前回の三つの出来事!!
一つ!!十六夜、リリ、映司、士、晴人、霧崎、ラッテンは各々市場を回るのだった。
二つ!!リリは暴れ馬に弾き飛ばされた所で奇妙な店を発見するのだった。
三つ!!リリから奇妙な店の話を聞き、そこへ向かう一同だったがマッチョ人形を前に退散するのだった。
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そして翌日。
非常に負けず嫌いな十六夜はかなり本気でパンプキンキッシュを作っていた。
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士は連盟議長室に来ていた。
そこでサラに昨日のギフトゲームに関する考察を聞かせていた。
話を聞かせるとサラは士に対して勧誘活動を行った。
結果は、
「悪いが俺は何処かのコミュニティに加わる気は無いんでな。そもそも俺みたいな通りすがりに頼る時点で間違いだ」
すっぱりと断る士。
残念そうにするサラ。
「そうだ、あのギフトゲームには近付かない方がいい。あれはトラップゲームの可能性がある」
「まぁ俺もそんな気がしていたが、俺より他の奴に言った方がいいんじゃないか?」
「それもそうだな」
そしてサラは人を呼んで、誰も通さない様に指示を出した。
その間に士は連盟議長室を出ていた。
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その時、リリはコッペリアと話していた。
そして“退廃の風”に襲われていた。
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ライトプリーズ!!
そんな音声と共に館を光が包む。
「リリ、逃げるぞ!!」
「こりゃとんでもない物がいたものね………」
「それどころでは無いだろう!!」
「カブト様!!白雪姫様!!ラッテンさん!!どうしてここに!?」
「それはこっちの台詞だよ!!」
霧崎に言われて狐耳を伏せるリリ。
白雪姫とラッテンは鈍色の風を見て冷や汗を流している。
ハリケーン!!ドラゴン!!ビュー、ビュー、ビュービュービュービュー!!
晴人はハリケーンドラゴンに姿を変える。
まともに戦え無いので逃げる体勢に入っているのだ。
霧崎の【弱者のパラダイム】も死の脅威とは違う“退廃の風”には意味が無い。
ライトプリーズ!!
ソードガンにライトの指輪をかざす。
ソードガンが光を放ち、“退廃の風”が寄ってくる。
晴人はソードガンを投げ捨て、囮にする。
「今の内だ!!」チョーイイネ!!スペシャル!!サイコー!!
晴人は翼を展開しながら叫ぶ。
霧崎はリリとコッペリアを晴人に預け、自分はラッテンを抱える。
六人は追憶の檻から逃げ出すのだった。
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一方、その頃の映司はと言うと、
「それでジャック。素材はこれで解決として成功しそう?」
「ヤホホ、五分五分と言った所ですかね。何分未知の技術に近い所もありますから」
「それでいいよ。可能性があるなら………」
何やらジャックと話を進めているのだった。
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某所。
「大ショッカーめ、私が用意した物も奪っていったな。まぁいい、ディケイドに終わりが近付けばそれでいい。さて、これらは……“あれ”を利用させて貰おう」
中年の男は銀色のオーロラへと消える。
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主賓室。
そこで一同はガロロを混ぜて話あっていた。
コッペリアの正体は第三永久機関。
それを完成させなければ“退廃の風”は止まらない。
そこで十六夜はコッペリアに宣言する。
「今日からお前は永久機関コッペリアじゃない。俺たち“ノーネーム”が造る新しい人形___神造永久機関コッペリアだ」
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士、映司、晴人、白雪姫、リリは市場の割れ目を眺めていた。
士、映司、晴人は既に変身済みである。
彼らの役目は足止めである。
彼らが互いに役目を確認し合うと、市場の割れ目から低く鳴動するような地響きが聞こえた。
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一方の地下工房。
そこに十六夜、霧崎、ラッテン、コッペリア、そしてジャックがいた。
「にしても神珍鉄を使うなんてよく思いついたわね」
ラッテンがディーンを取り出しながら呟く。
ディーンの姿は壊れはしてないがヒビだらけである。
ディーンを取り出した理由は簡単である。
伸縮自在なディーンの神珍鉄を使って永久機関を完成させようというわけである。
「まぁそれはともかくお前らから承諾を取らないわけにはいかないからな」
「この流れで断るわけないでしょ」
苦笑いするラッテン。
それを見てジャックが何かを思い付く。
「ではこういうのはどうでしょう?十六夜殿が神珍鉄を貰い受ける代わりに、ディーンさんの修理改修費用を全面負担するというのは?」
その様子では少なからず修理は必要でしょうし、と付け加える。
ちゃかりしてんな~と霧崎が心の中で呟く。
不満そうな顔はしたが観念したように十六夜は了承するのだった。
一方のコッペリアは話を聞きながら覚悟を決めていた。
「それでは改造を行いますが、覚悟はよろしいですか、コッペリア嬢」
「___ええ。お願いします、スミス・パンプキン」
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「来たぞ!!」
士の叫びと共に映司と晴人は光を放つ。
映司はラトラーターとなって光を放ち。
晴人はハリケーンドラゴンで空を飛びながら光を放つ。
割れ目から出てきた“退廃の風”はそれらを求め、迫る。
ファイナルアタックライド!!ディ、ディ、ディケイド!!
が、飛び出した瞬間、ライドブッカーから放たれたディメンションブラストによって押し返される。
それも数瞬だけであり、“退廃の風”はすぐに映司と晴人に向かっていく。
「何とかなってはいるようだな」
白雪姫が呟く。
映司と晴人が高速移動しながら囮として駆け回り士がサポートする事によって均衡は保たれる。
そしてコッペリアが現れ、姿無き無貌魔王の動きが止まる。
その後、一悶着はあったが“退廃の風”は去っていった。
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主賓室。
一同は十六夜の焼いたパンプキンキッシュを晩餐に歓談していた。
「これは……昨日以上だね」
「確かにこれはいいな」
「当然だ。収穫祭でかなり材料を厳選したからな」
「ヤホホホ!!我々の出品した黄熱カボチャも使いましたからね!!間違いなく美味しいですよ!!」
ヤハハと笑ってふんぞり返る十六夜と、ヤホホと笑ってふんぞり返るジャック。
リリとコッペリアも色々と話している。
「じゃあ、あのブローチを売って欲しいな!!あのペンダントが似合う人がいるから、贈り物にしたいの!!」
「ですがフォックス。あのブローチは…………その、値を付けるとそこそこしますよ?元がご神木のブローチですから」
うっ、と言葉の詰まるリリ。
その様子を見たガロロが働き口を用意すると助け船を出す。
リリはガロロにお礼を言うとコッペリアに向き直る。
「母様がいつも言ってました。勤労には見合った対価を払わなければならない、って。あのブローチを作ったのはコッペちゃんなんだから、それに見合うお金を払わないと私、家訓に背いちゃいます」
ムンッ、と両手を握って気合いを入れる。
コッペリアは恥ずかしそうにしながらも、微笑んで承諾した。
その影で、
「ガロロのおっさん、俺にも何かやる仕事あるか?」
「何だ?お前さんも金がいるのか?」
「ちょっと小遣い稼ぎとリリの手伝いにな」
「そうか、なら用意しよう」
「霧崎が働くなら私も働きますよ~♪」
霧崎に乗っかる様に言うラッテン。
そして食卓に座る面々の前にパンプキンキッシュが並べられる。
一同が両手を合わせた瞬間___事態は一変した。
「うわああああああああああああ!!暴れマッチョだああああああああああああああああ!!」
___雄々オオオオオオオオオオオオォォォォォォォォ!!
と猛々しい声が地下都市に響く。
直後、映司、晴人が立ち上がる。
「悪いけど、ちょっと行ってくるね」
「ああ、俺も行ってくる」
二人は窓から飛び降りて向かっていった。
「仕事だぜ」
「分かったよ」
ガロロに言われて渋々向かう士。
そしてその後、十六夜とコッペリアもマッチョの群れへと飛び込んで行くのだった。
その後、何処からか飛来したゾディアーツスイッチやガイアメモリによりマッチョ人形の集団が本物の怪人集団に変わり、一同が処理をする羽目になるのだがそれはまた別の話である。
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某所。
「ふむ。失敗作は失敗で使い方はあるものだ……」
ガイアメモリやゾディアーツスイッチを放った張本人は何処かで笑っているのだった。
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カウント・ザ・メダルズ
赤、タカ、クジャク、コンドル
緑、クワガタ、カマキリ、バッタ
黄、ライオン、トラ、チーター
白、サイ、ゴリラ、ゾウ
青、シャチ、ウナギ、タコ
橙、コブラ、カメ、ワニ
特、スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ
リリの大冒険編終了!!
“退廃の風”に【弱者のパラダイム】は通用しないという事で。
次回からは五巻分です。
映司とジャックに関しては後々。
あの人に関しては失敗作をマッチョ人形に使ったという感じです。
それでは質問などがあれば聞いてください。
感想待ってます。