「うん。上々だわ」
女子トイレにて、大鍋の中を見てシャーロットは満足そうに頷いた。
「クリスマスには実行に移せそうね」
「マルフォイのやつ、クリスマスに残るらしいしな。ますます怪しい」
「ああ、それにしても体の一部をどうしましょう。もうシャーロットの言ったケーキ作戦しかないかしら」
「ケーキ?なにそれ?」
四人でワイワイ話していると、マートルが睨んできた。
「あんたたち、もうちょっと静かにしなさいよ」
「ごめん、マートル」
「最近あんた達がくるから、こっちはストレスが貯まっているのよ。生きていたら確実にニキビが増えていたわね」
「ああ、マートル。あなた、今生きていたらニキビに効く結構いい薬があるのに。残念だわ」
「薬?そんなのがあるなんていい時代ね。五十年前にはなかったわ」
「…五十年前ね」
シャーロットは小さな声で呟いたが、三人は気にしていないようだった。
「決闘クラブが開かれるんだって!」
そのニュースがグリフィンドールに届き、シャーロットはげんなりした。
「バジリスクは決闘なんてできないでしょ」
「でも、面白そう。参加しましょうよ」
ハーマイオニーに言われて、首を横に振りかけたが、シャーロットは思い直した。
「…まあ、私もストレス貯まってるし、発散にはちょうどいいか。」
こうして決闘クラブに四人とも参加することになった。
決闘クラブの会場。壇上のロックハートに黄色い声援が飛ぶ。ロックハートとスネイプが見本を見せたあと、ペアを組んで武装解除をすることになった。
「先生!私、ロックハート先生と決闘してみたいです!」
シャーロットは笑顔で手を上げた。横のハーマイオニーが睨んできたが気にしない。
「いや、それは…」
「よろしいですとも、ミス・ダンブルドア!もう一度模範を見せましょう!」
スネイプ先生が止めようとしたが、それより先にロックハートがキラリと笑ってシャーロットを壇上に誘った。いろいろ言い訳をしていたが、模範演習でスネイプ先生にあっさり負けたことが内心悔しいらしい。壇上ではロックハートと適度に距離を取り、対峙した。
「いきますよ――1――2――3」
ロックハートのカウントが終わったのと同時にシャーロットは大きく杖を振った。
そこから先はロックハートのファンたちにとって悲劇以外の何物でもなかった。
「アグアメンティ!ファーナンキュラス!タレントアレグラ!」
ロックハートよりも早く、攻撃になるか微妙な範囲の呪文を次々とかけていく。ロックハートは水を浴び、鼻が不細工になり、奇妙なダンスを始めた。会場のロックハートファン以外は歓声をあげる。
「ちょっ、ちょっと!やめなさい!スネイプ先生!止めてください!」
ロックハートは悲鳴を上げたが、スネイプは傍観するだけだった。最後にシャーロットはロックハートを一気にぶっ飛ばした。ロックハートは吹き飛ばされた勢いで、首が天井に刺さり、天井からぶら下がる状態となった。動いていないので、どうやら気絶したらしい。
「スネイプ先生!ロックハート先生が気絶したので責任をとって保健室へ連れていってきます!」
「よかろう。許可しよう。」
「スネイプ先生!私だけじゃ不安なので、ハリーと一緒に行ってきます!」
「え?僕も?なんで?」
「よかろう。ポッター、行ってこい」
スネイプ先生の許可を取り、ロックハートの首を天井から抜いて、戸惑うハリーとともに魔法で運んでいった。
ハーマイオニーの顔は見なかったことにした。