「ハリー、こんにちは」
「シャーロット!」
後日、ハリーは目を覚まし、ダンブルドアと会話をしたようだった。それを確認して、シャーロットはお見舞いに医務室を訪れた。
「僕、ずっと謝らなければいけないって思ってたんだ!ごめんね、シャーロットの言った通りだった。スネイプじゃなかったんだ。」
「そうみたいね」
「シャーロットもダンブルドアと一緒に駆けつけてくれたんだろう?ごめんね。あんなこと言ったのに、助けてくれて本当にありがとう」
「いいのよ。ハリーが無事で本当によかった」
ダンブルドアには自分が賢者の石を破壊したことは内緒にするよう頼んだ。この件はシャーロットとダンブルドアしか知らない。
「ハリー、一度だけ、ハグしてもいい?」
「え?なんで?いいけど…」
ハリーが全部言う前に抱きつく。子ども特有の体温の高さにシャーロットは心から安心した。今ここにいるこの子は決して本の中の主人公じゃない。この子は存在する。生きている!シャーロットはそれを実感し、抱きつく腕に力をこめた。ハリーも何も言わずシャーロットの背中に腕を回した。
その後のことは特に語ることはない。ハリーが入院していたため、グリフィンドールはクィディッチの優勝を逃した。試験ではシャーロットがぶっちぎりの首位だった。二位はもちろんハーマイオニーだった。ハーマイオニーは悔しそうに「今度は負けないから!」と言ってきた。でも、その後はシャーロットの首位を一緒に喜んでくれた。学年末パーティーで寮杯は駆け込み加点により、グリフィンドールが優勝した。ちなみにシャーロットに加点はなかった。シャーロットが前もって自分には加点しないようにダンブルドアに頼んでいた。目立つのは好きじゃないし、自分がダンブルドアによって加点されるのは贔屓に映るかもしれないと考えた。三人が不満そうにしていたのが、シャーロットは嬉しかった。
「夏休みはうちに遊びにおいでよ!歓迎するよ!」
ロンが誘ってきて、シャーロットはぜひ、と答えた。ハリーは憂鬱そうにしている。
「ハリー、そんな顔しないで。手紙、書くから。」
シャーロットがそう慰めるが、ハリーの暗い顔は戻らなかった。
「あれ?シャーロット、荷物は?」
「ああ、私、列車に乗らないの」
「え?なんで?」
「ホグズミードに帰るから。すぐそこだから、乗る必要はないのよ。あなたたちとは駅までね」
シャーロットがそういうと三人も残念そうな顔をした。
駅で、シャーロットは三人にさよならの挨拶をした。
「いい夏休みを、ハリー、ロン、ハーマイオニー!またね!」