問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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今回は初コンボ!!




最強コンボとアルゴールとペルセウス

前回の三つの出来事!!

 

一つ!!ゲームが終了し、映司ざ本拠に戻ると、白夜叉からライドベンダーが届いていた。

 

二つ!!急な襲撃をして、レティシアを連れさろうとした騎士達を撃退するのだった。

 

三つ!!襲撃を口実にレティシアの所属を“ノーネーム”に戻す為、“ペルセウス”とゲームをする事になるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

{ギフトゲーム名“FAIRYTALE in PERUSEUS”

 

 ・プレイヤー一覧 逆廻十六夜

          火野映司

          霧崎カブト

 ・“ノーネーム”ゲームマスター ジン=ラッセル

 ・“ペルセウス”ゲームマスター ルイオス=ペルセウス

 

 ・クリア条件 ホスト側のゲームマスターを打倒

 ・敗北条件 プレイヤー側のゲームマスターによる降伏。

       プレイヤー側のゲームマスターの失格。

       プレイヤー側が上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

 

 ・舞台詳細・ルール

  *ホスト側のゲームマスターは本拠・白亜の宮殿の最奥から出てはならない。

  *ホスト側の参加者は最奥に入ってはいけない。

  *プレイヤー達はホスト側の(ゲームマスターを除く)人間に姿を見られてはいけない。

  *姿を見られたプレイヤー達は失格となり、ゲームマスターへの挑戦資格を失う。

  *失格となったプレイヤーは挑戦資格を失うだけでゲームを続行する事は出来る。

 

 宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、“ノーネーム”はギフトゲームに参加します。

              “ペルセウス”印}

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

ゲーム当日。

一同が“契約書類”に承諾した直後、視界は間を置かずに光へと呑まれた。

次元の歪みは一同を門前へと追いやり、ギフトゲームへの入口へと誘う。

門前に立った十六夜達が不意に振り返る。

白亜の宮殿の周辺は箱庭から切り離され、未知の空域を浮かぶ宮殿に変貌していた。

一同は一先ず話し、一応の作戦を定める。

そして十六夜が宮殿の門を蹴り破り、向かっていくのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

白亜の宮殿内部には“ペルセウス”の騎士とダスタードで溢れていた。

騎士とダスタードは階段を塞ぐように陣取っていた。

そこへ、囮を買って出た映司が進んでいく。

 

「一人で俺達の相手をする気か?」

 

「そうなるね」

 

軽く答える映司を笑う騎士達。

彼らは知らないからこそ笑える。

オーズの力を知らないからこそ笑えるのだ。

映司はオーズドライバーを装着して、緑色のメダルを入れる。

 

「変身!!」クワガタ!!カマキリ!!バッタ!!ガータ!!ガタガタ!!キリバッ!!ガタキリバッ!!

 

音声共に緑色の円状の物体が頭、胴、足の前に現れ、胴に集中する。

クワガタの頭、カマキリの胴、バッタの足を持つコンボ、ガタキリバコンボだ。

 

「「「なっ………」」」

 

騎士達は絶句する。

姿を見たからではない。

その数にだ。

ガタキリバに変身した直後、その数は50人に増えていた。

これがガタキリバの分身能力【ブレンチシェイド】だ。

50人のガタキリバは一斉に騎士達へと向かっていく。

その動きはクワガタヘッドで各個体、交信しているので一糸乱れぬ様だ。

 

「「ハァァァァ!!」」

 

先頭の数体がクワガタヘッドから雷を放ち、騎士を薙ぎ倒していく。

ダスタードをカマキリソードで斬り倒していき、騎士達をバッタレッグで蹴り倒していく。

一体でも一騎当千であるガタキリバが50人、悪夢な様な状態に騎士達は恐れおののくのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

十六夜、霧崎、ジンは最奥、最上階に辿り着いていた。

騎士達やダスタードは映司がほとんど一人で相手にしている。

不可視の相手も映司から渡されたカンドロイド達が発見して撃退していた。

最奥に天井はなく、まるで闘技場のように簡素な造りだった。

 

「十六夜さん、カブトさん、ジン坊っちゃん!!」

 

最上階で待っていた黒ウサギが名を呼ぶ。

少しは心配していたのだろう。

眼前に開けた闘技場の上空を見上げると、見下ろす人影があった。

 

「__ふん。ホントに使えない奴ら。今回の一件でまとめて粛清しないと。でもおかげでこの力が試せるけどね」

 

空に浮かぶ人影には、確かに翼があった。

膝までを覆うロングブーツから、光り輝く対の翼が。

しかしそれだけでは無い、その姿はルイオスのそれでは無かった。

右腕に大剣を持ち、左腕には顔の様な物が付き、全体も怪物そのものだった。

十六夜達は知らないがその姿はペルセウス・ゾディアーツの姿だった。

バサッと翼が羽ばたく。

たった一回の羽ばたきでルイオスは風を追い抜き、落下速度の数十倍の勢いで十六夜達の前に降り立った。

 

「なにはともあれ、ようこそ白亜の宮殿・最上階へ。ゲームマスターとして相手をしましょう。…………あれ、この台詞を言うのってはじめてかも」

 

それは全て騎士達が優秀だったからだ。

十六夜としてはそれより姿の変化が気になっていた。

 

「随分と姿が変わったな。整形でもしたか?」

 

「これかい?とある男が僕に渡した力さ」

 

言いながらルイオスは手の中のスイッチを押す。

すると姿が元のルイオスに戻った。

 

「君達はこの力とアルゴールの力の実験台にしてやるよ。光栄に思いな」

 

そして再びスイッチを押し、黒い煙に包まれ、姿を怪物に変える。

周囲には数体のダスタードが生まれていた。

そしてチョーカーの装飾を掲げた。

掲げたギフトが光り始める。

星の光のようにも見間違う光の波は、強弱を付けながら一つ一つ封印を解いていく。

十六夜と霧崎は臨戦態勢に入る。

光が一層強くなり、ルイオスが叫ぶ。

 

 

「目覚めろ____“アルゴールの魔王”!!」

 

 

光は褐色に染まり、三人の視界を染めていく。

白亜の宮殿に共鳴するかのような甲高い女の声が響き渡った。

 

「ra……Ra、GEEEEEEEYAAAAAAAAaaaaaaaa!!」

 

それは最早、人の言語野で理解できる叫びでは無かった。

そんな中、ルイオスだけ困惑した様子だった。

それもそのはず石化の光を放ったはずなのに周囲に全くその様子がないからだ。

それも全て、霧崎が【弱者のパラダイム】でその“脅威”を真上に纏めて祓ったのだが。

十六夜と霧崎はルイオスが困惑している内に作戦通り行動を開始する。

十六夜はルイオスに、霧崎はアルゴールへ向かっていく。

これは霧崎の希望である。

 

(本音を言うなら化け物相手の方が気が楽なだけだけどな)

 

「行くぜヨヨ!!」

 

『ヨシキタ』

 

霧崎の後ろで他人には見えない“ヨヨ”が返事をする。

“ヨヨ”はアルゴールから放たれる死の脅威を掴む、そして祓う。

向かって来ていたアルゴールはあらぬ方向へと吹き飛ばされる。

アルゴールは再び不協和音と共に、褐色の光を放つ。

それは石化の光、どうやらルイオスはいつでも放てるように許可していたらしい。

だがそれも意味はない。

“ヨヨ”はその脅威を掴み、球体状にする。

 

『脅威ヲ集メタ結晶体……アトハイツモ通リダロ?』

 

「ああ、ありがとうな」

 

脅威の塊を手に漂わせながら、ライズを発動する。

ライズは簡単に言えば身体能力を上げる物だ。

イアン式ライズとは少し違う。

何はともあれ、敵は真っ正面なのだからイアン式ライズでは無く通常版でいい。

あの戦いの後に念のために身に付けた通常版で。

 

「これで終わりだ」

 

脅威の塊をアルゴールにぶつける。

それだけで終わる。

直後、褐色の光は全てアルゴールに向かい、アルゴールは自らの能力により石化するのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

一方の十六夜。

此方も一方的だった。

 

「ハァ!!」

 

「これがどうした!!」

 

ルイオスは左腕から石化の力を持つ光線を放つが、十六夜は適当に腕を振る。

それだけで光線は砕け散った。

比喩無く本当にそのままであった。

 

「クソ!!」

 

ダスタードと共に大剣で斬り掛かるが、ダスタードは裏拳で纏めて砕き散らされる。

大剣も片手で受け止められ、どれだけ力を入れようとピクリともしなかった。

そしてそのまま十六夜が腕に力を入れ、握り潰された。

その光景に唖然とする一同。

 

「大口叩くからどれだけかと思ったら、この程度かよ。詰まらねぇ」

 

溜め息を吐きながら、十六夜は右の拳に力を込めて思いっきり殴り飛ばした。

それを何とか持ちこたえるが十六夜は追撃の為に踵落としを放ち、足がめり込むルイオス。

そこに先程以上の拳が叩き込まれ、吹き飛び、爆散する。

爆煙の中からスイッチが飛んでくる。

十六夜はそれを掴むと、握り潰した。

興味が無いように欠片を捨てる。

爆煙の後にはルイオスが倒れていた。

本人は倒れ、アルゴールも石化。

勝敗は決した。

黒ウサギ宣言しようとした、その時__十六夜は、この上なく凶悪な笑みでルイオスを追い立てた。

 

「ああ、そうだ。もしこのままゲームで負けたら……どうなるか分かっているんだろうな?」

 

「な、何?」

 

不意を突かれたような声を上げるルイオス。

それもそうだろう。

このゲームはレティシアの所有権を譲渡させる為の物ではなかったのか。

 

「そんなのは後でも出来るだろ?そんなことより、まず旗印を奪う。そして旗印を盾にして即座にもう一度ゲームを申し込む。____そうだなぁ。次はお前達の名前を戴こうか」

 

ルイオスの顔から血の気が一気に引く。

その後、十六夜は一片の慈悲もなく凶悪な笑みのまま、徹底的に潰すと言う事を話す。

そして最後にこう言った。

 

「_____ならもう方法は一つしかないよな?」

 

一転して凶悪さを消し、今度はにこやかに笑う十六夜。

指先で誘うようにルイオスを挑発し、

 

「来いよペルセウス。命懸けで_____俺を楽しませろ」

 

獰猛な快楽主義者が、両手を広げてゲームの続行を促す。

彼はまだまだ遊び足らなかった。

_____その後の事は語るまでもない。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

カウント・ザ・メダルズ

 

タカ、クジャク、コンドル

クワガタ、カマキリ、バッタ

ライオン、トラ、チーター

サイ、ゴリラ、ゾウ

シャチ、ウナギ、タコ

コブラ、カメ、ワニ

スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ

 

 





ゾディアーツになってもルイオスはルイオスでした。

ちなみに最奥のバトルが始まる頃にはスキャニングチャージ×50が鳴り響いてほぼ終わってたりします。

次回はエピローグです。

次々回からは二巻です。

それでは質問などがあれば聞いてください。
感想待ってます。

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