問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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今回は「白夜の送別会」です。




駄・神・暴・走
白夜叉と白夜王と逆ギレ最強種


 

送別会・花見会場。

宵の柳桜が咲き乱れる宴席の場。

天界へ帰る事になった白夜叉を見送る為、多くのコミュニティが“サウザンドアイズ”の開く宴会に足を運んでいた。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

円形闘技場。

そこで白夜叉はゲームを開いていた。

 

{ギフトゲーム名“落陽”

 

 ・参加者 自由参加

 ・勝利条件 ゲームマスターを盤外へ出す。

 

 ※特別勝利条件

 ・四種の獣が駆ける謎を解き、季節を薫る花の簪を沈む大地に突き立てよ。

 

 

 上記の条件に則り、白夜王はゲームを開催します “サウザンドアイズ” 印}

 

というとてもシンプルなルールだ。

とはいえそれで数千人相手しているのだが白夜叉は涼しい顔である。

そこへ、三人の男が現れる。

 

「ほぉ、まずはおんしらか」

 

「そうだ。最強の“階層支配者”の力を見ておきたくてな」

 

「俺も同じかな?」

 

「しかし、おんしが来るとは思わなかったぞ」

 

「来る気は無かったですけど、士さんや晴人くんが行くのに俺だけ行かないわけにはいかないですから」

 

映司は苦笑した風に言う。

現れたのは士、映司、晴人であった。

三人とも各々ディケイド、オーズ、ウィザードに変身している。

白夜叉は三人を見るが、構えはしない。

相手は白夜叉を囲む四つの発光体がするとの事だろう。

 

「さて、始めるかの」

 

白夜叉が言うと三人はすぐに行動を開始する。

 

(足止めは任せたぞ)

 

(分かってる)

(分かってます)

 

実の所、話をしている間にゲームクリアの為の謎は解けてたりするのだ。

その為に士は本命を、映司と晴人は足止めをというかんじである。

映司はメダルを変えようとする。

晴人はドラゴタイマーを取り出す。

 

クワガタ!!カマk

ドラゴタイm

 

「甘いぞ、おんしら!!」

 

「「「は?」」」

 

直後、三人纏めて吹き飛ばされた。

どうやったのかさっぱり分からないが三人は空中に投げ出されて落下していく。

 

「フフン、準備はリングに上がる前にするんだったな。儂の前でそんな悠長な事が出来ると思ったか?」

 

それが聞こえた時には三人とも塀の水面に落下した。

いかに仮面ライダーと言えど動く前に吹き飛ばされては意味が無いのだ。

 

 

◆◆◆◆◆     

 

 

花見会場。

 

「お前ら、それどうした?」

 

びしょ濡れの士、映司、晴人を見て十六夜が呟く。

十六夜は夜桜を楽しんでいるところだった。

 

「白夜叉にやられてきただけだ」

 

士が投げやりに答える。

映司と晴人は苦笑いというかんじである。

敗北条件が無いから再戦は幾らでも出来るのだが、三人としてはこれ以上やる気はないようだ。

それより夜桜で花見というかんじである。

三人は服をある程度絞ってからブルーシートに腰を下ろす。

 

「そう言えば、十六夜くん。霧崎くんはどこだい?」

 

「メイド組も、レティシア以外見当たらないな」

 

映司と晴人が呟く。

十六夜は士達の杯に酒を注ぎながら言う。

 

「あいつならメイド達に引っ張られていったぞ」

 

どうもどうやらメイド組に付き合わされてるようだ。

おそらく主犯はラッテンであろう。

 

「レティシアちゃんはいかないのかい?」

 

「こういう場でメイドが全員離れるわけにもいかないだろう?」

 

レティシアは苦笑しながら料理を映司達の前に運ぶ。

 

 

◆◆◆◆◆     

 

 

 

円形闘技場。

 

「やるなぁ~霧崎くん」

 

「攻め手はないけどな………」

 

現在、白夜叉の前には蛟劉と霧崎とぺスト、ラッテン、白雪姫がいる。

霧崎はほぼ強引に連れて来られた形である。

シチュエーションとしては、

 

「霧崎、あんたも行くわよ!!」

 

「何で俺まで………」

 

「ちゃんとした方法で目的を果たすなら手伝うって言わなかったっけ?」

 

「…………屁理屈もいいとこだな!!」

 

「ま、屁理屈でも何でも手伝いなさい!!」

 

と、渋々ながら霧崎は付き合ってるというかんじである。

しかし、ながら思いの外役に立ってるようだ。

 

「厄介だのう………おんしの力は」

 

白夜叉でさえそんなことを呟く。

それもそのはず、霧崎の【幻視】は数秒先の死の脅威を見る。

そして【弱者のパラダイム】は死の脅威を掴んで祓う。

白夜叉と言えど、相手をするのは面倒なのである。

と言っても攻めの面では使えないのだが。

 

「霧崎~あんたが頼みの綱よ~」

 

「ヘタレ男、あんたがいるから持ってるんだから」

 

「確かに我が主神をここまで相手に出来るのは稀有だな」

 

メイド組が各々誉めてるのかどうか分からないような事を言う。

使える盾くらいには見られてるのだろう。

 

「それで蛟劉さん、何か現状を打開する策はあるのか?」

 

「いや~僕に言われてもな…………」

 

蛟劉が困った顔をする。

霧崎も、蛟劉も肩で息をしている。

防御面では何とかなっているのだが、白夜叉攻略の決め手というものがないのだ。

そんな時、

 

「ふむ。大体分かったぞ、おんしの力の攻略法は」

 

「「は?」」

 

霧崎他数人が声を上げた直後、白夜叉が霧崎近くの地面を叩く。

地面にヒビが入り、そのまま崩れる。

 

「お前………まさか…………滅茶苦茶過ぎるだろ!?」

 

「おんしにはこうするしかなかろう。直接おんしに手を出せばそらされるんだから」

 

「ふ、ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

霧崎は絶叫しながら塀の水面に足場ごと落下していくのだった。

白夜叉が思い付いた霧崎攻略法は簡単である。

本人を直接狙うと祓われるなら、本人以外を狙えばいいという事である。

目論見通り、霧崎は崩された足場ごと落下した。

落下による死の脅威は祓えても、落下そのものはどうしようもないのである。

 

「あ……こりゃマズイわ」

 

そして霧崎がいなくなれば当然メイド組の守りも消えるわけである。

三人はなす術もなく白夜叉に吹き飛ばされるのであった。

 

 

◆◆◆◆◆      

 

 

花見会場。

 

「お前らもやられたみたいだな」

 

「勝てるか、あんなやつ!!」

 

言いながら霧崎はブルーシートに座る。

服に関しては絞ってある。

現在は十六夜、黒ウサギ、レティシアが挑戦中である。

どうやらメイドが挑戦してるのに主人が挑戦しないわけにもいかないとのことらしい。

 

「そういえば、士さんは最近どうしてるんですか?」

 

「東をフラフラと回ってるくらいだな」

 

士は収穫祭の後に南を離れた。

旅の資金は充分稼いだらしい。

ガロロの引退とサラの“階層支配者”就任も理由の一つであろう。

その後は箱庭を気ままに旅しているらしい。

少し調べたい事もあるらしい。

ちなみに世界を渡る銀色のオーロラは箱庭では“境界門”の代わりとして使えるらしい。

移動出来る場所は“境界門”の近くだけらしいが。

 

「それでお前らは変わった事はあるか?」

 

「特に無いですね。あるとしても同盟関連くらいですね」

 

「俺もジャック達に新しい指輪を作れるか聞いたりくらいだな」

 

晴人の方は収穫祭の後は“ノーネーム”に居候という状態である。

元々箱庭には迷い込んだ形なのでちょうどいいかんじではある。

一方の霧崎は、

 

「ほら、霧崎口開けなさい」

 

「自分で食うからいいよ!!」

 

ラッテンといちゃこらしてた。

その様子をぺストと白雪姫は呆れた様に見ている。

そんな中、突然並木道の柳桜が、白夜の陽射しに濡れる。

周りの一般参加者は強引に納得しているようだが、十六夜達が挑戦しているの知っている霧崎、士、映司、晴人、メイド組は大体察する。

 

「これは…………十六夜くん達が何かやったかな?」

 

「「だろうな」」

 

映司の言葉に士と晴人が頷く。

霧崎は面倒事は御免というかんじに杯に酒を注いで眼をそらしている。

仕方ないので士、映司、晴人は円形闘技場を見に行く事にした。

 

 

◆◆◆◆◆     

 

 

円形闘技場。

士、映司、晴人が円形闘技場に着いて目にしたのは、逆切れした白夜叉に十六夜が何かを捧げるとこだった。

白夜叉はそれを受け取った直後、歓喜して敗北を受け入れた。

 

 

「えーと…………これはどういう状況?」

 

「「……さあ?」」

 

状況がさっぱり分からない三人は首を傾げるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆      

 

 

宴会の踊り場。

 

 

「___え、えーそれでは!!不肖ながらこの黒ウサギ、天界に帰られる白夜叉様の為、心より歌って踊らせていただきますッ!!」

 

 

雄々オオオオオオオオオオオオオ!!

という猛々しい雄叫びと共に、特設舞台ステージに上がる黒ウサギ。

挙動一つ一つにやけっぱち感が漂うのは気のせいではない。

 

「ぉ、ぉおおう…………とうとう夢にまで見た舞台が!!黒ウサギがシースルーのビスチェスカートを着て、コンサート会場に立つ日が来たのだッ!!」

 

「ああ。よかったなそりゃ」

 

感無量の涙を流す白夜叉。

シースルースカートの不可視絶対領域を注視する十六夜。

そんな二人を呆れ顔で眺める“ノーネーム”及びその他面々。

十六夜が渡したのはどうもどうやら黒ウサギの使い捨て命令権らしい。

命令権を得た白夜叉は敗北を受け入れ、夢にまで見た黒ウサギのコンサートを開催することにしたのだ。

十六夜以外の面々は白夜叉の下層での最後の思い出だし、楽しんでるならいいや、というかんじである。

十六夜は十六夜で白夜叉に下層は心配するな、とぶっきらぼうに伝えるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆      

 

 

カウント・ザ・メダルズ

 

赤、タカ、クジャク、コンドル

緑、クワガタ、カマキリ、バッタ

黄、ライオン、トラ、チーター

白、サイ、ゴリラ、ゾウ

青、シャチ、ウナギ、タコ

橙、コブラ、カメ、ワニ

特、スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ

 

カメンライド

クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、コンプリート、???

 

スタイル

フレイム、ウォーター、ハリケーン、ランド

フレイムドラゴン、ハリケーンドラゴン、ウォータードラゴン、ランドドラゴン

インフィニティー

 

 

 





今回は短編でした。

元と違いそれぞれ分けてみました。
ライダー組はメダルチェンジ、ドラゴタイマーする間を突かれたらマズイという事で。
お約束破りとも言いますが。

士に関してはフリーで旅しているかんじです。
銀色のオーロラは箱庭では外門の“境界門”近くに移動出来るかんじです。

晴人は“ノーネーム”に居候状態です。


それでは質問があれば聞いてください。
感想待ってます。

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