さて、2週間ぶりの更新です。何をしていたかって? イベント周回もありますが、遅れた最たる理由は初日に120連建造回して江風は4人来たのに長門はゼロ。一時的ににくすべガチ勢の精神状態に陥ってました。
でもその後ポイント集めながら回した結果、150連目位で長門建造できました。これで長門赤賀神通夕立綾波の重桜水雷艦隊が完成しそうです。やったぜ。お陰で作者の精神状態はにくすべエンジョイ勢になりました。たーのしー。
でも14日に潜水艦実装……見える……沼が見えるぞ……
───4/12 15:32 プププランド港────
代わり映えのない、恐ろしく平和な日々。
この日も日は燦々と輝き、暖かな日差しをプププランドの大地に届ける。
この風景を見たカービィは、絶好のお昼寝日和だと判断し、惰眠に勤しむことだろう。
が、今日は違う。
今日カービィがいるのは、新しい寮舎だった。
「ぽよ! ぽよ!」
「指揮官! 待ってくださーい!」
できたてで自分の姿が薄っすら映るほど綺麗な床をはしゃいだ様子で走り抜けるカービィ。それを追うジャベリン。
その後ろには大量の機器を乗せた台車を押す綾波とロングアイランド、いつものぬいぐるみを抱くユニコーン、まるで二人一組のようにセットになっているインディアナポリスとポートランド、バンダナを含めた数人のワドルディ、そしてメタナイトが歩いていた。
そんな彼らは明石の案内の下、建設されたばかりの新しい寮舎を引っ越しと合わせて見に来たのだ。
「本当にカービィが指揮官なのかにゃ? 子供にしか見えないにゃ」
「間違いない、です。私達にはわかるです」
「そうだよ? かーくんはユニコーンたちの指揮官だよ?」
「にゃー。艦船少女特有の指揮官に関する嗅覚かにゃあ。……ところで綾波とロングアイランド、その大荷物は一体何にゃ?」
「CD‐ROMやDVD、ディスプレイやゲーム機器なのー」
「……二人ともゲームはほどほどににゃ」
明石が呆れたような声を出したあたりで、カービィを抱えたジャベリンが戻ってくる。どうやら捕獲に成功したようだ。
腕の中にいるカービィは満足げな顔をしている。
「それじゃあ指揮官も落ち着いたことだし、ざっくり説明するにゃ。ここはもうご存知の通り寮舎だにゃ。一人一人に個室が与えられるにゃ。電気は発電機から、水は川の水や雨水や井戸水を濾過したものを引いてるにゃ。ガスはないにゃ。炊事洗濯掃除冷暖房風呂はオール電化だにゃ。ぬいぬいの購買部とケルンの学園は寮舎一階にできるにゃ。ちなみに明石の交易窓口は本部庁舎一階に作られる予定だにゃ。あとは共用の休養スペースがいくつかあるにゃ。あと指揮官の部屋は本部庁舎の司令室に併設される予定だにゃ」
スラスラと立て板に水を流すように滞りなく説明してのける明石。
が、真面目に聞いているのはこのうち一体何人だろうか? メタナイトはちゃんと話を聞いているようだが、他の面々は新しい寮舎に目を輝かせている。
「個人スペースは二階からー?」
「そうにゃ」
「じゃあ私は二階の階段に近いとこがいいなー」
「なら綾波はその隣にするのです」
「じゃあ私はインディちゃんと同じ部屋!」
「ダメにゃ」
「そんなぁ!」
「えと、その、ユニコーンは……みんなと隣あえるところがいいな……」
「みんな言いたい放題いうなぁ」
「ほんとだにゃ」
わあわあと廊下は騒がしくなり、家具の設置などを行なっていた作業員(と言っても工作活動を得意とするユニオンの兵士たちなのだが)が何事かと手を休めて顔をのぞかせたりしていた。
女性三人寄って姦しいと書くように、その騒がしさは止まることを知らない。
そろそろ止めるべきか。そうメタナイトが考えたその時。
外からより騒がしいサイレンの音が響き渡った。
混乱する艦船少女達。キョロキョロ辺りを見回すワドルディ達。
そんな中、先ほどまで作業をしていた者達は瞬時にその顔を兵士のものに変え、慌ただしくどこかへ駆けて行く。
そして、サイレンはこう続く。
『仮建造ドックにて鉄血の艦船少女を確認。速やかに無力化せよ』
⚓︎☆⚓︎☆⚓︎
建造ドックは後に本部庁舎に運び込まれる予定であったが、未だ本部庁舎の準備が終わっていないために、コンテナ内に入ったままであった。
そしてそのコンテナの周囲をカーボン製の盾と機銃を構えた兵士達が取り囲み、護衛のため残っていたアズールレーン所属の艦船少女達もそれに混じり、主砲を向けている。
その先にいるのは、コンテナの壁に身を預け、気怠げに両腕をあげる女性だった。
赤と黒の体のラインを強調するような服。高雄に負けないほど盛り上がった胸。金属片のようなものでツーサイドアップにした銀髪。そしていくつもの銃口を突きつけられながらも妖しく余裕ある笑み。
魅力的な女性だが、その艤装は異形そのもの。まるで船の船首をもとに作り上げた、双頭の龍のようであった。
「誰だ、あれは?」
「おそらく鉄血のプリンツ・オイゲンかと」
メタナイトの発した疑問は、すでに集まっていたフッドが答える。
その側には高雄もおり、無表情でプリンツ・オイゲンを凝視している。
「鉄血……こちらから行く前に来てしまったか……」
メタナイトの脳裏に「レッドアクシズとの友好は絶望的」の文字が浮かび上がる。
だが、その瞬間「え?」という声が上がる。
それは誰か1人が発したものではない。
この場にいる、プププランド泊地所属の艦船少女全員が声をあげた。
「……なんだ? どうしたんだ?」
「いや、多分アレは……レッドアクシズから来た使者ということはないと思いますよ?」
「然り。というよりアレは……」
瞬間、どよめきが起こる。見れば、渦中のプリンツ・オイゲンが手を上げたまま、こちらに向かってくるではないか。
視線の先にいるのは、カービィ。
静止の声など無視し、遠慮なく歩みを進める。
銃口が触れそうになるまで近づいてようやく足を止めると、プリンツ・オイゲンはその艶やかな唇を動かした。
「ふぅん……あんたが指揮官? ずいぶん丸っこいのね? 私はプリンツ・オイゲン。期待してるわ」
「ぽよ? ……カービィ!」
蠱惑的な声とともに、カービィに話しかけた。
プリンツ・オイゲンが迷いなくカービィを指揮官と言ったことで、メタナイトにある確信が生まれる。
それと同時に、疑問も。
「もしや……建造ドックから生まれたのか?」
「ま、そんなところね、仮面の騎士サマ」
「しかし……誰も建造をした覚えはないんだがな……」
そう、この反応は建造ドックから生まれた艦船少女達の反応とよく似ている。
しかしながら、直近で建造ドックで建造を行なった覚えはない。
しかし、その疑問にすぐに答える者がいた。
「時折あること」
「何? ……貴殿は、確か……」
「ラフィー。見つけたのは私。もしかしてと思ったけど、一応警報ボタン押しておいた」
「どうやら私が生まれて早々『歓迎』を受けたのはあなたのせいみたいね」
「つまりは、メンタルキューブを入れずとも勝手に建造されることがある、と?」
「本当に希だけど」
「ふぅむ……」
はっきり言って素性は知れない。
もしかしたら本当にレッドアクシズからの密偵という可能性もある。
だが、だとしても……プリンツ・オイゲンを無下に扱うことはできない。
それすなわち、鉄血への友好の道を断つことになる。
そんな悩みなどつゆ知らず、カービィはプリンツ・オイゲンの足元により、その生物的な艤装をまじまじと眺めている。
それを笑みを浮かべながら眺めるプリンツ・オイゲンの表情から真意を探ることは難しい。
これ以上考えても仕方ないと判断したメタナイトは考えるのを止め、プリンツ・オイゲンに向き直る。
「私はメタナイト。指揮官はカービィだが……まぁ、いい。補佐のメタナイトだ。よろしく頼む」
「ええ、よろしく」
そしてまた口角を上げ、笑う。
その様子を見て周囲の兵士、アズールレーン所属の艦船少女達は緊張を解き、散会する。
だが、その時を狙いすましたかのように、再び警報が鳴り響いた。
その内容は耳を疑うものであった。
『総員、戦闘準備! 南方よりセイレーンの艦隊を観測した!』
出雲(炎上中)「本当久しぶりな気がするな」
「そして2週間開けても燃えてるのね」
出雲(炎上中)「消して」
「いやなのサ」
出雲(炎上中)「(´・ω・`)」
「なんかこの炎上ネタも定着しつつあるネェ」
「さすが炎上芸人(物理)なのね」
「出雲のネタ化が止まらないヨォ」
出雲(炎上中)「ミョウガは絶許」
プリンツ・オイゲン
SSレア重巡洋艦。8日目の女。ログインボーナスで8日目に貰える。性能は耐久に全振りしたようなステータスで、耐久値は6500。……ちなみに高雄は4000超え、ポネキで5000超え。主力である空母は防御寄りのイラストリアスで6000と少々。その耐久値の高さがどれだけやばいかがお分かりだろうか?ただし反面火力はかなり貧弱で、ダメージ効率は駆逐主砲程度などと揶揄されるほど。プリンツ・オイゲンが真価を発揮するのは持久戦であり、高難度海域の雑魚散らしなどに使ってあげよう。性格はダウナーで気まま。プライドの高い猫と言えばいいのだろうか?そして何よりプリンツ・オイゲンといえば右おっぱいのほくろである。エロい。着せ替えも必見。エロい。とにかくエロい。