「ふん!!」
「「「「「ぐぁぁぁ!?」」」」」
ショッカーグリード、ゲルショッカーグリード、デストロングリード、ゴッドグリード、ガランダーグリード、デルザーグリードが各々炎弾を放ってくる。
映司、アンク、良太郎、幸太郎、キンタロス、ウラタロス、リュウタロスは敵の集団の中で不意討ち気味の炎弾を避け切れず吹き飛んでいく。
「グリード達か……」
「不味いぞ、幸太郎。流石にあの数を一度に相手にするのは分が悪い」
「それでもやらなくちゃならないんだ!!そうだろ、爺ちゃん?」
「うん。負けるわけには行かないから」
「付き合うで、良太郎、幸太郎」
「君達だけには任せられからね~」
「僕もやる!!」
「俺達が諦めたら終わりですからね!!」
「……………」
映司達が立ち上がり並び立つ中でアンクは掌の上にある三枚のメダルを見つめている。
このメダルは“王”から奪った物だ。
グリード相手にはかなりの切り札ではある。
ただしリスクもある。
だが、アンクは躊躇せずに映司に投げ付ける。
「映司!!これ使え!!」
「ッ!!こ、これは………恐竜メダル?」
受け取った三枚の紫メダルを見て、思わず映司はアンクを見る。
アンクは真っ直ぐ映司を見ている。
その視線からは信頼を感じた。
「………確かにこれを使えばどうにかなるかもしれないからな」
一瞬だけアンクに視線を戻し、メダルをベルトに入れる。
暴走はしない。
そう確信してオースキャナーを手に取り、メダルをスキャンする。
「ハッ!!」プテラ!!トリケラ!!ティラノ!!プットティラーノザウルース!!
「ウォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
映司はプテラの頭、トリケラの胴、ティラノの足を持つコンボ、プトティラコンボに姿を変える。
周囲に冷気を放ちながら雄叫びをあげる。
その姿を前にグリード達は本能的に恐れる。
それもそうだろう。
コアメダルを砕ける力を持つのがプトティラコンボなのだから。
グリードにとっては天敵に等しい。
だからこそ本能から恐れる。
◆◆◆◆◆
「トドメなのだ!!」
「くっ………………」
片膝を付き、忌々しげにアポロガイストを睨む士。
アポロガイストは余裕な様子で銃口を士へと向ける。
「終わりだ、マグナムショ「させるか!!」
「っ!?」
突如声が響き、アポロガイストの手にカードが突き刺さる。
その衝撃により放たれた攻撃は士の真横にズレる。
「お前は……風見 志郎?」
「いいや、違う」
士が現れた男の顔を見て呟くが否定される。
男の姿は紅いスーツを纏った姿へと変貌していく。
「ならば貴様は何者だぁ!!」
「ズバッと参上!!ズバッと解決!!人呼んでさすらいのヒーロー!!快傑ズバット!!」
名乗り口上を叫びポーズを取る。
更にズバットはアポロガイストを指差し言う。
「アポロガイスト、貴様は迷惑な奴として有名な様だが所詮は二番だ!!」
「何だと!!では、誰が一番だと言うのだ!!」
「俺さ………貴様ら悪にとってはなぁ!!」
「なめた口を………ディケイド共々貴様も消してくれるわァ!!」
激昂するアポロガイストを他所にズバットは士の横へと飛び降りる。
「行くぞ、ディケイド。協力して奴を倒すんだ!!」
「あぁ分かっている!!」
士は立ち上がり、ズバットと並び立ちながらライドブッカーソードモードをアポロガイストに向けるのだった。
◆◆◆◆◆
クロックアップ!!
1……2……3………
「ライダーキック………ハァ!!」
天道はマクスウェルが背後に空間移動してくるとクロックアップを発動させる。
時間流を操作し、天道からはマクスウェルはスローモーションに見える。
その間にゼクターのスイッチを押して力を足に溜める。
そのまま回し蹴りでマクスウェルを吹き飛ばす。
クロックオーバー!!
「なぁ!?」
いきなり蹴られた様な感覚が襲い、マクスウェルは吹っ飛んで行く。
まるで動きが読まれてるかの様にマクスウェルは蹴りを入れられたのだった。
「おのれ………」
憎々しげに天道を睨むマクスウェル。
そんな彼を嘲笑うかのように、茂みから幼い少女の声が響く。
「………ホント、信じられない。“境界門”を壊すなんて、魔王たちでもタブーなのに。新鋭のストーカーの行動力をなめていました」
「誰かと思えば軍師殿か。丁度いいところに来てくれたね。私は今、あの男から離れられない。すまないが、私に代わってウィラを連れてきてくれないかね?」
マクスウェルの申し出にリンは呆れて物も言えないという表情で仁王立ちしながら、何かを確認するかの様に大きく頷く。
「うーん、なんていうのかなあ。実はマクスウェルさんに言われるまでも無く、ウィラさんを拉致っていたりします」
____は? と、マクスウェルから間の抜けた声が漏れる。
直後にマクスウェルの周囲が爆裂する。
「がはぁ!?何が起きて!?」
再生しながらマクスウェルは周囲を見る。
すると天道がゼクトマイザーを操作し、カブト虫型自律式小型手榴弾、マイザーボマーを無数射出していた。
それらがマクスウェルへ襲い掛かり、爆裂しているのだ。
どうやら天道は話が終わるまで待つ気は無いようだ。
爆炎の中でマクスウェルはリンの背後にジンとぺストが控えているのを見る。
更にウィラがペストの持つ鎖で両腕を繋がれた状態で半泣きになり混乱している。
「何のつもりだ、軍師d
「ハァ!!」
問う途中に天道に殴り飛ばされ、クナイガンで斬り付けられる。
リンはその様子を見ながら笑みを浮かべてナイフを引き抜き、マクスウェルに宣言する。
「お取り込み中のようですけどちゃんと聞いてくださいよ。“マクスウェル・パラドックス”。メイカーの権限を以て、貴方の首を挿げ替えます。二一二〇年に現れる“歴史の転換期”____“第三永久機関”の霊格をね」
◆◆◆◆◆
____北側・未開の樹海。
蛟劉たちの“主催者権限”により新たなゲームが開催されていた頃。
「………最悪」
ラッテンはびしょ濡れの体を震わせながら焚き火に当たっていた。
その横では同じくびしょ濡れの黒ウサギが意識を失い倒れている。
二人纏めてマクスウェルに跳ばされたのだが、跳ばされた先が川の真上だったのだ。
バラバラに跳ばされるよりマシではあるが不運なのは間違い無かった。
「これも全てマクズウェルのせいよ………あいつがいなけりゃこんな事には…………戻ってまだ生きてたら斬り刻んでやる……………」
「ッ……?」
体を乾かしながら愚痴っていると黒ウサギが目を覚ます。
ラッテンはそちらを面倒そうに見る。
「あー・・・起きた?」
「ラッテンさん………此処は?」
「さっぱり分からないわ。まぁとりあえず川の近くなのは確かね」
とりあえず焚き火に当たって体を乾かす様に促す。
移動するにせよ、着替えるにせよ、乾かさなければどうともならない。
黒ウサギは申し訳なさそうに視線を下げる。
「申し訳ありません。黒ウサギが捕まらなければこんなことには…………」
「いいわよいいわよ、そういうのは。悪いのはあのマクズウェルなんだし……それにコミュニティの仲間にそういうのはいらないの!!」
ラッテンは全く気にしてないどころか、黒ウサギの態度を面倒そうに言う。
そろそろ体も乾いてきた。
「さて、とにかく戻る算段を立てましょ。とりあえず人里を探すとして、立てる?」
「だ、大丈夫です。ですが、服はそのままでいいのですか?」
「これ?まぁいいんじゃない?」
予備のメイド服くらいはある事をギフトカードを見せながら示す。
「あいつらは大丈夫として霧崎が心配なのよね~」
「………………」
ラッテンとしては何時も通りなら殺しても死なない奴らという感じに心配しないのだが、跳ばされる前の霧崎の状態を考えるとは多少心配であった。
黒ウサギとしては答えられなかった。
霊格の消失で自信を失っているのもあるのだろう。
だがそれ以上に、黒ウサギの網膜に焼き付いた鮮血の光景が、どうしても脳裏を離れなかった。
(十六夜さんは………あれからどうなったのでしょう…………?)
(無事だったとしても守れ無かったとか、勝手に思ってるんでしょうね……)
両者共に不安の種は尽きない。
だが人の心配をしている場合ではないのも確かではある。
ここが何処であれ、箱庭の樹海には様々な精霊、幻獣、悪鬼羅刹が跳梁跋滬している。
ラッテンの音響探知に引っ掛からないのもいる。
「夜に動き回るのは危険です。今夜は身体を休めて、明日から動くのですよ」
「えー・・・」
ラッテンが不満そうに言うが黒ウサギはギフトカードを取り出し、水樹の枝や携帯食を広げる。
その様子を見て、焦ってもしょうがないか、とラッテンもギフトカードを取り出すのだった。
「まぁ二人分を合わせりゃそれなりに持つでしょ」
「はい。川を下っていけば、何処か人里のコミュニティに出られるはずですし!!」
黒ウサギは空元気を全開にして両手を振り回す。
必死な黒ウサギにラッテンは苦笑するが、ウジウジされるよりはいいと思える。
窮地は自分たちだけではないのだ。
二人は身支度を進め、樹海の中で一夜を過ごすのだった。
プトティラ登場!!
“王”の体内にあったのをアンクが回収していました。
映司の中に入ってはいないので暴走のリスクは下がり、グリード化はありません。
快傑ズバットを士が仮面ライダーV3こと風見 志郎と呼んだのは役者繋がりです。
それでは質問などがあれば聞いてください。
感想待ってます。