時系列的には二巻と三巻の間なので士と晴人はいません。
そう言えば、春映画で士、翔太郎、乾巧、草加が本人確定しましたね。
士と巧はソースはツイッターです。
黄金盤とMの欲望と支配の鱗粉
貯水池前の憩いの小屋。
そこに霧崎とラッテンはいた。
ラッテンは一応メイドであるのだが、あくまで表向きはなのでサボりもある程度許容される。
「暇ね~」
「そうだな」
今日は快晴、春風、水流の音とかなり気持ちのいい環境である。
ラッテンが欠伸をする。
「ん~この気持ちいい中だと眠くなるわね」
「確かにな」
答える霧崎も欠伸をする。
彼は彼で本を読んでたりする。
ラッテンはつまらなさそうに口を尖らせると、何かを思い付き、ニヤリとする。
思い付いたら即実行の如く、行動を開始する。
とはいえ、行動とは簡単に霧崎に持たれ掛かって寝る体勢に入っただけだが。
「ちょっ、何だよ!?」
霧崎が頬を少々赤くして動揺する。
こういう事にはなれていない。
「眠いのよ。少しくらいは持たれ掛かっていいでしょ?」
なら、壁に持たれ掛かれよ、と言い掛けてやめる。
諦めたように息を吐く。
「分かったよ。好きにしてくれ」
「ありがと♪」
暖かな日差しの中でラッテンは霧崎に持たれ掛かりながら眠りについた。
◆◆◆◆◆
そして二時間後。
「起きねぇな~」
ラッテンに持たれ掛かられながら霧崎は呟く。
本は読み終わった。
かと言って起こすのも躊躇われる。
もう自分も寝てやろうかと、思っていると十六夜が歩いてきた。
「何をやってんだ?」
「見た通り」
適当に答える霧崎。
それ以外に答え様が無い。
十六夜はと言うと苦笑してる様な、ニヤニヤしている様な、判断のつかない表情をしている。
そこへ、
「た、大変なのです!!大変なのですよーッ!!」
黒ウサギが猛ダッシュでやってきた。
とは言え五月蝿いので何かを投げ付けようとしたが、その前に。
「………五月蝿いのよ、ウサ耳を斬り落とされたいの?」
ラッテンが目覚めて、ハーメルケインを黒ウサギのウサ耳に当てていた。
黒ウサギは涙目で震えていた。
その手には黄金の板があった。
「その金塊、どうしたんだ?本物に見えるが」
「本物ですよ………それより映司さんはどうしました?」
「白夜叉に呼び出されていたぞ。しばらく帰って来ないんじゃないか?」
「そうですか……それよりそろそろウサ耳から刃をどけてくれませんか?」
「そうね」
ラッテンは寝足りない様に欠伸をしながらハーメルケインをしまう。
黒ウサギの持ってきた黄金盤はどうやら“契約書類”らしい。
その内容は、
{ ___ギフトゲーム名 “Raimundus Lullus”___
参加資格B:善なる者。
敵対者:偉大なる者。
継続する者。
力ある者。
知恵ある者。
遺志ある者。
徳ある者。
敗北条件:“契約書類”の紛失は参加資格の剥奪に相当。
勝利条件:全ての“ルルスの円盤”を結合し、真理ならざる栄光を手にせよ。
ゲーム補足:全ての参加者の準備が整い次第ゲーム開始。
ゲーム終了は全ての参加者が敗北した場合。
宣誓 上記を尊重し誇りと御旗の下、“サウザンドアイズ”はギフトゲームを開催します。
“サウザンドアイズ”印}
何やら疑わしく感じるが、金が手に入るらしい。
復興の為にも頑張ろうと、十六夜と霧崎が立ち上がった時、彼らは襲撃を受けた。
◆◆◆◆◆
「それで今日は何の用ですか?白夜叉さん」
「何、簡単な依頼じゃ」
映司は白夜叉に呼び出され、支店に来ていた。
「実は最近、化け物を見かけるとの報告があっての今開催しているギフトゲームに現れる可能性があっての。おんしにはそいつらの撃退を頼みたいのじゃ」
「何で俺に?」
依頼を受けるのはいいが一応理由は聞いておきたい。
「どうやら、その化け物はおんしの近くに現れる化け物に酷似しているらしくてな」
「そういう事ですか。分かりました」
大体事情は察した。
ようは怪人の目撃情報があり、一番知っているであろう者に撃退を任せたというわけである。
映司は依頼を受け、目撃情報のあった場所に向かうのだった。
◆◆◆◆◆
「何だ、こいつら?」
十六夜達を襲撃したのは金色の化け物達だった。
「黄金盤を寄越せ!!」
「誰が渡すか!!」
化け物達はコイン状のエネルギー弾を放って来るが十六夜が軽く腕を振っただけで砕ける。
面倒になった十六夜は足に力を込め跳躍する。
一気に距離を縮め、拳を叩き込む。
「ガバァ!?」
拳を受けた化け物は気絶し、姿が獣人になる。
そして、その獣人の首からメモリの様な物が飛び出ると、パリン、という音と共に砕け散った。
残りも同じ様な感じで片付けると、獣人達が持っていた黄金盤を奪う。
そう、彼らは“ノーネーム”の黄金盤を奪いに来たのだった。
十六夜奪った黄金盤の文面を見る。
{ ___ギフトゲーム名 “Raimundus Lullus”
参加資格D:継続する者。
敵対者:善なる者。
偉大なる者。
力ある者。
知恵ある者。
意志ある者。
徳ある者。}
以下の文章は黒ウサギの物と同じだった。
十六夜が文面を訝しかむと、黄金盤は鉄粉にまで分解される。
「な!?」
黄金は輝きを無くし、春風に乗って姿を消した。
◆◆◆◆◆
ダブル!!スキャニングチャージ!!
「セイヤァァァァ!!」
メダジャリバーに二枚セルメダルを込めて、化け物達を斬る。
映司は現在、偶然出会った化け物達と交戦していた。
倒された化け物は体内からメモリを排出し、元の姿に戻る。
「やっぱりドーパントか」
映司は変身を解いて砕けた破片を手に取る。
おそらくマネーメモリの破片だろう。
「でも、何でガイアメモリが広まっているんだ?」
首を傾げながら呟く。
確かに不可解である。
今開かれているゲームからしたらマネーメモリは確かに合ってはいるのだが。
入手経路が分からない。
映司はとりあえず所持者から話を聞く事にするのだった。
◆◆◆◆◆
一方の十六夜達は襲撃者達からゲームについて話を聞いて、各々で黄金盤を集めるという事になった。
ついでに一番多く集めた人に一日黒ウサギが服従という事にもなった。
更にレティシアまで話に乗ってきた。
◆◆◆◆◆
「さて、ここらへんかな?」
映司がマネーメモリを所持していた人達から話を聞くと、どうやらゲームに勝てる力が手に入ると書かれた手紙と共に降ってきたらしい。
その時に鱗粉が舞っていたという事くらいしか分からなかったがもう一つ情報が入った。
ある場所で蝶の化け物が金をばら蒔いてるらしいという話を。
ちょうどそこに来ている所であった。
「キャーハハハハハ!!受け取りなさい!!力と金が手に入るわよ!!」
覗いて見ると五体くらいのクロアゲハヤミーが金と一緒にマネーメモリをばら蒔いていた。
集まっている人々はクロアゲハヤミーの鱗粉にやられたのか狂った様な熱狂に包まれている。
「ヤミーまでいるなんて………でも何が目的でこんな事をしているんだ?」
中を覗きながら考える。
ヤミーには宿主がいるはずだ。
しかし、この状況では何の欲望を叶えようとしているかが全く分からない。
その時、
「そこに隠れている奴、出てきなさい!!」
クロアゲハヤミーが映司に気付き、エネルギー弾を放ってくる。
慌てて物陰から出て、それを避ける。
「さあ、力を試す時よ」
「あぁ……あぁ……」マネー!!
マネー!! マネー!!マネー!!マネー!!
人々は焦点の定まっていない目でメモリを体に挿入し、姿をマネードーパントに変える。
「こうなったら仕方ないか!!」
映司はオーズドライバーを腰に装着するのだった。
◆◆◆◆◆
某所。
「オーズが乱入してきたか。だが、問題はあるまい。改造マネーメモリで生命力を集め、クロアゲハヤミーでセルメダルを回収する計画は順調に進んでいるのだから。しかし、祭りとはいえ派手に動き過ぎたな」
声の主は状況を確かめ、反省点を探す様に呟くのだった。
◆◆◆◆◆
映司が怪人の群れに遭遇し、十六夜がフェイス・レスと戦っている時、霧崎、黒ウサギ、ラッテン、レティシアは一緒に歩いていた。
「まぁ、元気出せって」
「うぅ……あれでどう元気を出せといいますか」
「まぁまぁ、たぶん黒ウサギにメイド服は似合うと思うわよ?」
「そうだな。愛らしく映えるに違い無い」
励ますような、望んでいる様な事を黒ウサギに言いながら四人は街を散策する。
今はゲームの謎解き中である。
先程、アーシャ達のリトルゲームの内容を見て怪訝に思って一度考える事にしたのだ。
◆◆◆◆◆
「変身!!」サイ!!ゴリラ!!ゾウ!!サゴーゾ!!サゴーゾ!!
映司はサイの頭、ゴリラの胴、ゾウの足を持つコンボ、サゴーゾコンボへと姿を変えて怪人の群れへと突っ込んで行く。
◆◆◆◆◆
カウント・ザ・メダルズ!!
赤、タカ、クジャク、コンドル
緑、クワガタ、カマキリ、バッタ
黄、ライオン、トラ、チーター
白、サイ、ゴリラ、ゾウ
青、シャチ、ウナギ、タコ
橙、コブラ、カメ、ワニ
特、スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ
黄金盤前編でした!!
映司だけ別行動になりました。
vsクロアゲハヤミー&マネードーパントです。
改造マネーメモリは使用者の生命力がクロアゲハヤミーに吸いとられていく仕掛けです。
使ってる本人に自覚は無し。
クロアゲハヤミーに関しては鱗粉にラッテンの支配に似た効果が追加しました。
それでは質問があれば聞いてください。
感想待ってます。