作者「私はマウンテンゴリラではないので遅めです」
摩耶「これで解放される!」
作者「この後はローンを建造する予定です。ゆっくりやっていくので完成は7月中旬あたりでしょうか? ゆっくり8-4で経験値を貯める予定です」
摩耶「!?」(←出雲建造のため推定180回沈められた)
作者「経験値稼ぎメンバーはオイゲン、シュペー、カールスルーエです」
オイゲン「!?」(←出雲建造のためたった一人で180回出撃した)
飛龍「摩耶とオイゲンが私と同じ目をしている……」
───4/7 15:10 プププランド某所────
ある日の昼下がり。プププランドは今日もまた快晴。四月初旬はまだまだ寒さが残るはずだが、柔らかな日差しが寒さをどこかへと追いやっていた。
この過ごしやすい環境は眠気を誘う。
柔らかな日差しは身を優しく包み込む。
昼食後しばらく経っていることもあり、眠気はより強くなる。
そんな中、その眠気のままに木陰で眠っていたカービィは目を覚ます。
大量の昼食を胃の腑に納めた後、吸い込まれるように今の今まで眠っていたカービィは昼寝に満足して起き上がる。
そして丸い体を精一杯伸ばして伸びをし、キョロキョロと辺りを見回す。
おそらくはまた食べるものでも探しているのだろう。
呆れ返るほど食い意地が張っているカービィは、やがて一つの人影を見つけ出した。
白いハット、青いドレス。流れる金髪。
間違いなくフッドであった。
彼女は手提げ鞄と小さなショルダーバッグを持ち、小高い丘に登っていた。
はたして、こんなところで彼女は何をやっているのだろうか?
興味を抱いたカービィはトテトテと彼女に走り寄る。
カービィが追いついた時には、すでに彼女は丘の上に登り切っていた。
「あら指揮官様。御機嫌よう。どうされました?」
「ぽよ?」
カービィはフッドが持っていた手提げ鞄を突く。表面は固く、驚くほど平らだ。
「あら、気になりますか?」
「うい」
「ふふふ、では少々お待ちください」
フッドはその手提げ鞄を地面に起き、開く。
すると中には色々なパーツが入っていた。
それを取り出したり、組み上げたりしているうち……驚くことに、手提げ鞄は小さなテーブルと二つのベンチに早変わりした。
「キャンプ用品なんですって。不用品なのでどうか、とメタナイトさんからいただきました」
「ぷよー」
感心している(多分)顔でキャンプ用品だというテーブルセットを眺めるカービィ。
その間にも、フッドはショルダーバッグの中を探り出す。
そしてカチャンと澄んだ音がテーブルから鳴る。
角度的に見ることができなかったカービィはベンチに乗り、覗いてみる。
そこには可愛らしいティーセットが一式置かれていた。
フッドは手際よく作業を続ける。
二つのティーカップにティーパックを入れ、魔法瓶からティーポットに熱湯を注ぐ。その後しばしティーポットに手を当て温度を見ていたらしいフッドは、ある時一つ頷くとティーカップにお湯を注ぎ入れた。
「ちょっと待ってくださいね」
「ぽよ!」
「おっと、もう一つ追加みたいですね」
フッドはスッと目をそらす。フッドの目を追いカービィを目を動かす。
そこには、青いバンダナを被ったワドルディがこちらを見上げていた。
「カービィにフッド? 何してるの?」
「午後のお茶会ですよ。どうです、ワドルディさんも一緒にいかが?」
「わーい!」
ひょい、とカービィの隣に座るワドルディ。フッドはそれを笑顔で見守りながらもう一つティーカップを用意する。
しばらく経っていい香りがし始めた頃、色が刻一刻と変わって行くお湯を眺めていたフッドがそっとこちらにティーカップを渡す。
「はい、今が一番美味しい時ですわ。お砂糖とミルクもお好みでどうぞ」
とん、とミルクが入っている水筒と砂糖が入っている瓶もテーブルの上に置かれる。
カービィはたっぷりと砂糖とミルクを入れ、ワドルディはミルクを少々、フッドは砂糖をほんの少しだけ入れ、一口飲む。
普段のカービィなら何も考えず一口で飲むのだろうが、フッドの様子を見てなんとなく察したカービィは少しだけ口に含む。
甘い。そりゃそうだ、あれだけ砂糖を入れたのだから。
ただ、香りは損なわれていない。口の中で優しく広がるなんとも言えない香りがあった。
が、残念ながらカービィは絶妙なテイスティングを行える舌を持っていない。
「なんだかよくわからないけど美味しい」その程度の認識だ。
一息ついたフッドはそのまま丘の上からの景色を眺め、ため息をつく。
「いいですわね……雄大な自然に囲まれたこの大地。その景色を楽しみながら紅茶を飲める幸せというのは……」
「プププランドの名産みたいなものだね」
「ぽよ!」
「あ、でもちょっとした街もあるよ」
「そうなんですか。それはいつか行って見たいものですわね……」
そして紅茶をひと啜り。
しばらく穏やかな時間が流れていたが、やがてフッドが口を開いた。
「そうですわ。せっかくだから一つ提案をしようかしら?」
「提案?」
「ぽよ?」
「そう。このプププランドを守る為にこんな兵器を思いついたんだけど」
「へぇ! どんなの?」
フッドはメモ帳を取り出し、そこに何かサラサラと書き込んで行く。
出来上がったのは見事な絵。先ほどの短時間で書き上げたとは思えないほど詳細。
しかし詳細であるからこそ、その兵器の絵はどこかおかしかった。
「あの……なにこれ?」
「『水上パンジャンドラム』ですわ」
それはミシンのボビンにロケットの噴射力によってを回転させ、ボビン状の物体の軸に詰め込まれた爆弾で爆破するという代物。そのボビンには水に浮くための浮き輪と水を掻くための櫂が付いていた。
なんなのだろうか、この珍妙な兵器は。
ご丁寧に推定直系まで書かれているが、もし大きければ目標に到達する前に撃たれて自爆するだろうし、小さかったらその推進力は一体どれだけになるだろうか?
というより、無理やり鉄の塊を浮き輪で浮かせている時点で、進もうとすれば相当な抵抗が生まれるだろう。どれだけ高速で回転させても、その速度は高が知れている。
「……これはちょっと無理じゃないかなー?」
「そうですか? 一度実験されてみては?」
「……実験する前に結果がわかる……」
「いえいえ。何事もチャレンジが大切なのです。ロイヤルもそうやって発展してきたのですから!……あ、チャレンジといえばもう一つ。こちらは自信はないんですけど……」
この珍兵器には自信があったらしい。
そんなツッコミは心の奥底にしまい、フッドが遠慮がちに取り出したものをカービィとワドルディは覗き込む。
それは焼き菓子、スコーンだった。
「試しに作ってみたんですけど……どうでしょうか? 私、料理は得意ではなくて……」
「美味しそうだけどね?」
「うぃ」
「味見はしてみたんですけど……他の人の意見も聞きたくて」
「わかった! じゃあ一つもらうね!」
「ぽぉよ!」
カービィとワドルディはそれぞれ一切れずつスコーンを口に含む。
が、途端にワドルディの顔が無表情になる。カービィの顔は変わらない。
「……いかがですか?」
ワドルディの表情に不安になったのだろう。ちょっと小さな声で尋ねてみる。
ワドルディは紅茶を飲み、答えた。
「……砂糖入れた?」
「入れた……と思うんですが……」
「少ない気がするなぁ。砂糖の甘みがさっぱり」
「……あらら」
肩を落とし、しょんぼりとした顔になるフッド。
ワドルディは隣でなおスコーンを食べ続けるカービィに聞いてみる。
「カービィはどう?」
「ぽよ?」
が、カービィは何が何だかわかっていない様子。
いや、このスコーンがあまり甘くないことはわかっているのだろう。だが、普段食べ物どころか毒物や無機物や普通食べるものではないものをなんのためらいもなく胃の腑に納めるカービィにとってはそんなこと些細な問題であった。
「はぁ……料理の腕はどうにもなりませんわ」
「……いつか料理の上手いワドルディを紹介するよ」
「……お願いしますわ」
完璧な淑女に見えたフッド。
しかし、彼女にも意外な弱点はあったのだ。
だがそれが妙に親しみを感じさせてくれ、フッドの魅力を引き立てているかのようだった。
「パンジャンドラム」
紅茶ガンギマリの英国人が作り上げたノルマンディー攻略の為に生み出した英国面の結晶。本家パンジャンドラムは車輪をジェットで回して大地を駆ける。しかし制御なんか聞かないのでねずみ花火みたいなことになる。そもそも砂浜で車輪って……。ちなみに開発者はネヴィル・シュート。本業は小説家である。
「なんかフッドが英国面の人みたいになってるのね」
「あと料理できないキャラになってるのサ」
「艦これの比叡みたいな酷さではないので大丈夫だヨォ。ちょっと首かしげる程度のお味だヨォ」
「英国人はあまり食には関心がないらしいのね。焼きすぎたりそもそも味付けをしなかったりしちゃうらしいのね」
「でもティータイムは忘れないのサ。紅茶のお供も忘れないのサ」
「ぶっちゃけ料理できるのはベルファスト達メイド隊だけな気がするヨォ」