月と変態とサンドラの終幕
“煌焔の都”
会議室にて魔王連盟に対抗する為の会議が開かれようとしていた。
というか開かれた途端に滅茶苦茶になった。
具体的にはぺストが、
「全員、戦力外。荷物まとめて帰っていいわ」
と、言い放ち。
“ノーネーム”メンバーが鍛練場で駐屯兵にを相手に戦い始めたという知らせが入り、
「ほら。やっぱり烏合の衆じゃない」
と、ぺストが呟き、鍛練場へと向かった事が原因であった。
ぺストを追って人化を解いた参加者が続いていくのだった。
◆◆◆◆◆
一方、鍛練場。
その光景を一言で表せば、死屍累々だった。
倒された火龍と駐屯兵が積み上がり、ぺストが連れて来た連中も、
「てい!!」
「「「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアやられたあああああああ!!」」」
十六夜の拳で吹っ飛ばされた。
一部始終を見ていたマンドラは、口元をヒクつかせて呆れ返っていた。
「………………。あれで本当に人間なのか?」
「知らねぇよ…………」
もはやデタラメ加減を気にしない事にした霧崎が適当に答える。
その後、古豪達と交渉して十六夜がゲームメイクする事になった。
そして誰が誰を相手にするという話になる。
「白髪鬼は俺が相手するとして…………“マクスウェルの魔王”を始めとした側近は誰が相手にする?あいつは“境界門”を使って瞬間的に飛び回る。それをどう押さえる?」
「出現位置を押さえればいい」
サラリと難題を口にするウィラ。
確かに出現位置を特定出来れば“境界門”の攻略は難しくない。
「なら、相手にするのは俺だな」
そこで霧崎が前に出る。
それを見て十六夜はニヤリと不敵に笑う。
「いいぜ。その方法ならマクスウェルが相手でも歯車が噛み合う。……………お前らもそれでいいよな?」
「霧崎がやるというなら私は反対しはいわよ」
「俺もいいと思うよ」
「まぁ……適任だな」
ラッテン、映司、晴人が頷く。
士はこの場にはいない。
「よし、マッチアップは決まった。古株連中と“サラマンドラ”を集めるぞ」
◆◆◆◆◆
その頃、サンドラは混世魔王と対峙して[終わって]いた。
◆◆◆◆◆
月の下、士は一枚のカードを手に持って立っていた。
カードは一瞬、大きな光を放つと灰になって散っていった。
「これで準備は完了だな。あとは上手く行くかどうかは運次第か」
士は呟いた後、仲間の下へと向かった。
◆◆◆◆◆
某所。
イー
イー?
イー!!
準備を進める戦闘員の声が響いていた。
そこでアポロガイストに報せが届く。
「何?“奴”が単独で出ていっただと?」
「イー!!」
アポロガイストが聞き返し、戦闘員が頷く。
「勝手な真似を………まぁよい。放っておけ」
報せを届けに来た戦闘員に追加の指示を出す。
「“奴”がどうしようと私の知った事ではない。しかし……我々の邪魔になるようだったら粛清するだけなのだ!!」
◆◆◆◆◆
“煌焔の都”
十六夜と黒ウサギの前に殿下が現れていた。
予想外の事態ではあるが、来る事が速まっただけである。
そして殿下が原典候補者の力の一端を見せる。
{ギフトゲーム“Tain Bo Cuailnge”
・参加者側ゲームマスター“逆廻十六夜”
・主催者側ゲームマスター“ ”
・ゲームテリトリー “煌焔の都”を中心とした半径2km。
・ゲーム概要
※本ゲームは主催者側から参加者側に行われる略奪型ゲームです。
このギフトゲームで行われるあらゆる略奪が以下の条件で行われる限り罪に問われません。
条件その一:ゲームマスターは一対一の決闘で雌雄を決する。
条件その二:ゲームマスターが決闘している間は略奪可(死傷不問)
条件その三:参加者側の男性は決闘が続く限り体力の消費を倍加する(異例有)
条件その四:主催者側ゲームマスターが敗北した場合は条件を反転。
条件その五:参加者側ゲームマスターが敗北した場合は解除不可。
条件その六:ゲームマスターはゲームテリトリーから離脱すると強制敗北。
終了条件:両陣営のゲームマスターの合意があった場合にのみ戦争終結とする。
ゲームマスターが死亡した場合、生き残ったゲームマスターの合意で終決。
宣誓 上記を尊重し誇りと御旗の下、“ウロボロス”連盟はゲームを開催します。
“ウロボロス”印}
状況は刻一刻と悪化していく。
「ウオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォ______!!」
巨人の集団が現れるのだった。
十六夜は黒ウサギを逃がす。
そして殿下と十六夜がぶつかり合う。
大気を焦がし。
大地を砕き。
大海を両断する拳をぶつけ合う。
二人の戦いは、一瞬にして第八左翼の宮殿を半壊させた。
己の覇を競い合う、新しい時代の息吹は今______
「______…………」
我知らず。
破滅へと歩みを進めていた。
◆◆◆◆◆
鍛練場。
巨人は都市部まで進行していた。
そんな中でウィラは、事態を把握していた。
「マクスウェル…………」
普段のぼんやりした雰囲気からは想像もつかない、緊迫した声。
その呟きに答える様に炎の螺旋が現れ、炎の向こうに人影を映しだすと、指を弾く音がした。
「召喚、“氷結境界”」
炎の嵐が氷結し、砕ける。
そしてマクスウェルが現れる。
「ふふ、ようやく我が名を口にしてくれたね。ついに私を受け入れてくれる気になったか、愛しの花嫁よ」
「うるさいストーカー」
ウィラの青髪に触れようとした右手を、蒼炎で払いのける。
だがマクスウェルは恐れることなく蒼炎を突き破り彼女の青髪に触れた。
当然、右腕は焼きただれる。
しかしマクスウェルは、触れられた事への歓喜しか感じていない。
「ああ、やっと………やっと、君に触れられるだけの力を手に入れられた。この力を手に入れる為だけに、私は時の最果てまで駆け抜けた。この恋心よ、世界の境界を飛び越えて君に届けと願い続け______ウィラ!!私はとうとう、君を迎えに来た!!」
「きもい」
一刀両断である。
そして、
「あぁうん。確かにこれはアウトね。無理ね。キモいわね。言うならマクズウェルね」
いつの間にかマクスウェルの背後を取っていたラッテンが、ハーメルケインで横一閃。
マクスウェルは背中をばっさり斬られる。
そこへ“サラマンドラ”のメンバー達が追撃を仕掛ける。
だが、衰退の呪いによって疲労困憊したように倒れていく。
「こりゃ対策が必要ね」
その光景を見てラッテンが呟く。
そしてマクスウェルにとってそれらの攻撃は然程効いてなかったようだ。
マクスウェルは巨人族を召喚し始める。
「霧崎、ウィラ。どうやら、あの変態の相手は任されちゃってるらしいわよ?」
巨人族と戦う火龍や古豪を見ながら言う。
「元からそういう予定だろ?」
「そうだったわね。さて、それじゃあ私は一曲いきますか!!」
ラッテンはディーンの肩に乗りながらハーメルケインを口に付ける。
今厄介なのは衰退の呪い。
それに対抗する為の一曲を奏でる為に霊格を高める。
「そういえば、“あの男”が言っていたな。その笛を持つ者は私とウィラの恋路を妨げる、とな。排除させて貰おう」
「は!?」
突如、ラッテンの背後にマクスウェルが現れる。
前兆など一切無く現れた。
演奏の為にハーメルケインに魔力を注いでいたラッテンはすぐに対応が出来ない。
そんなラッテンを他所にマクスウェルはラッテンへと拳を放つ。
「……………させるかよ!!」
その手首を霧崎が掴んだ。
霧崎は怒気の含んだ眼でマクスウェルを睨む。
明らかに何時もの調子では無い。
「何だ、貴様は?邪魔をするな!!」
炎と吹雪を霧崎、そしてその背後ラッテンに向けて放つ。
だが、そんなものは霧崎には意味が無い。
霧崎はその死の脅威を祓う。
炎と吹雪もそらされる。
その光景にマクスウェルは怪訝な顔をする。
霧崎はそれに構わず言う。
「任せろと言ったはいいが、正直な所は自信は無かった。けど、お前は手を出しちゃならない物に手を出した」
「そんなものは私の知った所では無い。私とウィラの恋路をzy
「黙れよ。お前の目的なんかどうでもいい。俺はお前を倒すそれだけだ!!」
「何をそんなに怒っているかは知らないし興味も無いが。私とウィラの恋路を邪魔するというのなら排除するまでだ!!少し待っていてくれ、ウィラ!!この男を倒したら愛を語り合おう!!」
「きもい」
各々の思いを抱えて“マクスウェルの魔王”と霧崎カブトの戦いが始まる。
◆◆◆◆◆
カウント・ザ・メダルズ!!
赤、タカ、クジャク、コンドル
緑、クワガタ、カマキリ、バッタ
黄、ライオン、トラ、チーター
白、サイ、ゴリラ、ゾウ
青、シャチ、ウナギ、タコ
橙、コブラ、カメ、ワニ
特、スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ
???
カメンライド
クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、コンプリート、???
空白
スタイル
フレイム、ウォーター、ハリケーン、ランド
フレイムドラゴン、ウォータードラゴン、ハリケーンドラゴン、ランドドラゴン
インフィニティー
七巻突入!!
いきなり開戦!!
まずは、
マクスウェルvs霧崎&ウィラ
です。
ラッテンに関しては別枠です。
どういう意味かは後々。
それでは質問があれば聞いてください。
感想待ってます。
マクズウェルって何か語呂いいですよね。