人工的な光が差す森の中を青年が老人を乗せた車イスを押しながら歩いていた。
青年は優しげで理知的な風貌をしており、身体の線が細く髪も長いため、一見女性のようにも見える。
そして、老人は枯れ木のように痩せ衰えているが、その瞳には強い光が宿っており、身体から発せられる静かながらも力強い覇気も相まって巨木の様な存在感を放っていた。
「・・・父上。どうやら彼がアマテラスにアクセスしたようです。」
「ほぅ。ようやく痕跡を見つけることができたか・・・して場所は?」
「反応があったのはクジュウリです。どうやら皇城地下の未調査区域にアマテラスにアクセスできる端末があったようですね。」
「ふむ・・・あそこにあったのか。」
「発掘を急がせますか?」
「いや、アマテラスの管理はここからでもできる。急がせる必要はないじゃろう。」
「では彼の方は?」
「そちらは
「分かりました。では、そのように指示します。」
「ああ、頼んだぞウォシス。」
老人は嬉しそうに微笑んだ。長年探していた弟にもうすぐ会えるのだから当然とも言えるが、それ以上に己の大切な家族が全員揃うことが何より嬉しかった。
最愛の女性を模して生み出したホノカ。
自身のクローンであり大切な息子でもあるウォシス。
ホノカの姉妹の娘で鎖の
実の娘であるチィの魂を受け入れた愛娘のアンジュ。
そして・・・血を分けた兄弟であり、気が遠くなるほどの長きに渡って探してきたヒロシ・・・
皆、老人にとってなによりも大切な者達だ。それがようやく集まるのだ。これほど嬉しいことはない。
とは言え、老人にとってもアンジュの件は晴天の霹靂であった。まさかタタリとなったチィがその呪縛から解放されただけでなく、アンジュと一つになるなどと誰が想像できようか。
更に、一つになった娘達から聞かされたヒロシのチカラ――タタリを永遠の生から解放させるチカラには耳を疑った。
何故ならタタリの解放こそ、今まで己が生き延びてきた最大の理由であったのだから。
それ故に初めは娘の言うことが信じられなかった。チィの記憶を持っているのも遺伝子に刻まれた情報によるものだと考えたし、娘の身体に変化が現れたのも特別に調整して生み出したが為のイレギュラーだと考えた。
しかし、時を同じくして記憶を取り戻したという
―未来にて神の座へと至った我らが主様が、己が願いの為に現代に降り立ちました―
―主様が司るは『循環』―
―大地より芽吹き大地に還るが如く、あらゆる事象を廻す大いなる
―永遠に囚われしタタリさえも輪廻の輪に還す神の御業―
―それはひとつでも哀しみのない世界とする為に―
―大切な人々と少しでも長く穏やかに過ごす為に―
―我らが
それまで自我が希薄であったウルゥルとサラァナが、瞳に強い意思の光を宿しながら語ったその言葉には言霊が宿っており、否定できない凄みがあった。
そして、アンジュから聞き出した弟の特徴が
自分もなかなか数奇な人生を歩んできたが、まさか弟がそれ以上の運命の流れの中に居たとは驚きだ。
「楽しそうですね、父上。」
「ああ、楽しいとも。ここ最近思いがけぬ事ばかり起こってのぅ。この歳になってワクワクするなんぞ思いもしなかったわい。」
「ふふっ・・・彼に会うのが楽しみですね。」
「そうじゃな。お主らに会った時にどんな反応をするか見物じゃ!・・・カッーカッカッカッカッ!」
「ふふふふふふふふっ・・・」
穏やかな森の中に老人と青年の笑い声が響き渡る。
これから始まるであろう弟を中心とした騒がしくも楽しい日々に思いを馳せながら・・・
「ええ・・・本当に楽しみです。お会いできる日を待っていますよ・・・・・・ハクさん。」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
あ・・・ありのまま今起こった事を話すぜ!
「自分はルルティエ達とプレゼント交換をした後、そのまま皇城に用意された一室に戻って眠りについたはずなのに朝目覚めると両隣にシスとルルティエが眠っていた。」
な・・・何を言っているのか分からねーと思うが、自分も何が起きているのか分からなかった。
頭がどうにかなりそうだった・・・夢だとか幻覚だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・
朝起きるとクジュウリ皇女姉妹に挟まれて寝ているという理解不能な状況に陥っていたせいで混乱してポルナレフ状態になってしまった。
自分はそんな状態の中なんとか素数を数えることで心を落ち着かせると、今の状況を正しく把握すべく周囲を確認することにした。
ここは昨日自分が眠りについた部屋で間違いない。であるのに自分の両隣でルルティエとシスが眠っている。
幸い全員服を着ており、着衣の乱れもなかった。そして、部屋を見渡してみても致してしまったような痕跡はなく、とりあえず自分がやらかしてしまったわけではなさそうだ。
そのことに安堵の息を吐きだすとゆっくり布団を出る。少し惜しい気もしたが、何時までも二人の間で寝ているとリアルな体温と香りのせいでいろいろまずい。
音を立てないように静かに二人の間から抜け出す。しかし、布団を持ち上げた際に隙間から入り込んだ冷たい空気のせいで二人が起きてしまった。
「うぅ・・・寒いですぅ・・・」
「もうなんなのよぉ・・・こんな朝早くから・・・」
モゾモゾと布団を求めてうごめく二人。しかし、次第にここが自分達の部屋ではないと気付くとゆっくりと起き上がり、寝ぼけ眼で自分の方を向いてきた。
「「・・・・・・」」
「あ~、おはよう。とりあえず、自分の話を聞いてくれるか?」
「・・・ましろさま?」
「・・・・・・なんで・・・なんで私達がここで寝てるのよ!? 貴方まさか・・・」
「シッ! 今誰か来たらまずい。とりあえず、今の状況を伝えるから黙って話を聞いてくれ。」
声を荒らげたシスの口を咄嗟に手で塞ぎ真っ直ぐ目を見ながらそう言うと彼女は戸惑いながらも頷いてくれた。そして、今だ寝ぼけていたルルティエの肩を叩いて起こすと、三人で布団の上に座りながら、昨日別れてから寝るまでの状況を教え合った。
「じゃあ、二人共あの後部屋に戻って寝たんだな?」
「はい。わたしは少し本を読みましたが、一刻もしないうちに眠りました。」
「私はまだ騒いでた弟達を眠らせてから部屋に戻って寝たわ。」
どうやら二人共心当たりはないようだ。そして、自分も寝る前にはほとんど
「となると自分達が寝た後に何かあったということか・・・実は二人共夢遊病とかじゃないよな?」
「えっと・・・多分違うと思います。」
「そうね。もしそうなら誰かが気付いているだろうし。」
「そうか・・・ということは誰かが・・・」
バンッ!!
「やあ! おはようマシロ! 今日は絶好の旅立ち日和だ!」
突然入り口が開かれるとすっごく良い笑顔のヤシュマが現れ、無駄に元気な声で挨拶してきた。
そんなヤシュマを見て自分達は硬直してしまった。今の自分達は寝間着のまま布団の上に座っている状況だ。こんな場面を誰かに見られたら誤解されてもおかしくない。
「・・・たいへんだーマシロが姉上とルルティエに手を出したぞー(棒読み)」
この状況をどうやって脱しようかと頭を悩ませているとヤシュマは大声でそんなことを叫びながら部屋から走り去っていった。
一瞬やはり勘違いされたかと思ったが、ヤシュマの顔が満面の笑みを浮かべており、言葉が完全に棒読みだったので嵌められたのだと確信した。
今までオーゼンと二人で何やら企んでいたようだったが、まさかこんなことを仕出かすとは思ってもみなかった。
恐らく彼らに対して当たりが強いシスをさっさと嫁がせたいが故の愚行なのだろうが、まさかそれにルルティエまで巻き込むとは・・・・・・どうやらお仕置きが必要なようだな。
自分は同じように状況を把握したシスと頷き合うと木扇でトンと床を叩く。するとそこから無数の蔦が伸びていき、走り去ったヤシュマを拘束すると部屋の中まで引きずり込んだ。
バタンという音と共に扉が閉じられ、蔦でグルグル巻きにされたヤシュマが自分達の前に転がる。
ヤシュマは自分の状況が理解出来ていない様子だったが、周りを囲む自分達の姿に顔を青褪めさせた。
「ヤシュマ・・・言い残すことはあるか?」
「ま・・・待ってくれ! 話せば分かる!」
「いったい何が分かるのかしら? 貴方とお父様の愚かさがかしら?」
「そ・・・それはっ・・・そうだ! ルルティエ! 優しいお前ならばっ!!」
「・・・・・・お兄さまなんて・・・大っ嫌い!!」
「」
ルルティエに「大嫌い」と言われ、灰となり抵抗の意思を手放したヤシュマ。
その姿はあまりにも哀れであったが、そんなことで許すほど自分達の怒りは小さくない。
そして、自分達はその怒りの力を気力に変えて、全力全開の必殺技をヤシュマに向かって解き放った。
「己の罪を
「滅びろ愚弟! 貴方の馬鹿さ加減には愛想が尽きたわ!!」
「お兄さまなんてもう知らない! お顔も見たくありません!!」
ドオォォォォォォォン!!!!
三人から放たれた必殺技は部屋周辺を悉く破壊しつくし、巨大な皇城をも揺るがした。
そして、皇都にはヤシュマの断末魔が響き渡ったが、民からはいつもの事と流されたのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
あの後、モザイクをかけなければいけない状態のヤシュマを引きずって皇座の間まで赴き、愚かなる
突然の出来事に皇座の間に居た者達は大いに動揺したが、シスのみならず、今まで怒ったことがないルルティエまでもが激しい怒りを露わにしていたので、全員が即座にオーゼン達が悪いと判断し、傍観を決め込んでくれた。
そして、9割殺し状態の馬鹿二人は、遅れてやってきたシス親衛隊の面々におざなりに治療を施された後、過酷な開拓地に強制連行されていった。
これで1ヶ月はクジュウリの平和は保たれるだろう。
「最後の最後までごめんなさいね。」
「お兄さまとお父さまがご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした・・・」
都の正門まで見送りに来てくれた二人が、馬鹿共の件で再び謝ってくる。
プレゼント交換して、わだかまりも解消したから気持ちよく別れることができると思っていたのに馬鹿共のせいで台無しだ。
「あ~・・・もう気にしてないから、謝るのはそれで最後な。」
「・・・それもそうね。別れの時まで謝ってたんじゃ、スッキリ別れられないものね。」
「やっぱり行ってしまうんですね・・・」
「ああ・・・自分にはやるべき事があるからな・・・」
朝の騒ぎの御蔭で意識しないでいられたが、いざその時が来ると途端に寂しさが込み上げてくる。
それはルルティエとシスも同じようで寂しげな表情を浮かべて自分を見つめている。
「マシロ様・・・わたしはマシロ様の御蔭で少しだけ強くなることが出来ました。だから・・・わたしもう泣きません! 今度会うときは、とっても強くなってマシロ様をビックリさせちゃいますから!」
「ははっ、それは怖いな。あんまり強くなり過ぎてシスみたいになるんじゃないぞ・・・痛ぇ!?」
「私みたいってどういうことかしら?」
「そういうとこだよそういうとこ。」
強い眼差しで強くなることを誓うルルティエにシスを引き合いに出して軽口を言っているとシスに頭を叩かれた。
こういったやりとりは何度もやっているが、以前に比べて力の加減が出来ており、シスの心に余裕ができていることが伺えた。
「もう・・・いい加減私をネタにするの止めなさいよ。これでも前に比べて自制できるようになったのよ?」
「悪い悪い。これが最後だと思うとついな・・・でも、お前が前とは違うってのはちゃんと分かってるさ。イライラもしなくなったし、人を思いやる気持ちが良く出てる・・・お前は本当に良い女だよ、シス。」
「うなっ!? い・・・いきなり何言うのよ!? 」
「自分は素直な気持ちを言っただけだぞ?」
「素直な気持ちって・・・」
肝っ玉が座っているわりに乙女なシスは、その言葉に恥ずかしそうに俯き、モジモジと両手の人差し指を撒り合わせた。その姿は普段の凛々しい姿とのギャップでとても可愛らしく見えた。
「むー・・・」
そんなシスの姿を楽しんでいるとルルティエがその可愛らしい桃色の頬をぷっくりと膨らませて唸り声を上げていた。
何か気に障ることをしてしまっただろうか?
「・・・お姉さまばっかり褒められてズルいです! わたしもマシロ様に褒められたいです!!」
ふんす!と鼻息を荒くして自分に詰め寄ってきたルルティエは真剣な表情でそんなことを言ってきた。どうやら、自分がシスばかりを褒めるから嫉妬してしまったようだ。
自分はそんな可愛らしい嫉妬をするルルティエに苦笑しながら頭を撫でた。
「ルルティエはすごく素敵な女の子だよ。優しくて、家庭的で、気遣いもできる。ルルティエの旦那になれる奴はヤマト一の幸せ者だろうな。」
「はぅ~・・・」
顔を真っ赤にして頭から湯気を出すルルティエ。普段から思っていることを率直に伝えてみたが、純粋なルルティエには少々刺激が強かったようだ。
自分はそんなルルティエを微笑ましく思いながらも撫でていた手を離す。
もう少し彼女の柔らかい髪の毛を触っていたかったが、このままでは日が暮れるまで撫で続けてしまいそうだと思ったからだ。
「・・・それじゃあ、そろそろ行くな。」
「あ・・・はい・・・」
「・・・またいつでもいらっしゃい。歓迎するわ。」
「ああ・・・また必ず来る。それまで元気でな。」
「はい・・・マシロ様もお元気で・・・」
別れの言葉を告げて二人に背を向け歩き出す。
思い出されるのはクジュウリでの騒がしくも楽しい日々。そして、過酷な土地であっても手を取り合い、笑顔で生きている民の姿。
このクジュウリは本当に良い國だった。ヒトの強さをまじまじと見せつけられるような、そんな生命力に溢れた國だった。
「マシロ!」
不意にシスの声が響く。
その声に振り返ると両頬に柔らかい感触を感じた。
そして、その心地よい感触が離れると自分の前に悪戯が成功したような・・・それでいて、はにかんだような笑顔を浮かべるルルティエとシスが現れた。
「絶対にまた来てくださいね!」
「来なかったらこっちから探しに行くんだから!」
最後の最後でとんでもない事をしてくれた二人に唖然としながらも心がとても満たされていくのを感じた。
それは祈りや感謝の気持ちを受け取った時とはまた違う熱を持っていて、とても心地良い。
「大丈夫だ。自分達には確かな縁が繋がれた。例え離ればなれになっても必ずまた巡り合うことができる・・・それまでにもっと良い女になっててくれよ?」
「はいっ!」
「ええっ!」
満天の青空に二人の少女の声が響き渡る。
そこにはもう別れへの哀しみは無かった。
唯唯、愛し始めた男への淡くも強い思いだけが籠っていた。
現在のマシロのステータス
〇マシロ(ハク)
・ステータス
属性:無 跳躍:1 移動:5
・装備
クトネシリカ:攻撃力を30%増加させる。恐怖発生率10%
白日の羽織:物理/術ダメージを10%軽減し、行動開始時、自身の体力が5%回復する。
木花開耶の木扇:必要気力を30%削減し、術攻撃のダメージを20%増加させる。
-
-
-
・権能
光明:陣を生み出し、敵に狙われにくくなる。
射 程 効果 範囲
□ □
□□□ □□□
□□■□□ □□□□□
□□□ □□□
□ □
桜花:敵を足止めする。神族の全ステータス30%減。
射 程 効果 範囲
□
□□□
□□□□□
□□□■□□□ □□□
□□□□□
□□□
□
一閃:無属性の物理ダメージを与える。会心発生率30%。
射 程 効果 範囲
□
□
□□■□□ □□□
□
□
輝玉:光/火属性の物理ダメージを与える。気絶発生率30%
射 程 効果 範囲
□
□ □
□ □ □
□ ■ □ □□□
□ □ □
□ □
□
水郷:水属性の術ダメージを与える。最大体力10%減少。
射 程 効果 範囲
□
□
□ □
□□□■□□□ □
□ □
□
□
壁足:段差を無視して移動できる。
効果 範囲
□
吹雪:水/風属性の術ダメージを与える。鈍足発生率30%
射 程 効果 範囲
□
□■□ □□□
□ □
・錬技
状態手当 参:物理攻撃を回避し、さらに自身の状態異常を回復×∞。発生率30%
効果 範囲
□
召鬼招来:攻撃を回避し、更に天邪鬼を召喚×3回。発生率75%
効果 範囲
□
・特性
契約の破棄:範囲内にいる敵の特性:契約の印を無効化する。
効果 範囲
□
□□□
□□□□□
□□□■□□□
□□□□□
□□□
□
戦術指揮:範囲内にいる味方の精神異常を無効化する。
効果 範囲
□
□□□
□□□□□
□□□■□□□
□□□□□
□□□
□
士気向上 極:範囲内にいる味方の攻撃力・防御力・素早さが30%上昇する。
効果 範囲
□
□□□
□□□□□
□□□■□□□
□□□□□
□□□
□
自然の恵み:桜花発動時に範囲内にいる味方の体力を10%回復する。
効果 範囲
□
□■□
□
霊長の理:ヒトから受けるダメージを20%軽減する。
効果 範囲
□
縁切り:ヒトに対して、与えるダメージが20%増加する。
効果 範囲
□
原初の理:神族から受けるダメージを20%軽減する。
効果 範囲
□
魂砕き:神族に対して、与えるダメージが20%増加する。
効果 範囲
□
失地回勢 参:攻撃を受けた時、自身の行動順を大きく早める。
効果 範囲
□
自然調和:属性活性時のステータス増加率が10%増加する。
効果 範囲
□
起死回生:戦闘不能時、一度だけ体力全快で復帰する。
効果 範囲
□
昼行燈の鉄則:動かずその場で待機した場合に体力と気力が20%回復する。
効果 範囲
□
木精招来:行動開始時、ピリカを召喚する。
効果 範囲
□
・式神
天邪鬼:操作することはできず、近くの敵の移動を妨害するように行動する。連撃も可能。しかし、体力が少なくなると敵から逃げようとする。緑、赤、黄色の三体が同時に存在すると全ステータス30%増加。
ピリカ:敵の標的になりにくく、敵のZOCを無視した移動が可能。さらに敵をすり抜けられる。無属性を活性化させる。
追記:
連撃は鉄扇での攻撃以外は原作そのままです。