問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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久しぶりの投稿です。
乙三巻部分をやります。
今回は温泉回です。
時系列的には五巻の後です。
ただし、白夜叉がいたりなどの矛盾点がありますがそのままで行きたいと思います。
世界線は違っても似た様な事は起きたって感じです。


温泉と謎の試練と硝子人形
温泉と旅行と羽休め


某所。

とある液体で満たされた池の中から二つの人影が現れる。

それを眺めていた中年の男は人影が自分の方を向くと語りかける。

 

「目覚めはどうかな?」

 

「「………………」」

 

「心配しなくていい。私は君達の敵では無い。ネオガルヴィディ、“    ”よ、力は与えた後は君達の好きにやるがいい。それがディケイドを倒すことに繋がるのだ!!」

 

中年の男が叫ぶ中、二つの人影は体の調子を確かめるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

とある温泉旅館。

“ノーネーム”と白夜叉は温泉旅行に来ていた。

メンバーは黒ウサギ、ジン、十六夜、映司、霧崎、ラッテン、レティシア、リリ、ペスト、白雪姫だ。

ついでに晴人と士も来ている。

現在はジンと黒ウサギが受付をしている所だ。

 

「確かに羽休めにはいいかもな」

 

「何事もなければいいけどな」

 

「こんな所で事件も無いだろ」

 

そんな事を話していると何処からか歌が聞こえてきた。

 

「___がある限り、風は時を運ぶよ~♪

 勇気がある限り、夢は必ず叶うよ~♪」

 

見渡すとロビーの奥で一人の男が箱庭製と思われる弦楽器を持ちながら歌っていた。

その回りには子供達が集まっていた。

曲が終わり、子供達が散った後に映司は近付いて行った。

 

「いい曲ですね」

 

「だろ?俺がいた“場所”で広まってたんだ。見た所、あんた達も“旅人”かい?」

 

「少し前まではそうでしたね。今はコミュニティに所属していますから」

 

「俺は旅の途中と言う感じだな」

 

「なら、俺と同じだな」

 

男は士の方を見る。

悪意は無い。

むしろ人が良さそうにも見える。

そんな印象を持つ男だった。

 

「皆さ~ん!!受付が終わりましたよ~!!」

 

黒ウサギが声をかけてくる。

どうやら受付が終わったようだ。

 

「じゃあ、俺達は行きますね」

 

「あぁ」

 

そう言って映司達が移動し始めると男も何処かへと姿を消すのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「さぁ~霧崎、混浴行きましょうか!!」

 

「行くわけが無いだろ!!」

 

ラッテンの誘いに叫ぶ霧崎。

さすがに混浴に行く気は無い。

ラッテンも半分冗談だったのか特に機嫌を悪くした様子では無い。

ただし、悪戯っぽく笑う。

 

「しょうがないわね~。でも、今夜は付き合って貰うわよ!!」

 

「……分かったよ」

 

少し間を置いてから溜め息を吐いて頷く。

付き合うと言っても酒盛りにだが。

 

「「「「「っ!!」」」」」

 

その時、ジンを除く男達は何か殺気の様な物を感じとる。

 

「十六夜さん、どうしました?」

 

「何でもない。ちょっと旅館を探検してくるからお前らは先に風呂に入ってろ」

 

「え?はい、では先に入らせて頂きます」

 

少々首を傾げた様子で言う黒ウサギ。

白夜叉も何か感じた様だが特に口出しはしない。

ラッテンも感じてはいたようだが、察して聞きはしない。

その変わりに、

 

「じゃあマスター、風呂で楽しむと行きましょうか!!」

 

「は!?いや、私は入らな

 

「いいから行きますよ!!」

 

ぺストを無理矢理浴場へと連れて行くのであった。

その後をレティシア、白雪姫、白夜叉、黒ウサギが続いていく。

 

「何かする気ですか?」

 

「いや、何か気配を感じてな。ちょっと見に行くだけだ」

 

危ないからとジンを残して十六夜、映司、霧崎、士、晴人はロビーを通って外に出る。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「こりゃ凄いな」

 

その光景を目の前にして晴人が呟く。

彼らの目の前には数百体近い集団がいた。

 

ジャメ!!ジャメ!!ジャメ!!ジャメ!!

ヌルヌル~!!

ヌル~!!

 

白い個体と黒い個体が存在するロッドを持った戦闘員。

武器を持ち、ヌルヌル叫ぶ戦闘員。

青い巨大で棍棒を振り回す戦闘員。

それらが数百体ほど旅館の前にいたのだ。

 

「「何だ、こいつら?」」

 

十六夜と霧崎が同時に知ってそうな三人に聞く。

しかし三人は首を横に振る。

 

「いや、俺は知らない」

 

「俺も初めて見たよ」

 

「見るのは初めてだな」

 

それもそのはず彼らの前にいるのはバーミア兵、ゾーリ魔、カンブリ魔。

彼らが戦ってきた敵では無いし、大ショッカーにも参加していない。

だが、それでも彼らは違和感を感じていた。

 

「あいつら、様子がおかしくないか?」

 

「そうだな。何か“興奮”しているような……」

 

戦闘員達は普段より興奮している様子であり、“獰猛”であった。

だけど、そんな物は関係無い。

わざわざ女性陣を先に温泉に入れたのはこんな事を察するのを防ぐ為だ。

 

「折角の温泉旅行だしね。黒ウサギちゃん達には休んで貰わないとね」

 

「さぁ、ショータイムだ!!」

 

そして、五人と数百体の戦闘員の戦いが始まる。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「はぁ~いい湯ですね~」

 

「そうじゃろうの…………それはそうと何故私を縛るのだ?」

 

「「「「「「どうせ、セクハラするでしょ?」」」」」」

 

全員が同時に言うのだった。

 

「ちょ……そこ、やめて!?」

 

「駄目ですよ~じっとしててくださいよ、マスター」

 

嫌がるぺストにシャンプーするラッテンであった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

ジャメ!?

ヌルヌル~!?

 

「オラァ!!」

 

十六夜が拳を振り降ろせば地面が抉れ、戦闘員達が吹き飛んでいく。

十六夜は近くにいるやつから纏めて吹っ飛ばしていく。

 

「うぉ!?」

 

霧崎は攻撃を避けながらカウンターを決めていた。

バーミア兵がロッドで横薙ぎにしたのをしゃがんで避け、蹴りを入れる。

 

「ふん」

 

ヌルバァ!?

 

士はライドブッカーをガンモードにして撃ち抜いていく。

ゾーリ魔の放つ光弾を避け、弾を撃ち込んで行く。

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

映司はバーミア兵のロッドを掴むと蹴りを入れ奪う。

奪ったロッドで敵を薙ぎ払い、ゾーリ魔に突き刺す。

カンブリ魔が振り降ろしてきた棍棒をバーミア兵を盾にして防ぎ、纏めて蹴り飛ばす。

 

「騒がしい奴らだな」サンダー!!プリーズ!!

 

晴人はソードガンで斬り裂きながら魔法を発動する。

右手から稲妻が放たれ、戦闘員達を消し飛ばしていく。

ライダー達は変身せずに生身で戦っている。

変身したら被害が無駄に大きくなる。

女性陣に悟られない為にも気付かれる要素を減らしておく。

 

「ヌルヌル~!!」

 

数が減ってきた所でゾーリ魔達がおかしな動きを見せる。

数十体が集まり融合していくのだ。

そして、巨大化した。

 

「ヌル~!!」

 

口から熱線を吐いてくる。

各々が防御しようとした時、十六夜が跳び上がった。

 

「しゃらくせぇ!!」

 

なんとそのまま熱線を殴り飛ばした。

とは言っても驚く者はいない。

十六夜ならこのくらい普通である。

巨大ゾーリ魔の攻撃を全て弾き、その腹に蹴りを入れて巨体を浮かす。

 

「オラァァァァ!!」

 

そのまま連続で拳を入れて上空まで撃ち上がった所で爆散した。

十六夜が着地しようとした所へと戦闘員達が攻撃をしかけようとする。

 

「させるかよ!!」

 

しかし、攻撃を仕掛けようとしていた戦闘員達は先程の男に殴り倒される。

 

「助太刀するぜ」

 

「ありがとうこざいます!!」

 

「このくらい礼を言われる程じゃないって!!」

 

礼を言った映司と背中合わせになる様に男は戦闘員を倒していく。

 

「そう言えば、名前を聞いてませんでしたね。俺は火野 映司。貴方は?」

 

「俺は“アスカ・シン”だ!!よろしくな、映司!!」

 

互いに名乗りあって息を合わせる様に敵を倒していく。

その後、十六夜、霧崎、晴人、士も名乗り、十数分後には敵は全滅するのだった。

 

「あれ?アスカさんは?」

 

しかし、敵が全滅した時にはアスカ・シンの姿は消えていた。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

映司達が戦っていた場所が見える崖の上に“彼ら”はいた。

ネオガルヴィディは戦闘の様子を眺めて満足そうにしていた。

映司達を襲撃した戦闘員は甦ったばかりの彼らが力を試す為に送り付けた物だ。

 

「どうやら“あの男”の言う通り、我らの力は相性がいいようだな。此処にあの“爆竜”の力が加われば天下が我らの手に!!」

 

背後に語り掛ける。

彼の背後には全身タイツの様なスーツに身を包んだ者がいた。

顔は見えない。

だが、スーツの“彼”は“獰猛”な笑みを浮かべた様だった。

“彼”は“ウォー槍刀”を片手に頷きながらネオガルヴィディの背後には近付いていく。

 

「確かにそうみたいだ………なぁ!!」

 

「ぐぁぁ!?」

 

“彼”はネオガルヴィディの背後を思いっきり斬り付ける。

不意討ちにを防げるわけも無く、ネオガルヴィディは困惑した様に声を上げる。

 

「貴様ぁ………裏切ったか!?」

 

「裏切るも何も、俺は元々お前の仲間になったつもりは無い。甦った力を試すのにちょうどいいから行動を共にしていただけだ。そして、もう用は済んだ。あとは消えて貰うだけだ」

 

「戯言をぉぉぉぉ!!」

 

ネオガルヴィディは右手にバクレイザーを、左手からは鈎爪を出し、“彼”に襲い掛かる。

しかし、所詮は手負い。

“彼”は“ウォー槍刀”でそれらを防ぐと、“フルートバスター”を取り出して斬り付ける。

 

「ぐぅぅ!?」

 

「ふむ、この“スーツ”の力はまだ扱いなれないが俺の力は問題無く使えるな」

 

“彼”を包む“スーツ”はアバレンジャーと似た様な姿であった。

それもそのはず改造されたダイノブレスもどきによって“爆竜カルノリューダス”の力を引き出した物なのだから。

“彼”は改造ダイノブレスからデーボスイン獣電池を取り出す。

此方も改造品である。

純粋にデーボスの力を込める為の物である。

その獣電池を“フルートバスター”に装填する。

邪悪な力が“ウォー槍刀”と“フルートバスター”へと集中していく。

 

「“最終楽章・デーボスフィニッシュ・二重奏”!!」

 

「おのれぇぇぇぇぇぇ!!」

 

二つの黒い力の塊がネオガルヴィディに直撃する。

しかし、爆散はせずに倒れる。

虫の息ではあるが生きているようだ。

“彼”は倒れたネオガルヴィディへと近付いていく。

その頭を掴んで持ち上げる。

 

「さて、お前の体は利用さ

 

ドスッという音が響き、喉が貫かれる。

虫の息のネオガルヴィディが何とか動く左手で貫いたのだ。

 

「くっ、ハハハハハハァ!!」

 

「な!?」

 

だが、“彼”は笑う。

そもそもネオガルヴィディが爆散せずにギリギリ生きているのは“彼”が加減したからである。

 

「このくらいじゃ俺は死にはしねぇよ。何故ならなぁ………俺が完全に甦ったわけじゃねぇからだ」

 

「どういう事だ………」

 

“彼”は現在不完全な状態である。

スーツの下は僅かなデーボス細胞に魂が宿って繋ぎ止めているだけである。

だから肉体を造る必要があるのだ。

その為のネオガルヴィディだ。

 

「俺が復活する為の生け贄にしてやるよ。お前の体、造り変えさせて貰う!!」

 

直後に黒い障気がスーツから溢れ、ネオガルヴィディを包む。

ネオガルヴィディは声を上げる事すら出来ない。

スーツが消えて中に収まっていた僅かな、心臓共言えるデーボス細胞がネオガルヴィディを喰らっていく。

数分後、そこにはネオガルヴィディの姿は無く“彼”の本来の姿があるだけであった。

左腕に改造ダイノブレスを付け、右腰にバクレイザーを、左腰にフルートバスターを携え、右手にはウォー槍刀を握る。

 

「フフフフ、フゥーハハハハハハハハハハハハァ!!これで俺は完全に復活した!!あとは復元水の泉の中で眠る二体の“爆竜”の復活を待つだけだ!!そうすれば俺は全てを手に入れるんだ!!」

 

“彼”、“獰猛の戦騎 D”は高らかに叫ぶのだった。

 

 




思いっきりバトル回でした!!
温泉回とは言いましたが全体がと言った覚えは無い!!
タイトル詐欺?
嘘はついてませんから。

新キャラが色々登場しました。

アスカ・シンに関しては“あの”アスカ・シン”です。
つるのなあの人です。

後半の敵側はアバレンジャーとキョウリュウジャーの夏映画を見てれば分かると思います。
ネオガルヴィディはガルヴィディをあの中年が復活させた存在です。
色々と強化されたが吸収されました。

獰猛な方はcv.宮野なあいつです。
色々と説明は後々に。


それでは質問などがあれば聞いてください。
感想待ってます。

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