前回からの続き
バッツ「で、何作ってくれる訳?」
隙間さん「材料もありますし今日は無難にカレーでも作ろうかと……」
ジタン「カレー、かぁ……いや、全然構わないんだけどね?こう…」
隙間さん「あっ……やっぱり前の家庭科の事ですか…?」
バッツ「!?な、なんで隙間さんあの事(第十七話あたり参照)を知ってんだ!?」
隙間さん「なんでって……私…あの場にいましたし……」
バッツ&ジタン「えええええ!?」
隙間さん「そ、そんなに驚かなくても……」
ジタン「じゃあオレ達がヘマしたりティファにグッチャグチャにされてるのも全部見られてたって訳か……」
隙間さん「…み、見てましたけど……そ、そんなストーカーみたいに言わないでくださいよぉ……私もずっとあなた達のクラスをずっと見てた訳じゃありませんから……」
ジタン(ホッ……じゃあ良かった…じゃあ多分オレがテストでした事はバレてないはず…)
隙間さん「でもジタンさん、ふ、不正は良くないと思います…!」
ジタン(やっぱりばれてたか……)
バッツ「ん?ジタンお前またなんかやらかしてたのか?」
ジタン「ん?あ、ああ…まあそんなとこだな……」
トントントン…
丁寧なリズムで野菜を切る音が部屋に響く。
隙間さん「よかった……忘れてても大体は体が覚えているものですね。作り方が自然と分かってきます……」
バッツ「オレは五年もろくに料理していなかったら絶対にダークマターを作る自信があるな」
隙間さん「そういえば、お二人はお料理とかするんですか?……いや、深い意味は無いんです……台所がきれいだったので…少し気になって……」
ジタン「料理か?…まあ週に2、3回はここで作ってるなぁ…」
隙間さん「へぇ………あ、ちなみによく何を御作りに?」
ジュージュー…
バッツ「オレ達みたいな学生は毎日が財政難な訳ですよ」
隙間さん「は、はあ……」
バッツ「だから少しでも金銭を温存する為にそこら辺から段ボールを拾ってきて加工して食べてんだ」
隙間さん「へぇ…っええ!?……そっそんなのお腹壊しますよ!?」
バッツ「大丈夫大丈夫!!最初の内は抵抗あったけど慣れると結構うまいもんなんだぜ?」
ジタン「特にお湯で溶かして色々調味料を加えると結構うまいし腹も膨れるから重宝するんだ」
バッツ「冬ごろになるとホームレスの方々と段ボールをめぐった闘争があるからこっちも命がけなんだよな~…まああっちも自分の家の断熱材に使うから大抵手に入れたら半分に分けて和解してるけど」
隙間さん「す、…すごい環境で生活しているんですね…お二人とも……」
ジタン「そうかぁ?普通だと思うけど?」
隙間さん(普通の人はホームレスと段ボールを争う事なんてありませんよ……)
バッツ「それより、カレー大丈夫か?さっきからずっとこっちで話しているが…」
隙間さん「あっそ、そうでした!!火止めて来ないと……!きゃ!!」
急に走り出した為、カーペットに足を取られ、こけそうになる
バッツ「うお!!大丈夫か!?」
とっさに手を出して隙間さんの手を掴む
隙間さん「あ…ありがとうございます……どうしました?」
バッツ「あ、いや…大した事じゃないんだけどよ……やっぱその、体は冷たいんだな……って思っちゃってさ」
隙間さん「あっ……すみません…悪い思いさせちゃって……」
バッツ「いや!悪い思いなんてしてねえよ!!ただ…」
隙間さん「ただ?…」
バッツ「隙間さんが普通の女子ならなぁ…なんて思っちゃってさ…ハハ…すまねえな……勝手な事考えちまって…」
隙間さん「い、いえ……そんな事ないです…。それにできれば私も幽霊じゃなく一人の『人間』がいいです…。そしたら///」
バッツ「そしたら?」
隙間さん「いいえ…何でもありません。私台所行ってきます…ハァ」
バッツ「お、おお…」
バッツ(オレなんか悪い事言ったか?)
~男子寮 クラウド&スコールの部屋~
ガチャッ
エクスデス先生「スコール君、いるかね?」
スコール「はい、いますが?…ってクラウド!?どうした!!」
エクスデス先生「いや何、渡り廊下の近くで倒れているのを見つけましてな。一応部屋に送り届けに来た訳ですぞ」
スコール「そうでしたか。わざわざすみません……でもおかしいな、クラウドは教室に忘れ物を取りに行くと言っていたから教室に行ったはずだが…」
エクスデス先生「ふむ……そうか、なら目が覚めたらクラウド君に何故研究所の近くにいたのか聞いてくれないかな?(まあ、記憶は消してあるから何故かは覚えてはいないだろうが)私としても少し心配なのでな」
スコール「あんたは起きるのを待たないのか?」
エクスデス先生「いや、私はまだ職務が残っておるのでな」
スコール「そうか、じゃあ起きたら何があったか聞いてみるが、あんたに話しておいた方が良いか?」
エクスデス先生「いや、別に構わんよ」
スコール「分かった」
~男子寮 バッツ&ジタン&隙間さん~
バッツ&ジタン&隙間さん「「「いただきます」」」
バッツ「五年間料理作ってないって言ってたけど、普通にうまいぞ?これ」
隙間さん「よ…良かったです……お口に合わなかったらどうしようかと…」
バッツ「口に合わない訳無いだろ?隙間さんが作ってくれたんだから」
隙間さん「えっ……それは……」
ジタン「ほうほう?」
バッツ「いや!深い意味は無い!!ただ隙間さんは料理が得意だな、って言おうとしただけだから!!」
ジタン「恥ずかしがらずに素直に言えば良いのに~」
バッツ「お前は少し黙ってろ」ガスッ
ジタン「いて~~」ヒリヒリ
隙間さん「あ、バッツさん、口元にご飯粒付いてますよ?」
バッツ「え?マジで?…どこどこ」
隙間さん「…もうちょっと上の方です……」
ジタン「隙間さんが取ってやれよ」ニヤニヤ
隙間さん「え///私がですか?」
バッツ「てんめえ!!また余計な事を!」
ジタン「そうは言ってもお前あんまり嫌そうに見えねえなぁ…。もしかして期待してんのか?」
いたずらっぽく更にジタンが問い詰める
バッツ「ばっ…き、期待なんかしてねえよ!!これっぽっちも!!」
ジタン「ふ~ん…。でも、あっちはノリ気みたいだぜ?」
バッツ「あっち?」
隙間さん「バ、バッツさん///動かないで下さいね?///」
バッツ「お、おう…(ま、まあ考えればティッシュかなんかで口の周り拭いてもらうだけじゃねえか…別にどうって事…)」
ペロッ
バッツ「へ!?」
隙間さん「ど…どうしましたか?あ……やっぱり…イヤでしたか…」シュン…
バッツ「いや、そんな事はないけどよぉ…ま、まさか口でするとは…」
隙間さん「い、言わないでください……すっごい恥ずかしかったんですから………」
バッツ「す、すまん」
ジタン「これを眺めてるだけで軽くカレー三杯はいけますなww」
~シャントット先生の研究所~
ヒュンッ
エクスデス先生「クラウド君を無事送り返してきましたぞ」
学校の生物の先生でもあるエクスデス先生は次元の狭間、空間を行き来できる。いつもはとろくてデカブツででくの棒であるエクスデス先生も本気を出せば軽く大陸一つを相手にしても勝つのは容易である。
シャントット先生「そんな事いちいち報告しに来ないで下さいまし。そんな事でいちいち研究の邪魔をされるのが、一番気に障るんですわよ?」
エクスデス先生「す、すみません…」
シャントット先生「まあ、こっちも研究が行き詰っていますし…少し休憩しますかしらね」
エクスデス先生「では、私がその間部屋の整理を…」
シャントット先生「レディの部屋に気安く入らないでほしいですわ。というか、それぐらい私もできますので」
エクスデス先生「はあ……では私はこれで」
シャントット先生「御待ちなさいな」
エクスデス先生「まだ何か?」
シャントット先生「あらあら、そんなに身構えないで下さいな。わざわざこちらに出向いてくれましたんですし、少し紅茶でもいかがでして?」
エクスデス先生「良いんですか?」
シャントット先生「これも淑女のたしなみですわ」
こうやって、DDFF学園の他愛も無い一日は過ぎて行った…
つづく
何かもうギャグじゃないんだよ…