魔神族の英雄が幻想入りしたようです 作:シャイニングピッグEX
メリオダスはやっぱり封印状態でもクソ強い扱いです。
今はまだインフレの波もないですし。
魔神族って基本仲間思いなので、この小説のメリオダスも例外ではありません。
ちなみにメリオダスは魔術関連にめっちゃ詳しかったりします。
(ここは・・・図書館?魔力の場所的にも、間違いねえな)
「・・・さて、ようやっとお目当ての場所へと辿り着いたぜー?魔術師さ「どなたでしょうか?」・・・・!」
図書館に入ると、突然頭上から声をかけられたためつい臨戦態勢をとってしまう。
「ひゃぁぁぁ!?止めてください、私悪い悪魔じゃないですよぉ」
「知ってるか、悪い魔って書いて悪魔って呼ぶんだぜ」
「そ、その魔力!『同じ』魔界出身ですよね?私のご主人様、詳しいんですよ!」
「・・・」
メリオダスは近くある本を殴る。しかし本は傷つかず逆にメリオダスがダメージを受ける。
「大小関わらずダメージを跳ね返す・・・これは魔界の秘術、
「ど、どうでしょうか?私のご主人様とお話を?」
「こんな術を使うやつがこの世界にもいるとはな・・・いいだろう、話をする価値はありそうだ」
小悪魔に連れられて図書館の中を移動する。進めば進むほど魔力に満ちていき、どこか心地よい空気になっていく。
普通の生物と異なる魔神族はその恩恵は受けられないが。
「・・・とんでもなく本多いのな、この書斎」
「お初にお目にかかります、最上位魔神様。私の名前はパチュリー・ノーレッジ。魔術師です」
「この世界にオレの権威なんてねえ、が・・・物知りな魔術師に免じて一応名乗っとくぜ。魔神族第一王子、『十戒』統率者メリオダス。次期魔神王でもある」
そういうと初めて人前で『魔神化』する。
「ひ、ひいいい・・・」
小悪魔には耐えられないな、そりゃ。これでもまだ表面的なんだけど。
「怖がらせちまったみたいだな」
「・・・失念してたわ。下がってなさいこあ」
「また面白い呼び名を・・・ああそうだ、オレに堅苦しいのはナシな」
しかしこのメリオダスと同レベルの知識量。こんなのがいるとはやはり幻想郷は捨てたものではない。さっきのメイドもエグかったしな。
「封印状態にあるようだけど、さすがは戦闘タイプの最上位魔神。武力1200、魔力1800、気力2000の闘級5000。地上最強レベルは狙えるわ」
「一瞬で見抜くか・・・怖いやつもいたもんだ。そういうお前は、うげっ。武力5、魔力4800、気力295の闘級5100。というかお前もまだ隠してるだろうが」
「しかも封印を抜きにしてもまだ上を隠している。お互い様ね」
「・・・お前、ベリアルインって知ってるか?」
「私の祖先はそこ生まれ・・・らしいわよ?信憑性はおいておいてもね」
「・・・」
「
・・・間違いない。道理で魔界の秘術も易々と操るわけだ。あの里はバケモノ揃いだからなぁ。オレの言えた義理でもないが。
「信じるぜ。とすると、オレは未来へ飛んじまったってわけだ。どうしたもんかな・・・」
「どうしたもんも何も私にはどうしようもないわ。貴方の仲間は?」
「助けられるやつはいるが助けにくるヤツと一致しそうにねえ・・・大丈夫かなエスタロッサ・・・いや、ゼルドリスがいるなら問題はねえか・・・」
「何を言ってるか聞こえなかったけれど、貴方とちょうど同時期に、人里で魔神族と推測される魔力を探知したわ。質も量も貴方に酷似しているから、おそらくは非戦闘タイプの最上位魔神でしょうね」
「うげ、他にもいるのかよ。休暇返上だな、酒盛りに付き合ってくれるならいいんだが・・・それはまたいつか探しにいくぜ。って待てよ、そういや、どうやってオレの正体に感づいた?」
「これまでの戦闘を見ていたからね。でも、相当な手練れじゃなきゃ分からなかったと思う」
「あー、納得だ」
残念ながら心当たりはある。見るものが見れば気づくはずだ。
「それで、貴方はこれからどうするの?」
「どうする、とは?」
「簡単な話よ。ずっと雲隠れするにも限界があるでしょう」
「・・・ここにいるとかいったらオレは司書かモルモットだろ?ベリアルインには知り合いがいるからよーくわかるぜ」
「そのどちらも希望しないなんて困ったわねえ・・・今は異変中だからレミィにも話を通せないし」
「マジでその気だったのかよ。レミィ・・・この館の主か。友人か?」
「ええ、いい人よ。貴方と同じくらいね」
「冗談よせ。女神族からすりゃオレはとんだ大悪党さ」
「でも魔神族からすればそうではない。戦争なんてそんなものよ」
「・・・良いも悪いもねえな。それでその主にオレを通さないとなるとどうする気だ?」
「咲夜の代わりにメイド長代理に・・・冗談よ冗談」
「ふざけやがって。このオレを下僕にするくらいならルールを破ってでもお前らを殺す」
目が本気だった。おそらくプライドが高いのだろう。魔神族の英雄と称された彼なのだからそうでもないと困り者だが。
「・・・なら、しばらくご主人様の妹の世話でもしてみる?」
「却下だ。残念だったな」
「じゃあお付きの騎士で」
「ものはいいようとでも?その妹はどんなやつだ」
「一言で言うと情緒不安定。それでいて吸血鬼としては極度に危険だから悩ましいところね」
「レミィは何かやったのか?」
「何も?」
・・・そんなわけないだろう、と笑ってやりたかったがその顔にも声色にも冗談と思えるような雰囲気は全く無かった。
「妹のために手を出さねえ姉・・・兄?どっちか知らねえけど、そのレミィとやらはそんな薄情者なのか?」
「そういう訳じゃないんだけれど、お互いずっと昔の姉妹喧嘩で酷いことになったのが尾を引いてるみたいね」
「つーことは姉か。伝聞みたいだし、その頃にはお前は居なかったんだな。意外なもんだ、幼馴染みかと思ったんだが」
「しかしそういう貴方は妹や弟がいたら甘くする、とでも言いたげね?」
それを言われると言葉に詰まる。そんなメリオダスを見てパチュリーはクスクス笑っていた。
「そんなわけが・・・」
思い浮かぶのは二人の顔だ。一人は自分に良く似た顔をしてるのに中身は真反対で手のかかる次男。もう一人は雰囲気が自分にそっくりで中身もまるで同じな優等生の末っ子。どちらの世話も手間取ったものだ。
「あるでしょ。手のかかる兄弟をもつと兄は大変だものね・・・やっぱりいい人よ、メリオダス」
「下らねえ話はやめろ・・・わかったわかった、受けてやるよ。プリンセスの騎士になってやる」
「案外ロマンチストなのね?」
「バカな仲間の影響だ。ただし、もし妹を気に入ったら貰っちまうからな?」
「・・・聞こえなかったわ」
「まあ友達の妹ならそうなるか。お前も大概いい性格してるぜ・・・っとまてまて、話を畳むな。まだ質問が二つあるんだ」
これまで情報収集をマトモにする機会がなかったのだから、この機会に聞けることは聞きたい。
「と、いうと?」
「まず博霊の巫女。いつ来るんだ、いつ。用事あるからこっちは早めに殴り込みに来たんだからよ」
「三日後ね」
「・・・遅くないか?」
「今代は確かにねえ・・・実力は確かなのだけれど。まあ、遅くなるからこその提案だったのよ」
「お前こそお人好しじゃねえか。それと、この幻想郷にブリタニアのことはどう伝わってる?」
「昔すぎてお伽噺ね・・・知ってるやつはいそうだけれど、ブリタニアに限るってなると怪しいかも。でも、魔神化をできる限り控えてるのはいい判断よ。感づきそうなのも心当たりあるから」
「そうか・・・助かるぜ。気が向いたらまたくるさ。そのレミィには適当に言い訳しといてくれ。あと咲夜と美鈴にも」
ボコしたやつの言い分ではないが勝者の権利ということでパチュリーは黙認した。あんなやつに歯向かってたら命が幾つあっても足りないというものだ。
そして三日間、メリオダスはそのご主人様の妹とやらの世話をすることになる。騎士という名目で。博霊の巫女が来るまで果たして紅魔館は耐えられるのか。
パチュリーの闘級は作中の通り。
ファンブック風にメリオダスのプロフィール(この小説基準)でも
年齢・280歳
好きなもの・龍肉 、酒、弟達、支配すること、完全なる勝利
嫌いなもの・自分の料理、女神族、支配されること、敗北
目標・魔神族を頂点に立たせること
大切なもの・弟達、同族
特技・演技
日課・女神族殺し(今はまだなし)
後悔していること・素直になれない自分
人生で一番恥ずかしかったこと・魔神族の禁忌を侵しかけたこと
修正するかも。色々と。意見、感想、指摘などありましたらよろしくお願いします。