映司と士はジェネラルシャドウとショッカーグリードの事が気になったが、今はゲームクリアを優先と言う事でホロスコープスを倒した跡から欠片を回収する。
士は思い出した様に確認をする。
「蛇使い座の欠片はどうした?」
「この通り、取り返してあるよ」
映司は蛇使い座の欠片を士に見せる。
そして全ての欠片を回収すると玉座の間へと向かう。
途中で十六夜と合流して各々の謎解きの確認をする。
細部は違えど大体同じ様な解答になっていた。
玉座の間に着き、欠片を填めていく。
最後の欠片を填める前に十六夜はレティシアに確認を取る。
「外の巨龍はもしかしてお前自身なんじゃないか?」
「ああ、その通りだ」
レティシアは肯定する。
最強種の召喚には器と星の主権が必要。
その器がレティシアというわけである。
そして最後の欠片が填め込まれる。
その時、一同は疑問に思う。
(どうやって巨龍を無力化する?)
(どうレティシアを解放するのか?)
そんな疑問が解決をしないまま、“契約書類”に勝利宣言がなされる。
{ギフトゲーム名“SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING”
勝者・参加者側コミュニティ“ノーネーム”
敗者・主催者側コミュニティ“ ”
*上記の結果をもちまして、今ゲームは終了となります。
尚、第三勝利条件の達成に伴って十二分後・大天幕の開放を行います。
それまではロスタイムとさせていただきますので、何卒ご了承下さい。
夜行種は死の恐れもありますので、七七五九一七五外門より退避して下さい。
参加者の皆様はお疲れ様でした}
◆◆◆◆◆
大樹の麓。
「ラッテンを頼むぞ」
「は、はい」
霧崎はラッテンをジンに任せると魔獣の群れへと向かっていった。
◆◆◆◆◆
古城。
映司と士は“契約書類”を読み直し、即決した。
「それじゃあ、行こうか」
「ああ、これじゃ終われないからな」
二人は立ち上がって玉座に背を向ける。
大天幕が開放されればレティシアがどうなるかは察しがつく。
レティシアは慌てて二人に叫ぶ。
「お前達、何をするつもりだ!?」
「そりゃ、」
「「巨龍を討つ」」
二人が同時に答える。
そして、
「皆で手をつなげば、その手はどこまでも届く腕になる。俺は君の手も掴みたいんだよ、レティシアちゃん」
「俺は幾つもの世界を見てきた。お前は間違ってはいない。だが俺はそんな悲劇で妥協はしない。救うなら全て救ってやるよ」
二人は明確に意思を示す。
レティシアは言葉を失い、十六夜は呆れたような笑みを口元に浮かべる。
「……なら、俺も協力するぜ」
十六夜も玉座に背を向けた。
そして十六夜も意思を示す。
「俺は自己犠牲の出来る聖者よりも、物分かりの悪い勇者を助ける方が一〇〇倍好ましいんでね。悲劇になりきれねぇなら、俺がこの手で喜劇に変えてやる。______だから覚悟しろ。俺達は巨龍を倒して完膚なきまでに救ってやるからな」
三人は外へと向かっていく。
◆◆◆◆◆
大樹の麓。
インフィニティープリィィィィィィズ!!ヒースイフードーボーザバビュードゴーン!!
「来い、ドラゴン!!」
晴人はインフィニティースタイルになってアックスカリバーで魔獣を斬り裂いていく。
ハイタッチ!!ハイタッチ!!ハイタッチ!!ハイタッチ!!ハイタッチ!!プラズマシャイニングストライク!!
「ハァァァァァァ!!」
アックスカリバーを遠隔操作して四方八方から切り裂く。
勝利宣言によって全ての参加者の士気は高まっていた。
「我々の勝利は決まったッ!!後はこの有象無象を蹴散らすのみッ!!同士よ、これが最後だッ!!死力を尽くせッ!!」
サラが吼えて、鬨の声が答える様に響く。
「あいつらがレティシアを見捨てるわけが無い。なら、やる事は一つだ!!」
霧崎は【ライズ】を全開にして魔獣を潰していた。
大天幕が開放されればどうなるかくらいは霧崎にも分かる。
だからこそ死力を尽くして戦う。
それらの様子を見て、途中参戦で事情がさっぱり分からない晴人も大体察する。
「み、見ろッ!!また巨龍が降りてくるッ!!」
「今度はかなり低いぞッ!!」
「まさか………“アンダーウッド”に突撃するつもりかッ!?」
全軍に、恐怖と戦慄が走った。
霧崎と晴人は自然と並び立つ。
ほぼ初対面ではあるが、通じあってる様に確認を取る。
「霧崎、お前はどうする?」
「決まってるだろ。巨龍を止める」
「そうだな、俺達が最後の希望だ!!」
二人は巨龍へと向かっていく。
◆◆◆◆◆
古城・最端の崖。
十六夜と映司と士の行動は迅速であった。
「変身!!」
「変身!!」
カメンライド、ディ、ディ、ディケイド!!
タカ!!クジャク!!コンドル!!タージャードルー!!
「じゃあ、行くか!!」
映司は翼を広げて飛ぶ。
士と十六夜はマシンディケイダーに二人乗りになる。
その前にはカンドロイドが道を作っている。
十六夜が巨龍を撃ち、映司と士はサポートというかんじである。
急降下していった、巨龍へと三人は向かっていく。
◆◆◆◆◆
大樹の麓。
巨龍はその凶暴な顎を限界まで開き、東南の平野の地平へと急降下。
激突寸前のところで進路を変え、雄叫びと共に大樹へと突進を仕掛ける。
霧崎と晴人は最前線で迎え撃つ。
(アレヲ止メレルカ分カラナイゾ)
(そんなことは百も承知だ!!)
そんなやり取りをしながら目の前の死の脅威を掴み、上へと祓おうとする。
しかし敵の規模が規模だ。
祓うにも苦労する。
晴人も加勢しようとした時、サラが隣に立つ。
「お前達、正気か!?」
「ああ、正気だ。俺達が引いたらたくさんの被害が出る。だから止めるんだ」
「無理だ!!それは自殺と変わらない!!」
「………ありえないことするのが魔法使いだろ?」
「退かないのか?」
「俺は最後の希望だ。俺は退くわけにはいかない」
言い切る晴人。
覚悟を感じてサラも決意する。
「______分かった。ならば、私も同じだけの決意を示そう!!」
サラは一族の誇りである龍角を切断した。
「な!?」
晴人が動揺するが、それ以上は言わない。
彼女の覚悟を前にそれらの言葉は吐けない。
「お前の力は龍から来ているのだろう………それなら純度の高い霊格である龍角が力になるはずだ」
「ああ、確かに受け取ったぜ。あんたの覚悟を!!」
サラから渡された龍角は光を放って金色の指輪へと変わる。
そしてその指輪をベルトにかざす。
チョーイイネ!!フィニッシュストライク!!サイコー!!
インフィニティースタイルの周囲を透明のドラゴンが回って晴人と一つになる。
インフィニティースタイルにドラゴンの翼と爪と尾が現れる。
これが全ての力を解放した形態、インフィニティードラゴンである。
「フィナーレだ!!」
晴人は蹴りを、全ての力を込めた蹴り、インフィニティーエンドを巨龍に向かって放つ。
右足にはドラゴンの頭部が顕現する。
「______GYEEEEEEEEYAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」
「止まれぇぇぇぇぇ!!」
巨龍が雄叫びを上げ、霧崎が叫ぶ。
霧崎の意地で巨龍の頭が上空を向いた時に晴人の蹴りが巨龍を押し上げる。
アタックライド、イリュージョン!!
ファイナルアタックライド、ディ、ディ、ディケイド!!
そこへ更に三発のデイメンションキックが巨龍を貫く。
そして大天幕が開かれ、巨龍の体が消えていく。
心臓に刻まれた神々しい極光が浮き彫りになる。
その一瞬を待っていたように十六夜が追走する。
「見つけたぞ……………十三番目の太陽!!」
十六夜は両手に抑えた光の柱を束ね、巨龍の心臓を撃ち抜く。
巨龍の断末魔は無く、その総身は光の中へと静かに消えていく。
巨龍の心臓から零れ落ちた、もう一つの太陽______レティシアを日光から庇うように抱いて、映司は右腕を振り上げた。
◆◆◆◆◆
“アンダーウッド”主賓室。
レティシアが目を覚ましたのは二日後だった。
「起きたかい、レティシアちゃん」
声を掛けたのは映司だった。
映司は読んでいた本を閉じる。
「私は……」
「問題は無いよ。二日程寝ていただけだよ」
「ずっと起きるのを待っていたのか?」
「ずっとじゃないね。順番で待っているかんじだよ」
レティシアが少し身を起こすと、黒ウサギが部屋に飛び込んできた。
黒ウサギはレティシアに気付くと歓喜の声を上げる。
そして他のメンバーを呼ぶ為に部屋を出ていった。
本当に騒がしい。
少し話して映司も退室する。
レティシアは小さく泣く。
「………そうか。私の太陽は、空にあるものだけじゃなかったんだな」
そんな実感と幸福感を胸に、もう一度眠りにつく。
太陽の様に輝く同士たちと歩む明日に思いをはせ、レティシアは優しいまどろみに身を任せるのだった。
◆◆◆◆◆
カウント・ザ・メダルズ!!
赤、タカ、クジャク、コンドル
緑、クワガタ、カマキリ、バッタ
黄、ライオン、トラ、チーター
白、サイ、ゴリラ、ゾウ
青、シャチ、ウナギ、タコ
橙、コブラ、カメ、ワニ
特、スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ
四巻分終了!!
次回からの内容は日曜日までのアンケートの結果に次第です。
活動報告の方で実施してます。
それでは質問があれば聞いてください。
感想待ってます。