魔神族の英雄が幻想入りしたようです   作:シャイニングピッグEX

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折角なので普通の戦闘を書いてみることに(普通ってなんだろう)やっぱり戦闘って難しい。でも楽しい。

アニメもかなり進みましたね。あっちのエスタロッサはキチガイですが(酷い)こっちではヒロイン(仮)です。ブラコン拗らせてるのは変わりませんけど。

最近アプリで打ってるんですけどスペースがぐちゃぐちゃでちょい見にくいかもしれません。時間があったら修正します。


第十二話 異変の終わり 兄弟vs姉妹

『兄貴!?・・・こんなところで、エリザベスと何を?』

 

 『悪いなエスタロッサ、オレはお前のことを裏切らせてもらう』

 

  場面が変わる。

 

  『おいゼル。吸血鬼を処刑したと聞いたが・・・アイツのことはいいのかよ』

 

  『━━━我等は誇り高き魔神族。所詮吸血鬼などとは相容れん。・・・結局運命に逆らうことはできんのだ』

 

 『それは本心か?』

 

  再び場面が切り替わる。

 

  『メリオダス・・・貴方が望むなら私は運命にだって打ち勝って見せる』

 

  『オレは望めねえんだよ、エリザベス。だから━━━』

 

  『オレがお前に望むものは、最後まで変わらない・・・』

 

  『なあ分かるだろエリザベス?だってオレはお前のこと愛してるからよ・・・本当は死ぬほどこんなことしたくないんだ』

 

  メリオダスが剣をエリザベスに向け振り下ろす。次の瞬間もはやエリザベスという存在はそこには無かった。

 

  もはや彼女は永遠に眠りから覚めることはない。

 

『さすがだな兄者。ようやく不必要な縁が切れた』

 

  『・・・サンキュ、ゼル。魔神族の戦士達へ告ぐ━━━』

 

  『愚かなる娘エリザベスと四大天使マエルは撃ち取った・・・今こそ我等は聖戦を起こし復讐の旗を掲げるとき!』

 

  『『『メリオダス様とゼルドリス様に続けー!!!』』』

 

  その様子を「約束の場所」でただ震えて見ている自分。動かなくてはならない。だが動けば自らの命はない。しかし動かなければ自分が失うものは━━━

 

  (ねえエリザベス・・・僕はどうすればいい?)

 

  ━五日目の夜、紅魔館にて━

 

  その瞬間鋭い痛みを受ける。世界が崩れていく。次に目を開けると、美鈴と咲夜を除く異変関係者が図書館に集まっていた。

   

  「目を覚ましたようね」

 

  「あれ・・・パチュリー、さんだっけ」

 

  「何だかその呼ばれかたは不思議な気持ちね・・・メリオダスにそっくりだからかしら」

 

  「見た目だけは、だけどね━━━ってあれ?なんか治ってる」

 

  「体の傷なら、メリオダスがやったわ。・・・当の本人は忙しそうだけど」

 

  「お前が博霊の巫女、ねえ」

 

  「そういうあんたがメリオダス?」

 

  「・・・『が』?オレはお前と顔を合わせたことはないはずだぜ?」

 

  ━━━とは言わないが。

 

 メリオダスはやはり博霊の巫女を『危険な敵』としてあつかうことにした。しかしそれを表に出すことはまだない。

 

  「━━━いえ、なんでもない。とにかく、異変解決に協力してくれたのは感謝するわ、ありがとう。で、当のフランドール?だっけはどこにいるの?」

 

  「今はまだ休養中だ・・・そう焦ることはな━━━」

 

  「あ、メリオダス帰ってきたんだ!もうフラン傷治ったんだよー、すごいでしょ!」

 

 

「えっとメリオダス、お前って過去から来たんだよな?馴染みすぎじゃないか?」

 

  (・・・・・・)

 

  姉であるレミリアは形容しがたい妙な顔をしていた。何やら違和感が拭えない。具体的にはフランについてだ。しかしそれをうまく感じ取れないので無視することにした。

 

 「お前には言われたくねーよ魔理沙」

 

  「まあ私自身性格がアレなのは分かってるけど・・・それより霊夢、やることあるんじゃないのか?」

 

  「異変解決のあれこれはもう終わらせたんだけど、はっきりいってメリオダスとエスタロッサ。あんたたちの処遇を決めあぐねてるわ」

 

  「ま、当然だろうな」

 

  「否定しないのね」

 

  「こんな魔力を持ってるやつをただの子供だなんて決めつけるならお前は博霊の巫女なんてやってねーだろ」

 

  メリオダスはこれまでの少ない会話でも霊夢という存在に底が知れないということはよく分かっていた。

 

  「単刀直入に聞くわ。目的は?」

 

  「ねえよそんなもん。こっちに来たのだって事故みたいなもんだからな」

 

  「なら今考えて」

 

  「んー・・・最強でも目指してみるか」

 

  「メリオダスって結構名の通った剣士だったりするのか?」

 

  「地元ではな。けど、謙遜抜きに外じゃマイナーだったぜ」

 

  息を吐くように嘘をつく兄に対してエスタロッサは苦笑していたが、兄のやることに異論はないし間違っているとも思えなかった。

 

  「ただ、あんたの実力からして軽視するわけにもいかないのだけど・・・どうやってこの夜の吸血鬼を簡単に下したのよ?」

 

  「運が良かったのは確かだな」

 

  「はーい、意見いいですかー」

 

  まるで小学生が授業で発言するかのように手を上げるレミリア。空気をぶち壊しである。

 

  「緊張感に欠けるわねレミリア」

 

  「なら実力を図ればいいじゃない。私たちでね」

 

  (・・・リターンはありそうだがリスクもあるな。どう切り抜けるか)

 

  「霊夢、どうする?」

 

  「外野が勝手にやるのに止める理由があるの?」

 

  「お前はいつも自分勝手だな」

 

  魔理沙の軽口になれているからか自分勝手だからか霊夢は聞きもしなかった。

 

  「兄貴が言うなら、かな」

 

 「んー、わたしもそれで」

 

 消極的だが反対はしないエスタロッサとフラン。これを聞いてメリオダスも心を決める。

 

  「んじゃやるか」

 

  「軽いわね・・・体は治ってるから好きになさい」

 

  パチュリーは一応のフォローを入れる。しかしあまりにも早く体の傷が治っていることに関してエスタロッサが疑問を投げ掛ける。

 

  「兄貴、俺の体に何をしたの?」

 

  「これを使った」

 

  そういうメリオダスの手のひらの上に乗っているのは呪言の玉。『超回復術』である。

 

  「これはまた面白い掘り出し物ね」

 

  「後で貸すから待ってろなパチュリー」

 

  パチュリーとしては興奮を隠せない代物であろう。互いに知りもしないが祖先であるベリアルインのとある少女の作成したものなのだから。

 

  「それじゃ、大広間に飛ばすわよ。ここでこれ以上暴れ回られても困るからね。霊夢と魔理沙は門を通して映すから安心しなさい」

 

  「パッチェの魔法本当に便利ねえ・・・さて、と」

 

  「リベンジさせてもらうよ、レミリア」

 

  「お前負けたのかよ。後でお仕置きなエスタ」

 

  エスタロッサは自分の発言を後悔するが時既に遅し。目の前の勝負に集中することにする。

 

  「次は勝つよメリオダス!」

 

  「いや、次もオレの勝ちだ。精々上手く合わせろよ」

 

  「ねえフラン・・・」

 

  「今更なに?お姉さま」

 

  「・・・今は応えてくれるだけでいいわ。この後でゆっくり話しましょう」

   

メリオダスは剣を抜き、エスタロッサは反逆剣(リベリオン)で臨戦態勢をとる。

 

「うん、それじゃあ始まりだ・・・『獄炎(ヘルブレイズ)』」

 

  突如としてエスタロッサは炎をメリオダスに向ける。レミリアとフランは驚きのあまり動きを止めてしまう。

 

  「いきなり仲間割れ・・・まさか?」

 

  「そのまさかだ、『全反撃(フルカウンター)』」

 

  エスタロッサの放った炎が倍の威力でレミリアとフランに牙をむく。

 

  レミリアは持ち前の早さで右へと回避、フランは能力では破壊する。

 

  しかしレミリアは不意をつかれたためか左手にダメージを受けていた。

 

  「やってくれるじゃないの、っ!」

 

  レミリアはエスタロッサへ向け突進し、体を掴むと投げ飛ばす。

  

 直接攻撃での衝撃がこない以上、全反撃での物理反射は意味をなさない。

 

  「追撃よ、『グングニル』!」

 

  「こっちだって!『レーヴァテイン』!」

 

  「「合技『血の十閃(スカーレット・クロス)』!」」

 

  始まる前は険悪だったが戦闘中にすぐに通じ合うのはさすがの姉妹である。さらに、単なる物理ではなく魔力を纏っている。エスタロッサの体勢が整うかどうかは関係なしに、全反撃をさせない気だろう。

 

  だがこちらも兄弟だ。エスタロッサがギリギリ動ける状況にあることを理解するとメリオダスはエスタロッサの左側へ飛ぶ。

 

  「「合技『完全反撃(パーフェクト・カウンター)』!」」

 

  魔力も物理も関係なしに跳ね返せる二人の切り札。しかし、これは二人の全反撃のタイミングが完全に合うだけでなく相手の攻撃の重なるタイミングも読んでいなければ出来ない芸当である。これを見ていた全員が少なからず驚いた。

 

  「やったのかな・・・?」

 

  「いや、やらされたな。次、来るぞ」

 

  確かに当たった手応えはあった。しかし、『本体』にダメージはない。

 

  「「「「危なかったー」」」」

 

  「『フォーオブアカインド』か。お前もあの時見ただろ?」

 

  「そんなこといってる場合!?この状況まずいんじゃ・・・俺達空中でそんなアクロバティックな動き出来ないよ!」

 

  「出来なくてもやるんだよ!見よう見まね『フォーオブアカインド』ッ!!」

 

  「よし、出てきたぜ、二号参上だ・・・あれ?なんか少なくねえか?」

 

  「これじゃ4じゃなくて2ね。しかも力も格段に落ちてるし。やっちゃいなさいフラン」

 

  「きゅっとしてドカーン!」

 

  憐れメリオダス(失敗)は簡単に砕け散ってしまう。これを見てエスタロッサはさらに動揺する。

 

  「こここ、こうなったら!やぶれかぶれ『フォーオブアカインド』!!!」

 

  「わたしでも極めるのに何年もかかったのにそんな簡単に出来るわけ・・・嘘ぉ!?」

 

  (さすがはオレの弟だ・・・器用さだけなら王子1!)

 

  エスタロッサは四人に増え、しかも力も減った様子は無かった。

 

  「「「うぉぉぉぉ!」」」

 

  エスタロッサ(分身)がレミリアとフランに向け斬りかかる。剣に獄炎を纏わせた連撃は吸血鬼でもダメージを免れない。フランはその中の強い一撃を受け床へと叩きつけられる。

 

  そんなフランをフォローしようと奮起したのかレミリアが立ちはだかる。

 

  「・・・いい加減姉としていいところを見せないとね!」

 

  レミリアは一瞬で三人の分身エスタを撃破する。夜の吸血鬼は伊達ではない。

 

  「いいや、時間稼ぎは十分!新技いくよ『獄炎球』!」

 

  エスタロッサが獄炎を練りに練って威力を極限まで高めた魔力の固まり。狙いは初めからこれだったのだ。現状フランの復帰は間に合わず破壊は不可能。だが速さに自信のあるレミリアは悠々と、余裕を見せ回避する。

 

  「威力は高くても、遅い!このままじゃ意味がないわね!」

 

  「このままなら、な」

 

  しかし余裕を見せ、大振りの動作で回避をしたのがいけなかった。

 

  メリオダスが隙間を掻い潜り獄炎球をわざと受けに来たのである。

 

  (・・・しまった!これは、最初と同じ━━━次の回避は、不可能ね)

 

  「『全反撃(フルカウンター)』!」

 

  獄炎はメリオダスの剣を振った方向へ、つまりはレミリアの方へ進路を変え進んでいく。結局回避することは叶わずダウン。残りはフランのみである。

 

  「さすがは兄貴!」

 

  「中々上手かった。回復の分はチャラにしてやるよ」

 

  「・・・うん!」

 

 そういわれるエスタロッサは嬉しさを隠しきれないようだったが、すぐに叱責され現実へと引き戻される。

 

  「バカ野郎!集中しろ、まだ終わってねえぞ!」

 

  「・・・でも、一対一でもキツそうだし、お姉さまには悪いけど降参ね」

 

  これにて決着である。そして図書館ではおおよそ二人についての結論が下されていた。

 

  「これは━━━確かに危険だけど、対策できない程ではないわ。・・・『要観察』よ」

 

  「は、ハハハ・・・そうだな霊夢」

 

  霊夢に比べて実力は劣り、メリオダスとの実力の差を直に見せつけられた魔理沙は苦笑するほかなかった。

 

  ここからは、彼らの人格を問うべきだ。霊夢はそう思った。




闘級を本文で書かずに後書きで書いてるのは変な先入観を持たせたくないのと突然数字が出ると緊張感が削がれるという人もいると思ったからです。

完全反撃や獄炎球、スカーレット姉妹の合技に関しては独自技。後ろ二つはやれそうな気がしますが。

エスタロッサが三兄弟で一番器用なのも独自設定です。まあインフレ取り残されるの彼だけは確定してますから。(原作でも師匠無しで全反撃や反逆剣使ってるので十分有り得ると思いますが)

今回はおよそ闘級3500ずつvs4800ずつですが、相手の力を利用する全反撃や防御無視の獄炎で上手く立ち回ってるのでそこまで実力差は出てないように見えます。

何はともあれ異変もキリがついたので次回は色々解説、考察したいと思います。

意見、感想などありましたらよろしくお願いします。
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