問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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今回から六巻です。




アポロチェンジと造物主の決闘とウサギの消失
田植えと工房と大喧嘩


 

“ノーネーム”水樹の貯水地。

年長組とメイド組(ラッテン、ぺスト、白雪姫)、ジン、そして霧崎は、新設した田園に買い入れた若い青葉の稲を移植する作業を行っていた。

 

「晴れてるな……」

 

「晴れてるわね………」

 

ノルマを終えた霧崎とラッテンが呟く。

東の支配者が蛟劉に変わった事によって頻繁に定期降雨が行われるようになったので晴れてるのは五日振りなのだ。

ラッテンは子供達の為に多少身体能力を強化される演奏をする。

 

「またやってんのか、あいつら…………………」

 

霧崎の視線の先には何やら言い合っているぺストと白雪姫、巻き込まれているジンとリリの姿がある。

聞こえてくる声からして和食、洋食どちらかにするとの言い合いだろう。

 

「あれは放っておけばいいわよ」

 

と、ラッテンは言う。

それはすぐに分かる。

レティシアが現れて、二人の喧嘩を止めた。

止めるしかないだろう、あのレティシアが影の刃を使い、珍しく明確に怒りを見せていれば。

レティシアの立場は現在は侍女頭である。

一週間前程に任命された。

その立場に泥を塗るような事をすれば怒りはするだろう。

ラッテンは関係無いという感じでラッテンは演奏を続けている。

表向きはメイドではあるが、あくまで表向きでしかないのでラッテンは気にする必要が無いのだ。

眺めていると、ぺストと白雪姫はレティシアに連れ去られていった。

食事に関してはしばらく中華らしい。

和食洋食で対立しているのだから妥当な判断だろう。

そして、どうやら他の年長組も作業を終えた様で霧崎とラッテンも合流する。

 

「平和だな」

 

「平和ね………今のところは」

 

雲一つない晴天の空の下。

霧崎とラッテンは年長組と昼食を食べながら呟くのだった。

 

 

◆◆◆◆◆     

 

 

本拠・正面口。

これからジンとぺストと霧崎とラッテンは、五四五四五外門に向かう事になっているのだ。

十六夜、黒ウサギ、映司、晴人は三日前から打ち合わせに入っている。

霧崎はジンの護衛として残っていた。

霧崎の能力は護衛としてかなり使えるのだ。

五四五四五外門に向かう理由は魔王連盟に関する召集会に呼ばれたからである。

ジンが年長組とメイド組にこれからの事を告げると四人は本拠をあとにした。

 

 

◆◆◆◆◆     

 

 

“煌焔の都”

そこに着いたジン、ぺスト、霧崎、ラッテンは偶然ジャック、サンドラと合流する。

少し話した後、

 

「おお、思った以上に絶景じゃねぇか!!」

 

「確かにこんな光景は中々見られないな」

 

巨大ペンダントランプの上に逆廻十六夜と門矢士の姿を見付ける。

ジャックの話によると映司は工房、晴人は何処かをフラフラと歩いてるらしい。

何故十六夜が士といるのかは分からないが、バレたら“ノーネーム”の立場が悪くなりかねない。

とはいえ時すでに遅し。

 

「貴様らあああああああぁぁぁぁぁ!!誰の許可があって其処に登ってる!?」

 

憲兵が集まっていた。

しょうがないのでぺストに専門家を呼んできて貰う事にするのだった。

 

 

◆◆◆◆◆     

 

 

一方の十六夜と士。

偶然出会った二人はギフトゲームは粗方参加したし、巨大ペンダントランプに登ってみようというノリで登った後、黒ウサギにより叩き落とされた。

その後、二人は憲兵隊から逃げ延び、黒ウサギの説教を聞きつつ、錬成工房街へと足を運ぶ。

その途中、十六夜は“神隠し”騒ぎを聞いてそちらに向かって行くのだった。

 

 

◆◆◆◆◆   

 

 

一方のジンとぺストは、護衛はここまでいいという事で霧崎とラッテンと分かれていた。

 

 

◆◆◆◆◆   

 

 

錬成工房街・第八八工房。

霧崎とラッテンは修理を依頼したディーンの回収に来ていた。

 

「あ、霧崎さん、ラッテンさん着いていたのですか!!」

 

「あぁ、ついさっきな」

 

倉庫の入り口前で黒ウサギと士と遭遇した。

中に入るとジャックと映司が話していた。

 

「………これで直ったって事でいいのかな?」

 

「えぇ、大量のセルメダルが無ければ確認は出来ませんが成功した筈です。ウィラが手を加えたので心配はいりませんよ」

 

内容は分からないが映司は何かを受け取り、その代金らしき物を渡す。

そこでジャックは霧崎達に気付く。

 

「ヤホホホッ!!皆さん、お久しぶりですねぇ!!」

 

「皆、来てたんだ。霧崎くん達はディーンかな?」

 

「えぇ、そうよ~」

 

言いながらラッテンはディーンの近くに行く。

そして元通りの姿になったディーンを見て歓喜の声を上げる。

 

「凄ぇな………ここまで元通りか」

 

その後ろで霧崎が呟く。

 

「士さんはどうしたんですか?」

 

「少しジャックに用事があってな」

 

そう言って士はジャックの方を向く。

 

「頼んでいた物は出来たか?」

 

「えぇ、この通り」

 

ジャックが士に渡したのは何も記されていないカードの束だった。

どうもどうやらジャックに解析して貰って少し改良した物を作って貰ったらしい。

その後、何故かラッテンが“造物主の決闘”に出場する事になった。

本人はノリノリではあるが。

そして工房の奥から誰かの声が聞こえてきた。

間髪を容れずに奥の扉が蹴り破られた。

現れた男は数ヵ月前に“ノーネーム”と戦い敗れた“ペルセウス”のルイオスだった。

 

 

◆◆◆◆◆     

 

 

操真晴人は展示回廊を歩いていた。

晴人は“造物主の決闘”に参加するつもりでいた。

登録は既に済ませてある。

現在は暇潰しに展示品を見ているところである。

 

「色々あるもんだな」

 

モニュメントを眺めながら呟く。

異世界の技術が使われているだけあって晴人には新鮮な光景であった。

 

 

◆◆◆◆◆      

 

 

第八八番工房。

 

「“名無し”共め……………!!よくも僕の前に顔を出」

 

 

「裏口の扉を蹴り破ってんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

激怒したジャックにルイオスは殴り飛ばされた。

ルイオスは三回転半しながら壁にねじ込まれる。

そのままジャックとルイオスは怒鳴り合いをする。

 

「ま、まあまあ。お二人とも落ち着いてください」

 

見かねて黒ウサギが止めに入る。

その横でラッテンが霧崎に問う。

 

「あれは誰?」

 

「あぁ、あれは………」

 

言おうとして口を止める。

そして少し考える仕草をする。

 

「“ペルセウス”のルイオスだ!!知らないのか!?」

 

横からルイオスが叫ぶだが初対面の士とラッテンは首を傾げる。

 

「「誰?」」

 

「うぉい!!お前らはさすがに覚えてるよな……“名無し”………」

 

「「誰だっけ?」」

 

映司と霧崎が同時に言う。

 

「忘れてんじゃねぇぇぇぇぇ!!」

 

ルイオスの心からの叫びが響くのだった。

 

「「いや、冗談だって」」

 

「馬鹿にしてんのか!?」

 

またもや叫ぶ。

 

「霧崎……こんな馬鹿は相手にする必要ないわよ?」

 

「分かってるって」

 

「お前らは僕に喧嘩売ってるのか!?」

 

「それは此方の台詞だけど?まぁ買うっていうなら高くつくわよ?」

 

「はあああああ?“名無し”風情が高くつくだと?笑わせてくれるな!!だけど買ってやるよ、その喧嘩ッ!!まとめて相手にするから表に出やがれ三下共!!」

 

「三下はどっちかしら?でも、私も貴方の喧嘩を買ってやるわよ!!」

 

「ラッテンさん!?」

 

「よし、私の分まで売った!!」

 

「ジャックさんまで!?霧崎さん、映司さん、士さん止めてくださいよ!?」

 

「仕方ないな………ラッテン!!」

 

「何よ、霧崎」

 

「ほどほどにな」

 

「分かってるわよ!!」

 

「何で煽ってるんですか、貴方は!!」

 

ハリセンで霧崎を叩く。

 

 

「もう、とにかく全員落ち着くのですよぉおおおおお!!」

 

 

轟と鳴り響く、落雷と黒ウサギの叫び。

借家である第八八番工房の窓は激しい稲光と共に砕け散り、その衝撃でキャンドルランプの硝子も二次、三次災害の如く砕け散るのだった。

 

 

◆◆◆◆◆       

 

 

カウント・ザ・メダルズ!!

 

赤、タカ、クジャク、コンドル

緑、クワガタ、カマキリ、バッタ

黄、ライオン、トラ、チーター

白、サイ、ゴリラ、ゾウ

青、シャチ、ウナギ、タコ

橙、コブラ、カメ、ワニ

特、スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ

???

 

 

カメンライド

クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、コンプリート、???

空白

 

 

スタイル

フレイム、ウォーター、ハリケーン、ランド

フレイムドラゴン、ウォータードラゴン、ハリケーンドラゴン、ランドドラゴン

インフィニティー

 

 

 





六巻導入でした!!

工房にて映司が受け取った物に着いては後々。
ウィラが関わってるのが鍵。
士の方はジャックによって機能追加された空白のカードです。
使用用途については後々。


それでは質問があれば聞いてください。
感想待ってます。

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