問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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Eの再臨/引き合うメモリ

 

「全く数だけは多いわね!!」

 

「全くだ!!」

 

レイカと堂本が敵の多さに愚痴を漏らす。

芦原はただ無言で敵を撃ち倒していく。

 

「克己ちゃん!!雑魚は私達が相手にするけど、何か手伝える事はある?」

 

「そうだな………こいつらの相手は俺に任せておけ。だから、お前らは“アレ”を見付けてくれ」

 

「分かったわ!!」

 

大道の指示を聞いた一同は各々別々の方向へと駆け出す。

 

「何のつもりだい?」

 

「三対一で勝てるつもりか?」

 

「ぶっ倒してやるぜよ!!」

 

ドクタープロスペクト、番場、ネオサウナギンナンが口々に言う。

それを聞いて、大道は苦笑する様に呟く。

 

「お前らの相手くらい、俺一人で充分って事だ!!」

 

「戯言を!!」

 

激昂を無視して、大道はエターナルエッジを構えながら向かっていく。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「ハァ!!」

 

レイカは戦闘員に蹴りを入れて吹っ飛ばしていく。

吹っ飛ばされた戦闘員が当たった壁が崩れる。

レイカがその中へ入る。

そこは保管庫のようだった。

現在、彼らは堂本と芦原が敵を引き付け、レイカと京水が目的の物を探していた。

 

「あら、ちょうどいいわね」

 

保管庫には様々な物品があった。

その中でガイアメモリを探し当てる。

AからZ、大道の使っているEのエターナルメモリを除く25本のガイアメモリが入ったケースであった。

他にも多数のガイアメモリが保管してあるがまずはそのケースを持って行こうとする。

 

「見付けたぜ、侵入者さんよ!!」

 

「っ!?」

 

そこへ、白服の男が現れて念力の様な物で吹き飛ばされる。

壁にぶつかりケースの中のメモリが数本散らばる。

拾おうとした所に男が蹴りを放ってくる。

それを防ぎ、逆に蹴りをくわせる。

 

「あんた、クォークスね。どうすれば倒せるかくらい分かってるのよ」

 

「そうかよ!!」

 

男の拳を受け止める。

そこで男が怪訝な顔をする。

 

「あんた、手が冷たいな。さすが死体って所か!!」

 

その言葉を聞いた瞬間にレイカは顔を歪める。

 

 

「………言ったわね、気にしてる事!!」

 

 

「グバァ!?」

 

男の腹に思いっきり蹴りを入れ、吹っ飛ばすとケースの中から一つのメモリを取り出す。

 

「やっぱりこれね」ヒート!!

 

音声を鳴らすと、レイカはヒートメモリを投げる。

そして、ヒートメモリはブーメランの様に戻ってくると胸元に挿入される。

レイカの姿が変貌し、ヒートドーパントとなる。

 

「そういう力はメモリだけじゃねぇんだぜ?」

 

男はゾディアーツスイッチを取り出し、姿を変貌させる。

ハウンドゾディアーツとなった男は念力を放ちながら鎖を放つ。

 

「狙いが甘いのよ!!」

 

念力はドーパント化したレイカには意味は無く。

鎖はあっさりと弾かれる。

そのまま懐に入られ、炎の纏った蹴りを受けて男は吹っ飛ばされる。

二人は気付いていなかった。

散らばったメモリの幾つかが何かに引かれる様に動いている事に。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

芦原は銃器を強奪しながら進んでいた。

 

「………ゲームオーバー」

 

呟き、脳天を撃ち抜く。

 

「派手に暴れてるようだね、侵入者」

 

芦原は無言で声のした方へと発砲する。

 

「おやおや危ないね」

 

男は念力で銃弾を受け止め、勢いを消して落とす。

しかし、芦原は淡々と撃ち続ける。

男は余裕で受け止める。

その間に距離を縮められ、殴り飛ばされる。

 

「くっ…………やはり死体相手に出しおしみはするべきでは無いようだ!!」

 

男はゾディアーツスイッチを押して、カメレオンゾディアーツへと姿を変える。

そして、舌で芦原を吹っ飛ばす。

 

「………」

 

吹っ飛ばされた先で頭上から何かが降ってくる。

それを手に取り、立ち上がる。

 

「………ゲームスタート」トリガー!!

 

呟き、音声を鳴らし投げる。

戻ってきたトリガーメモリは芦原の掌に挿入される。

そして、姿をトリガードーパントへと変える。

 

「ドーパントになった所で!!」

 

男は気にせず突っ込んで行く。

 

「………」

 

「ぐっ!?ばぁ!?」

 

芦原は正確な銃撃で男を撃ち抜いていく。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「デリャァァァァ!!」

 

堂本はとにかく暴れていた。

次々と現れる戦闘員を鉄棒で薙ぎ払っていく。

 

「ん?うぉ!?」

 

そこで突然体が燃え始める。

そして、念力によって吹っ飛ばされる。

壁にめり込む程の衝撃を受け、首も変な方向を向くが立ち上がり、首を直す。

これがNEVER、死体故のタフさである。

 

「お前らはいつかの超能力者の同類か!!悪いが俺はそのくらいじゃ倒されねぇぞ!!」

 

「みたいですね」

 

「では、これならどうです?」

 

堂本の前に現れた二人はゾディアーツスイッチを押して、姿を変貌させる。

一人はオリオンゾディアーツ、もう一人はユニコーンゾディアーツである。

オリオンは棍棒を構え、ユニコーンは角が変化した剣を構え、堂本へと向かっていく。

 

「ぬぅん!!」

 

「ハァ!!」

 

棍棒が振るわれ、剣で突かれる。

堂本は棍棒を避け、剣を鉄棒で軌道をそらす。

そのままユニコーンの懐に鉄棒を叩き込む。

怯んだ所に思いっきり鉄棒を振り降ろす。

 

「デリャァァァァ!!」

 

「ぐっ!?」

 

頭を叩かれたユニコーンは頭を押さえ、ふらつく。

そこで手を鉄棒で払い、剣を落とさせる。

そこにオリオンが棍棒を振るう。

しゃがんでそれを避け、オリオンも鉄棒で突く。

しかし、オリオン相手では怯ます事は出来ず、更に振るわれた棍棒によって吹っ飛ばされる。

 

「うぉぉぉぉ!?」

 

オリオンの怪力で吹っ飛ばされた堂本は壁に衝突し、壁を突き破りながら隣の部屋を転がる。

そして、瓦礫の中でメモリ発見する。

 

「おぉ!!メモリじゃねぇか!!」メタル!!

 

堂本はメモリを鳴らし投げる。

投げられたメモリは軌道を変え、堂本の背中側へと回る。

そして、堂本が上着を脱ぎ捨てるとメタルメモリは堂本の背中へと挿入される。

そして、姿をメタルドーパントへと変貌させた所でオリオンが棍棒を叩き込んでくる。

 

「どらぁ!!」

 

「ダァァ!!」

 

しかし、堂本の拳によって棍棒は粉々に砕かれる。

 

「な!?」

 

「ハァァァァ!!」

 

驚愕した様な声をあげたオリオンに横薙ぎで鉄棒を振るう。

鉄棒はメタルドーパントに変貌した時に一緒に変化していた。

肋骨にヒビが入る様な音と共にオリオンは吹っ飛ぶ。

 

「デヤァァァァ!!」

 

「くっ!?」

 

そして、剣を構え直したユニコーンへ、鉄棒を縦に振り降ろす。

ユニコーンは当然、剣で防ごうとする。

しかし、鉄棒は剣を砕いた。

そのまま鉄棒はユニコーンの肩へと直撃する。

肩の砕ける音共にユニコーンはうずくまるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「く~ねくね~♪く~ねくね~♪」

 

「ハッ!!」

 

「ぬ~るぬる~♪ぬ~るぬる~♪」

 

「なぁ!?」

 

京水は歌いながら体をくねらせ、男の放つ念力を完璧に避けていた。

筋肉質の男が体をくねらせて歌いながら迫ってくる気味の悪い光景である。

男は顔をひきつらせて後退する。

 

「あら~貴方よく見たらいい男じゃない!!私が可愛がって、あ・げ・る!!」

 

「ひぃぃぃぃぃぃ!!」

 

男は必死になって念力を放つ。

しかし、京水はそれを避けて飛び掛かる。

 

「フライング~四丁目固め!!」

 

「あがっ!?」

 

飛び掛かられ、寝技をかけられた男は意識を失うのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「くっ………」

 

「そろそろくたばったらどうだい?」

 

大道はアイズドーパント、ヘラクレスゾディアーツ、ネオサウナギンナン相手に苦戦していた。

原因は強化アダプターによって強化されたアイズの能力である。

目の記憶の力を扱うアイズメモリが強化され、細かな空気の動きすら見て動きを読んでくるのだった。

これでアイズだけであればそれほど苦戦もしなかっただろうが他に二体もいては苦戦する一方であった。

そんな時、

 

「克己ちゃーん!!見つけたわよ~!!」

 

京水が壁をぶち破って広間へと入ってきた。

 

「助太刀はさせんよ!!」

 

ヘラクレスがダスタードを生み出し、京水を襲わせる。

京水はメモリを取り出す。

 

「ふふ、私も変身よ!!」ルナ!!

 

音声を鳴らし投げる。

メモリは軌道を変え、京水の額へと挿入させる。

 

「あぁん!!キタッー!!」

 

京水の叫び声と共に姿が変貌し、ルナドーパントになる。

 

「貴方たちの相手はこちらよ!!」

 

京水はマスカレイドドーパントを生み出し、ダスタードの相手をさせる。

 

「さぁ、受け取って克己ちゃん!!」

 

京水は大道へと、とある物を投げる。

大道はそれを受け取ると変身を解く。

 

「何のつもりだ?」

 

「こういうつもりだ」

 

ドクタープロスペクトが怪訝な顔をしている様な動作をする中で大道は京水から渡された“酵素”を体へ打ち込む。

それを見た瞬間にドクタープロスペクトは慌て始め、大道は不敵に笑う。

これこそ、ネオサウナギンナンで甦らせた魂をこの世に定着させるしかるべき処置である。

処置の内容は各々違うが大道達を定着させるのはこの方法である。

 

「これで俺の魂とやらはこの世に定着された」

 

「ふん。しかし、定着されただけだ!!貴様らではその“酵素”は作れまい!!どの道終わりなのだよ!!」

 

「そうでもないようだぞ?どうやらこの“世界”では俺達死体は特別な様だ」

 

大道の霊格が変質する。

動く死体から死霊へと。

NEVERの性質をそのままに酵素が無ければ維持出来なかった肉体が確かな存在へと変質する。

むしろ前よりタフな体となる。

 

「さて、これで俺達を縛る物は無くなった。そろそろ終わりにしようか」エターナル!!

 

「例え貴様がどんな存在になろうと、地獄へ戻してくれるは!!」

 

「やってみろ、変身!!」エターナル!!

 

克己は再び変身をする。

仮面ライダーエターナルへと姿を変える。

もはや、ネオサウナギンナンの生け捕り等は関係無い。

ここから先は本気の殺し合いである。

 

 





番外編二話でした!!
次回で決着の予定です!!

箱庭と言う事で霊格の変質と言う感じにしてみました。
とは言っても能力的には変わり無いですが。
酵素がいらなくなったくらいです。

それでは質問があれば聞いてください。
感想待ってます。

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