問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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怪物と欲望の雨とTime judged all

 

タカ!!クジャク!!コンドル!!

ライオン!!トラ!!チーター!!

クワガタ!!カマキリ!!バッタ!!

サイ!!ゴリラ!!ゾウ!!

シャチ!!ウナギ!!タコ!!

サソリ!!カニ!!エビ!!

コブラ!!カメ!!ワニ!!

プテラ!!トリケラ!!ティラノ!!

 

“王”だったものからそんな音が鳴り響きセルメダルが完全に肉体となっていく。

 

「あれ、どんな姿になるんだ?」

 

「知るか」

 

適当に答えるアンク。

それもそうだろう。

アンクでさえ見た事無いのだから。

映司はガラの様なものになるだろうと身構える。

 

 

「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」

 

 

完全に怪物と化した“それ”は雄叫びを上げる。

その姿は映司の予想と大きく違った。

頭部は獅子の鬣の様な物に包まれ、サイの様な角があり、エラもある。

口には鋭い牙が見え、その両端にはクワガタの顎の様な物もある。

四本の足には鋭い爪が生え、鰻の様な物が巻き付いてる様にも見える。

胴体は獣の毛皮に、爬虫類の鱗に、甲殻類の外骨格、亀の甲羅などが混ざりあっている。

その背から生える翼は羽毛に包まれる二対の翼と、恐竜の様な二対の翼、計四本だった。

肩からはトリケラトプスの角らしき物がある。

尾は三本あり、一本はコブラの頭が毒牙を見せ、二本目は蠍の毒棘が振り回され、三本目は蟷螂の鎌の様な物が見える。

その姿はまさしく怪物。

様々な生物が混ざりあっていた。

 

「はっ。本当の怪物にまで堕ちたか」

 

その理性の欠片も見られない姿をアンクは嘲笑した。

それを理解したわけでもないだろうが、怪物は叫びながらアンクへと突進する。

 

「動きが単調なんだよ!!」

 

紅い翼を広げ、飛び上がり、突進を避ける。

そこへ三本の尾が襲い掛かる。

コブラの頭に炎球を放ち、蝎の棘を蹴り飛ばす。

だが、蟷螂の鎌を回避するには一手足りなかった。

 

「アンク!!」

 

しかしそれはスーパータトバの映司がトラクローソリッドを展開して弾き飛ばした。

 

「油断するなよ、アンク」

 

「お前がそれを言うな」

 

いつの間にか映司の背後に迫っていた炎の羽の矢群をアンクの翼からも放って相殺する。

 

「だりゃぁぁぁぁぁ!!」

 

映司はその中を進み、一つの翼を根本から斬り落とす。

斬り落とされた翼は大量のセルメダルへと変わる。

アンクはそこへ降りたって吸収する。

 

「こんな時に何やってんだよ!?」

 

「うるせぇ!!こっちはメダルが足りて無いんだよ!!」

 

そのアンクへと怪物は右前足を振り降ろす。

ヒラリ、とアンクが避ける。

直後に右前足が振り降ろされた地面が砕け散ってクレーターが出来る。

 

「何て力だ……」

 

「いや、力では無いな」

 

「どういう事だ?」

 

「振り降ろした場所を一瞬でセルメダルにして吸収してやがる」

 

「GEAYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」

 

上空で話す二人に向けて、角から電撃が放たれる。

二人は電撃を避けながら降下していく。

映司はトラクローソリッドで怪物の体を削り取っていく。

その途中でコアメダルを見付け、回収する。

アンクは頭部に乗ると、眼球に向かって腕を突き刺す。

 

「メダルを貰うぜ」

 

「GEvaRya!?」

 

引き抜かれたその手には数枚のコアメダルが握られていた。

怪物は悲鳴を上げながらアンクを振り落とす。

そして頭部の角で弾き飛ばす。

 

「ぐがぁ!?」

 

「大丈夫か、アンク!!」

 

「このくらい問題無い。それより来るぞ!!」

 

「GVAAAAAAAAAAAAAAA!!」

 

コアメダルを奪われて怒り狂ったのか、角や尾から無数の光線を放ってくる。

映司は避けながらメダジャリバーを構えてセルメダルを入れ、オースキャナーでスキャンする。

 

トリプル!!スキャニングチャージ!!

「ハァァァァァァァァァ!!」

 

そのまま急降下していく。

三本の尾が三方向から襲ってくるが、時間操作によって回避する。

そのまま三本纏めて斬り落とす。

 

「GAGER!?」

 

「もう一回!!」

 

そのまま背に乗り、更にメダルを入れ、スキャンする。

 

トリプル!!スキャニングチャージ!!

 

そして回転斬りの要領で残り三本の翼を斬り落とす。

だがそれで終わらない。

一方アンクは後ろ足に集中放火していた。

炎の翼を集中的に放ち、バランスを崩させる。

そして真下に潜り込む。

 

「「ハァァァァァァァァァ!!」」

 

二人の声が重なる。

怪物は上からトラクローソリッドを叩き付けられ、同時に下から特大の炎球を受ける。

怪物は血を流すようにセルメダルを撒き散らす。

 

「GeyaaaaaaAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」

 

怪物は二人を振り払うと、口に紫のエネルギーを凝縮していく。

それを見た映司とアンクは合図も無しに同時に向かっていく。

映司が時間操作で時を止める間に顎の下に行き、足に力を込め、全力の跳躍をする。

その勢いのままトラクローソリッドを下顎に叩き付ける。

そしてアンクが上顎に炎球を放つ。

 

 

「_______っ!?」

 

 

強引に口を閉じさせられた怪物は凝縮していたエネルギーが口の中で爆発し煙を吐く。

 

「映司、トドメ!!」

 

「ああ、行くぞアンク!!」スキャニングチャージ!!

 

映司がオースキャナーでベルトのメダルをスキャンすると、二人は上空まで昇っていく。

そして二人と怪物の間に上から赤、黄、緑の巨大な輪が現れる。

映司はそのまま蹴りの体勢を取る。

アンクも足に炎を纏わせながら蹴りの体勢になる。

 

「ハァァァァァァァァァセイヤァァァァァァァァァ!!」

「ハァァァァァァァァァダァァァァァァァァァァァ!!」

 

「GeRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」

 

映司とアンクが声を上げながら急降下していく。

怪物も迎え撃つ様に角を突き出して吠えながら突進していく。

二つの蹴りと突進が衝突した衝撃によって周囲の物体が崩壊していく。

拮抗したかの様に見えたが、徐々に角にヒビが入っていき、遂に砕ける。

そのまま二つの蹴りは怪物を貫き、映司とアンクが着地すると背後に円を三つ重ねた様な紋章か浮かび上がる。

直後、貫かれた怪物は内部から膨れ上がって爆散する。

メダルの塊が爆散し、セルメダルを撒き散らす光景はまさしく欲望の雨だった。

 

 

◆◆◆◆◆        

 

 

展示回廊。

 

「どうする?」

 

「どうするも何もやるしかないだろ」

 

「あぁそうだな。やる事は一つだ。混世魔王を捕まえてアンダーワールドに入って憑いてる本体を倒す、それだけだ」

 

「なら、やるぞ。それ以外は打ち合わせ通りだ」

 

カメンライド!!カ、カ、カブト!!

インフィニティー!!プリーズ!!ヒースイフードーボーザバビュードゴーン!!

 

士と晴人はジャックがサンドラの胸にナイフを突き立てるのを見ながら姿を変える。

ディケイドからディケイドカブトに。

フレイムドラゴンからインフィニティースタイルに。

各々混世魔王の対処を目的にしたフォームへ姿を変える。

 

 

◆◆◆◆◆        

 

 

「映司!!ボーとしてるな!!メダルを回収するぞ!!」

 

「あぁ!!」

 

既に回収を始めているアンクに言われ、コアメダルの回収を始める映司。

そこへ何者かが襲ってくる。

 

「な!?」

「は!?」

 

ある程度、メダルを回収した映司とアンクに向かってエネルギー弾が放たれたのだ。

それも一つでは無い。

メダル回収に集中していた二人は防御しながらも吹き飛ばされる。

映司とアンクが体勢を建て直し、元いた場所を見ると六つの異形が残ったメダルを回収していた。

映司とアンクはその異形に見覚えがあった。

 

「ショッカーグリードに、他のグリードまで!?」

 

「お前ら、何しに来やがった!!」

 

「我らはただ我らの所有物を回収しに来ただけだ」

 

答えたのはショッカーグリードだった。

その背後には、

ゲルショッカーグリード

デストロングリード

ガランダーグリード

ゴッドグリード

デルザーグリード

の姿がある。

それらのグリードはショッカーの作り出したメダルから生まれたグリード達である。

 

「まだお前達と戦う気は無い。私達はアポロガイストに命じられて勝手に動いた馬鹿の後始末をしに来ただけなのでな」

 

そう言うと、彼らの背後に銀色のオーロラが現れる。

おそらく彼らの拠点に繋がっているのだろう。

 

「待て!!メダルを渡しやがれ!!」

 

「無理な相談だな。これは我らにとっても必要だからな」

 

「いずれ貴様らのメダルも貰い受ける」

 

「今回は運が良かった、と思うんだな」

 

「良かったな。俺達にお前たちから奪う事が命じられて無くて」

 

「近い内にまた出会い、殺し合いになるだろうがな」

 

「では、さらばだ!!」

 

六体は口々に言いながら、銀色のオーロラへと姿を消すのだった。

それをアンクは苦々しそうに見るのだった。

 

 

◆◆◆◆◆       

 

 

カウント・ザ・メダルズ!!

タカ、トラ、バッタ(映司所持)

タカ×3、クジャク×3、コンドル×3

クワガタ×2、カマキリ、バッタ

ライオン、トラ、チーター×2

サイ、ゴリラ×2、ゾウ

シャチ、ウナギ、タコ

コブラ、カメ、ワニ

スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ

???(アンク所持数枚)

 

 

カメンライド

クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、コンプリート、???

空白

 

 

スタイル

フレイム、ウォーター、ハリケーン、ランド

フレイムドラゴン、ウォータードラゴン、ハリケーンドラゴン、ランドドラゴン

ドラゴタイマー

インフィニティー





“王”戦決着!!
怪物の外見はお好きに想像を。
大体、奇形のキマイラみたいなかんじです。
サイズ的にはガラの巨大体くらいです。

最後に出た六体のグリード、
ショッカーグリード
ゲルショッカーグリード
デストロングリード
ガランダーグリード
ゴッドグリード
デルザーグリード
はHEROSAGAにて登場した物です。
詳細は改めて登場した時に。


それと、少々用事がありまして12月7日まで更新が出来ないと思います。


それでは質問などがあれば聞いてください。
感想待ってます。

それから、活動報告でアンケートをやりますのでよければ答えてください。
詳細は活動報告の方で。

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