問題児と000と弱者の箱庭物語   作:天崎

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蟹と機械と最初の激突

 

アタックライド!!ブラスト!!

 

海東がディエンドライバーにカードを入れると銃口の周囲に残像の様な物が現れる。

そして、無数の銃撃が放たれる。

 

「おっと」ガン!!

 

ルパンはヒラリと銃撃を回避しながらルパンガンナーをガンモードにする。

死角を狙う様に撃っていくがそこで何かが割り込む。

 

ガードベント

 

盾を召喚したシザースが海東を守ったのだった。

が、ルパンは特に気にせず撃ち続ける。

そうやって気を引きながらロイミュードに背後から襲われる。

 

カイジョシマス

 

だが、それらはガトリング砲から無数の銃弾を放つG3-Xによって阻まれる。

そのままシザースとG3-Xによってロイミュード三体は海東から遠ざけられる。

バット型が翼を広げるが、G3-Xがガトリング砲から持ち変えた拳銃によって銃撃される。

そちらに気を取られてる間にスパイダー型がG3-Xに糸を吐く。

 

ストライクベント

 

巨大な蟹の鋏の様な物を装備したシザースが糸を全て切り裂く。

更にバイザーにカードを入れる。

 

アドベント

 

その音声と共に蟹のミラーモンスター、ボルキャンサーが現れ、ロイミュード達へと襲い掛かる。

 

「ぬぅん!!」

 

パワー重視のコブラ型がボルキャンサーへと殴り掛かるが軽く弾かれる。

蟹故に甲羅は硬いのだ。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

ルパンはルパンブレードバイラルコアを取り出すとルパンガンナーへとセットする。

 

チューン!!ルパンブレード!!

 

ルパンブレードバイラルコアの背に付いてた刃が起き上がり、大きくなる事により、ルパンガンナーに上部に短剣の様な物が出現する。

海東は構わず撃つ。

だが、ルパンは銃撃を斬り裂きながら向かってくる。

 

「人殺しは趣味じゃないんだがね」

 

至近距離まで踏み込むとそのまま斬り掛かる。

海東はギリギリの所で避け、銃口をルパンへと向ける。

 

「それは大丈夫だよ。君じゃ僕は殺せない」

 

「だが、そうやってナメられるのも気に入らない」

 

海東の銃撃を紙一重で避けつつ、返す様に撃つ。

それらも海東は避ける。

その避ける一瞬を狙った。

大きく踏み込んだ上でルパンガンナーの銃口を押す。

 

アルティメット!!ルパァンスラッシュ!!

 

ルパンガンナーの刃へとエネルギーが収束していく。

避け切れないと判断した海東は素早くカードをディエンドライバーに入れる。

 

アタックライド!!バリア!!

 

「ハァ!!」

 

青い障壁がルパンの斬撃を阻んだ。

だが、それも長くは持たなかった。

障壁にヒビが入り、そのまま障壁ごと海東を斬り裂いた。

 

「グァ!?」

 

その衝撃で大きく吹き飛ばされる海東。

しかし、黄金の杖から手は離していなかった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

三対三の戦いになっていたが装備が違いで戦いは互角にはなっていなかった。

装備においてはシザースとG3-Xのがロイミュードより優れていた。

ガトリングでバット型の翼は撃ち抜かれ、バランスを崩して落下してくる。

そこを狙った様にシザースがバイザーにカードを入れる。

 

ファイナルベント

 

シザースはボルキャンサーの方へと飛び上がり、体を丸くする。

そして、ボルキャンサーがシザースを落下するバット型へと弾く。

勢いを付けたシザースは落下中で無防備なバット型へと攻撃を仕掛ける。

次の瞬間、バット型は爆炎に姿を変えた。

そちらにスパイダー型とコブラ型が気を取られてる間にG3-Xは武器同士を合体させてその先端にミサイルの様な物を設置する。

狙いを付け、引き金を引く。

それに一瞬早く気付いたスパイダー型が糸を放ち止めようとする。

だが、落ちてきたシザースが糸を斬り裂き、止める物を無くす。

 

「グバァ!?」

 

直撃したスパイダー型は爆炎となり、近くにいたコブラ型は余波で吹っ飛ばされるのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「中々やるじゃないか」

 

海東が立ち上がりながら呟く。

 

「ならば、それを俺に渡してくれないかな?」

 

「冗談はよしなよ。僕は一言も渡すなんて言ってないし、負けを認めてないよ」

 

「そうだろうな」

 

言いながら互いに撃ち合う。

ルパンは撃ちながら接近するが、海東は特に動こうとはしない。

そのままルパンは刃を振るい、海東はディエンドライバーで受け止める。

ルパンは足払いをするが、海東はヒラリと避け代わりに銃撃を放つ。

ルパンはそれを避けると刃ではなくルパンガンナーそのもので殴り掛かる。

 

「くっ」

 

一瞬吹っ飛びそうになるが耐え、逆に腕を掴んだ上で銃撃する。

 

「ガァ!?」

 

体から火花を飛ばす様にルパンが吹っ飛ぶ。

それによって二人の間に距離が空く。

 

「ハッ!!」「フッ!!」

 

互いが同時に引き金を引いた。

二つの弾は互いにぶつかりあって相殺していく。

そんな時に爆音と共にコブラ型のロイミュードが転がり込んでくる。

 

「どうやらあちらは俺が出した方が押されてる様だな」

 

ルパンが呟く間に海東は行動をしていた。

ディエンドライバーにカードを入れ、銃口をルパンへと向ける。

 

ファイナルアタックライド!!ディ、ディ、ディエンド!!

「ハァァァ!!」

 

カードの束の様なエネルギー体が円形になって銃口を伸ばす様に並ぶ。

此方に向かって来ていたG3-Xもエネルギー体へと変換されて吸収される。

引き金は引かれ、ディメンションシュートがルパンへと放たれる。

 

「オォッと!!」

 

一瞬早く気付いたルパンは咄嗟にコブラ型を盾にする。

爆炎が上がるが、それに向かってシザースとボルキャンサーを向かわせる。

すると、予想通りにほぼ無傷なルパンが爆炎の中から向かってくる。

 

「あまり俺を甘く見ない方がいい」

 

仮面に隠れて見えないが、その言葉を言う時、不敵に笑っていただろう。

ルパンガンナーが軽く振られると、フィルムの様なエネルギー体にシザースとボルキャンサーが拘束されたのだ。

シザースとボルキャンサーは必死に足掻くがどうやっても解放されない。

その間にルパンはルパンガンナーの銃口を押す。

 

アルティメット!!ルパァンスラッシュ!!

 

ルパンガンナーの刃へとエネルギーが収束する。

そのままシザースとボルキャンサーを斬り裂き、爆散させる。

そのまま海東をも拘束しようとする。

 

「何ィ!?」

 

ルパンがフィルムを出現させると同時に海東の姿がブレた。

消えたわけではない。

高速移動しているのだ。

微かに見えてるのを目で追う。

 

「能力を隠してるのは君だけじゃ無かったって事さ」アタックライド!!ブラスト!!

 

「そういう事か」アルティメット!!ルパァンスラッシュ!!

 

つまり、ルパンが拘束能力を伏せていた様に海東も高速移動をあえて見せていなかったのだ。

だが、ルパンもただ出し抜かれるだけではない。

咄嗟に必殺技を発動させていた。

そして、自身の左側へと移動していた海東へと刃を振るう。

対して海東もブラストを既に発動させていた。

至近距離で互いの攻撃をが衝突する。

激しい爆炎が二人を包むのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

爆炎が晴れた時、海東とルパンは変身が解けた状態で背中合わせになっていた。

が、それで終わりというわけでも無い。

互いに即座に動いた。

 

「最初に戻ったね」

 

二人は互いに銃口を突き付けあっていた。

まるで振り出しに戻ったかの様な光景だった。

 

「どうする?まだ続けるかい?」

 

「いや、今日はここまでにしておこう」

 

海東が問うと、ルパンはあっさり引いた。

言いながらルパンガンナーを引っ込めて懐へとしまった。

海東は怪訝な顔をしながらディエンドライバーの銃口をルパンに向け続けている。

 

「どういうつもりかな?」

 

「よくよく考えて見れば今回は“予告状”を出していなかったし、出しても気付かれない状態だったのでな。それは俺の主義に反するというわけだ。それにこの惨状の中で漁夫の利同然で宝を持っていくのは怪盗ではなくコソ泥に近いからな」

 

「そうかい。主義がどうだの君も面倒だね」

 

「主義を通すから怪盗なのさ。では、さらばだ!!」

 

言うだけ言うとルパンは煙に包まれ、姿を消した。

どうやったかは分からないが、消える前のルパンの手には宝石の様な物が握られていた。

おそらく空間転移に応用出来そうな恩恵でも持っていたのだろう。

 

「全く時間を無駄にしてしまったね。何はともあれもう出会いはたくは無いね」

 

そう呟き、海東も銀のオーロラへと姿を消すのだった。

こうして後に各々違った意味で箱庭を騒がす怪盗アルティメット・ルパンと海東 大樹の最初の激突は幕を閉じるのだった。





海東サイド決着でした!!
どちらも負けを認めてはいませんが変身が解けた後は海東の方が危なかったりします。
ルパンの体はサイバロイドZZZという強化ロイミュードなので。
フィルムによる拘束は地味にチート臭かったり。

それでは、質問などがあれば聞いてください。
感想待っています。

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