問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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久々の投稿!!
新刊は春頃らしいけど、とりあえずオリ短編です。
web連載のは過去編で正直書ける事が無いので。


亡霊と歪な列車と二人の怪盗
黄金の杖と黒い鬼と激突の怪盗


 

「さて、お宝も回収したし一旦引こうかな。士には落ち着いた時に接触すればいいしね」

 

海東は戦場を眺め、黄金の杖を握りながら呟く。

銀のオーロラを出現させて移動しようとする時、何か波動の様な物が広がった。

直後に周囲の物体の動きが鈍重になる。

 

「その黄金の杖は俺が貰い受けよう」

 

背後から何かが近付いてくる気配を感じる。

この不可思議な現象の中でも普通に動いてる様だ。

近付いてきた者の手が黄金の杖に触れようとした時、海東はディエンドライバーの引き金を引いた。

 

「おっと」

 

「悪いがこれはもう僕のお宝だ。渡すわけにはいかないね」

 

海東も周囲の現象に囚われず普通に動いていた。

海東は周囲の状況を確かめながら襲撃者の方を見る。

海東の銃撃をヒラリと避けた男は白いスーツに白いシルクハットを被り、黒いマントを揺らし、仮面を付けていた。

 

「どうやら重加速を起こせる様だけど、そんな者は僕には通じないよ」

 

言いながら引き金を引く。

仮面の男は銃撃をヒラリヒラリと避けながら近付いてくる。

そして、懐に手を入れたと思うと金色の銃の様な物体を取り出す。

海東の銃撃を避けながら男も銃撃する。

だが、海東はあくまで余裕である。

距離が縮まった所で男の顔に銃撃を放つ。

男は咄嗟に顔を反らすが、仮面を飛ばされる。

それに構わず、なおも近付き、結果的に互いに銃口を顔に突き付け合う状態になる。

 

「まさか、君が箱庭に来てるとは思わなかったよ」

 

「へぇ俺の事を知ってるのか。それは光栄だ。だが、あえて名乗らせて貰おう。俺は怪盗………アルティメット・ルパンだ」

 

「いいや、違うだろ?君はサイバロイドZZZだ」

 

お互いに視線をぶつけ合う。

だが、お互いに不敵な笑みを浮かべるだけである。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「克己ちゃん、これからどうするの?」

 

「期を見てまた確保に動く。大きな戦いが終わった後は油断が生まれるからなそこらが狙い時だ」

 

戦場から撤退していたNEVERの面々は拠点の一つで今後の方針を話し合っていた。

傭兵として活動している内に各地に拠点は作っていた。

そこに何か電車が走る様な音が響く。

一同が外に出ると、空間に穴が開き、そこから線路が伸びてくる。

 

「何よ、あれ………」

 

レイカが呆然と呟く。

そうこうしている間に線路を歪な列車が走ってくる。

そのまま大道達の前に止まる。

その中から異形の者達が出てくる。

黒い鬼の様な怪物と不気味な道化の様な怪物と黒い布切れを纏った骨の様な怪物だ。

その背後にも怪物達がいる。

 

「イマジンが俺達に何か用か?」

 

「俺達が何か知ってるのか。それなら話が速い」

 

「俺達に話だと?」

 

「俺はネガタロス。俺の目的は絶対に負けない悪の組織、新ネガタロス軍団(仮)を作る事だ。速い話、俺達と組まねぇかって事だ」

 

ネガタロスはあっさりと目的を明かす。

大ショッカーに組するつもりは無いのだ。

悪の組織は自分の手で作る事に意味があるのだから。

そして、大道はネガタロスの申し出を笑い飛ばす。

 

「悪いがそれは断らせて貰う。俺達は別にそんな事に興味は無いからな」

 

「そうか、残念だ。だが、それならばお前達が所持してるというロックシードを頂こうか」

 

「これか………イマジンごときが俺達から奪うつもりか?」

 

大道はブラッドオレンジロックシードをチラつかせながら挑発する様に言う。

ネガタロスは笑う様にしながらベルトを巻き付け、ライダーパスを取り出す。

 

「悪いが俺は雑魚共とは強さは別格だぜ。変身!!」ネガフォーム!!

 

エターナル!!

「なら、その強さってのを見せてみるんだな。変身!!」エターナル!!

 

ネガタロスがパスをベルトにかざすとその体がオーラアーマーに包まれ、姿をネガ電王に変える。

大道は予め巻いていたロストドライバーにエターナルメモリを挿し込み、仮面ライダーエターナルに姿を変える。

 

「俺も混ぜて貰おうか」

 

「好きにしろ」

 

「元からそのつもりだよ、変身!!」スカルフォーム!!

 

ネガ電王の背後から出てきたゴーストイマジンがベルトを巻き付け、パスをかざす。

その体はオーラアーマーに包まれ、仮面ライダー幽汽 スカルフォームへと姿を変える。

 

「俺達も忘れて貰っちゃ困るぜ!!」

 

大道の背後で待機していたNEVERの面々も姿をドーパントへと変えて臨戦体勢を取っていた。

いよいよ、両者の戦いが始まろうという所でネガ電王は背後に向けて声を掛ける。

配下のイマジンに、ではない。

その後ろ、電車の出入り口の扉に背を預けている男に、だ。

 

「お前も参加するか?」

 

「俺は従うつもりは無いと言ったはずだが」

 

「別にそういうわけじゃねぇよ。ただ、誘ってるだけだ」

 

「ふん………いいだろう。その誘い乗ってやる。お前が俺の体に妙な仕掛けをしていないか確かめるのにちょうどよくもあるからな」

 

言うと赤い服を着たその男は電車から降りて来る。

その男の名は、駆紋 戒斗。

かつて、知恵の実を巡る戦いの中で死んだはずの男であった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「おいおい、それは“体”の名だろ?」

 

「違わないさ。だって、今の君にはアルティメット・ルパン…………ゾルーク東条の魂は入って無いんだから」

 

互いに顔に銃口を突き付け合いながら言い合う。

海東の言葉を受けても、ルパンは特に動揺したりはしない。

むしろ、それがどうしたという態度だ。

 

「そもそも、彼の魂はまだ体を変えて生きてるからね。君に残ってるのは彼の残留思念みたいな物だ。それに君は一度メガヘクスに取り込まれたはずだ。どういう経緯で元に戻って箱庭に辿り着いたか知らないけど、君は“個”を名乗れる程の存在では無いよ」

 

「それはどうかな?確かに俺は亡霊みたいな物かも知れない。元々の魂は別世界で生きてるかもしれない。けれども、だからと言って俺自身が“個”か残りカスなんて確定出来るわけでもない」

 

「じゃあ、君はどういう存在というつもりだい?」

 

「そうだな………この箱庭ではアルティメット・ルパンの名は広まって無い様だし、俺こそが箱庭におけるアルティメット・ルパンとなろうか!!」

 

「そうかい。でも、それは叶わないよ」

 

「何故だ?」

 

「君の体……サイバロイドZZZは僕にとってはお宝でね。僕の物にさせて貰う」

 

「それこそ、お断りだな!!」

 

同時に引き金が引かれ、両者共に紙一重で回避する。

お互いに飛び退き、海東はディエンドライバーにカードを入れ、ルパンはルパンガンナーの銃口に左掌を押し付ける。

 

「まずはその杖から戴くとしよう!!変身!!」ッルパーン!!

 

カメンライド!!

「渡すと思ってるのかい、変身!!」ディエーンド!!

 

ルパンガンナーから掌を離し、大きく振るう。

直後に宝石の様なエネルギー体が周囲に放たれる。

同時に海東もディエンドライバーの引き金を引いており、複数の残像と同時に青い板の様なエネルギー体が前方に放たれる。

互いのエネルギー体が衝突する中で姿を変えていく。

宝石のエネルギー体がアルティメット・ルパンの体に収束し、姿を仮面ライダールパンへと変える。

残像が全て海東へ重なり、その頭部に青いエネルギー体が重なり、仮面ライダーディエンドへと姿を変えた。

 

「さて、始めようか」

 

ルパンが軽くルパンガンナーを振るうと、三つのフィルムの様なエネルギー体が現れる。

その中から各々バット型、コブラ型、スパイダー型のコアを持たないロイミュードが生み出される。

 

「君にはこれだね」

カメンライド!!シザース!!

カメンライド!!G3-X!!

 

ディエンドライバーに二枚カードを入れ、引き金を引く。

幾つかの残像が重なり、仮面ライダーシザースとG3-Xの姿となる。

互いに召喚した者を連れ、お互いへと向かっていく。

これが二人の怪盗の最初の激突であった。

 

 





思いっきり番外編でした!!
時系列的にはvsアジ=ダカーハ決着直後くらいです。

ネガタロス達に関しては次回詳しく書きます。
NEVERの面々は傭兵として動いてもいるので拠点を箱庭の各所に作ってたりします。
ブラッドオレンジで自由に移動出来るのを活用した感じです。

ルパンに関してはMOVIE大戦フルスロットルに出てきた奴です。
海東が言った事に関しては見てれば分かると思います。
逆に見てなければネタバレ注意(遅い)

今年のMOVIE大戦もよかったです。
個人的にはMEGAMAXか、アルティメイタムに並ぶくらいには。

それでは、質問などがあれば聞いてください。
感想待ってます。


0話はまだ余ってる様ですよ(二枚もいらないよ…………)
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