トウキョウエリアでの戦闘を終えたイタルは、刹那とガンダムとの出会いで不思議と高揚感を覚えていた
もう一度彼女に会えるんじゃないか?その日が待ち遠しい……イタルこと、三津谷至は、現在私立高校に通う高校生1年生であった
部活には特に所属せず、幼馴染の少女、駒戸鞠奈とゲーム仲間のPN”グラン”こと増田と同じクラスの友人だった
至は増田に先日、ゼータガンダムとそのパイロット、暮凪刹那の姿が映ったスクリーンショットを見せる、増田はそれが同じ高校の女子生徒であること、写真集や雑誌記事にのるレベルのちょっとした有名人であることなどを話す……至は、刹那を校内で探し周り、”ある相談”を持ち掛ける
頭の中を何かが駆け抜けていくような錯覚に見舞われながら、ゆっくりと瞼を開く
「うっ、重い……」
大型ヘッドアップデバイスである「アストラル・デバイサー」を外し、ゆっくりと体を起こす
アストラルデバイサーは使用者の脳と直接リンクさせて仮想空間へと意識を飛ばすものなので、接続時と切断時には特徴的な”疾走感”に襲われる、慣れないうちは、まるで高所から飛び降りているような感覚に気持ち悪さを覚えるが、案外すぐ慣れるものである
しかしそれらの錯覚情報は身体や精神に障害を持つ人間には危険とされているので、この”ゲーム機”は誰でも使えるというものでもない
現在4時半、まだ日も出ていないが、二度寝をすれば遅刻をする危険な時間帯だ
「……飯食うかな」
ドタドタと足音を立て、ふらつきながら一階へと降りていく
両親はまだ寝ている時間だが、勝手に冷蔵庫を漁っても特に文句は言われない
「チーズ……ああ、これでいいや」
適当に朝食用に食べられそうなものを引っ張り出し、リビングでそれらを食しながらスマホをいじり出す
アストラルデバイサーの端末にアクセスし、昨日……もうすでに今日であるが、その時の記録を確認する
スマートフォンとアプリで連携できるアストラルデバイサーは、ゲームプレイの最中に見たものや聞いたものを記録しており、ユーザーはそれを見ることができる
「ああ、あったあった、スクリーンショット」
彼が見つけたのは、ゼータガンダムと出会った時の記録、パイロットである”セツナ”と名乗った女の顔を見る
可愛いな……そう思ったところで、少し罪悪感が沸いたので画面を一度消した
なんだかこう、初対面の女性の顔写真をまじまじと見るのは……少し恥ずかしいし、なにより今度彼女ともし出会ったとき、気まずく感じてしまう
「すごかったな……あの女の子」
睡眠不足で眠いはずだが、不思議と心は躍動感を得ている
ゼータの戦いを見て、至は”グッドネイバー”と名乗った少女のことで頭がいっぱいだった
「俺もアレくらい戦ってみてぇな~」
朝はいつも通りの時間の電車に乗り、HRの15分前には教室へと付いていた
扉の前につくと、一人の人影が窓越しに映る
とっさに扉を開け、先に向かい側にいた人影の正体に道を譲った
「どうも」
出てきたのは、一人の少女
ショートボブの髪が特徴の、150過ぎくらいの身長のクラスメイト
「あっ、あ、どうも……」
思わずたじろいでしまう、至自身もとより女性は苦手なほうではあるが、彼女……クラスメイトの水無月灯里の前ではほかの女性以上に怯んでしまう
鋭い目つき、というととても失礼だが、なんといえば言いだろうか……他者を簡単には受け入れないというような意識を感じる
そう、彼女の周りにいる人間といえば、比較的綺麗系やギャル系、可愛い系の所謂「カースト上位の女子」やクラスの中心的人物の男子が多い……カースト最底辺を自称している至にとっては、正直言って天敵みたいな存在だった
そんな至の思いなど向こうには伝わるわけもなく、彼女が通り過ぎていくのを見送りながら教室へと入っていく
「よっ、至!」
ふいに声をかけられる、声の主は教室の窓側、やや後ろに位置する席に座っていた少年、増田だ
その横には、至の幼馴染で小中高とずっと同じ学校に通っている少女、駒戸鞠奈が居た
「おはよっ!」
「ういっす」
挨拶を適当に交わし、鞠奈のとなりにある自分の座席に座る
どうやらすでにいろいろ話し込んでいたようで、増田がその説明をしてくれた
「昨日のガンオンの話してたんだよ、俺とお前でマジの実戦やった話」
ガンオン……言うまでもなく、ガンダム・オンラインを略した呼び名だが、海外と違い日本ではVRMMOゲーム「GUNDAM」を”ガンオン”と呼ぶのが一般的だ
「イタルが最後に知らないモビルスーツ乗って敵を何体も倒した話とか……あとアレ!ガンダムが出てきたってこともね!」
楽し気に話す真理奈を見て、至は増田に問いかけた
「知ってたのか?ガンダムのこと」
「知ってたも何も、この目で見てたからな!」
ふいに至が席を立ち、増田の肩を掴んで焦ったように問い詰めた
「ゼータのパイロット!!あのゼータのパイロットを見たのか!?」
「待て待て!俺もそこまでみちゃいねぇよ!……でも、至は会ったんだろ?お前の機体のそばに降りたのを知ってる、そっから先は見てない」
落ち着きを取り戻した至は、ため息をつきながらまた席に座った
増田も襟元を正しながら、見透かしたように笑った
「その様子だと、会ってたみたいだな。どんなだった?」
至は少し言い渋るが、すぐにその名を口にした
「”グッドネイバー”ってプレイヤーネーム、女の子だった」
「女!?女ってあのゼータに乗ってたのが女だってのか?」
静かに至は頷いた
横で聞いていた鞠奈も「女の子のパイロットか~これは私も自信付くな~」などと呟いている
「スクショあるぞ、今朝スマホに落としておいたけど見る?」
「もちろん見るって!」
「ウチも見る見る!」
そうか、と至は頷き、3人で作ったグループチャットに画像を送信した
二人は画像をダウンロードし終えると、画像を見て同時に「ああっー!!」と大きな声を上げた
「どうした?知ってる人?」
増田が物凄い形相でこちらを睨むと
「お前マジで言ってるのか!?知ってるも何も校内じゃ結構有名人じゃねえか!!」
「ウチも知ってる!同じ一年生だけど結構噂になってたもん!この人ファッション誌とかでモデルやってるって聞いたもん」
そんな有名人だったのか、と至はたいして驚きもしなかった、そのような点にはあまり興味が沸かなかったのだろう
それよりも、”同じ学校”であるという点に至は詳細を聞きたかった
「同じ学校で同じ学年ってことは、一年生だよな?クラスは?」
「確か国際科のGクラスだったよ!”暮凪刹那”って名前……あそこ女子多いからいろんなコミュニティあるし、噂広がるの早いから至も知ってるもんかと思ってた」
「いや全然」
あっけらかんとした様子で答えると「ああ、まぁ至はそうだよね……」となんだか呆れられた、何?俺別に悪くないよな?
「お昼休み、ちょっと見に行こうぜ至、せっかくだし」
「お前マジで言ってんのか?」
「大マジだよ、あの時戦場で会ったんなら、きっとお前みたいなカースト底辺でも相手してくれるだろ」
地味に失礼な発言をされた、確かに自称はしているが他人に言われていいものじゃないと思うんだ……いや、事実だが
「でもあの子基本的に一人だと思うから話しかけやすいんじゃない?うちのクラスの”誰かさん”と違って、気持ち悪いリア充みたいな取り巻きもいないし」
誰かさんが何を指しているのかは後が怖いので言及しないでおこう……実際、”水無月灯里”を敵に回したらこのクラスで過ごしずらくなる(主に周りのコミュニティが原因であるが)
「いや~流石に童貞仲間の至君には、一人で高嶺の花の女性に話しかけるのはそもそもが鬼畜だと思われ……」
「うるせぇ童貞に童貞言われたくないわ!」
要らぬ一言についカッとなるが、鞠奈の冷ややかな目線に気付いて落ち着きを取り戻す
「恥ずかしいからやめろって……そうだ、私もモビルスーツ乗れるようになったんだ」
「早いな!もう乗れるのか?」
鞠奈はえへへと照れ笑いをしながら話をつづけた
「重力圏でしか模擬戦したことないけど……一応無重力空間での操縦もやったしね!あとは所属する部隊とか決めないといけないし」
あっ、とここで増田が大きな声を上げた
「どうしたいきなり」
「俺らのいた部隊、なんかあのまま解散するってメンバーから聞いたぜ?」
なんでそんな大事なことを!と至は驚いた
「てことは俺らは何になるんだ?連邦正規兵ではあるのか?」
「モビルスーツパイロットになった時点で連邦兵ではあるけどよ……配属先の希望決めとかないと俺ら無職だぜ?」
昔であればこんなことはなかったが、今の「GUNDAM」は連邦軍同士の内戦という事情がある以上、自らの所属する部隊、勢力は各々で判断できる
過去にも、ティターンズ側のプレイヤーが裏切って反連邦についたり、その逆みたいなこともしょっちゅうあった
「っつてもなぁ……日本のエリアに正規軍の下で作られたギルドなんて多くないしな」
「このゲームの日本人プレイヤーの大半は非戦闘員か軍からも独立した傭兵部隊とかだし、環境は最悪だぜ?正直正規の連邦兵として戦いがしたいなら海外勢と一緒にやるくらいしか……あーあ、そもそもクッソつまんねぇから至と一緒に辞めようって話をしてたんだぜ」
増田が怠そうに答えるが、鞠奈はそれに納得のいかない様子で返す
「せっかく始めたばっかなのにもうやめるとか許さないかんね!?ガンオンめちゃめちゃ高かったんだからさ!」
「まぁまぁ……そうゆう話があったってだけだよ」
至が鞠奈をなだめながら、増田にも「もうしばらく考えてみようよ」と促し、話はHRが始まると同時に一旦は閉じた
昼間の講義が終了する、この日は午後に授業が一つもないため、家へと帰るついでに近くの行きつけのそば屋でお昼ご飯を食べるのが、暮凪恭弥の日課だった
キャンパスから歩いて10分の距離であり、たいして遠くはない
店の暖簾をくぐり、扉を開ける
いつも通り、外国人店員のやる気のない「イラッシャイマセー」という挨拶と、もしかしてここで暮らしているんじゃないかと思うくらい何度も見たことのある同じおっさんの客が何人かいる
そして奥のカウンター席には、そんなオヤジ臭い店の雰囲気には似つかわしくない、セーラー服の少女が一人、ずるずると音を立ててそばを啜っている
「よぉ刹那、学校はどうだ?」
「私ってそんなに有名なの?」
恭弥の質問に答えることなく問いかけてくる妹、暮凪刹那
この兄妹、刹那が高校に上がって以来週に一度だけこうしてお昼ご飯を一緒に食べている
「まぁ、昼間に学校抜け出していつまでもお兄ちゃんと飯食ってるようじゃ、あまりいい感じじゃないんだろうな」
「もう怒らなくなったね」
「注意したってお前学校抜け出すだろ、ていうかバレないの?」
「お昼ご飯の間だったらだれも探さないし、私特に役職とか仕事ないからね」
「人気者なんだろ?そーゆう奴は大抵クラスの委員長とかにまったりするもんじゃないですかね妹殿」
わざとらしく茶化したように言った恭弥に、刹那はため息をつきながらも「とにかく……」と話を続ける
「別にテレビに出たとかじゃないのにさ、どうしてみんな私が撮影モデルやってるとか、雑誌乗ってるとかどこから情報得てるのさ?あんな雑誌誰でも買ってるようなものでもないでしょ?」
「そーゆう情報をみんなに拡散する奴はどこにだっているんだよ、まぁお前が可愛いのがすべての原因だな」
恭弥が刹那の頭をぐしゃぐしゃと乱暴に撫でるが、妹は何一つ反応を返さず、無表情のままだ
「ところでそんな妹が大好きなシスコンさんは、この後もガンオンですか」
「おっ、もちろん……近いうちに大規模な作戦をやるからな、ジャブローを叩いてティターンズの要人の捕獲、データや物資の鹵獲、奇襲による大部隊の撃滅、やることはいっぱいある」
頭に置かれた兄の腕を片手で退けながら、刹那はニヤリとして恭弥を見つめた
「大学生がこんなゲーム三昧で大丈夫なんですかね?」
「残念ながら、単位も内定も全部揃え終わってるんで……何も焦ることはないんだな」
「呑気でいいね大学生」
「お前も高校時代をゲーム三昧してると俺みたいな大人になるぞ~?底辺大学生を舐めるなっ!」
自虐ネタを披露して一人で盛り上がる兄をよそに、刹那は先に食べ始めていたそばを食べ終え、レジへと向かう
「おいおい、麺だけたべて蕎麦湯どころかネギもめんつゆも一切手を付けない食べ方、常識外れだと思われるから止めろって言ってるだろ」
「だっておいしくないもの」
「勿体ないぞ!……って聞いてねぇし」
兄の注意も耳を貸さず、レジにて会計を済ませると、「バイバイ」の一言もなく店を後にした
「オニイサン」
「あん?」
話しかけてきたのは、とてもそば職人というイメージが似合わない、筋肉質な黒人男性の店員
「チューモン、ハヤクシナ」
「ああ、それじゃあ……」
「見つかんねぇな……暮凪さん」
もう日が沈み始め、放課後になってしまっていた
あのあと暮凪を探そうとみんなで決めたのに、鞠奈も増田も用事があるだとかでいなくなってしまい……後でこのツケは払ってもらわねば
なんだか、放課後に女の子を探すというシチュエーションに、妙な気恥ずかしさを覚えてきた頃だ
別にこれから告白をしようってわけでもないのに……お昼休みはクソ真面目に暮凪を探していたので何も食べていない
「あの人、特に部活やってるとかって話じゃなかったはずなんだがな」
つまり、部活や同好会をむやみに当たる必要はないはずなのだが、そうなると一体どこを探せば彼女に会えるのか余計にわからなくなってしまう
G組の教室には二回も行ったし、人気のなさそうな屋上や空き教室のある別棟もくまなく探した、放課後になってすぐ探し始めたのにまだ見つからないのだから、正直もう家に帰っているのではないかとすら思える
自分でもどうして、こんなに必死に一人の少女を探しているのか冷静になって考え直してみる
そうだ、別にあの時ガンダムに乗っていたからといって、あって何になるのか?助けてもらったお礼でもいうのだろうか?
「いや、そうじゃないよな」
自分と同じ年で、同じ学校で、あんなに強い
何か言いたいことがあるわけじゃなくけれど、彼女には会ってみたいと思わせるだけの魅力があると思う
「また会えるだろうか……あのガンダムに」
彼女の連絡手段さえあればよかったのだが、生憎リア充とはかけ離れた学生生活だった自分にはそんな手段は見当もつかない
仕方がない、日を改めよう……疲れと憂鬱感でクタクタになりながら、夕焼けの眩しい校舎の階段を降りていく
降りていった先で、一人の女子学生の後ろ姿が見えた
ここは空き教室や移動教室の際にしか生徒の来ない別棟であり、それ以外であれば吹奏楽の人間か美術部あたりの生徒であると思うが……
だが、至はその姿に見覚えを感じた
紫紺のウェーブかかったセミロングの髪を後ろでハーフアップにしている……後ろ姿を見たのは初めてだったのでその髪型には気が付かなかった
こちらの存在に気付いた少女が、ゆっくりと振り返った
「あの、”暮凪刹那”さんでいいですよね?」
少女はただ頷いた
「”ガンダム・マイスター”のグッドネイバーって人、ご存知ですか?」
先に話すべきことはいろいろあったかもしれないが、至は単刀直入に本題に入った
刹那は表情を変えることはなかったが、眉を少しだけ動かし、こちらをにらみつけた
「昨日、トウキョウエリアが攻撃されたときに、ゼータに乗っていたのはアナタですよね?」
「どうしてそれを知っているの?」
鋭く、声色の冷ややかな言葉だった
至は少しだけ怖気づくが、すぐに話をつづけた
「あの時、ペイルライダーに乗っていたパイロットです!アナタと直接話もしました!」
刹那の表情が、急に緩やかなものに変わった
もしかすると、自分のことをストーカーか詮索好きの何かと勘違いされていたのかもしれない
「あの時のパイロットって君だったの?ヘルメットで顔全然わからなかったし」
ああ、そういえば確かにそうだ
こちらはすでに向こうの顔を知っていたから、会えば彼女も気付いてくれると思っていた
「それはごめんなさい……俺も友達に、あの時の話をして、そしたら君の事じゃないかと教えてもらって、お昼のときとかも探したんだけど見つからなくて」
さすがにスクリーンショットを撮っていたなんて恥ずかしくて言えないので、話を少しだけ変えた
「あー……それはちょっといろいろあってね?……それで、どんな話があるの?」
苦笑いをしながら濁されてしまったが、なんとか話はしてくれそうだ……彼女がお昼になにをしていようが自分には関係はないだろうし、余計な詮索は無用だと考える
それにしても、彼女はどこまでもクールなイメージを勝手に抱いていたから、こうやって笑ったりする表情は意外だった
まだ少ししか会話をしていないけれど、彼女の話し方や仕草からしても、友達のいない人やいつも一人でいるような人には感じない
「あの時助けてくれましたけど、アナタは連邦軍側のパイロットですよね?」
「そうだよ、ティターンズじゃなくてエゥーゴのね」
しれっとした態度で答える刹那、至が詳しく聞きたいのはこのことだった
「それです!原作アニメはともかく、今ガンオンの勢力差はティターンズが圧倒的に上で、エゥーゴはほぼジリ貧状態で新規のMS開発なんて無理なはずです」
「それは答えられないかな、理由があるもの」
「……答えられない理由も察します、エゥーゴがこの先どんな作戦をするのかっていうことにも関わることだと思うので」
ガンダムを隠し持っていたエゥーゴ、本来であれば完成すらしていないはずの機体があるのだから、もしかすると自分はエゥーゴの今後の重要機密に触れようとしているのかもしれない
「俺がのったペイルライダーは、確かアナタ達のために供給される機体だったはずです」
「片割れをアタシがぶっ壊しちゃったけどね」
刹那はクスクスと笑いながら、片割れ……あの時ジオンに強奪されたペイルライダーの話をした
「破損したとはいえ、まだペイルライダーはトウキョウエリアの貨物倉庫にあります……実はちょっと相談があるんです」
「取引?ってこと?ペイルライダーは確かにエゥーゴが受領するモビルスーツだったけど、その辺の話はアタシじゃ知らないよ?」
至は首を横に振り、静かに答えた
「別にペイルライダーをどうこうしようって話じゃないです……俺と、あと二人……俺たちをエゥーゴの君の部隊に入れてほしい」