ストライクウィッチーズ ~旭日の異世界物語~ 作:SNAKE金城
それではどうぞ!
翌朝。日本海軍の起床ラッパが大和艦内に鳴り響く。艦橋では、古城に対する警戒が昨晩から続いていた。
「皆、おはよう」
山本の挨拶に艦橋にいる。士官、見張りの水兵が敬礼をし、山本もそれに対し敬礼をする。
「おはようございます。長官」
「おはよう、島田くん」
「おはようございます・・・長官・・・」
「ああ、おはよう」
島田の挨拶に山本が答える。それに続いて、挨拶したのは、戦艦大和の艦長。栗田 真之 大佐である。栗田は、普段から喋らない、物静かな男で。山本からは、何も喋らず。静かに艦長席に、座っていることから「大仏」と言われている。だが、いざ戦闘になるととんでもない男になると言う。
「どうだね、状況は?」
「今のところ何も・・・電信室からも何も来てないと」
「そうか・・・」
「大場中将が言うには、ドイツ軍の前哨基地では、ないそうです。」
山本の言葉に島田は、答える。
「ドイツ軍の前哨基地でない?」
「はい、報告では、ナチスの鉤十字が描かれた物もなかったそうです。あと格納庫らしき場所や軍が使用する。通信機材があったそうです。」
「うむ・・・基地では、あるのだな」
「他に、その格納庫らしき場所には、軽機関銃などの武器弾薬などが、あったそうです。中には日本の旋回機銃があったそうなんですが、見たことのない機銃だったと」
「見たことないだと?」
旋回機銃とは、一式陸攻やB29などの大型の航空機に設置されている機銃のこと。
山本は一瞬、疑問に思ったが次の報告を聞くことにした。
「他には?」
「他には、調査部隊の何人が捕まったことと、撤退中に、謎の円形の光る盾を出す。女性が追いかけてきたことだけです。」
「ほう、勇敢だな、その追いかけてきた女性は」
一方、古城内の食堂らしき場所では、彼らの話で持ちきりだった。
「きのうの人達・・・いったい誰なんだろう」
「扶桑語を喋ってたみたいだったけど・・・・芳佳ちゃん知らないの?」
「ううん、あんな格好の兵隊さん達、見たことないよ」
食堂のキッチンで会話をしているのは、リネット・ビショプと宮藤芳佳である。
彼女達は、朝食を作ってるようだ。
「心配するな宮藤、今からミーナが聴取ずるそうだ。その時に奴らの正体が分かる」
「でもでも~なんか、かっちょよかった~!ね~ シャーリー」
宮藤に「心配するな」と、ゲルトルート・バルクホルンが言う。それに続いて無邪気に話すのが。フランチェスカ・ルッキーニである。
「そうかな~・・・かっこいいと言うより、私は、凄く強そうに見えたけどな」
「そんなに強くなかったぞ、私が一発食らわしただけで、気絶するような男達だ」
彼らを強そうに見えた。と言うのは、シャーロット・E・イェーガー。みんなからは「シャーリー」と呼ばれている。シャーリーの言葉にバルクホルンは、言う。昨日、隊員の二人を気絶させたのは、バルクホルンだったようだ。ウッィチたちの中には、固有魔法を持っている者もいる。バルクホルンの固有魔法は「筋力強化」。それを発動させ殴るのだ、男でもたまったもんじゃない。
「人に銃を向けるなんて、考えられませんわ」
貴族のような口調で言うのは、ペリーヌ・クロステルマンである。
一方、捕まった調査部隊 第1班は、ある部屋に拘禁されていた。
「ふぁ~・・・もう、朝か?」
「おはようございます、隊長」
「タバコねーか?」
「あるわけね~だろ、状況を考えろ・・・」
「お前は、タバコしか頭にね~のか?」
門脇が起きたようだ、隊員達は、捕まってるにも関わらず、いつもどうりの会話をしていた。
「しっかし、まぁ生活感のある牢屋ですこと」
「しかも、ご丁寧に人数分のベットまで用意してある」
「朝飯も結構しっかりしてたなぁ」
「隊長の朝飯もありますよ、どうぞ」
「ああ、ありがとう」
門脇は隊員に渡されたトレーを受け取り、飯を食う。
食ってから暫くすると、部屋の扉が開く。
そこには、赤髪でドイツ軍の軍服に似た物を着ている女性がいた。
「あなた達のリーダーは、だれかしら?」
「俺だ・・・」
「来てもらえるかしら」
その赤髪の女性に言われ、門脇は、連れていかれる。
門脇は、執務室の様なところに連れてこられた。その部屋には、昨晩見た眼帯の女性もいた。
門脇は指示された席に座った。門脇は、二人を見て思った。
(何で、ズボンを履いてないんだ?)
「私は、第501統合戦闘航空団の隊長、ミーナ・ ディートリンデ・ヴィルケ 中佐です。」
「私は、坂本美緒。階級は少佐だ、501の戦闘指揮をしている」
(第501統合戦闘航空団・・・なんだそれ?あと何で日本海軍士官いるんだ、しかも女性?)
二人が自己紹介をする。
門脇は、聞いたことのない航空団に、日本海軍には、いない女性の士官いることに疑問を抱く。
「今から質問に答えてもらいます。所属している部隊名と、あなたの名前を教えてください」
「自分は、第1特殊作戦部隊 隊長。門脇 洋次。階級は曹長であります」
「やはり、扶桑人か」
「一つ聞いていいですか・・・統合戦闘航空団てなんです?」
ミーナと坂本は、驚く
「統合戦闘航空団を知らないのか?」
「いえ、聞いたことありませんね、ドイツの新しい航空団ですか?」
「ドイツ?ドイツってどこだ?」
坂本が門脇に聞いた。
(敵国であるドイツを知らんのか?・・・ドイツ人が目の前にいるのに?)
「あなたは、今年が何年何月か、わかりますか?」
「今年は、1950年の7月じゃあないんですか?」
ミーナの質問に、門脇がそう言と。ミーナと坂本は目を見開く
「何を言ってるの・・・今年は、1945年よ」
「1945年?・・・(どうやら俺は、頭がおかしくなったようだ)」
門脇は、ミーナが言ったことに驚きつつも、内心呟いた。
「聞くが、あの大艦隊はなんだ?」
「それは、答えられない」
「何故だ?」
「情報になるようなことは、言うなと言われている・・・聞きたいなら、あの艦隊に聞いたらいいじゃないか」
暫く質問した後、門脇を部屋に帰した。
「彼らは、いったい何者なのかしら?」
「わからない・・・あんな装備をした部隊。見たことない・・・」
「彼の、腕についてた国旗・・・見たことないわ」
「私もだ・・・扶桑の国旗に、少しだけ似てはいるが」
二人は、疑問でしかなかった。
「とにかく、あの艦隊に聞くしか無さそうね」
「ああ・・・」
一方、戦艦大和では。
「しっかし、昨日の夜は驚いたな~」
「ああ、空飛ぶ少女のことだろ」
防空指揮所では、見張り達が昨日の出来事を話していた。
「発見したときは、驚いた。生身の人間が空飛んでるからよぉ」
「しかも、飛んでたのが少女だった・・・まるで魔女だ」
そして大和 会議室では、古城に対する議論をしていた。
「長官、一度あの基地に通信しては、いかがでしょうか?」
「いや、ここは、我が陸軍の部隊を上陸させ占領しましょう」
「副司令それは、司令官の私が許可しない!」
「何故です!」
いろいろな意見が飛び交うなか。ドアをノックする音が聞こえた
「入れ!」
「失礼します!」
山本が言うと、入って来たのは、通信参謀だった。
「通信参謀か・・・と言うことは」
「はい!あの基地から入電がありました!」
「うむ、読め」
「はっ、《こちら第501統合戦闘航空団である。そちらの艦隊の司令官との面会を求む。なお、面会場所は、我が基地で行う》と」
「ほう、」
通信参謀の言葉に。山本は、待ってましたと言わんばかりの表情して言った。
「何だ?その・・・統合なんちゃらとやらは?」
「長官、行かれるのですか?」
「もちろんだ、相手があの基地で面会を要求しているのだ。いくしかないだろう」
山本は微笑みながら言う。会議室は、どよめいた。
「通信参謀、返信を」
「はっ!」
通信参謀は返信のため、電信室に向かった。
そして、大和の左舷最上甲板では、内火艇が用意されていた。
「出発します!」
内火艇の操縦士が言う。内火艇は、501の基地に向けて出発した。
「イタリアにあんな歴史的建造物の基地があったんですね」
「長年、海軍にいるが、イタリアにこんな基地があったのは、知らんかったな」
そう会話している間に。内火艇は、古城の橋らしき場所にある小さな波止場に接舷した。
階段を上がり橋を渡ると。その先には、一人の兵士が立っている。案内役のようだ。
「ようこそ、501の基地へ。どうぞこちらへ」
山本たちは、その案内役と共に基地へ入っていく。
「本当に古いな・・・」
「中世 頃に、出来た城でしょうか?」
そんなの話をしている間に。面会場所に着いたようだ。
中に入ると長いテーブルと椅子が数脚ある。右を見るとキッチンがあった。どうやらここは、食堂のようだ。
窓側の席には、二人の女性が立っていた。山本たちは、自分達の座る位置につくと。二人の女性が、山本たちに敬礼をする。山本たちも敬礼をした。二人を見て、島田はまず思った。
(何故、ズボンを履いていないのだ?)
「どうぞ、お掛けください」
赤髪の女性に言われ。山本たちは、席につく。
「私は、第501統合戦闘航空団の隊長をしています。ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ。階級は中佐です」
「私は、501の戦闘指揮をしています。坂本美緒。階級は少佐」
二人の自己紹介に続き、山本も自己紹介をする。
「私は、日本国海軍 連合艦隊総司令長官の山本 五十六。階級は元帥です」
「「えっ!?」」
ミーナと坂本は、驚いた。それもそうだ、目の前にいるの人は、最上階級の元帥なのだから。
驚いている。二人をよそに自己紹介は、続く。
「同じく、連合艦隊総参謀の島田です」
「同じく、第2連合艦隊司令の大石です」
「日本国陸軍 ドイツ派遣軍 司令官の大場 栄、階級は中将」
それぞれの紹介が終わると、最初に口を開いたのは山本だった。
「一つお聞きしたい」
「何でしょうか?」
「中佐の所属組織はどこですか?名前を聞いたところドイツの人のようですが・・・」
山本は、鋭い目つきで彼女に言う。すると、思いもよらない回答が帰ってきた。
「ドイツ?・・・私は、帝政カールスラント空軍所属のカールスラント人ですが?」
「帝政カールスラント?・・・そんな国、聞いたことないですな」
「カールスラントを知らないのですか?」
「知らないどころか、何処にあるんだそんな国?」
ミーナは、不思議でしかなかった。何故、この人たちは、カールスラントを知らないのかと。
「世界地図を」
「はっ!」
山本の言葉に、護衛として付いてきた陸軍兵が、返事をし。世界地図をテーブルに広げた。
「その・・・帝政カールスラントとは、何処かね?」
「カールスラントは、ここですが・・・」
「ん?・・・そこは、ドイツだが?」
「えっ?」
ミーナは、何を言ってるのと言う表情していた。
「そのドイツとは何ですか?・・日本と言う国も聞いたことないのですが」
「何を言っているんだ君は?・・・君も日本人じゃないか」
「えっ?・・・私は、扶桑人ですが」
坂本の言葉に島田が答える。坂本は聞いたことのない国の人ではと聞かれ。それに答えた。
「扶桑?・・・君は、戦艦扶桑所属の士官なのか?」
「いえ、私は、扶桑皇国の人間ですが?・・・何ですかその戦艦扶桑って?」
「長官、さっきから噛み合ってないような気が・・・」
「うむ、確かに・・・」
噛み合ってない会話に大石は疑問に思う。山本もそのことに気づき、ミーナと坂本に言う。
「ミーナ中佐に坂本少佐。すまんが・・・私たちは、カールスラントとか扶桑皇国とか言う国・・・知らんのだよ」
「えっ?」
ミーナは山本が言うことに疑問を感じる。すると坂本は、山本にあることを聞く。
「山本長官」
「何だね、坂本少佐?」
「ネウロイと戦ったことは?」
「ネウロイ?・・・何だねそれは、テロリストの名前かね?」
「ネウロイを知らない・・・!」
山本の言葉に坂本は、驚き。呟いた。
「あなた方は、いったい何者なのですか?・・・現在、捕らえている。部隊の人たちの腕にある国旗も見たことないですし」
「あと、軍艦に掲げられている軍艦旗も見たことありません」
それを聞いて、山本は、思っていたことをそのまま言った。
「我々は・・・別の世界に来たようだな」
「えっ!?」
「確かに・・・そのネウロイとか言う物も、我々の世界には、存在しない・・・カールスラントも扶桑皇国も・・・」
「そんな・・・!」
山本と大石の言葉に、二人は、驚きを隠せずにいた。
「ネウロイと戦ったが無いとしたら、いったい何を相手に戦っているのですか?」
ミーナの言葉に山本は、深刻そうな表情で答えた。
「ミーナ中佐・・・人と戦ったことは?」
「いえ・・・ありませんが」
山本は、やっぱりそうかと言うような表情になる。
「今から話すことは、我々の世界についてだが・・・・覚悟して聞いてほしい・・・」
「どう言う・・・・ことでしょうか?」
山本の言葉の重みを、ミーナは感じたのか表情が少し暗くなる。
そしてミーナと坂本は、知ることとなる。
山本たちが生きる時代と世界の実情。そして、 戦っている相手が何なのかを・・・・・
彼らの正体を知った、ミーナと坂本。二人ともずっと驚いていたような。
誤字 脱字やちょっと変なところがあるとは、思いますが。ご了承ください。
それでは次回もお楽しみに!