その夜_____
流星は_____
わたしの___
心を震わせた____
その夜流星はわたしの心を震わせた。村人の騒ぐ声も耳に入らなかった。咲夜に言われて見に来てみたがこれほどのものだとは思わなかった。
心が満たされていく。わたしはうっすらと笑いその場を後にした。
清々しい朝が来る。いつもはこんな清々しくないのだが昨日の流星のせいだろうか。
「小悪魔~服取って~」
「え~いやですよ~自分で取ってください」
わたしは寝ぼけていてよくわからなかった。いつもは早寝をするのに昨日は流星を見に行ったせいだ。
そしてその後わたしは朝食をとり、図書館で本を読んでいた。
「さてと…そろそろいらない本でも魔理沙に届けに行きましょ。小悪魔、手伝ってくれる?」
「はい!」
しかし、窓を見ると雨が降り始めようとしていた。
「どうします?」
「魔理沙にあげる本だから濡れてもいいでしょ」
「そうですね。行きましょう」
咲夜に心配されながらもわたしは霧雨魔法店へ向かった。入ると扉のベルがチリンと鳴る。
「いらっしゃいませ~雨の中よく来たな~パチュリー」
「あら、よくわかったわね。いらなくなった魔導書を届けに来たわよ」
「ありがとうなんだぜ。そこらへんに置いといてくれ」
わたしは店内を見回してみると見たことない魔法道具が何個かあった。でもわたしは知ったふりをした。
「ねぇ、魔理沙。わたしがあげた本ってどこにあるの?」
「倉庫にしまってるぜ。売っては無い」
「そう。雨が弱まったから帰るわね。小悪魔」
「ひゃ、ひゃいっ!行きましょう!」
わたしは無事に紅魔館へと戻った。
「雨、やまないわね。昨日降ってたらヤバかったわね」
「そうですね。やんだらいいんですけど…」
すると大図書館の扉が開いた。
「誰?」
「わたしです」
「咲夜?どうしたの?昼食の時間には早いけど…何かあった?」
「昼食の準備で忙しいので買い物に行ってきてもらってもよろしいでしょうか?」
「この雨の中?」
咲夜が目をそらす。でもわたしは咲夜をじっと見つめた。
「まあ、いいわ。何を買ってくればいいの?」
「買い物かごに入っている紙に書いてあるわ」
「行ってくるわね。小悪魔」
「はい!」
後ろを歩いてきた小悪魔が少し咲夜を睨んだように見えた。村に着くといつもより騒がしかった。
「何の騒ぎかしら」
「昨日の流星が降ったからですかね~聞いてみましょうか?」
「ええ、お願い」
小悪魔が近くの村人に流星のことを聞いている。少し経つと小悪魔が小走りで戻ってきた。
「流星が近くの山に落ちたそうですよ。結構この村の近くみたいで…」
「そう。あ、あそこにいるのは華扇じゃない?」
「そうですね。仙人がここの村に来るのは珍しいですね」
華扇はわたしたちに気づいてないようだ。よく見れば傘を持っていない。
「華扇傘持ってないわよ。小悪魔、一本多めに持ってきてたでしょ?」
「で、でも…」
「いいから!良い事したら本追加してもらえるかもしれないでしょ?魔理沙に奪われた分を取り返すわよ!華扇、傘持ってないようね。貸してあげるわよ」
華扇はバス乗り場で雨宿りをしていた。少し濡れている。
「ありがとう、気持ちだけ頂くわ。こうして雨が降る音を聞くのも一つの修行なのよ」
「…」
「パチュリー様?」
「行きましょう。咲夜が心配してるわ」
わたしは雨に打たれながら紅魔館へと帰った。
「遅かったわね」
食堂に着くとレミリアが優雅に昼食をとっていた。
「いろいろあったのよ。温め直してちょうだい」
「承知しました」
外は雨が降り続けているのであった。