時計の針が五時を指した。雨はやまない。わたしは窓をじっと見つめる。
「雨の音がうるさいわね。カーテンを閉めて」
「わ、分かりました。パチュリー様」
雨の音が読書を邪魔をする。
「いつやむの?魔法で確かめましょう」
「ぱ、パチュリー様!その魔法、以前わたしがパチュリー様に教わった魔法ですよね?」
「ええ」
「私にやらせてください!」
「ええ、いいけど。出来栄えを見せてもらうわ」
小悪魔もわたしも真剣に見つめ合う。目を見ただけで分かる。この子は上達したという事が。そして小悪魔の周りが光始め、床に魔法陣が現れた。
「この雨は明日の朝にはやむと占いでは出ています」
「では、わたしもやってもいいかしら?」
「パチュリー様の代わりにわたしが…!」
「最近魔法を使ってないからね~ちょっと腕が落ちているかを確認するのよ」
この言葉には小悪魔は黙るしかなかったらしい。私の周りが光りはじめる。床に魔法陣が現れた。
「小悪魔、やり方があっていても占いの結果が間違っている場合もあるのよ。結果を発表するわね。雨は…夜中にやむわね」
「!?」
「まだまだね。でも成長はしているわ」
小悪魔は悔しそうに顔をする。
「そういえば村人の話続きがあるんですよ」
「そうなの。雨の音で読書できないから聞こうかしら」
小悪魔が話そうとするとすごい勢いで大図書館の扉が開いた。
「お茶をお持ちしました」
「ありがとう」
「最近、村が騒がしいようですね。何かあったのでしょうか」
「流星の事じゃないの?小悪魔、さっきの村人の話の続きを話して」
「分かりました。その続きはですね。今年の流星は何かおかしかったらしいんですよ。どうおかしいのは具体的には教えてくれませんでしたけど」
「ではそろそろ戻ります」
咲夜は静かに大図書館を出て行った。そして夜になると雨が弱まった。
「やっぱり…夜中にやむのでしょうか…?」
わたしは小悪魔の肩をそっと撫でる。
「大丈夫よ。魔法なんてできなくても大丈夫よ」
「それはどういう…?」
「今日は寝るわ。明日は早起きして本を読むわ。本屋が開いたらすぐに本を買いに行くわ」
「は、はい。私も寝ます」
小悪魔は大急ぎで自分の部屋へと向かった。
次の朝。すっかり雨はやんでいた。
「今日はゆっくり読書ができるわ。」
わたしは着替え、すぐに大図書館へ向かった。扉を開けると窓から朝日が差し込んでいる。
「朝の図書館はやっぱり気持ちいわね!」
グーっと背伸びをする。とても気持ちい。すると窓が勢いよく割れた。
「何!?」
「マジか~もういたのか~朝はいないと思ったんだけどな~」
「魔理沙!」
「じゃあ、いつも通り本をもらうぜ!」
「ちょっと待ちなさい!」
「待ってと言われて待つ奴がいるか!」
「こら~~~~!この泥棒ねこ~~~~~!」