ドラゴンクエスト ダイの大冒険~裏の章~   作:山いもごはん

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アクセスくださりありがとうございます。
意外とネタが少なくて困っている今日この頃です。
最後までお付き合いいただければ幸いです。


地上最大の攻防!~バーン&ミストバーン編~

「ミストバーンよ」

「はっ」

「余は、お主になんという役職を与えた?」

「はっ。魔影参謀にございます」

「そう。魔影参謀よの」

「はっ」

「そしてハドラーには、地上の元魔王ということで魔軍司令の座を与えた」

「はっ」

「実際にハドラーは司令官として、各軍団長に対し指示や命令を出しておる。もっとも、いささか人望に欠けるきらいがあるようだがな」

「はっ」

「ところでミストバーンよ。お主は参謀として一体何をしておるのだ?」

「と、おっしゃいますと…」

「余の命を狙う死神(キルバーン)と仲良しこよしでキャッキャウフフしておるばかりで、なにもしておらんではないか」

「面目次第もございません」

「なんでも、お互いにあだ名で呼び合っておるとか」

「はっ。おっしゃるとおりにございます」

「とは言え、余もお主に対し、絶対沈黙を命じておるわけだからな。魔王軍の中で動きにくいのもわかる。しかし、彼奴の主は余の好敵手たる冥竜王。余は、死神を飼い慣らすことは一興だとは思うが、探られるとなると興が削がれる」

「はっ」

「しかも」

「はっ」

「ミスト、キル、と呼び合っておるそうだな」

「左様にございます」

「ふふっ…。あだ名のために、主である余の名を省略するとは…。ミストバーンよ、お主は余を軽んじておるのか?」

「とんでもないことです。申し訳ございません」

「もっとも、余は寛大な男だ。その程度のことは赦してやる」

「はっ。恐悦至極に存じます」

「それはそれとして」

「はっ」

「お主らは一体なにをキャッキャウフフしておるのだ。その姿がまったく想像がつかぬ」

「畏れながら言わせていただければ」

「うむ」

「我々は、性格こそ対極であれ、自然と気が合ったのです」

「ふむ、それで」

「それで…とおっしゃいますと」

「普段は2人でなにをしておるのかと聞いているのだ。まさか2人でモノポリーでもあるまい」

「はっ。主に人生ゲームなどに興じております」

「人生ゲームとな…。それは、2人で遊んで楽しいものなのか?」

「はっ。就職や転職、結婚など」

「そういうことを聞いておるのではない。余とて人生ゲームくらい知っておる。魔界の人生ゲームは長すぎて、後半ダラダラになることも知っておる。そうではなく、人生ゲームとは複数人で遊んで初めて楽しいものではないのか、と問うておるのだ」

「はっ。おっしゃるとおり、複数人で遊ぶと非常に楽しいものでございます」

「…ミストバーンよ」

「はっ」

「もう一度、先ほどの言葉を申してみよ」

「畏れながら。人生ゲームは、複数人で遊ぶと非常に楽しいものでございます」

「ふむ、確かにそのように申したのう。ミストバーンよ、余の解釈が正しければ…」

「はっ」

「まさかお主、今まで1人で遊んでおったのか?」

「左様にございます」

「人生ゲームを?」

「人生ゲームを」

「1人でルーレットを回し、1人で車を進め、1人で銀行の管理もしておったのか?」

「はっ。なにぶん1人でしたもので」

「ふむ…。天地魔界に恐るる物なしと自負してきた余だが、さすがに涙が浮かんできたぞ。仕方あるまい。キャッキャウフフについても免じてやろう」

「ありがたき幸せと存じます」

「ところで」

「はっ」

「お主らは如何なる会話を行っておるのだ」

「と、おっしゃいますと」

「ただ人生ゲームをしておるわけではなかろう。その間、如何なる会話を行っておるのだ。やはり、死神が話し続け、お主がそれを聞き続けておるのか」

「いえ。キルはああ見えて、他人と一対一となると極度に緊張し、会話ができなくなるのです。一方で私は、何年もバーン様に1人でお仕えしてきたことなどもございまして、むしろ一対一の会話の方が得意なのでございます」

「ということは、お主ら2人は、人生ゲームを楽しみながら、お主が話し、死神が話を聞いておるということなのだな」

「まさしく、その通りでございます。さらに申しますと、2人とも気が合うということが他にもございまして」

「うむ。言ってみよ」

「2人とも酒がまったく飲めないのです。そのため、人生ゲームのお供は、いつもコーラとポテトチップスでございます」

「高校生の誕生日パーティーだな」

「はっ。その点についても、気が合うよねー、とお互いに申しております」

「お主、まさかとは思うが、余の情報を漏らしたりはしておらぬよな?」

「はっ。おっしゃる通りにございます。おしゃべりも、ミストの声でおしゃべりしておりますゆえ」

「ふむ…。それならばよしとしてやろう」

「恐悦至極に存じます。そういえば、先日キルが話していたことなのですが」

「うむ。申してみよ」

「はっ。畏れながら。なんでも、冥竜王の心臓は封印されている本体とは別のところにあって、それを破壊せぬ限りは幾度も蘇るとのことです」

「…その話、真であろうな」

「恐らくは真にございますかと。『キミ(ミスト)だけには話しちゃうけどさ』と申しておりましたので」

「それは、文字通り致命的な話ではないか」

「はっ。私も最初は、『魔界大冒険』でも見たのかな、と思った次第でございますが、どうやら真のようでございます」

「なるほど。余も、冥竜王に対してすぐに行動を起こそうとは思っておらぬが、知っておいて損のない、どころか有益な情報である。誉めてつかわす」

「はっ。ありがたき幸せに存じます」

「先ほども確認したが、お主は余の情報は流しておらんのだな?」

「おっしゃる通りにございます」

「ふむ…。人生ゲームのくだりを除き、結果だけ見れば、お主は魔影参謀の職務を果たしていると言える。その点は誉めて遣わす」

「はっ。恐悦至極に存じます。『キミ、たまに声変わるよね』と言われることはございますが、バーン様の情報は一切漏らしておりませぬ」

「ミストバーンよ」

「はっ」

「それは、時折、余の肉体を使って話してしまうということか?」

「はっ。おっしゃる通りにございます。人生ゲームが盛り上がって参りますと、『あれ?どっちが自分の声だっけ?』となることがございますゆえ」

「ミストバーンよ」

「はっ」

「お主には余の肉体の管理を任せておるはず。そしてそれだけがお主の存在理由のはず。それを、余の許可なく使用するなど、ましてや人生ゲームなどにおいて使用するなど、お主は余を軽んじておるのか?」

「滅相もないことです。キルが『バーン様、一気にずいぶん老けこんじゃったよね。あれなら封印されたままの冥竜王様でも楽勝かもね。』と申しておりましたので、私はカチンときて、闇の衣を取りバーン様の全盛期の筋肉(マッスル)を見せ付けてやった次第にございます。キルの奴め、それはそれは驚いておりました。ざまあみろでございます」

「ミストバーンよ!貴様、自分が一体何をしたのかわかっておるのか!」

「はっ!キルにバーン様の全盛期の筋肉(マッスル)を見せつけてやりました!しかし、驚いた後に『そういえば前に冥竜王様がおっしゃってたよ。彼奴はもっと肉体派だった。』と。私はもう悔しくて悔しくて!人生ゲームをひっくり返してやりましたとも!キルが勝っていた人生ゲームを!ざまあみろでございます!」

「ミストバーンよ、わかったから少し落ち着け。お主のしたことは決して赦されることではない。本来であれば処刑も辞さないところよ」

「はっ。心得ております」

「しかし、お主は冥竜王の弱点を聞き出した。これに免じて今回は赦してやろう」

「はっ。寛大なお心遣いに感謝します」

「うむ。よい。」

「時にバーン様。畏れながら私からもお伺いしたいことがあるのですがよろしいでしょうか」

「申してみよ」

「はっ。バーン様のカイザーフェニックスでございますが」

「うむ」

「太古よりカイザーフェニックスと呼ばれていらっしゃったとか」

「うむ」

「バーン様は、ご自身が息災でいらっしゃった時代のことも太古と表現されるのですか」

「ミストバーンよ」

「はっ」

「あれは言葉の綾だ。深く切り込むでない」

「はっ。申し訳ございません。時に、バーン様」

「なんだ?」

「キルからLINEが参りました。曰く、『今から遊ぼーよ』とのことです。お許しがいただけるのであれば」

「うむ。行くがよい」

「なお、本日はインディアンポーカーを行うようです」

「その情報は不要だ」

「失礼いたしました。それでは、再び戦場へ…」




最後までお付き合いくださりありがとうございました。
だんだんミストバーンというキャラがわからなくなってきました。
お楽しみいただけたのなら幸いです。
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