前回からのつづき
クラウド「………皆…すまない。ちょっと忘れ物をしたから先に帰っててくれないか?」
ティファ「え~~!?わざわざ待ってたのにーー!時間の無駄じゃないのー!ブーブー」
ライト二ング「そう言うな。クラウドも人間だ。忘れ物をする事ぐらいあるさ」
スコール「オレ達は先に帰るが、クラウド、ホントに大丈夫か?…何かさっきから思いつめてる様な気がするが…?」
クラウド「大丈夫だ。問題無い。気にし過ぎだ」
フリオ「そうか……。じゃあオレ達は先に帰るが、暗くなる前には帰ってこいよ?」
クラウド「いやいや、忘れ物を取りに行くだけだからそんなに長居はしないさ」
ユウナ「それじゃ、クラウドさん、また明日」
スコール「鍵開けとくから早めに帰ってこいよ?」
ティファ「バイバーイ!クラウド!!」ヒラヒラ
クラウド「ああ、また明日な…」ヒラヒラ
皆が帰ったのを確認してからクラウドは、教室とは全く逆の方向に歩きだした
クラウド「………………………明日でも良かったが、早いに越したことは無いからな…」
クラウド「……確かあの人の研究室は渡り廊下を渡ってすぐの場所だったな…」
クラウド「…………行くか」
~お、値段以下二トリ前 夕方~
夕方の人通りが多い中、たくさんの大きな買い物袋を持った男子と女子が店を後にした
バッツ「いや~…それにしてもかなり買っちまったな……これでしばらくジャ○プは立ち読みで我慢するか……ハァ」
隙間さん「…す、すみません…。私なんかのために、色々と付き合って頂いて買ったものも持ってもらってしまって……」
バッツ「良いって良いって!確かにこの重量は確かにキツイが筋トレかなんかだと思ってやればなんてことない!!」
今バッツの両手には隙間さんが寝る為の掛け布団、敷布団、枕。他にも日用品がぎっしり入った袋がある。
隙間さん「フフ……頼もしいです」
バッツ「おう!どーんと任せなさい!!」
バッツ(…とは言ったもの、正直キツイな…)
今いる場所は寮まで歩いて約10分とそれほど遠い距離ではないが、日頃運動などしていないバッツにとってはこれだけの物を持ってたどり着ける自信は無かった。
バッツ(誰かもう一人ぐらいいればよかった…。女子に手伝わせるってのはオレのプライドが許さないし…)
バッツ「というか、ホントにこんな安もんで良いのか?贅沢はできないがもう少し女子らしい物買っても良いんだぜ?…全部無地って……」
隙間さん「良いんです。私死ぬ前からそんなに服とか気にしない方でしたし……。そんなことより、今日の夕食はどうしますか?まだ決まって無いんでしょう?」
バッツ「あー…そうだな。どっか食べに行ったらジタンに後でどうこううるさいし、今日は寮の下の食堂で良いや。隙間さんもそれで良いだろう?」
隙間さん「え、ええ。…でも……」モジモジ
バッツ「ん?どうした?トイレか?」
隙間さん「…ちっ違います!…えと…そのできれば……私が夕飯を作ろうかな…と思って……」
バッツ「え!?良いのか?」
隙間さん「は…はい……。そっちの方が安上がりですし……」
バッツ「おお!!是非お願いするぜ!!いやー!一回隙間さんの手料理食べたいと思ってたんだよ!!」
隙間さん「え///そ、それはどういう…………」
???「あれ?アニキじゃね?お~い!!」
バッツ「あ?誰だ?」
隙間さん「あ…」
ファリス「おいおい!自分の姉妹の名前忘れんじゃねえよ!!」
バッツ「いやいや、覚えてるってファリス…。確か最近グラウンドワンでも会ったよな?(←第十五話参照)」
ファリス「あ、覚えてた?ミジンコ並みの知脳でよく覚えてられたなあ…感心感心!!
バッツ「てめえ…実の兄に対する言葉じゃあねえな…」
ファリス「ハハッ!!さっきオレの名前がとっさに出なかったお返しだよ!」
隙間さん「…お姉さんですか?」
バッツ「いや…よく間違われるが、オレの方が年上なんだ」
ファリス「実際は権限も私の方が上なんだぜ!?」フンス
バッツ「全く、相変わらずだな………そういえばレナとクルルは?」
ファリス「あいつらは家だよ。今は最年長のあたしがあのボロ屋を切り盛りしてるんだぜ!!」
バッツ「ふ~ん……。じゃあ12×12は?」
ファリス「1212」ドヤァ
バッツ「やべえ…すげえ心配……」
ファリス「い、今のは急に言われて戸惑っただけだって!……ていうか隣にいる人誰?彼女?」
バッツ「隙間さんっていうんだが、別にそういうのじゃねえよ。一緒に日用品買いに来ただけだから別にそういうのじゃないからね!?」
隙間さん「そうきっぱり言われると、傷つきます……」
バッツ「あ、か、勘違いしないでくれ!!別に嫌いという訳じゃないんだ!!」
隙間さん「じゃあ…どうなんですか?」グイッ
バッツ「うっ…(上目遣いは反則だろ!?こんなの『ああ、好きだよ』って言うしかねえじゃねえかああ!?)」
ファリス「おーおー、青春だねえ!あ、じゃあこっちは妹達の飯とか用意とか色々あるから先に帰るわ」
バッツ「ああ、またな!!あいつらにもよろしく言っといてくれ」
ファリス「あいよー」
バッツ「よし、んじゃオレ達も帰るか…」
グイッ
バッツ「ん?」
隙間さん「さっきの事……まだ聞かしてもらってません…」
バッツ「だあああ!!待て!!その事はいずれ話すから!絶対!!」
隙間さん「まあ……いずれ話してくれるなら………」
バッツ「ああ、それより、早オレ達も帰ろうぜ?帰るのが遅いとジタンに誤解される」
隙間さん「そうですね…。何を誤解されるかはしりませんが…」
~その頃職員室~
ガラガラー…
力無くゆっくりとドアを開けて、よろよろと皇帝先生が教室に入る
皇帝先生「今戻った…」
アルティミシア先生「あら、以外と早かったですね。明日ぐらいに帰ってくると思ってましたが」
皇帝先生「ほぼ垂直に打ち上げられていたから『いんせき』に乗って割りと早く帰れた…が私の衣服はボロボロだ…」
ガーランド先生「まあ、無事で良かった」
コスモス先生「……まず皇帝先生が打ち上げられて宇宙空間を漂っていた事には誰も突っ込まないんですか…?」
セフィロス先生「この学校で宇宙空間に吹っ飛ばされる事自体滅多な事ではありませんからね」
コスモス先生「どうしよう…私この学校でやっていく自信がないわ……」
クジャ先生「そういえばエクスデス先生は?渡したい書類があるんだが…」
ガーランド先生「ちょっと前にトイレに行ってくると言っていたが、もうかれこれ10分は経っているな…」
暗闇の雲先生「どうせ大きい方だろう」ズズー
お茶をすすりながら暗闇の雲がそっけなく答える
アルティミシア先生「あまり女性が言う言葉ではありませんね…」
暗闇の雲先生「そんな事いちいち気にしていても疲れるだけだ。思った事は口に出した方が良い」
コスモス先生「おお…何気に深イイ言葉……」
セフィロス先生「ところでクジャ先生、渡したい書類って何なんですか?」
クジャ先生「大したものではないさ。まあ、この書類は明日渡しておくかな。急ぎの物でもないし…」
~シャントット先生の研究室~
クラウド(来ちまった……。でもここまで来たからには、真相を知る必要がある、いや知らなければならない!)
クラウド(見るからに人体実験の一つや二つ、していてもおかしくない感じのところだな…)
研究室には怪しげな培養槽、どどめ色の薬品が並ぶ棚、作者名が書かれていない本が並ぶ本棚などとてもじゃないが理科の学校の先生の部屋だとは思えない
クラウド(確か、あの紙に書いていたのは……ここ、だったかな)
クラウドはおそるおそる本棚の一冊だけ目立った、赤い本を押す。すると……
ゴゴゴゴゴ…
さっきまでなにもなかった場所に大きな階段らしきものが現れる
クラウド(ほ、ホントにあった…!地下研究室!この下に……)
クラウド(隙間さんの肉体が安置されている…)
クラウド「行ってどうすれば良いかは分からないが…行ってからどうにかしよう」
クラウド「…行くk……」
ヒュンッ
クラウド(!?…何ださっきまで人の気配なんかしなかったし、もしもの為に鍵もかけた。人が入ってくる事はありえな…)
ガッ
クラウド(え…肩……掴まれ…)
ブウンッ
クラウドは訳も分からないままそのまま数メートルぶん投げられ、受け身をとる事もできずに壁に叩きつけられた
クラウド「う……があっ!…げほっげほっ…(くっなんて力だ!でも掴まれたときの手の大きさからして女子とは考えられない……なら、誰なんだ?)」
クラウド「せめて顔だけでも…!」
クラウドはせめて顔だけでも覚えようと顔を上げた…が、顔を上げきる前に鳩尾に思いっきりアッパーを食らい、再びその場でうずくまる
クラウド「ぐふっ!?…う…うう……(考えろ、考えるんだ!!この状況を打破する為の考えを…)」
ガッ
クラウド「!?」
無防備のガラ空きの首にするどい手刀を下ろされる
クラウド「が…く…そ……」ドサッ
クラウドの意識はそこで途切れた
???「……」
シャントット先生「あら、いつからそこに?エクスデス先生」ひょこっ
クラウドが出した階段からシャントット先生が顔を出す
エクスデス先生「いや、ここにさっき侵入者が入ったのを確認しましてな。暗かったのでよく分かりませんでしたが」
シャントット先生「侵入者、ねぇ…どれどれ……ってこれはクラウド君じゃありませんの!!」
エクスデス先生「え、ええ!?」
シャントット先生「ハァ…いくら暗がりでよく分からなかったとはいえ、生徒に暴行を加えて気絶させるなんて…!」
エクスデス先生「す、すみません……?クラウド君、何か手に持っていませんか?」
シャントット先生「何言い訳をおっしゃって……あら、ホントに何か持っていますわね…紙、かしら?」
シャントット先生がその紙を取る
シャントット先生「ああ!?こ、これは!!」
エクスデス先生「!?ど、どうされましたか!?」
シャントット先生「い、いえ。何でもございませんわ……そ、そんな事より!さっさとここ数時間の記憶を消す準備をなさい!」
エクスデス先生「え?さっきの事だけなら数分前でも良いのでは…」
シャントット先生「良いから早く!!」
エクスデス先生「は、はい!!…ではクラウド君の友人達には何と言って送り返せば良いですかな?」
シャントット先生「それくらい自分で考えなさいな……。まあ研究室の近くで気を失っていたとでも話しておきなさいな。幸い目立った外傷はありませんし」
エクスデス先生「分かりました」
シャントット先生「フウ……あ、危ないところでしたわ……」
シャントット先生「あの子達がこの事を知るのは、まだ少し早すぎますわ……だからもう少し、もう少しだけ………」
~男子寮バッツ&ジタン&隙間さんの部屋 夜~
ジタン「へ~、今日は隙間さんが作ってくれんのかー。楽しみだぜ!!」
バッツ「でも大丈夫か?数年間包丁すら持ってないんだろ?」
隙間さん「多分、大丈夫です……体が覚えてると思うので……」
バッツ「そうか…なら安心だな」
つづく
なんかギャグから遠ざかっている気がするんだよ…