問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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脅迫と連盟会議と獣の帯

 

前回の三つの出来事!!

 

一つ!!次々と出現する化け物と巨人に十六夜、映司、士、霧崎は各々対処するのだった。

 

二つ!!黒ウサギが“審判権限”を使用し、交戦を止めようとした時に巨龍が突風を起こし、多くの同士が巻き上げられた。

 

三つ!!キリノ達を助ける為に古城に乗り込んだ映司はジャックから自分達がペナルティ条件を満たしてしまっている事を聞かされるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

本陣営。

一夜明け、連盟会議場には、

“一本角”の頭首にして“龍角を持つ鷲獅子”連盟の代表・サラ=ドルトレイク

“六本傷”の頭首代行・キャロロ=ガンダックと頭首護衛・門矢士

“ウィル・オ・ウィスプ”の参謀代行・フェイス・レス

“ノーネーム”のリーダー・ジン=ラッセルと逆廻十六夜、霧崎カブト

が集まっていた。

そして黒ウサギが会議の進行役として前に立つ。

他のコミュニティは委任状を受け取ってあり、サラとキャロロに委任されている。

自己紹介もかねて、少し話すとキャロロが十六夜達が常連の喫茶店のウェイトレスだった。

どうもどうやら、ちょっとした諜報活動をしていたらしい。

しかしそれを話してしまったのが運の尽き。

十六夜達は脅し、三割引を約束させるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

上空・吸血鬼の古城。

映司達は干し肉やスープなどを食べながら今後の方針を相談していた。

 

「今後の活動だが…………意見を募りたい。誰か案はあるか?」

 

ガロロが問うと、映司が即答した。

 

「俺は……残って謎解きをした方がいいと思う。十日後にはペナルティを受ける事になるからね」

 

その後、審議決議で外敵がいない内に子供たちにも協力して貰い、城下街を散策するということになった。

そして映司としてはある程度、勝利条件の解答が出来ていたのでそれを補強する為に数個の質問をする。

そこでレティシアの話を聞くことになった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

会議は滞り無く進行していた。

会議の内容は、“バロールの死眼”が盗まれた事、北と東にも魔王が現れた事、魔王達の目的、そしてレティシアについて。

最終的に乗り込もうという話になり、捜索隊を送る事になった。

会議が終わり、水式エレベーター内。

謎解きを頑張ろうという雰囲気になっていたのだが……

 

「いや、謎なら既に解けているが」

 

十六夜の発言に、は?と声が重なる。

そして、

 

「何だ、お前も解いてたのか」

 

という士の発言で更に驚きの声が上がる。

一同は一斉に疑問符を浮かばせて二人を見る。

 

「ええっと、常連さん?貴方さっきサラ様に『情報が少ないから敵地に部隊を送れ』とかなんとか言ってませんでした?そして、士さん?貴方も何で言わなかったのですか?」

 

「いや、ここはこいつらに合わせておこうかと思ってな」

 

そう言って十六夜を指差す士。

 

「うん?俺は『情報が少ないけど、謎は解けたからゲームクリアしようぜ!!』という意味で言ったんだが」

 

ついでに救援部隊とか編成してくれたらいいな、的な。

確かに『ゲームクリアを目指す部隊』と言っていたが、まさか言葉の通りとは思うはずが無い。

 

「でもそんな風に誤解してくれて本当に万々歳だなー。もし何処かの馬の骨にうちの美髪メイドを隷属させられるようなことになったら、それこそ殺し合うしかねぇもんなー。いやぁ、運が良かったな本当に!!」

 

(白々しいな、オイ!!)

 

心の中で叫ぶ霧崎。

明後日の方向を見ながら話す十六夜。

ニヤニヤ笑う士。

キャロロはサラに報告しようと思うが十六夜に脅されて取り止めるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

レティシアについての話などを聞いた映司達は情報を纏めて、“獣の帯”を“獣帯(ゾディアック)”として読み解いていた。

ゾディアックとは“黄道帯”や“黄道の十二宮”の別称である。

そして十二星座と蛇使い座を集めると解釈し、それらに関連する痕跡を探索する事にした。

蛇使い座は万が一の時の為である。

あの星座は微妙なラインなのだ。

一方、ジャックは様々な夢を見せる魔法の傘、オーレ=ルゲイエの作った夢見の傘を散策に協力してくれた子供にプレゼントすると言い。

子供達が楽しく協力出来るようにしていた。

映司はジャックと子供達のやり取りの

中で旗印の重要性を感じる。

そしてガロロから魔王への対処の仕方を簡単に聞く。

その間にジャックとアーシャが子供達に説明を終える。

そして本格的な探索を開始するのだった。

 

「ん?」

 

「どうかしましたか?映司さん?」

 

「いや、何でもないよ」

 

その途中、映司は視線を感じて振り返るがそこには何も無かった。

気のせいであろう、と結論付けて探索を再開した。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

一方のぺストとラッテン。

元主従ではあるが、再開してから初めて二人っきりで話していた。

 

「いや~お揃いの服ですね」

 

「メイド服だけどね」

 

同じ服装であるのを楽しそうにするラッテン。

対して興味無さそうなぺスト。

その服装をある程度気に入ってるラッテンとまだ着慣れないぺストは対称的な反応である。

 

「それでマスターはこれからどうするんですか?」

 

「契約があるからジンを守らないとだけど、太陽への復讐を諦める気は無いわ」

 

「そうですか、それを聞ければ安心ですよ」

 

「何よ、その顔………」

 

変にニヤニヤするラッテンを怪訝な眼で見るぺスト。

 

「私はもう貴女のマスターでは無いのだから付き合う必要は無いわよ?」

 

「酷い事を言いますね。私も霧崎マスターの手助けをしますからそんな事は言わないでくださいよ~」

 

「何でここであのヘタレ男の名前が出るの?」

 

“契約”を知らないぺストは疑問に思う。

ヘタレ男は外見から判断しているのだろう。

 

「それは……まだ秘密ですね♪」

 

顔を少し赤めながら、それだけ言うとラッテンは逃げるように移動する。

 

「ちょっと教えなさい!!」

 

そんな態度を取られると気になるので追い掛けるぺスト。

そんな様子を可愛いと思いながら逃げるラッテンであった。

その追いかけっこは霧崎に見付かり、「何やってんだ、お前ら……」と呆れられるまで続くのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

主賓室にて、“ノーネーム”一同は作戦会議をしていた。

十六夜はグリーに手を貸して貰って攻略組。

待機組はジンとぺストを中心に霧崎とラッテン。

 

「ここら辺が各々の能力的に無難だな」

 

「俺の【弱者のパラダイム】は守り特化だから攻め向きじゃないしな」

 

ちなみに士は“ノーネーム”メンバーでは無いのと別用があるらしく、この場にはいない。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

“アンダーウッド”から少し離れた地点。

 

「ハァァァァ!!」チョーイイネ!!キックストライク!!サイコー!!

 

その人影は足に炎を纏いながらグールの群れに蹴りを放つ。

蹴りが直撃したグール達は爆散するのだった。

 

「ふぃ~」

 

男は変身を解いて大樹の方を見る。

その上空には古城が浮いている。

 

「これで何度目だ?明らかに足止めってかんじだよな」

 

男はここ数日、何度かグールによる襲撃を受けていた。

それらは蹴散らしたが、その影響で到着予定よりかなり時間が掛かっている。

 

「あそこも大変そうだし急ぐか!!」コネクトプリーズ!!

 

男は魔法陣からバイクを取り出して“アンダーウッド”へと急ぐのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

カウント・ザ・メダルズ

 

赤、タカ、クジャク、コンドル

緑、クワガタ、カマキリ、バッタ

黄、ライオン、トラ、チーター

白、サイ、ゴリラ、ゾウ

青、シャチ、ウナギ、タコ

橙、コブラ、カメ、ワニ

特、スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ

 

 






今回は戦力の整えというかんじでした。


士の頭首護衛はこの世界での役目などではなく、居候する代わりの職業のようなものです。
基本的に働かざるもの食うべからずですので。


それでは質問などがあれば聞いてください。
感想待ってます。

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