ププープレーン 〜遍く照らす星の航路〜   作:糖分99%

6 / 19
「出雲建造のため短めなのね」
「そしてついでに登場キャラの紹介もするのサ」
「カービィはわかってもアズレンキャラはわからない人がいるからネェ」
「あとプププランドの位置を南半球から北半球に変更したのね」

『ジャベリン』

 Sレア駆逐艦。SS内では建造で来たが、本来はラフィー、綾波(中国ではZ23)とともに初期艦。主砲火力は低く、雷撃値もそんなに高くない。そんなジャベリンの強みは回避。素の回避値も高く、確率発動のスキルでさらに上がるため、驚異の生存能力を誇り、演習(アズレンのpvp要素)の相手に出ると大体の指揮官がイラっとする。さらに改造で雷撃値が上がるスキルも取得する。最初に改造が実装された上、公式ツイッターのアイコンにもなっているので優遇されている……かと思いきや初期艦四人組で唯一着替えが無かったりと、隠れ不遇枠。ウザカワキャラは人を選ぶらしい……頑張れジャベリン。負けるなジャベリン。

『ロングアイランド』

 レア空母。建造で登場したが、本来は自動でもらえる。セリフ通りかなりのんびりした性格。……が、イベントでそれどころではないことが判明。っていうか引きニート、干物娘そのもの。寮舎に引きこもり『退役至上』Tシャツ一枚を着てポテチ食って『ジョインジョイントキィ』している。ちなみに改造可能。名前が長いので『長島』とよく呼ばれる。それがさらに派生して『ナガシマスパーランド』とか呼ばれる。長くなってんじゃねぇか。

『綾波』

 初期艦のうち一人。中国版では綾波の代わりにZ23が初期艦。主砲は駆逐艦の中でも弱いのだが、目を見張るべきはその雷撃値。改造すれば駆逐中第3位。しかもスキルで雷撃値が上昇するのだが、その伸び率が半端ではなく、実質1位。雷撃がうまく決まればボスが冗談抜きで吹っ飛ぶ。改造も二番目に実装されたし、着せ替えも大量にあるし、フィギュアも赤城に続いて出たし、初期艦四人組で最も優遇されている。(???「ちくしょう」)

『ユニコーン』

 Sレア軽空母。ゲームの仕様上軽空母となっているが、本来は航空機補修艦。航空機補修艦とは当時性能が良くなくよく壊れていた艦載機の対応策として、英国が『じゃあ艦載機を修理する専用の船作りゃいいじゃん』ということで作られた船。ぶっちゃけ英国面の産物。ゲームではレアな回復スキルがあり、装填値も上がるので高難度海域でもよく使われる……が、それ以上に見た目が性癖を貫くような感じなので数々の『お兄ちゃん』を生み出してきた罪深い艦船少女。なお、史実では朝鮮戦争にも参加しており、敵陣に接近きて砲撃したりしていた。やっぱりデストロイモードあるじゃないか。

『ヘレナ』

 Sレア軽巡洋艦。数少ないデバフスキルを持つ艦船。アズレンの三幻神のサポート担当。今日もどこかで高難度海域に兄貴とウィチタとともに駆り出されている。

『ハムマン』

 レア駆逐艦。獣耳は重桜艦の特徴のはずだが、なぜか獣耳を生やしている。理由は『絵師のシュミ』。正統派ツンデレで、そのため人気がある。どれくらい人気かといえば、赤城、綾波に続いてフィギュアが作られるくらい。生存している間は旗艦へのダメージを抑えるスキルを持っている。ハムマンのスキルで旗艦を守ることを『ハムマンでハムマンする』と言う。

『フェニックス』

 レア軽巡洋艦。だが評価はSSレアに並ぶ。その最大の理由はスキル『真紅の不死鳥』。体力が一定値を割ると一定量(20%くらい)回復するというもの。一回の戦闘で一回しか使えないが、逆を言えば一回戦闘が終わればまた使えると言うことであり、戦闘開始→スキル発動→戦闘終了→次の戦闘開始→以下エンドレスとなる為、とんでもない生存能力を持つ。そしてレア度が低いために消費燃料も少ない。結果3-4などの周回にしばしば駆り出される。所謂艦これのゴーヤポジション。今日もどこかでフェニックスはアズレンのオリョール、3-4や6-4とかを死んだ目で回っている。

『ヴィクトリアス』

 SSレア空母。あのイラストリアスお姉ちゃんの本当の妹(そんなことを言うとユニコーンが泣きそうだが)。おしとやかな姉と違い、『困った時は暴力が一番(意訳)』などと言う脳筋なところがある。一応暴力は好きではないらしい。一応。

『ホーネット』

 Sレア空母。あのエンタープライズの妹。エンタープライズに次ぐ攻撃力の持ち主。初期の頃お世話になりました(作者談)。

『レンジャー』

 ノーマル軽空母。……なのだが、攻撃力を倍加する確率発動スキルを2つ持っており、うまく噛み合えば4倍攻撃となる。そうなれば海域は吹っ飛ぶ。ちなみに改造可能。性能も燃費もいいので時々フェニックスとともに死んだ目で3-4周回している。教師っぽい性格をしている。が、何気ない言葉を聞いて勝手にエロい連想をして赤面したりとかなりムッツリさん。そして趣味は少女漫画。バレンタインにはレンジャー先生と指揮官くん(生徒)の道ならぬ恋が描かれたメモをチョコと一緒にうっかり渡しちゃったりとかなりのポンコツ先生。だがそれがいい。


初調査と遭遇

 ───同日 15:36 プププランド近海────

 

 波の静かな海を四つの影が滑るように移動する。

 泳いでいるわけでも、飛んでいるわけでもない。文字通り海面を『滑って』いるのだ。平らな氷面をスケートでもするかのように、滑らかに。

 そんな人間では到底できないことをやってのけるのは、やはり彼女らがヒトならざるもの────兵器であるからなのだろう。

 

 ……が、それ以上に非常識な機動をしている者がいた。

 

 小さな星を撒き散らしながらふわふわと浮いている星型のソレ。さながら流れ星を可愛らしくイラスト化したようなもの。

 その上に乗るのはカービィとワドルディ。ファンシーな生物がファンシーな乗り物に乗ることにより、周囲の空気が現実離れして見える。

 

 メタナイト曰く『ワープスター』などと呼ばれるものらしい。オーパーツの様なものと言っていたが、駆動音も噴射口もなく浮かび飛行する様は確かに神秘的なオーパーツだ。

 そんな謎物体に乗りながら、カービィとワドルディは四人だけの艦隊についてくる。

 

「翼もないのに飛べるんだね……ゆーちゃんも頑張ったら飛べるかな……?」

 

 幼い少女であるユニコーンはワープスターに興味津々である。

 その好奇心と純情さは子供のソレであり、メタナイトは『兵器として生み出したならば子供っぽさは戦争において邪魔なはず。制作側の意図がわからない。それとも本来は戦争に使われるはずではなかった技術なのだろうか? または個々の性格はどうやっても生まれてしまうものなのか』などと推論を話していた。しかし直後に『推論は推論でしかない。思考を狭めてしまう推論は捨ててしまおう』と首を振っていた。

 

 他の艦船少女達も最初こそは興味津々だったが、だんだんと慣れていった。まぁ、短時間であれだけ異常な経験をすれば、ふわふわ浮く星型物体程度で驚愕する方が難しいのだろうが。

 はっきり言って『もう何が起きてもおかしくはない』という諦めの境地に達していた。

 

「それにしても……」

 

 未だ海の真ん中。陸地すら見えない海上でふと綾波は口を開いた。

 

「私達は一体、どうなるんです……」

 

 ポツリと漏らしたのは不安の吐露。

 無理もない。本来であればアズールレーンかレッドアクシズか、どちらかの陣営に属する筈だったのだ。

 人間というものは何か集団に属することにより大きな安心感を感じる。人間と同じ様な感性をしている艦船少女もまた同じだろう。

 だが、今はどうか? プププランドという軍すらあるのか、いやそれどころか国家なのかすら怪しい場所で、現地のイレギュラーとして生み出されたのだ。プププランドからすれば余所者である。

 つまりは、居場所がないのだ。

 

「そう不安がることはないと思うよ」

 

 答えたのはワドルディだった。

 

「プププランドは来るもの拒まず、だからね」

「そうですか……」

「元はカービィだってプププランドのそとからやって来たんだし」

「え!? そうなんですか!」

 

 声を張り上げたのはジャベリンだったが、皆驚いた様にカービィを凝視している。

 皆の驚いた視線にカービィは何が何だかわからない、と言った風に首を傾げた。

 

「そう。いつだったか、春風とともにやってきたんだよ。ふらりとね」

「プププランドの前には一体どこにいたんだろー?」

「さぁ?」

「……わからないですか?」

「うん。本人もよくわかってない。というより、本人には場所って概念もなさそう。適当にふらふらしていたら『プププランド』って呼ばれている場所にやって来た、そこで歓迎されて家ももらったりしたから、落ち着いてる、って感じ」

「……」

「ぽよ?」

 

 カービィに視線が集まる。

 先ほどと同じ様に驚きもあるのだろうが、同時になんとも言えない脱力感も含まれている気がする。

 

「かーくん……能天気?」

「ぽよ?」

「そんな感じがするのー」

「うぃ?」

「頭の中……お花畑です?」

「ぶぃ!?」

「指揮官の威厳が……」

 

 元より何も考えていなさそうな感じではあったが、どうやら真性の能天気らしい。

 なんとなく察したカービィは肩を落とす。それを見かねてワドルディがフォローをする。

 

「カービィは本気を出したらすごいから」

「それ……『明日から本気出す』と同じです……」

「万能な言い訳なのー」

「ほ、本当にすごいんだよ……?」

 

 しかしそれは不発に終わる。

 少し悲しそうな顔をしているカービィをユニコーンが撫でながら慰め、ジャベリンが励ます。

 ちょっと罪悪感を覚えた綾波とロングアイランドは話を強引に変える。

 

「それで任務は『この星の二大陣営、アズールレーン、レッドアクシズとの友好関係の構築と中立宣言』……ですか」

「でも私達はこの手紙を渡せばいいんだよねー?」

 

 そう言ってロングアイランドが袖口から取り出したのは一枚の書状。

 筆をしたためたのはメタナイトであり、しっかりと封がしてある。

 

「いろんな交渉ごと……小難しい事は全部ここに書いてあるから、ボクらはなるべく向こうと友好的に接してそれを渡して帰ればオーケー」

「本当にそれだけでいいですか?」

「うーん? メタナイトは『あとは向こうから動くから大丈夫』って言ってたからなんとも……」

 

 説明があやふやなのはワドルディ本人も内容を読んでいないからであろう。

 メタナイトは今までの言動から優秀な人物(人であるかはやや疑問符がつくが)である事は確かなのだが、いかんせんその内心を伺い知る事は難しい。常に被っている仮面が更にそれを困難にする。

 

 と、その時。空からの駆動音を確かに捉えた。

 見れば、数機の艦載機が編隊を組んで頭上を飛んでいる。

 

「迎撃するのー?」

「いや、あれが交渉相手のものだったら攻撃するのはまずいような……」

「それもそうかー」

「でも、艦載機があるって事は近いはずです! 急ぎましょう指揮官!」

「うぃ!」

 

 一行は頭上を飛び回る艦載機を無視し、突き進むことを選択する。

 艦載機もただ飛び回るだけで特に何も行動を起こす事はなかった。

 やがて、一行はついに自分達以外の艦船少女と遭遇した。

 

 赤髪の少女、青髪の少女、銀髪猫耳の少女、赤髪の女性、金髪月桂樹の女性。

 この五人はメタナイトからも聞いた、プププランドに接近した艦船少女と思われる少女達の特徴と一致している。

 が、1人特徴と一致しない者がいた。

 黒髪をサイドテールにし、青い軍服に身を包む女性。左頬に傷をもち、瞳にその女性の強さが滲み出ている。

 そして背負うのは三つの砲門を持つ主砲三つ。艦船少女に駆逐艦、空母、軽空母という区分があるのならば、彼女は戦艦だろうか。

 場合によってはこちらを迎え撃つという意思が透けて見える陣形であり、カービィとワドルディという不思議存在を見て若干取り乱したが、それでも彼女らの主砲はこちらを向いている。

 

 その黒髪の女性が口を開いた。

 

「私はアズールレーン所属の戦艦……である。これより先はユニオンの領海。これ以上進むのならば我々は貴方方をここで沈めなくてはならない」

 

 対して、答えたのはワドルディ。

 

「えっと、ボクらはプププランドから来た者。ワドルディだよ」

 

 喋った!? 本当になんなんだ、あの島、などという声が聞こえてくるが、勤めて無視する。

 

「ちょっと前にプププランドに侵入者がいたんだけど……知らないかな?」

「……さて、分かりかねる」

「まぁ、ボクらも一戦交えたくて来たんじゃなくて、その逆。できるなら友好関係を築きたいんだ」

 

 そしてロングアイランドに預けた書状をカービィが受け取り、ワープスターでスイスイと近づき、赤髪の少女に渡す。

 

「はぁい! カービィ!」

「お、おう……カービィ!」

「うぃ!」

 

 そしていつもの自己紹介の後、何事もなくカービィは自陣へと戻る。

 

「それじゃ、ボクらは帰るね?」

「何?……これを渡しに来ただけか?」

「うん。というより、ボクもそこに何が書かれているのかわからないんだよね」

「そうか……まぁ、そうだよな」

 

 黒髪の女性はしばし赤髪の少女から受け取った書状を封がされたまま眺め、やがてこちらを向く。

 

「では、また会うとしよう。今度は友軍として出会う事を望む。言い忘れていたが、私はペンシルベニア級戦艦、ペンシルベニアだ」

 

 名乗った戦艦、ペンシルベニアに驚きの視線が相手側の艦船少女から投げかけるが、当のペンシルベニアは動じない。

 おそらく、元々は名乗る気は無かったのだろう。

 

「それである事をボクらも祈るよ。では」

 

 それだけを言い残し、本当にカービィ達はプププランドへと引き返した。




作者「摩耶、騙して悪いが……君には出雲建造の人柱となってもらう(8ー4周回)」
摩耶「!?」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。