魔神族の英雄が幻想入りしたようです   作:シャイニングピッグEX

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原作キャラ同士の戦いは本当に悩ましいです。
そしてスペルカードルールはお亡くなりになりました。

途中でどーも空白やら改行やらがズレてます。色々と試行錯誤してみますが、もし直す方法あるなら教えてくれると嬉しいです。


第八話 ぶつかり合う二つの凶星

「そんなものかい・・・このままなら、押しきれるよ!」

 

  エスタロッサの高速の連続斬り。美鈴はそれを剣を止めることで中断させる。

 

 「ずいぶんと余裕、なんですね?」

 

  そう言いながらも美鈴は焦っていた。単純な身体能力でも負けているのに、彼の怪奇な術で攻撃は跳ね返される。他に通る攻撃を探すにもまずどこかで打ち勝たねばならない。

 

  エスタロッサは剣に力を込め降り下ろそうとするがそれは無理だ。美鈴の気をここまで割いてるのだから止められなければ困る。

 

  「甘いですっ!」

 

  幸いなのはこの少年がそこまで技を極めてはいないところだ。粗削りで、ミスしたときのアドリブは上手いし見極める目はすごいが、それだけだ。練習は我流、本番をとんでもなく積んだ、といったところだろう。

 

  それ故の判断ミスを見逃さず、美鈴からの強い突きだ。さっきのが単純に見てから反撃ならば、見えないほどの強さやればいいかと思ったのだが

 

  「甘いのはそっちさ!」

 

  全反撃(フルカウンター)でまたも跳ね返される。どうやら強弱も速度も関係ないらしい。

 

  「げえっ!?」

 

  さらに意表を突かれたことにより体勢を崩してしまう。これはエスタロッサからすれば絶好のチャンスだ。

 

  (このまま一気にたたみかける!)

 

  「『反逆剣(リベリオン)』」

 

 現れるのは手に持った一本に加えさらに六本━━━合計すれば七本。容易に裁ききれる量ではない。

 

  一本目。美鈴の脚を目掛けて飛んでくる。反射的に跳躍して回避する。これは悪手であるため美鈴はすぐさま後悔した。

  二本目。その動きを追うように美鈴の首を狙った一撃だ。上体をそらして顔を掠めるほどにギリギリの回避。

  三本目。今度は右腕で受ける。痛かったが仕方がない。

  四本目。最後の抵抗とばかりにエスタロッサの方に蹴り返す。しかしそれも悪あがきだ。当たることはなかった。

 

  「これで詰み、かな」

 

  「ええ、分かりました。貴方は異変解決に足る実力を持っています」

 

  「アハハ・・・まだまだ未熟だよ。俺の目指す人に比べればね」

 

  「その目指す人とはメリオダスのことでしょうか?」

 

  ・・・などと心の声を漏らさない程度には美鈴は大人だった。

 

  しかし、不思議な少年である。身に纏う雰囲気やその禍々しい魔力、人間離れした身体能力が似つかわしくないほどに彼は何というか、普通の大人しい男の子といった感じがする。

 

  彼自身の綺麗な目がそれを物語っている。鳥一羽、もっというなら蚊でさえも殺すのを躊躇うのではないかと美鈴は思った。

 

  『メリオダス、どう思う?』

 

  『鬼畜メイドに思念を飛ばせ。博霊の巫女に専念して他は通せとな』

 

  『ちょっと弟に甘すぎるんじゃない?第二王子でしょう、あれ。・・・でも、不思議なもんね。王子なのに闇の魔力が━━━』

 

  『それ以上言ったら殺す』

 

  「では、通っていいですよ」

 

  「それって私たちも?」

 

  そこに現れたのは霊夢と魔理沙。ずっとエスタロッサのことを見守っていたのだろう。

 

  「・・・こんな少年を先導させて、それに私は負けました。ならば門番としてこれ以上は無粋でしょう」

 

  「話が早くて助かるぜ!」

 

  「ちょっとくらい落ち着きなさいよ魔理沙!?」

 

  話はあまり聞かずに魔理沙が突っ込んでいく。それに渋々といった感じでついていく霊夢。

 

  「苦労しそうですね、貴方も」

 

  「元いた場所に比べればそうでもないよ。それじゃ、ケガさせちゃってごめんね」

 

  三人ともが紅魔館の広間に入る。すると霊夢と魔理沙は何かを感じ取ったようだ。

 

  「・・・どうしたの?二人とも」

 

  「変な感じ。多分私狙われてるわ」

 

  「まー博霊の巫女は一番有名だしそりゃあそうだろうな」

 

  「助太刀は必要?」

 

  「止めとけよエスタロッサ。こいつにそんなのするだけ疲れるだけだ」

 

  長く一緒にいた魔理沙がそういうならば間違いないだろうし、当の霊夢も一人で対処する気満々のようだったのでエスタロッサは諦める。

 

  「こっちから魔力がする。多分首謀者の一人だと思うんだが、エスタロッサも一緒に来るか?」

 

  「それなら、そうしようかな」

 

  「二人とも無理して事後処理増やすのだけは止めてよね」

 

  「ここで私たちじゃなくてそこを心配するのはさすが霊夢だな・・・じゃあ行こうぜ!」

 

  「うん、霊夢も気を付けてね!」

 

  それだけいうと二人は廊下の一つへと進んでいく。

 

  「さてと、面倒だしさっさと姿を表したら?誰かさん」

 

  「お初にお目にかかります。博霊の巫女様。お嬢様が歓迎するよう仰っていたので」

 

  それ以上言葉を交わすこともなく片やナイフを、片やお札を構える。

 

  まさにこちらは一触即発の状況であった。

 

  ━10分後、図書館にて━

 

 「・・・うん、多分こっからだ。邪魔するぜ!」

 

  エスタロッサの穏便にいこうという考えも知らず魔理沙はずかずかと踏み込んでいく。

 

  「うおっ!すげー量の本だな・・・一つや二つくらい貰ってっても」

 

  「バレるわよ。全部魔法で管理してあるからね」

 

  魔力に溢れすぎていてこの図書館では逆に分かりにくい。魔理沙も感じとれずバカをやることろだったため手を引っ込める。

 

  「まさか本当にいたとはね」

 

  「どうしたんだエスタロッサ・・・って、何だ、あの紫の横にいる子供は。お前にそっくりだな」

 

  「間違いない、『敬神』のメリオダスだ!兄貴っ!」

 

これまで同族と離れ、ずっと不安だったからかメリオダスの胸元へすごい勢いでエスタロッサが飛び付く。

「人前だぞ、そうひっつくな」

そういうメリオダスもエスタロッサのことを嫌がってはないようだった。この雰囲気に魔法使い二人は置いていかれていた。

「そう落ち込むなよ、何も嫌ってるわけじゃねえんだ。ただし時と場合は考えてもらうぜ」

「なら良かった!それで、兄貴は何しにここへ?」

  「簡単な話だ・・・この異変をきっかけに博霊の巫女を打ち倒し、幻想郷を征服する」

 

  「一応話し合おうと思ってたけど、それなら決裂だね」

 

  「馬鹿な奴だ。話し合うにはまず互いに腰を据えねえとな?」

   

  メリオダスが強く威圧をすると、エスタロッサは息が止まり、平伏してしまう。魔理沙も体を動かすことはできなかった。

 

  (同じ魔神族だと奥底にある力に気づいてしまうのね・・・そうでなくともそこの第二王子とメリオダスの関係は深そうだし、それ関連のトラウマもあるのかしら)

 

  パチュリーはこんな状況でも冷静に分析していたが、他はそうもいかない。

 

  「お、おいおいおい。どうしたんだ?エスタロッサ。ほら、焦らず立てよ」

 

  魔理沙も大丈夫だと安心させるような明るい口調で語りかけるが、本人もそこから動くことが出来なくなっていた。

 

  (この息が詰まるような感じは俺の知ってる兄貴そのものだけど、この魔力の感じ、互角程度に弱まってる!決して勝てない相手じゃない!)

 

  「・・・っ、ぷはあっ、はあ、はあ━━━っ!!」

 

  どうにか威圧を抜けると反逆剣でエスタロッサはメリオダスの首元を狙い斬りかかる。

 

  だがすんでのところでメリオダスの剣に防がれていた。

 

  「出来損ないの二番目如きが・・・一番目に勝てるとでも?」

 

  エスタロッサが攻撃をしたことで威圧が途切れ魔理沙も行動可能になっていた。

 

  「っ、押しきれないか」

 

  「どうした?こんなもんじゃないだろう?」

 

  「らあっ!」

 

  鍔迫り合いは拮抗していたが、それで対抗するのを諦めたエスタロッサは左手での一撃でメリオダスを吹き飛ばす。

 

  「簡潔に言うよ魔理沙。彼から逃げてはいけない、呪いを受ける。それとさっきの俺の戦いを見てた?」

 

  「あ、ああ。攻撃を跳ね返してたよな?」

 

  「それに似て非なる能力で、彼は魔力での攻撃を跳ね返すんだ」

 

  「それって私には相性最悪じゃねえか!魔法しかできないのに・・・」

 

そう毒づいても仕方がない。今出せる手札でできるだけ上手く立ち回るしかないのだ。

  「でも、俺の合図でやれば絶対に当たる。信じてくれる?」

 

  「この際だ、信じるぜ」

 

  「それじゃあ、ギリギリまでチャージは頼んだよ」

 

  短い時間でどうにか作戦会議を済ませたつもりだったが、無傷のメリオダスはとっくに立ち上がり臨戦態勢をとっていた。

 

  「無様に地を舐める前に遺言は済んだか、雑魚ども?」

 

  「傲慢だね、兄貴」

 

  エスタロッサは七本の反逆剣でメリオダスを追い詰めようとするが、全て見切られ剣で弾かれてしまう。

 

  しかしそれを読んでいたエスタロッサはすぐさま魔力を使い追撃を行う。

 

  「『獄炎(ヘルブレイズ)』!」

 

  「甘えたな?『全反撃(フルカウンター)』」

 

  「甘えたのはそっちのほうさ!」

 

  メリオダスの全反撃による反射をもろともせず後ろに回り込み、思いっきり蹴り上げる。

 

  「ここだ魔理沙ーっ!」

 

  「サンキュ、エスタ!全開だぜっ!!『マスタースパーク』!!!」

 

  「『全反撃(フルカウンター)』」

 

  「お前絶対当たるって言ったよな!?」

 

  反射によるダメージは遠距離からの砲撃だったため魔理沙は十分余裕をもって回避できた。だがそれでも作戦と違ったためさすがに驚く。

 

  「いいや、これでいい・・・!」

 

  「なるほど、全反撃の発動条件は必ず反撃の構えをとること。空中でやれば体勢を崩すのは避けられない、と」

 

  パチュリーの冷静な解説。こういったブレインがいて、さらに無傷で控えているのは困り者だと魔理沙は少し焦っていた。

 

  「『暗黒回帰(ブラックアウト)』!」

 

  「やるなエスタ。その調子で頑張れよ」

 

  全反撃の隙を捉えられ、闇の中に閉じ込められたメリオダス。しかし彼はまだまだ余裕飄々といった感じだった。

 

  (闇の中に追い詰めてるはずなのにこれだなんて、嫌になるな全く)

 

  「しっかしいいのかエスタ?それだけの闇の魔力じゃ後ろの人間も体は相当辛いはずだぜ」

 

  「大、丈夫だぜエスタロッサ。気にせず・・・やれよ」

 

  「・・・・・・」

 

  「それは━━━」

 

  「・・・ここだ!」

 

  ほんの一瞬、されど一瞬暗黒が緩んだタイミングでメリオダスは魔理沙に向けて闇の炎を放つ。

 

  「魔理沙!?」

 

  「相方のことを気にして心が乱れた。そして心の乱れは魔力の乱れ。魔力の乱れは敗北のもと。修行が足りねえな~エスタロッサ?」

 

  「『完璧なる立方体(パーフェクトキューブ)』。メリオダスにエスタロッサ、だったかしら?存分に戦いなさいな」

 

  魔理沙が例の魔力壁の中に隔離される。そしてこれを破れそうもない魔理沙は素直に脱出は諦め戦いを見届けることにした。

 

  「お節介なこったなパチュリー。さあどうする?降伏するか、とことんやりあうか」

 

  「兄貴そう言われたら、やるしかないじゃないか。魔理沙が守られ、兄貴の魔力が封印されているであろう今なら━━━」

突如としてエスタロッサの体が闇に包まれると力が強大となっていく。魔神の闇の力を引き出したためだ。

 

  「大した力の昂りね。闘級9800。でも、この魔力の感覚、やはり彼は・・・」

 

  「それ以上はよせパチュリー。これはオレたち兄弟の問題だ」

 

  「そうもいかないわ。元々異変を起こしたのは私達だもの」

 

  こうしてぶつかる二つの凶星、そして一人の魔術師。この戦いの行方は━━━

 ━to be continued




以下いつもの(プロフィール)
エスタロッサ 武力2000 魔力1000(打ち止め)気力200 闘級3200→(魔神化第二段階)武力6800 魔力1000 気力2000
第三段階というのはあくまでも便宜上の呼び名です。後に解説入ると思います。
身長・体重 メリオダスと同じ
好きなもの・兄貴の全て
嫌いなもの・不誠実な人
趣味・兄貴についていくこと
日課・鍛練
尊敬する人物・兄貴
敵に回したくない人物・ゼルドリス
闘級に関してですが、封印とかは特にされてません。
感想などありましたら、よろしくお願いします。
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