魔神族の英雄が幻想入りしたようです   作:シャイニングピッグEX

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フランちゃんマジ天使(錯覚) しばらくgdgdします。
この小説のレミリアは結構アレンジされてます。色んな意味で。
メリオダスには頑張って貰いたいです。色んな意味で。
今のところメリオダスは自重してます。


第五話 危険な視線

「・・・なあ」

 

 「何でしょうかお客様」

 

  「咲夜、お前オレに何か思うところないのかよ」

 

  とんでもなく悪い空気だ。主にメリオダスのせいだが。

 

  「あるに決まってるじゃないですか。しかし・・・今の私はお客を相手にするメイドですから」

 

  「パチュリーから口添えでもあったのか?難儀なやつだな・・・」

 

  「貴方に言われたくはないです。では、明日の朝にまたお呼びします。夜はパチュリー様にお任せすれば問題ないでしょう。お嬢様への挨拶も翌朝に。今は多忙ですし、パチュリー様が事前に話は通されているようなので。・・・妹様の部屋につきましたが、粗相のないようにお願いします」

 

  「あーそりゃどうも・・・ってこの部屋・・・」

 

  パッと見て鎖と血が目にはいるってさすがに危険すぎないか。鎖は破られてないも同然。これだけでおかしいというのがよくわかる。それ以上に自分の方が危険だとよく分かってるから気にせず入るが。

 

  ・・・入ったら入ったで部屋からは血の臭い、いや吸血鬼だから仕方ないだろうけど。それにしても壊れてるものが多い。どこを見ても健全な少女の部屋、とは言い難いだろう。どこか可愛らしいものが思い出したように置いてあるが。

 

  「よう、お前が『妹様』か?」

 

  「ん、あなたはだあれ・・・?」

 

  とんでもなく大きな魔力だ。吸血鬼といっても王族クラスだな。

 

  「メリオダス。しばらくお前を守ることになった騎士だ」

 

  「守るって・・・わたしの心配より先に、自分を心配するべきじゃない?」

 

  これを本気で言っている。それだけの力を持っているようだが、それだけではない。こちらがわざととぼけた演技をしてるのも原因の一つだろう。

 

  「大した自信だな。それならお前も自分の身を案ずるべきだな、こんな危険人物に警護されるんだからな」

 

  「面白いニンゲ・・・あれ?なんだかおかしいような?うーん、よくわからないけどメリオダスね。わたしはフランドール・スカーレット。よろしくね」

 

 ここまでの会話からするとそこまで危険とは思えない・・・が。魔眼が示す気力5という数字が気になって仕方ない。5を見るのは初めてだ。しかも気力は三つのなかで特に上がりにくいが低くもなりにくいものだ。これが5となると相当な臆病者か精神に何らかの異常があるとしか思えない。今回はおそらく、後者だ。

 

  「おいおい、危険人物ってわざわざ自分から言ったんだから笑うところだろうが、フランドール」

 

  「こんなところに来るやつが危険人物じゃないはずがないもの」

 

  「泣くぞ。主にあのメイドが。」

 

  「だってわたしも咲夜のことはあまり知らないし・・・」

 

  本当に監禁状態という言葉が正しく思えるような扱いだ。姉のレミィとやらもきっと素直になれないのだろう。その気持ちはよくわかる。

 

  「・・・箱入り娘だな。文字通り」

 

  「?わたし箱なんかに入ってないよ?」

 

  「その辺が特にな。こりゃあ手間取りそうだぜ」

 

  「ふーん?そうだ、お話しよう!わたし、人に会うことあんまりないから、お話大好きなの」

 

  その顔は完全に幼い少女のそれだ。こんな子供に異常があるとは思えない。そう思っている自分が異常なのだろうか。

 

  「そうだな・・・オレの弟が恋をした話でもするか?」

 

  「よくわからないけど、面白いならいいよ?」

 

  「そうか、ならしよう。オレの弟の・・・ゼルドリスっていうやつなんだが、そいつが吸血鬼に恋をしたんだよ。お前らみたいなやつにな。ただ、大人だったけどな」

 

  「大人・・・かあ。お母様しか見たことないかなー」

 

  本気か?いや、正気か?外に出たことがないのは本当に昔からか。周りにも恵まれて、たんだろうな。ここまで歪んだ人生を送ってるってことは。

 

  「こりゃいよいよ根深い問題だな・・・まあそれはいい。ゼルドリスも上手く隠してた。出げ・・・仕事に行く前に準備とかいって一瞬外したり、逆に帰りをほんの少し遅らせたりな」

 

  「でも毎日そんなことしてたら気づかれない?」

 

  「そうだな、普通なら気づくだろう。だけどアイツは優等生だからな、不定期に、それも本当に微妙な差しか作らなかった。なのに恋人もゼルも満足するような完璧な時間を作っていた」

 

  「完璧すぎて、逆につまらないなー。その弟ってどんな人(?)なの?」

 

  確かにつまらない。フランは未熟でこそあるが知性は吸血鬼相応だと考えられる。そんな彼女に絵本の中のような話をしても二番煎じとしか思われないだろう。

 

  「一言で言うなら苦労人だな。オレ含め仲間達は全員一癖あるもんだがアイツにはそれがねえもんだからなまじ苦労する。今も部下のやつらはアイツが倒れるかそれともキリキリ働くか賭けてるだろう」

 

  「なんというかその・・・ユニークな人たちの職場なんだね?」

 

  「・・・お気遣い痛み入ります、なんてな。良くも悪くも中間管理職って言葉の似合うやつだったよ。そんじゃ、次はお前の番な」

 

  「え、わたしの?」

 

  「そうお前の。オレがしたんだから、いいだろ、フランドール」

 

  「いいけど・・・」

 

  「嫌ならいいぜ。オレも戻るからな・・・?」

 

  「それこそ嫌よ。でも、いつまでもフランドールって呼びにくくない?フランって呼んで」

 

  「・・・おう、フラン。頼んでいいか?」

 

  早くも名前で呼ぶことを許された。フレンドリーな姿勢は年相応なのに少しばかり無防備すぎないかこのお嬢様は。関わりを持てるようなやつが0なら仕方ないんだろうが。

 

  「この流れならお姉様の話かなー」

 

  「オレもここのご主人のことはよく知らねえからな・・・気になるぜ」

 

  「まず間違いなくみんな口を揃えて言うのが・・・極端な人?」

 

  「極端ねえ。それを言うならお前も・・・いや、今に分かることか」

 

  「?何て言うか、すっごい独特なリズムで生きてるというか・・・咲夜じゃないと合わせられないんじゃないかな、アレ」

 

  「んー・・・そんな言うほどのことか?オレの同胞にもそんなやつはいるが」

 

  思い浮かぶのはゴウセルだ。あいつ手紙持たせたのはいいけどその後なーんも手助けしやしねえ。マイペースすぎ・・・るよなさすがに。こっちとあっちじゃ時間の流れが違うとかないといいんだが。

  まあそんなこといってたら後三日来ない巫女にそろそろ殴りかかりに行きたくなるので諦める。

 

  「吸血鬼らしいときはらしいのにそうじゃないときはすっごい見た目通りのお子様でねー、下手したらわたしよりも無邪気なんだ」

 

  (お前にもまだ慣れてないのにそれとか会ったらどうするか困りそうだ)

 

  「パチュリーからお前ら姉妹は仲悪いって聞くんだが、そこんとこどうなんだ」

 

  「結構デリカシーないんだね。別に個人的には仲悪くないよ、けど・・・」

 

  「それを邪魔するのが極端な性格、か。姉として以前に、この館の主人として世間体でも気にしてるのか?」

 

  「それは・・・どうかな。そういうの無さそう、自分本意な人だし。ただ、自分のプライド?に厳しいみたいでさ、わたしのこと駄目な吸血鬼って罵るくせに妹だから助けてやりたいって思ってる、わたしのこと危険だから隔離するくせにどうやったらその危険さを丸め込めるか考えてる。そんな人なの」

 

  「お前は・・・その、不器用な姉に言いたいことないのかよ」

 

  「思うことはあるけど、いい人だからね、お姉さまも。やってることは筋とおってるし、言い返すのは間違いかなって思う。悪いのは出来損ないに生まれたわたしなんだからさ。わたしなんて生まれてこなければよかったのに」

 

  『こんなダメに生まれてごめんね、兄さん』

 

 思い出すのはエスタロッサ。自分と瓜二つなのにゼルドリスとは違って満足に仕事の一つもこなせない不良品扱いをされていたヤツだ。アイツは今、何をやっているのだろうか。もうここにいるオレを追いかけ回すのは出来ないから、ゼルについているのだろうか。

 

  「・・・チッ、下らねえ悩み抱え込みやがって」

 

  「く、下らない?そんなに?」

 

  「ああ。お前がどんだけ悩もうが何も変わらねえだろ?・・・らしくないが一つ語らせてもらうなら、自ら望んで生まれるやつがどこにいる?姉に心配される今のうちに精々悩みまくっとけ。そのうち絶対悩んでられない時が来るんだからな」

 

  「メリオダスはそういう時・・・来たの?」

 

  「来る直前だった。だがここにいる。ゼルドリスにはもう来たのに、不思議なもんだ」

 

  「貴方達兄弟のこと・・・よく分からないけど、頑張ってね?」

 

  「お前らはまずその姉妹喧嘩を何とかしろ。オレは少なくともここでは悔いは残さないさ」

 

  「そう・・・それじゃあメリオダスの血を吸ってもいいかな?」

 

  「うん?おい、そんなこと簡単に言うな、マズイ。いや、味が不味いかは知らんが、とにかく絶対にやめろ。分かったな?」

 

  フランにとってはこれは一種の愛情表現だったのだが、メリオダスはひどく否定する。王族クラスの吸血鬼が最上位魔神の血など飲んだら十戒クラスのバケモノが生まれるのは間違いないので仕方ないが、それを知っているのはメリオダスだけだ。

 

  「ふーん・・・そうなんだ。じゃあ眠くなったから、そろそろおやすみー」

 

  「ああ、いい夢見ろよ」

 

  こういう眠くなってすぐに寝るのは見た目通り子供なんだが・・・ずいぶんと自己評価が低いようだ。それだけ誰にも認められずに生きてきたのだろうか。それなら会ったばかりの自分に親しげに話すのもよくわかる。

 

  (危ういヤツだ。だが才能はある。少し心を寄せてやれば、あるいは・・・?)

 

  『メリオダス、聞こえる?』

 

  『パチュリーか、脅かしやがって。何か用か?』

 

  『まず一つ言っておくわ。貴方は自分がこの幻想郷にいるべきじゃないということを自覚しているの?』

 

  『・・・どういうことだ?そこまで明確に相手を下すようなことは抑えているぞ』

 

  『そっちじゃない。妹様を紹介した私も悪いけれど・・・いずれ去るような貴方がそれを止めるような者達を多くしすぎるのは問題よ。少なからず妥協せねばならないラインがあるっていうことくらい分かってるんじゃないの?』

 

  『それは・・・重々、肝に命じておこう』

 

  『ならいいわ。それじゃ次、部屋まで運ぶわね。そこにいるとさすがに危ないわ。薄々分かったでしょ?フランと話したら』

 

  『まあ、それはな。頼むぜ』

 

  次に目を開けると完全に別の部屋にいた。・・・装飾が普通なのがギャップのせいか逆に怖いな。紅いのは相変わらずだが。

 

  『明日の朝になったら咲夜がまた案内にいくはずよ。それとレミィは貴方のこと品定め、もとい監視してるみたいね。合格かどうかは・・・本人に聞きなさい。それじゃあね』

 

  なんだその怖い間は。妙な視線がするから警戒はしてたが、どいつもこいつも強情なもんだ。後三日、紅魔館で何するか考えないとな。そう思うとベッドに入り目を閉じた。

一日目完、残り三日で博麗霊夢登場。

━to be continued




さすがにまだフランの闘級は出しません。しばらく(後二話)こんな風にぐだぐだ話すんじゃないかな。
次回、紅魔館のフリーダムな主。止められるのはメイドだけ!?
メリオダスとレミリアの化かし合い・・・をさせる文章力が作者にないやもしれんね。
では感想・意見・指摘などありましたらよろしくお願いします。 誤字大杉門題()
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