えているとさっきの怪物、ガロロが言うには冬獣夏草に囲まれて襲撃を受けたがジャックとアーシャが加勢して撃退した。
全員集まると、今後の方針はガロロに任せるとジャックは言う。
そしてジャックは此処にいる人々はペナルティ条件を満たしていることが告げられた。
今後どうするか本気で悩む一同だった。
ゲームをどうにかしなければ、十日後に血の雨が降る事になるのだから。
◆◆◆◆◆
某所。
「“奴ら”も動き出したか………南にはディケイドもいると報告がある。“奴ら”の動向を探るのに兼ねて甦った私を見せてやろうではないか!!」
ガイは高らかに叫び、部下を連れて銀色のオーロラに消えるのだった。
◆◆◆◆◆
某所。
「巨人も、巨龍もディケイドを倒すには足りない………次の戦闘が始まる時に“これ”を投入し今度こそお前を消してやるぞディケイド!!」
中年の男はアタッシュケースを片手に持ち、ポケットに何かを入れて銀色のオーロラへと消えるのだった。
◆◆◆◆◆
カウント・ザ・メダルズ
赤、タカ、クジャク、コンドル
緑、クワガタ、カマキリ、バッタ
黄、ライオン、トラ、チーター
白、サイ、ゴリラ、ゾウ
青、シャチ、ウナギ、タコ
橙、コブラ、カメ、ワニ
特、スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ
レティシアのゲーム第一ラウンド終了!!
【弱者のパラダイム】で祓える死の脅威の範囲は明記されてませんが、あまりに大規模な死の脅威を全域カバーは不可という事にしました。
某所二ヶ所については各々独自に動いています。
故に互いの動きも把握していません。
本編で触れないので言っておきますが“奴ら”は殿下達の事です。
まだ魔王連盟と呼ばれてないのでガイにはそう呼称させました。
それでは質問などがあれば聞いてください。
感想待っています。