問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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鷲龍と津波と素直じゃない贈り物

 

前回の三つの出来事!!

 

一つ!!グリフィスとの決着は“ヒッポカンプの騎手”でつける事になるのだった。

 

二つ!!士と晴人も“ノーネーム”枠で“ヒッポカンプの騎手”に出場する事になんのだった。

 

三つ!!ゲーム開始直後、フェイス・レスが水着切りを行い、晴人が生き残りの相手をするのだった。

 

 

◆◆◆◆◆       

 

 

『現在、トップ集団は五頭!!トップは“ウィル・オ・ウィスプ”よりフェイス・レス!!二番手は“ノーネーム”より門矢士!!以下三番手から五番手は“二翼”の騎手達が猛追している状況です!!』

 

司会の黒ウサギが状況を報告する。

霧崎は焼きそばを売り捌きながらモニターを見る。

そこではちょうど“ノーネーム”メンバーがアラサノ樹海の分岐路に入るところだった。

そこで気付く。

 

「映司さんは何処だ?」

 

樹海へと進む“ノーネーム”の騎馬付近で確認出来るのは十六夜の姿だけであった。

 

 

◆◆◆◆◆     

 

 

“二翼”は最短経路を直進していた。

その前に、

 

タカ!!クジャク!!コンドル!!タージャードルー!!

 

そんな音声が響き、無数の炎の羽が飛来する。

それによって有翼人二人が吹き飛ばされた。

 

[先日の遺恨を晴らしに来たか!!]

 

雄叫びを上げると、熱風を纏いながら目の前にタジャドルの姿の映司が現れる。

 

「別にそういうわけじゃないよ?ただ、君達が最短ルートを通ってるみたいだから止めにきただけだよ」

 

[舐めるなよ、猿が!!]

 

苛立ちに呼応して稲妻がほとばしる。

稲妻を、旋風を、水流を操って激怒しているグリフィス。

それに続く五人の部下。

タジャスピナーを構え、炎の翼を展開して映司は“二翼”と正面衝突する。

 

 

◆◆◆◆◆     

 

 

アタックライド、ブラスト!!

 

士はライドブッカーを構えて、アタックライド、ブラストにより増えた銃口から放つ弾丸によって“水霊馬”を吹き飛ばす。

彼らの通るルートは“水霊馬”の縄張りだったようだ。

十六夜も石を投げて援護する。

そのまま全速力で進んでいくと滝に出る。

 

「この滝…………かなり高い崖から流れ落ちているな」

 

「だろうな。とりあえず回れば道があるだろ」

 

士も、十六夜も、滝と河川に違和感があったが気のせいとして、山河を登り始める。

 

 

◆◆◆◆◆  

 

 

ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギン!!ギガスキャン!!

「セイヤー!!」

 

タジャスピナーから放たれる銀のエネルギー弾にグリフィスの部下を吹き飛ばす。

左右から襲われるがグリフィスの部下程度に捕まる程ではない。

容易に避けて、コンドルレッグで蹴り飛ばす。

 

「さて、残りは君だけだね」

 

[おのれ……………猿風情がぁ!!]

 

うめくような声を上げるグリフィス。

彼は彼で全身の至るところに軽傷を負い、肩で息をしている。

 

[あまり図に乗るなよ………………猿ごときがぁぁぁぁぁ!!]

 

激昂するグリフィス。

姿を大きく変化させて、全身から光る粒子を放ち、眩く神々しい翼と龍角をその頭上に生やす。

 

「え?」

 

その直後、鷲龍へと化したグリフィスへと大量のセルメダルが降り注いだ。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「これはサービスだ」

 

「貴様にセルメダルを与えてやろう」

 

「その力を持ってライダー達を倒すのだ!!」

 

 

◆◆◆◆◆    

 

 

セルメダルを注ぎ込まれグリフィスは理性のない幻獣どころでは無かった。

むしろ理性のない状態で注ぎ込まれ事によって力を制御出来ず暴走している。

セルメダルがグリフィスの全身を包んで鎧と化す。

しかしその姿はまるで鎧がグリフィスを操っているようでもあった。

 

[____GYRUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaa!!]

 

雷鳴を轟かせながら映司へと突進してくる。

 

「一体誰がセルメダルなんて……」

 

呟きながらコアメダルをタジャスピナーへとセットしていく。

セットするとオースキャナーを右腰から取り出してコアメダルをスキャンしていく。

 

タカ!!クジャク!!コンドル!!トラ!!バッタ!!サイ!!シャチ!!ギガスキャン!!

 

読み込まれたメダルの力がタジャスピナーに収束する。

そして炎の鳥を纏う様にして暴走するグリフィスへと突っ込む。

 

「ハァァァァァセイヤァァァァァ!!」

 

[GYARUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!]

 

火炎の鳥と、稲妻の龍角が衝突する。

岸辺の木々は燃え上がり、衝撃で地盤が捲り上がり溶解を始める。

初めの一瞬は拮抗したかの様に見えたが本当に一瞬であり、グリフィスは弾き飛ばされる。

そこにタジャスピナーからエネルギー弾が放たれて、鎧が引き剥がされる。

 

[GYa……………]

 

グリフィスは気を失うが、引き剥がされたセルメダルは鷲獅子の様な姿へと変貌していく。

 

スキャニングチャージ!!

 

そこを狙って映司はプロミネンスドロップを放つ。

変貌の途中で身動きの取れないセルメダルの塊プロミネンスドロップが直撃し、貫かれ、爆散した。

 

「ふぅ…………」

 

着地して息を吐く。

唐突に降り注いだセルメダルを奇妙に感じるが、一先ずこの場に置いて映司は勝利した。

 

 

◆◆◆◆◆       

 

 

一方、遅れて出発した一人の参加者が……………尋常外な速度でトップのへと迫っていた。

 

 

◆◆◆◆◆      

 

 

士と十六夜の違和感は正しかった。

二人共、まさか山頂に海が広がってるとは思っていなかった。

二人は海樹の果実を採取し、荷袋に詰めると水平線に背を向ける。

そこでフェイス・レスに追い付かれる。

まだ、そこまでならどうにか出来た。

しかし事態はそこで止まらない。

“枯れ木の流木”、最強の参加者、蛟魔王が追い付いてきたのだ。

これにより“ヒッポカンプの騎手”は後半戦にもつれ込む。

 

 

◆◆◆◆◆    

 

 

士は十六夜に蛟魔王を任せてヒッポカンプを走らせる。

というか走らせるしか無かった。

蛟魔王が津波を起こしたのだ。

津波から逃れる為に一直線に滝へと突っ込む。

 

「試した事は無いがこれしかないな!!」

カメンライド、ク、ク、クウガ!!

アタックライド、ゴウラム!!

 

二枚のカードをディケイドドライバーへと入れる。

そして姿をクウガマイティフォームに変える。

同時にどこからともなく巨大なクワガタに似た姿の物体が現れる。

これこそがゴウラムである。

ゴウラムはヒッポカンプに重なって鎧の様に纏われる。

その姿は初代クウガ、リクがン・ダグバ・ゼバに挑む際に跨がっていた馬の様だった。

ゴウラムを纏い、強化されたヒッポカンプは楽々と着地した。

そして先を進むフェイス・レスを追い上げる。

ゴウラムによって強化されたヒッポカンプはフェイス・レスの騎馬以上の力を持つ。

追い抜ける、と思った時にフェイス・レスの蛇蝎の剣閃が放たれる。

 

「うぉ!?」

 

不意討ちに驚き、ギリギリ回避する士。

 

フォームライド、ドラゴン!!

 

瞬時に判断して一枚のカードをディケイドドライバーに入れる。

それによってクウガの姿が青く変わる。

クウガドラゴンフォームである。

士はドラゴンロッドを構える。

それによって最後の攻防が始まる。

視界が開けて、“アンダーウッド”の大樹が見えていた。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

“アンダーウッド”直下の水門。

ゴールは目前であった。

士はフェイス・レスと打ち合いながら最後の賭けに出る。

 

「行け、ゴウラム!!」

 

隙が出来るの覚悟でフェイス・レスに重い一撃を入れて怯ませる。

フェイス・レスがすぐに持ち直そうという所にヒッポカンプから切り離したゴウラムを突っ込ませたのだ。

これはさすがのフェイス・レスでもたまったものではない。

 

「くっ…………!!」

 

剣から槍へと装備を変えてゴウラムを押さえようとするが、それだけのロスをゴール目前ですれば結果は見えている。

 

 

「“ヒッポカンプの騎手”は俺達の勝ちだ!!」

 

 

士は勝利宣言をして、トップで駆け抜けた。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「………お前ら、手が空いてたのならサポートに来いよ!!」

 

士はゴールすぐ近くに映司と晴人を見付けて叫ぶ。

 

「いや、俺達もサポートに行こうとは思ったよ」

 

「けど、少し遅かったようで………」

 

二人は目をそらしながら言い訳に近い事を言うのだった。

 

 

◆◆◆◆◆    

 

 

某所。

 

「大した戦果は上がらなかったが、これはこれでいい実験結果になった」

 

「これも、我ら大ショッカーの計画に利用出来そうだな」

 

グリフィスから得た実験結果を確めながら呟く。

今回の目的はセルメダルによる強化具合と影響である。

グリフィスからはそれなりのデータが取れたのだ。

 

「アポロガイスト、計画の方はどうなっている?」

 

突如、データを確認していた男、白いスーツに身を包み黒い手袋をした男、アポロガイストに声が掛けられる。

 

「ジェネラルシャドウか。此方は問題は無い。順調に進行している。そちらの回収状況はどうだ?」

 

「ふむ。此方も順調だな。それで身体の方はどうだ?馴染んだか?」

 

「あと少しという所だ。一月もしない内に完全に適合する」

 

「ならば、問題は無いな」

 

「あぁ、“これ”の準備も出来ている」

 

そして二人は緑色の物体が入った壺を見る。

 

「それで用はなんだ?たかが確認の為に貴様が出てくるとは思えないが」

 

「我ら大幹部に召集が掛かっている。本拠へと、大首領様の元に向かう準備をしておけ」

 

「我らの計画も第一段階はクリアしたということか?」

 

「そうだろうな。そうでなければ、各々動いている大幹部に召集などかからないだろう」

 

そう言ってジェネラルシャドウは姿を消した。

 

「フハハ、終わりの時は近いぞディケイド!!」

 

「だが、貴様は私が大ショッカー大幹部として葬ってやるのだぁぁぁぁぁ!!」

 

アポロガイストは高々と叫び、銀色のオーロラへと姿を消した。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

階層支配者就任式。

収穫祭は最終日を迎えた。

大樹の天辺では、南の守護者としてサラが新たなる“階層支配者”として任命され、“鷲龍の角”を授与されている。

グリフィスはサラが継ぐと決まると姿を消したらしい。

そして黒ウサギには“ノーネーム”一同からプレゼントが送られていた。

そして中には、

 

『親愛なる同士・黒ウサギへ』

 

と宛名にある手紙も入っていた。

夜風と祝福に包まれた大樹の地下都市は今宵も眠らず、何時までも明るい声が響いていた。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

カウント・ザ・メダルズ

 

赤、タカ、クジャク、コンドル

緑、クワガタ、カマキリ、バッタ

黄、ライオン、トラ、チーター

白、サイ、ゴリラ、ゾウ

青、シャチ、ウナギ、タコ

橙、コブラ、カメ、ワニ

特、スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ

 

カメンライド

クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、コンプリート、???

 

スタイル

フレイム、ウォーター、ハリケーン、ランド

フレイムドラゴン、ウォータードラゴン、ハリケーンドラゴン、ランドドラゴン

インフィニティー





五巻終了!!

今回は中年は動かず!!
大ショッカーが主に活動です!!
と言っても実験や下準備ですが。

ゴウラムに付いてはアタックライド、オートバシンやアタックライド、アドベントがあるんだからいいだろという事で。
リクの下りはHEROSAGAクウガにて。


それでは質問があれば聞いてください。
感想待ってます。

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