『まずは皆さんの意見を聞くとしまょう』
大首領の言葉に面々は考え込む様にする。
しばらくして、[ブラックサタン&デルザー軍団代表]ジェネラルシャドウが意見を言う。
「我々は賛成しよう」
「ガランダー帝国も賛成しよう」
ジェネラルシャドウに合わせる形で[ガランダー帝国代表]十面鬼ユム・キミルが言う。
ゲドンは元々ガランダー帝国の一部であり、十面鬼ユム・キミルが下剋上して現在の形になっている。
「GOD機関も賛成だ」
更に[GOD機関代表]アポロガイストが言う。
「ふん、茶番だな」
[クライシス帝国代表]ジャーク将軍が、呆れた様に言う。
彼が動く度に機械音が響く。
その隣に座る「暗黒結社ゴルゴム代表」剣聖ビルゲニアが頷く。
現在、ゴルゴムとクライシス帝国は同盟を結んでいた。
そして、共通の“皇帝”の指示に従っている。
地位としては“皇帝”がトップであり、それに仕える三神官がナンバー2だがこういう場に“代表”として出るのはジャーク将軍とビルゲニアだった。
「既に調べはついているのだよ。ショッカーとGOD、ガランダー帝国、デルザー軍団が手を組んでいる事はな」
「大方、先に賛成を示す事で我々が賛成に傾く様に誘導したかったのだろうがそうはいかんぞ」
「更にネオショッカー、ドグマ王国、ジンドクマ……そしてバダン帝国!!貴様らも協力関係なのだろう」
ジャーク将軍とビルゲニアが口々に言う。
「何を根拠に?」
[バダン帝国代表代理]暗闇大使が訊ねる。
続ける様に[ネオショッカー代表代理]魔神提督、[ドグマ王国代表]帝王テラーマクロ、[ジンドグマ代表]悪魔元帥が言っていく。
「もしや根拠も無しに言ってるわけではあるまい」
「あらぬ疑いを掛けられるのは困るのだよ」
「我らを貶めようと言うならば、“戦争”でも構わんぞ?」
各々怪人体を見え隠れさせながら睨み返す。
それに対してやれやれと言った感じに対応する。
「貴様らが“大ショッカー大幹部”であるアポロガイスト、ジェネラルシャドウを通じてショッカー大首領と通じているのは監視員から報告を受けている。なんなら証拠をキチンと用意してもいいのだぞ」
「“別世界”の様に全て“JUDO”の配下という形では無いようだがな」
ビルゲニアの言葉に首を傾げる一同だが、それとは別にジャーク将軍の言葉に苦々しく顔を歪める者もいる。
“大ショッカー幹部”それはつまり、既にショッカーと組してかなりの地位にいるという事だ。
それらと接触しているのがバレれば反論の余地は無い。
硬直する状況に大首領が動く。
『一旦落ち着くとしましょう。この“連盟”が成立すれば結局同じなのですから、まずは意見を示していただこう』
「ならば、我々暗黒結社ゴルゴムとクライシス帝国は反対だ」
「今までの状態ならともかく我らの目的は全人類の抹殺だ。ショッカーの目的とは相容れない」
「そういう事なら俺達も先に言っておこう。俺達アクマイザーも反対だ!!俺達の復讐は全てを地獄に変えるまで終わらねぇ!!」
ビルゲニア、ジャーク将軍の反対意見に合わせて[アクマイザー]のザタンが言う。
その後ろのイールとガーラも頷く。
「私も反対です。今までは復活させていただいた義理で研究に手を貸していましたが、貴方がたの目的は私とは合致しないようだ。世界は支配するのではなく、終わらせるべきなのです」
研究者である真木清人が言う。
世界は醜くなる前に美しい内に終わらせるべき、が彼の思想である。
『ならば、こういうのはどうでしょうか?まず、ゴルゴムとクライシス帝国ですが、貴方がたより直接“皇帝”に聞いた方が早そうだ』
「なんだと?皇帝陛下は此処には………」
ジャーク将軍が言い掛けたその時、特徴的な足音が聞こえてきた。
そして、影から真紅の影が現れる。
腰には二つの“キングストーン”が填められている。
「そ、創世王様!?何故此処に!?」
驚いた様な声が上がる。
現れたのはクライシス皇帝にして創世王、アナザーシャドームーンだった。
創世王の力、そしてクライシス皇帝の力を合わせ持つまさに創世の王と言える存在だった。
『我らの今後に関わる大事な場なのでな』
『それで今回の話はどうですかな?』
『ゴルゴム及びクライシス帝国皇帝として賛成しよう』
「な!?」
「皇帝陛下!?」
『余の決定に何か文句があるか?』
立ち上がり、声を荒げるビルゲニアとジャーク将軍をアナザーシャドームーンは威圧し、黙らせる。
そうして二人を無理矢理納得させるとまた姿を消すのだった。
『次にアクマイザーとドクター真木ですが、貴方がたが望まれる物は“支配”の過程で叶えられると思いますよ』
「そうですか………意味はよく分かりませんがそういう事なら賛成してみましょう」
「ふん、その言葉に偽りだとしても俺達は勝手に地獄を作り出すだけだ。一時的に賛成してやる」
真木とアクマイザーは渋々と言った感じに賛成した。
その後、ネオショッカー、ドグマ王国、ジンドグマ、バダン帝国も賛成するのだった。
『それでは、他の皆さんはどうですかな?』
「我々は“大孵化”の餌場が幾らでも確保出来るというのなら賛成だ」
[フォッグ代表代理]ガライが賛成を示す。
その後も、
「どうやら“復讐”は“支配”で済まされそうで俺が“神”として支配する世界まで提供してくれるというんだ、賛成しよう」
間口正一が、
「“ZECT”無き今、俺に目的なんてほとんど無いんだが、好きにしていい世界をくれるというなら喜んで協力しよう」
[ネイティブ]三島正人が、
「私が王となり君臨する世界が手に入るのだ、賛成しよう」
[錬金術師]ガラが、
「私も幾つかの世界を好きに出来るというのなら文句は無い、賛成しようではないか」
レム・カンナギが、
「私も元々世界を支配するつもりだったんでね、賛成しよう」
[金色の魔法使い]オーマが、
「俺は力が手に入るならなんだっていい」
オーガが、
「どうやら協力した方が完全な体になるのも、新たな世界を創造するにも近道なようだ、賛成だ」
[黄金の果実]コウガネが、
「“復讐”を果たせるだけでなく世界も手に入る、賛成するしかないだろう」
アマダムが賛成していき、この場の全員が賛成した事になる。
大首領はカーテンの向こうで大きく手を広げ、宣誓する。
『では、ここに大ショッカー連盟が結成された!!我らの力も持って全てを支配するのだ!!』
高らかに宣言する大首領に合わせる様に各々武器を掲げる。
それが連盟の印となる。
この日、各々の組織の旗印が描かれし、悪の連盟旗が基地に掲げられる事となるのだった。
◆◆◆◆◆
『ふふふふ………これで計画が加速する!!“我”の悲願が叶うのだ!!』
大首領はただ叫んだ。
誰にも聞かれる事なく叫んだ。
その背後の壁には何かを埋め込むような凹みのある石碑が埋め込まれていた。
◆◆◆◆◆
「そういえば、アポロガイスト。貴様が担当していた例の“将軍”はどうなった?」
「部下を向かわせておいた。じきに報告が来るだろう。貴様の回収状態の方はどうだ?」
「ぼちぼちだな。二つほど時間が掛かりそうな物があるが問題は無かろう」
アポロガイストとジェネラルシャドウは歩きながら互いの状況を確認していた。
彼らは“大幹部”ゆえに互いの動きを把握しておいた方が都合がいい。
“大ショッカー大幹部”は連盟が決まる遥かに前から既に決まっていた。
大首領が自ら選んだ精鋭達である。
ゆえに、“あの中”にも気付かれず“大幹部”が混ざっている。
アポロガイストとジェネラルシャドウはわざと“大幹部”とバレる様に動いていた。
それは元々二人の組織はショッカーと繋がりがあるとバレやすい位置にあるからだ。
彼らに集中を集める事で他の“大幹部”が暗躍しやすい様にしているのだ。
彼らが話していると、背後から足音が聞こえてくる。
「やっと来たようだな」
「今日は元々貴様が来ていれば、面倒な問答をせずともよかったのでは無いか?」
「……………」
奇妙な足音を響かせながら、その“大幹部”は彼らの問いに無言で答えるのだった。
◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆
『……………』
何処か別の世界。
封じられし、“彼”は自分に似た“何か”が動くの感じとっていた。
そして、感じた故に笑みを浮かべるのだった。
◆◆◆◆◆
ここに悪の連盟が結成された。
しかし、彼らは互いを即座に信用出来るような人格はしていない。
故に互いを牽制し合う。
だが、だからこそ彼らは気付かない。
もっと大きな“思惑”に。
連盟結成でした!!
とはいえ、これで全員と言うわけではありませんが。
死んだ奴らがいるのは再生怪人や生き残ってる世界線から来たと思ってください。
大ショッカー連盟は基本的にショッカーが中心という事になっています。
あくまで表向きのみで実質は違いまずが。
そういうわけで、ショッカーを中心として他の幹部待遇には
・各組織代表
・代表代理
・幹部待遇単独所属
・幹部待遇外部協力員
などが大まかに分けてあります。
“大幹部”を兼任してる奴に多少意味がありますがそこらへんは後々。
最後の幹部待遇外部協力員というのは今回出ていません。
三番目のは組織としてではなく単独で参加してる奴らの事です。
大体平成ライダー組がそんな感じです。
それでは、質問などがあれば聞いてください。
感想待ってます!!
本編は新刊出たら早い内に始めたいです。