今回から五巻です。
狩猟と騒ぎと乱入者
“アンダーウッド”
色々あって黒ウサギは白夜叉に誘拐されたりなどしたが、やっとの事で解放されて現在に至る。
黒ウサギは“ノーネーム”一同に会おうと思ったが見事にバラバラだった為に手短な所な十六夜の所へと向かう事にした。
蛟劉と呼ばれる男に案内されて黒ウサギは十六夜のいる書庫へと向かう。
◆◆◆◆◆
東南の高原とアラサノ樹海・境界線。
ペリュドンの群れに霧崎が飛び込む。
ペリュドンは反射的に霧崎へと襲い掛かる。
しかし霧崎に角は届かず地面に叩き落とされる。
「今だ」
霧崎が合図を出すと弓矢の一斉掃射によって翼を貫かれる。
「ハァ!!」
「とりゃ!!」
そして晴人のソードガンとラッテンのハーメルケインによってペリュドンは喉を切り裂かれて絶命していく。
「ふぃ~」
「こりゃ大量だな」
「そうね~これだけあれば上位狙えるわ」
「角付きは高得点だから期待してもいいだろうな」
彼らは現在、狩猟のゲームに参加していた。
{ギフトゲーム___“アンダーウッド”の収穫祭・狩猟部門___
・参加者
自由参加(前日までに要申請)。
・ルール規定
一、コミュニティごとに戦果を競う(ゲーム内での同盟は可)。
二、亜人を含む人類は狩猟道具を着用すること。
三、勝敗は獲物の総重量をポイントにして決する。
四、角付きの戦果には加点有り(奉納・祭具としての寄付を認めた場合に限り)。
五、期間は前夜祭の正午から夕暮れ迄とする。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、各コミュニティはギフトゲームに参加します。
“龍角を持つ鷲獅子”連盟 印}
ルールを確認した三人はガロロに言われて荷馬車に乗り込む。
帰路の途中、フェイス・レスの戦果を見て驚いたりしたが、そこらへんを気にする霧崎ではない。
ラッテンは少々悔しがったりしていたが。
◆◆◆◆◆
地下都市・収穫祭の露店通り。
霧崎、晴人、ラッテン、ガロロは地下都市に足を運んでいた。
ちなみに狩猟で晴人が魔法を使用せず、ラッテンが演奏を使わなかったのはガロロに、
「コミュニティの主力が簡単に底を見せちゃいけねぇ。どんなゲームにも全力を出すのは三流プレイヤーのすることだ」
と言われたからだ。
だから、フェイス・レスに優勝を奪われても仕方なくはあるのだが、ラッテンは納得してないようであった。
ガロロが開会式の準備で去っていってしばらくして、
「……ねー、霧崎。聞いてるの~?」
ラッテンは完全に酔っていた。
納得のいかない分を酒で晴らそうとしたのかどうかは分からないが、酔って霧崎に絡みまくっている。
「あ~、ちゃんと聞いてるから、酒はそこらへんにしとけ………」
「何よ~祭りなんだから少しくらい、いいでしょ……ヒック」
苦笑いで何とか飲むのを止めようとする霧崎。
話を聞かずに酒を飲み続けるラッテン。
そんな二人を他所に晴人はプレーンシュガーのドーナツとコーヒーを飲んでいた。
コーヒーには角砂糖がドバドバと投入される。
「うん、やっぱりドーナツはプレーンシュガーだな」
呟きながらドーナツを食べる晴人。
そこで、小さな精霊を見掛ける。
(何だ、ありゃ?)
同じ姿の五人組の精霊である。
精霊はそこらへんを彷徨いた後に何事もなかった様に飛び去っていった。
少し興味のわいた晴人は霧崎とラッテンに一言言って精霊を追いかけるのだった。
◆◆◆◆◆
一方、会議室・深緑の間。
そこで“ノーネーム”のジンと“六本傷”のポロロが交渉の席に付いていた。
ジンには付き人としてメイド服のぺストと白雪姫が、ポロロにはキャロロが同伴していた。
映司と士もこの場に護衛として同席する予定であったが過剰な戦力は不要という事で参加していない。
◆◆◆◆◆
一方、開会式では、
「___天が呼ぶッ!!
地が呼ぶッ!!
人が呼ぶッ!!
少し落ち着けと人は言うッ!!」
白夜叉が何処かで聞いた様な事を言いながらド派手に登場していた。
その後は真面目に話をした。
白夜叉の後にサラが語り、それを聞いた黒ウサギは、
(“ノーネーム”も何時かきっと………旗を取り戻すのですよ………!!)
と思いながらサラへと拍手を送っていた。
◆◆◆◆◆
立食会場。
そこで騒ぎが起こっていた。
形としては映司と“二翼”の長、グリフィスが睨みあって、グリフィスの取り巻きの二人の後頭部には、各々士と晴人がライドブッカーとソードガンの銃口を突き付けていた。
「もう一回言うよ、訂正してくれないかな?」
語気を強めて言う映司。
その言葉に少したじろぐグリフィス。
◆◆◆◆◆
騒ぎが起こる少し前。
始まりはグリフィス達が“ノーネーム”を蔑んだのをリリが咎めたことだった。
そこから騒ぎが広がり、映司が割り込んだ時にグリフィスはサラを嘲笑った。
それが引き金だった。
「悪いけど、訂正してくれないかな?サラさんは決して愚かじゃないよ。君とは違ってね」
「貴様!!グリフィス様になn
「お前は少し黙ってろ」
「な!?」
「お前もだよ」
取り巻きの男がグリフィスと映司の間に入ろうとした所で士と晴人が現れ、取り巻きの男達の後頭部に銃口を突き付けた。
士も、晴人も、偶然居合わせただけだが事情は察していた。
そして士も、晴人も、グリフィスの様なタイプは気に入らない。
そして現在に至る。
「………フン」
グリフィスは笑みを浮かべ、人化の術を解く。
「そういえば、もう一匹馬鹿な真似をして誇りを折った者がいたな。___奴は元気にしているか?“名無し”の猿を助ける為に鷲獅子の翼を失い…………愚かで陳腐な姿となった、我が愚弟はッ!!」
姿が激変する中、グリフィスはグリーすら嘲笑う。
[思い知るがいい、猿どもが!!このグリフィス=グr
グリフィスの叫びは最後まで続かなかった。
それは喉元に三つの刃が突きつけられていたからである。
映司、士、晴人は姿を変化させる一瞬をついて近付き、ライドブッカー、ソードガン、メダジャリバーを喉元に当てたのだ。
[くっ………]
三人に睨み付けられて苦々しそうに顔を歪めるグリフィス。
この状態で動けばどうなるかくらいは察しが付くグリフィスは動けないのだ。
「喧嘩なら買うぞ?」
「リリちゃんやサラだけじゃなく、グリーまで侮蔑するって、どこまで救い様が無いな」
「士さん、晴人くん。二人共、離れててください。これは俺と……この人の問題ですから」
言われて離れる士と晴人。
士も、晴人も、この件に関しては割り込んだはいいが関わりが強いわけではない。
なので、この場は映司に譲った。
無論、サラやグリーへの侮辱は許せないが。
[何のつもりだ?]
「そのままだよ。これは俺と君の問題だ。サラさんやグリーさんへの侮辱、訂正してくれないかな?」
[誰がするか!!]
グリフィスが吠えて、稲妻と旋風が吹き乱れる。
映司は紙一重でそれを回避する。
回避しながらオーズドライバーを取り出して装着する。
二人がぶつかると思われた時、
「あれ?これはどういう状況や?」
突然の乱入者によって止められた。
◆◆◆◆◆
カウント・ザ・メダルズ
赤、タカ、クジャク、コンドル
緑、クワガタ、カマキリ、バッタ
黄、ライオン、トラ、チーター
白、サイ、ゴリラ、ゾウ
青、シャチ、ウナギ、タコ
橙、コブラ、カメ、ワニ
特、スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ
五巻導入です!!
晴人は精霊を追い掛ける中、騒ぎに遭遇したかんじです。
それでは質問などがあれば聞いてください。
感想待ってます。