「こんにちは、突然すみません。私、シャーロット・ダンブルドアです。」
玄関をノックすると、ロンのお母さんが出てきたため、シャーロットはニッコリ笑顔で挨拶をした。
ここは隠れ穴。想像通りとても不思議だけど素敵な家だ。
「まあまあ、あなたがシャーロット!ロンから話はよく聞いていたのよ!さあ、入ってちょうだい」
「あ、これお土産です。マグルのケーキなんですけど、人気店のもので、美味しいらしいですよ」
「まあ、わざわざありがとう!」
ウィーズリー夫人は嬉しそうにケーキの箱を受け取った。
シャーロットが隠れ穴に入ると、ウィーズリー家の人々が一斉にこちらを見た。
「え?シャーロット!」
「シャーロットじゃないか!久しぶり!」
「元気だったか?」
「ロン、突然ごめんなさいね。フレッド、ジョージも会えて嬉しいわ。ちょっと相談があって来たの」
「え?でもどうやって」
「普通に電車とバスで」
「電車?バス?」
「あー、後で説明する。それよりも…」
シャーロットはロンの隣にいる小さな赤毛の少女に目を向けた。少女は恥ずかしそうにモジモジしている。
「あ、シャーロットは初めて会うのか。妹のジニーだよ。うちの末っ子で、今年からホグワーツ」
「はじめまして、ジニー。会えて嬉しいわ」
シャーロットは笑顔で挨拶をし、鞄から小さな箱を取り出した。
「これ、入学祝いよ。私の手作りで悪いけど受け取ってくれる?」
ジニーは戸惑ったようだが、おずおずと箱を受け取り、開けた。出てきたのは銀色のしなやかな猫を型どったブローチだ。
「かわいい…」
「気に入ってくれた?」
「うん!どうもありがとう、シャーロット!」
ジニーは本当に嬉しそうにしていたため、シャーロットは安心した。
「それで、相談っていうのはやっぱりハリーの事だろ?」
「ええ。迎えに行きたいのよ。きっと待ってるはずだわ」
「でも、なんで手紙が来ないんだろうな」
「…本人に聞けば分かるわよ。ああ、手紙と言えば、この子」
シャーロットはエロールが入った籠をロンに差し出した。
「エロール!」
「ちょっと飛ぶ元気は無さそうだったから、直接運んできたの。」
「年取ってるから、遠出はきついみたいだ。何から何までごめん」
エロールは少し元気を取り戻したのか感謝を表すようにほんのちょっぴり嘴を鳴らした。
「ところで、あなたたち、ご両親に内緒でハリーを迎えに行こうとしてない?」
ロンがギクリと肩を動かした。
「なんで、分かるの!」
「あなたたちが考えそうなことだわ。でも、昼間に堂々と行きましょう。」
「ええー!ハリーと一緒に住んでいる連中は絶対僕らを歓迎しないぜ」
「もちろん、彼らには外に出ててもらうのよ」
シャーロットはニヤリと笑った。ロンは首をかしげた。
その夜はウィーズリー家と楽しい一夜を過ごした。シャーロットはこんなに大勢の家族と過ごすのは初めてだった。賑やかな食卓でウィーズリー兄弟とともに笑い、騒ぎ、夜はジニーの部屋に泊まり、おしゃべりを楽しみながら夜更かしをした。ハリーがここにいればいいのに、と思わずにはいられなかった。