問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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活動報告にて短編関連のアンケート実施中
締め切りは12月27日




変態の脅迫と迷惑な軍勢と“答え”

「これは、これは面白い顔触れだな。コソ泥に、私とウィラの恋路を邪魔した男か!!」

 

その声を聞き、霧崎と海東が顔を上げると、熱風と冷風が放出されてマクスウェルが姿を現す。

海東と霧崎は睨みつつ、構える。

 

「何しに来たんだい?」

 

「また、ウィラを狙いに来たのか?」

 

「少し違うな。私は戦いに来たわけでもないし、狙っているわけではない!!この窮地にウィラを助けに来ただけだよ!!」

 

「キモイ!!」

 

「嬉しそうで何よりだ!!」

 

「これの何処が嬉しそうに見えるんだ?」

 

ウィラは少々震えながら、霧崎の後ろに隠れていた。

その隣で海東は何かを思い付いた様であった。

表情は見えない。

彼らを守る様に海東が召喚した三人のメイジが前に出る。

霧崎はマクスウェルの瞳に先程以上の狂気が含まれているのを感じていた。

 

「さて、ウィラ。私は君がどうやったら素直に私のもとに来られるか考えてみたんだよ」

 

「キモイ!!」

 

「今までは来れないだけの理由があった。だから逆に考えたんだ」

 

スッと、右腕を脇の高さにまで上げる。

それと同時に三人のメイジが動きだす。

 

チェイン、ナウ!!

イエス!!グラビティ!!アンダースタンド?

コネクト、ナウ!!

 

青いメイジが鎖で縛り、黄のメイジが重力で上から押さえつけ、緑のメイジが取り出したソードガンで撃ち抜く。

霧崎はウィラを守る様に構え、海東はマクスウェルにディエンドライバーの銃口を向ける。

_____しかし、マクスウェルは止まらない。

 

「要するに_____君が私のもとに“来ざる得ない”、そんな状況を作ればよかったんだ!!」

 

パチン、と指を弾く。

すると、彼方に火柱が立ち上がった。

この街道からそう遠くはない。

丁度街道を抜けた辺りの場所だろう。

_____つまり、マクスウェルは“境界門”を壊したのだ。

 

「ハハ、さてはて隣の“境界門”までは……………何万キロあったかな?」

 

高笑いを上げるマクスウェル。

 

「では、脅迫だウィラ。まずは、その男から離れ、そして私の花嫁になるというのなら、私の力で避難民を助けてもいい」

 

「っ………!!」

 

奥歯を噛みしめるウィラ。

 

「ハハハ!!確かにこれは笑えるね」

 

ただ、海東大樹だけはこの状況を笑っていた。

嘲笑っていた。

 

「悪いけどマクスウェル。君の脅迫には何の意味もない」

 

「何?」

 

「だって、僕と士が入れば“境界門”なんて必要ないのだから!!」

 

そう、海東と士が持つ能力。

世界を渡る力は、箱庭においては“境界門”と同等の力を発揮する。

この場において、マクスウェルの取った行動は全く持って意味がないのだ。

だからこそ、嘲笑う。

 

「さて、君が狙うお宝は彼女だね?君には勿体無いお宝だ。だから渡すわけにはいかないよ」

 

「貴様も……私とウィラの恋路を邪魔するか、コソ泥ごときが!!」

 

「別に邪魔をするわけじゃないさ。僕は僕の道を進む。それだけさ。さて、どうする?戦うかい?撤退するかい?君の霊格、少し傷が付いてる様にも見えるけど?」

 

マクスウェルの霊格は確かに傷が付いていた。

死の脅威による実害そのものは何とかしのいだが、多量の死の脅威を受けた霊格は傷を負っていた。

だからこそ、傷の治りが遅い。

現に先程受けた銃撃の傷が塞がりきってない。

 

「私とウィラの恋路を邪魔する者は消すだけだ!!そして、貴様はいい加減、ウィラから離れろ!!」

 

「うるせぇよ、ストーカーが!!」

 

霧崎の首を薙ぐ様に空間移動をしたマクスウェル。

それも霧崎にはしっかり死の脅威として見えており、避けてカウンターの蹴りを入れる。

そこへ、海東の銃撃が入る。

しかし、それは空間移動で回避される。

 

「さあ、決着を付けるとしようか」

 

霧崎と海東が並び立ち、マクスウェルに言い放つ。

海東としては、マクスウェル達に持っていかれたお宝を狙ってという理由もあるが、決着をつけたいのも本音であった。

霧崎も決着をつける為、そしてラッテン、黒ウサギ、ウィラ、皆を守る為に構える。

例え、一時的な利害の一致であろうと海東大樹、仮面ライダーディエンドと霧崎カブトは並び立ち、マクスウェルを迎え撃つ。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「ハァァァァ!!」

 

「セイヤァァ!!」

 

「タァァァァ!!」

 

士、映司、晴人が爆炎の中から出てくる。

姿はディケイド、タトバ、フレイムスタイルである。

 

「どうやら、大方狩り尽くした様だな。一匹を除きな!!」

 

背後からアンクが炎球を放つ。

炎球は引こうとしていた双頭龍を正確にとらえる。

彼らは目の前にいた双頭龍、そして次々と現れる分も狩り尽くしていた。

本体が生きている限り、出てきはするだろうがこの場で道を塞ぐ者はいなくなった。

いち早く十六夜の元へと向かう為に四人が残りの一匹を片付けようとした瞬間、

 

 

「やぁ、君がアジ=ダカーハの分身だね。僕と一つになろうよ!!」

 

 

突如として緑色の半個体が双頭龍へと襲い掛かった。

そして、喰らっていく。

双頭龍を包み喰らっていく。

 

「GEEEEEEYYYYYYAAAAAAAAAAaaaaaaaaaa!!」

 

双頭龍の悲痛な悲鳴を聞きながら三人は唖然としていた。

 

「あれは………何だ?」

 

「少なくともメダルを使った類いではないだろうな」

 

「ファントムでもない」

 

「あぁお前らの言うそれらとは確かに違う。あれは………ネオ生命体だ」

 

士が呟いた直後に双頭龍が完全に包み込まれる。

そして形を変えていく。

ネオ生命体自身の力と以前喰らった“虚栄”の能力でその姿を変える。

 

「ハハハハハ!!力が溢れるよ!!これが神霊の力かい!!これでもっと楽しく遊べるよ!!」

 

ネオ生命体が大声で笑いを上げると姿は完全に変わっていた。

その姿はかつてスーパーショッカーが作り上げた要塞、クライス要塞であった。

 

「あ、君達いたんだ。せっかくだから僕と遊ぼうよ!!」

 

「な!?」

 

ネオ生命体は士達を見つけるや否や、あらゆる火器から砲撃する。

 

「グッ……ガァ!?」

 

四人は防ぎ切る事が出来ず、吹き飛ばされる。

そして、ダメージで変身が解ける。

何とか士達が立ち上がると、丘の上に巨大な銀色のオーロラが現れる。

 

「フハハハハハハハハハハ!!ネオ生命体、よくやったのだ!!これで第一目標は確保した!!出来れば本体も確保したい所だが、まずは仮面ライダーの排除が優先なのだ!!」

 

先頭で現れた、アポロガイストが人間態で叫ぶ。

そして士達へと視線を向ける。

士もまた、アポロガイストを睨む。

 

「またお前か、アポロガイスト!!」

 

「その通りなのだ。貴様らを排除させてもらう!!」

 

そのアポロガイストの背後から大量の人影が現れる。

戦闘員、マスカレイド、屑ヤミー、ダスタード、グールだけではない。

ショッカーグリード

ゲルショッカーグリード

デストロングリード

ゴッドグリード

ガランダーグリード

デルザーグリード

等のショッカー製グリードから、

グランダイン、スカイダインからなる宇宙鉄人キョーダイン、

仮面ライダーレイ、

そしてマミーレジェンドルガ、メデューサレジェンドルガ、ガーゴイルレジェンドルガ、マンドレイクレジェンドルガ、アントライオンレジェンドルガなどからなるレジェンドルガ族、

コックローチ、アイズ、ホッパーなどのドーパント、

ウニアルマジロヤミー、オウムヤミー、シャムネコヤミー、カマキリヤミー等のヤミー、

ユニコーン、ピクシス、ドラゴン、ヘラクレス等のゾディアーツ、

アルゴス、リザードマン、シルフィ達ファントム、

そしてカーバンクルの集団が次々と現れる。

更に小さな銀色のオーロラが現れたと思うと、

 

「………………」

 

「お前ら………………糞尿臭ぇ!!」

 

仮面ライダーリュウガサバイブ、仮面ライダー王蛇サバイブが現れる。

その強敵達が士達の前に立ち塞がる。

 

「ずいぶんと数を揃えたもんだな」

 

「この数を相手に四人では敵うまい!!我ら大ショッカーが貴様らを討ち取り、今日を貴様らの命日にしてやるのだ!!フハハハハハハハハハハ!!」

 

高らかに勝ち誇る様に笑い声を上げるアポロガイスト。

しかし、士は不適に笑う。

 

「ふっ……」

 

「何だ、何が可笑しいというのだ、貴様は!!この絶望的な状況で何故そんな表情をしていられる!?」

 

「絶望的?確かにそうだな。でも俺達は最後の希望だ。こんな状況くらいで絶望するわけがないだろ?」

 

「そうだ。俺達、仮面ライダーは例え孤独でも、命ある限り戦う!!」

 

晴人と士が睨みながら言う。

 

「それに仮面ライダーは俺達だけじゃない」

 

「援軍など、この箱庭に来るわけがないのだ!!」

 

「いいや、繋がるさ。手を伸ばし、人と人で繋いでいけば腕はどこまでも届く!!例え、異世界でも」

 

「相変わらずだな…………お前は」

 

アポロガイストの言葉を否定する様に言う映司。

その背後ではアンクが呆れた様に呟く。

しかし表情は笑っている。

 

「そうだ。仮面ライダーは人々の思いがある限り、世界を超え、お前らを倒すんだ!!」

 

「戯れ言をぉぉぉぉぉ!!」

 

アポロガイストが激昂し、戦闘が開始されようとした時、士のライドブッカーから空白のカード二枚飛び出す。

そして映司と晴人の手元に収まる。

 

「何だ?」

 

二人が首を傾げると、カードに各々別の仮面ライダーの顔が浮かび上がる。

そして士達の背後に二つの銀色のオーロラが現れる。

 

「人々が助けを求めれば、俺達は駆け付ける。確かにそうだが、まさか異世界に来る事になるとはな…………人生分からないもんだぜ」

 

「ダチのピンチには何処にだって駆け付ける!!それが俺だ!!」

 

銀色のオーロラから現れたのは、帽子を被った青年と学ランでリーゼントの少年だった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

そして、十六夜は欲しかった答えを得て、探し物を見付けていた。

三頭龍に渇破され、その覚悟を見せられた十六夜は、今にも燃え尽きようとしている命を全てを拳に集め、十六夜は嬉々として走り出した。

 

 

「お前が…………“お前が魔王か”、アジ=ダカーハ____!!」

 

 

策はない。

しかし恐れもない。

あるのははち切れんばかりの胸の高鳴りだけ。

神々の箱庭を徒手空拳で駆け抜けた少年は、己の全身全霊を握りしめ、最後の巨峰へと走り出した。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

カウント・ザ・メダルズ!!

 

 

映司

タカ、トラ、バッタ

クワガタ、カマキリ、バッタ

ライオン、トラ、チーター

サイ、ゴリラ、ゾウ

シャチ、ウナギ、タコ

コブラ、カメ、ワニ

スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ

 

 

アンク

タカ×3、クジャク×3、コンドル×3

クワガタ、チーター、ゴリラ

(その他数枚)

 

 

カメンライド

クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、コンプリート、???

空白

 

 

スタイル

フレイムドラゴン、ウォータードラゴン、ハリケーンドラゴン、ランドドラゴン

ドラゴタイマー

インフィニティー

 

 




八巻分終了!!
次回からはアンケートの結果の短編です!!
本編の続きは次巻が発売したらです!!

アポロガイストが大軍引き連れ参戦!!
ネオ生命体がアジ分身を取り込みクライス要塞へと変貌。
ちなみに“この”ネオ生命体はオーガ(ファントム)の如く喰らった相手の能力を使えます。
大軍の中のグリード系とサバイブ二人はHEROSAGAからです。
王蛇の人格は小説龍騎の浅倉です。


それでは質問などがあればきいてください。
感想待ってます。


晴人はMOVIE大合戦後に決定しました。
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