問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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ドラゴンとコアと最高の演奏

古城。

ディケイド、士の参戦により戦況はかなり変わった。

数の上では13対2と不利ではあるが、映司もタジャドルコンボとなっているので囲まれずに済んでいる。

 

「ハァァァァ!!」

 

クジャクの翼を展開して炎の羽を矢の如く放つ。

それによってグライアもホロスコープスも距離を詰めれない。

更にタジャスピナーからの炎弾も加わる。

 

「時間が無いみたいだからな。10秒で終わらせてやるよ」

カメンライド、ファファファイズ!!

フォームライド、アクセル!!

 

士は仮面ライダーファイズに姿を変えると、すぐにアクセルフォームにチェンジする。

アクセルフォームは10秒間のみ高速移動が出来るのだ。

とりあえず手近にいたキャンサーゾディアーツに攻撃を集中する。

キャンサーは蟹座なだけあって、かなり装甲が固い。

しかし装甲などお構い無しの如くライドブッカーで斬り付ける。

高速移動に対応出来ないキャンサーは攻撃を受けるままだった。

一ヶ所に攻撃が集中しているとも気付かずに。

 

「中々やるね……」

 

映司はスコーピオンゾディアーツの蹴りを回避しながら、その腹にタジャスピナーを押し付けると0距離で炎弾を放つ。

怯んだ所を畳み掛ける。

右腰からスキャナーを取り出して、タジャスピナーに入ってるメダルをスキャンしていく。

 

キンッ!!キンッ!!キンッ!!キンッ!!キンッ!!キンッ!!キンッ!!

 

スキャン音が鳴り響き、完全にスキャンをする。

 

「これで終わりだ!!」

 

士もキャンサーにトドメを刺そうとしていた。

カードを取り出してベルトに入れる。

 

ファイナルアタックライド、ファファファイズ!!

ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギガスキャン!!

 

スキャナーとディケイドライバーから音声が響く。

そしてタジャスピナーから回転する銀色のエネルギー弾が放たれてスコーピオンを貫く。

キャンサーはポインターが大量にセットされ、身動きを取れない所に強化クリムゾンスマッシュが一ヶ所に叩き込まれ続ける。

爆炎が二つ生まれる。

映司と士はすぐに他のホロスコープスに視線を向けるが、アクエリアスが両肩の水瓶から液体を爆炎に向けて放つ。

すると、爆炎が収まり中から無傷のキャンサーとスコーピオンが出てくる。

 

「再生能力か!!」

 

アクエリアスの液体には傷を癒す力があるのだ。

復活したキャンサーとスコーピオンは同時に叫ぶ。

 

「「超新星!!」」

 

叫んだ直後、キャンサーとスコーピオンに刻まれた星座が輝く。

そして二体は大きく姿を変える。

より蟹のような姿に、より蠍のような姿に巨大化し変化したのだ。

 

「クソッ、面倒だな。ならこれだ」

 

士は即座にケータッチを取り出す。

その隙に敵も攻撃をし掛ける。

サジタリウスが矢を大量に放ってくるが、タジャドルの炎の羽で最低限撃ち落とす。

レオが熱波を放つがタジャスピナーの炎弾で相殺する。

その間に士はケータッチを操作する。

 

クウガ、アギト、リュウキ、ファイズ、ブレイド、ヒビキ、カブト、デンオウ、キバ

 

ケータッチに表示されたマークをタッチしていく。

それに対応した音声が流れる。

最後のマークをタッチするとベルトを操作し、ディケイドライバーがあった場所にケータッチを納める。

 

ファイナルカメンライド!!ディケイド!!

 

瞬間、ディケイドの胸に九枚のカードが現れる。

カードには各々クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバの顔が刻まれている。

そしてディケイドの頭部にもカードが一枚現れる。

それはディケイド自身の顔が刻まれている。

これがディケイドの強化形態、コンプリートフォームである。

 

「さあ、覚悟しろ!!」

 

士は敵の集団にライドブッカーを突き付けながら叫ぶ。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

東南の平野。

巨龍が現れた直後、大量の魔獣が地上に散布された。

しかしそれどころでは無い状況でもあった。

魔獣らとほぼ同時に現れた仮面ライダーコアがかなりの脅威であった。

巨人の二、三倍はある巨体が暴れる、それだけでかなりの規模の被害が出る。

更にコアの口から放たれる熱線は直撃したら“アンダーウッド”が消し飛びかねない。

 

「バンバン吐いて来やがって面倒だな!!」

 

幸い霧崎が熱線を真上に祓う事によって被害は出ていない。

しかしそれが何時まで続くか分からない。

 

「頼む!!来てくれ、ドラゴン!!」ドラゴライズプリーズ!!

 

晴人は呼び出せるか分からないが、賭けとしてドラゴライズの指輪をスキャンする。

そして晴人は賭けに勝った。

大きな魔法陣から晴人のファントム、ウィザードラゴンが召喚される。

 

「行くぞ、ドラゴン!!」

 

晴人はマシンウィンガーに跨がって、ドラゴンに近付く。

ドラゴンの近くに来るとマシンウィンガーが変形してドラゴンと合体する。

これによってドラゴンを完全に制御出来るのだ。

そしてコアへと近付き、炎弾を放つ。

コアは炎弾を腕で防ぎながら忌々しそうに叫ぶ。

 

「うっとおしい蝿が!!」

 

腕を振り回すが、ドラゴンを捉える事は出来ない。

口を開き、薙ぎ払う為に熱線を放つ準備をする。

コアの口にエネルギーが貯まっていく。

そこにドラゴンが炎弾を放つ。

それによって収束していたエネルギーが乱れ暴走し掛ける。

 

「今だ!!」

「行け、ディィィィィン!!」

 

不安定になった所を狙ってサラとディーンがコアの下顎に攻撃を放って口を閉じさせる。

 

「ぬぐっ!?ぬぁぁぁぁ!?」

 

エネルギーは口の中で破裂して、コアは口から煙を吐いて怯む。

その隙に足を狙って“龍角を持つ鷲獅子”連盟と“ノーネーム”は攻撃を集中する。

コアのバランスが崩れ始めるが、それで終わる筈が無い。

 

「調子に乗るなぁぁぁ!!」

 

コアは腕で地面ごと大きく薙ぎ払う。

直接巻き込まれた者は血塗れで吹き飛び、余波だけでもかなりの数が吹き飛ぶ。

 

「ヤバッ…………」

 

そしてディーンの操作に集中していたラッテンも巻き込まれかける。

ラッテンは避けられないと確信して眼を閉じて防御に集中する。

 

「諦めんな、馬鹿!!」

 

そんな霧崎の声がラッテンの耳に響いた。

ラッテンが恐る恐る眼を開けると、ラッテンは霧崎に抱き抱えられていた。

お姫様だっこと言うやつである。

ラッテンはその状態に顔を少し紅くする。

 

「助けてくれたんだ、霧崎……」

 

「当たり前だ。お前は……………っ……とりあえず、お前を死なせるわけがねぇだろ」

 

霧崎は途中で何か言い淀んで、言い直したようなかんじで言い切った。

霧崎も顔を少し紅くしているのにラッテンは微笑む。

言い淀むのは分かるが出来れば言って欲しかったな~と思いながら、ラッテンは霧崎が居た位置を思い出す。

霧崎が居たのはコアと“アンダーウッド”のちょうど間だ。

そこからラッテンが巻き込まれる前に助けるには常にラッテンを気にかけでもしないと間に合わない。

つまり霧崎はコアの熱線から“アンダーウッド”を守りつつ、ラッテンに危険が無いか気にしていたわけである。

それを推測したラッテンは更に顔を紅くして

 

「ありがとうね」

 

呟き、霧崎の唇を奪った。

 

「なっ、えっ、はぁ!?いや、おい、ちょっ……」

 

霧崎は顔を真っ赤にして動揺する。

それもそうだろう、こんな時にいきなりキスをされれば動揺もするだろう。

当のラッテンは霧崎が固まってる内に腕から降りると、霧崎の方を向いて唇に手を当てる。

 

「ファーストキスもーらった♪」

 

「いやいやいや!!何もこんな時じゃなくてもいいだろ!?」

 

「こんな時、だからよ♪」

 

そう言うとラッテンはハーメルケインに口を付ける。

今なら最高の演奏が出来そうなのだ。

そしてラッテンの演奏が響く。

 

「何だ……この音は!?」

 

コアが苦しげに言う。

ラッテンの演奏がコアのガイアメモリとコアメダルの繋がりを乱しているのだ。

そしてその状態で足への攻撃が続き、コアはバランスを崩して倒れる。

すぐさまに起き上がろうとするが、

 

 

「フィナーレだ!!」チョーイイネ!!キックストライク!!サイコー!!

 

 

ラッテンの演奏によって魔力が強化されている晴人がキックストライクをスキャンする。

ドラゴンが変形していき龍の脚となる。

コアとの間に巨大な魔法陣が幾つも現れる。

それを蹴り抜いて行き、蹴りの勢いは増していく。

そして起き上がろうとしていたコアの顔面に蹴りが、ストライクエンドが直撃する。

 

「ゴガァァァァァァ!?」

 

顔面に直撃したコアはそこから全身にヒビが広がって砕け、蹴り抜かれる。

ウィザードが地面に着地し、ドラゴンが元の姿に戻ると一際大きな爆炎が立つのだった。

 

「ご静聴ありがとうございました♪」

 

同時にラッテンの演奏も終わる。

そして霧崎に向きなおると、

 

「後は任せたわよ」

 

それだけ言うと、力を使い果たしたラッテンは意識を失って倒れるのだった。

霧崎はその体を支えつつ呟くのだった。

 

「分かってるよ、お前が目覚める前には終わってるよ」

 

そしてラッテンを背負うのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

コアが倒された事により、コアを形成していたガイアメモリは砕けた。

しかし三枚のコアメダルは残り淡い光を放ちながら何処かへと飛んでいった。

それに気付くのは誰もいない。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

古城。

コンプリートフォームになった士はアクエリアスに狙いを定める。

アクエリアスを倒さない事には全てを倒せないのだ。

 

「お前にはこれだ」カメンライド、ブラスター!!

 

ケータッチを持って、ファイズのマークを押して再度セットする。

すると胸のカードが全てファイズブラスターフォームへと変わる。

コンプリートフォームはカメンライドする事によって胸のカードが対応するフォームに変わってそのフォームの全ての能力を使えるのだ。

更にそのフォームを召喚する事も可能である。

士は少し離れた所にファイズブラスターフォームを召喚する。

そして一枚のカードを取り出して腰の部分に移動したディケイドライバーに入れる。

 

ファイナルアタックライド、ファファファイズ!!

 

その動作を召喚されたファイズもする。

召喚されたライダーは基本的には同じ動きをする。

ファイナルアタックライドが発動されてアクエリアスの両肩にポインターが設置される。

 

「ハァァァァ!!」

 

二発の超強化クリムゾンスマッシュがアクエリアスを貫く。

アクエリアスは大量のフォトンブラッドを撒き散らしながら爆散する。

再生はしない。

肩の水瓶を破壊されたら再生は出来ないのだ。

 

「まずは一体だ」

 

呟いた後、残りの足止めをしている映司に加勢をする。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

カウント・ザ・メダルズ

 

赤、タカ、クジャク、コンドル

緑、クワガタ、カマキリ、バッタ

黄、ライオン、トラ、チーター

白、サイ、ゴリラ、ゾウ

青、シャチ、ウナギ、タコ

橙、コブラ、カメ、ワニ

特、スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ

 

 





コア撃破!!
巨体は的であると同時にライダーのスペックで動かれると厄介だったり。

箱庭は基本的にアンダーワールドと似た扱いです。
故にドラゴライズが出来たという事です。
演奏で強化されたのはハーメルケインでの演奏だからということで。


古城の方の本格的な戦闘は次回です。
今回でやるつもりでしたがvsコアが意外に長くなったもので。


それでは質問があれば聞いてください。
感想待ってます。

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