ゆるふわ仮面ライダーワールド   作:空飛ぶマネッキー

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原因(なかま)現れる

 

 晴人とボスはギャレンという男の後ろをついて行く。

 男は狭い路地裏に入り、先の角を右に曲がる。そして一つの宿が目の前に見えた。

 名前は「BODOBODO」どっかで聞いたような……

 

「俺はここに身を隠している、ついてこい」

 

 晴人はふーんとした顔をしながらも本当に信じていいのか考える。裏切られた時はその時考えよう、ギャレンには敵意は感じられない。

 それに身を隠していることは彼も事情がある。

 

「お邪魔します……」

 

 宿に入ると受付場に座るクリボーみたいなライダーがいた……さっきの店のマスターと同じ顔だ。この街はみんなこんな感じなのか、少し区別しづらい。

 

「あ、ギャレン殿、今宵は戻らぬと心配しておりました。あと少し遅ければ私の邪眼が輝くところでした」

 

「すまない」

 

「そちらの方は?」

 

「知り合いだ」

 

「そうですか、では後に神のエールでも渡しにでも行きましょう、禁断の果実や肉を添えて」

 

 ギャレンは受付に軽い会話を交わし奥の階段に上がって行った。

 

「勇剣ドーよ、本当について行っていいのか?」

 

「何かあったら、ま、そん時に考えますよ」

 

 この建物は二階建てで部屋は数十あるかないかのごく普通の宿、ギャレンの後ろをついて行き通路の一番奥の部屋のドアを開けようとした時に。

 

「あれ? ギャレンさん? 帰ってきた?」

 

 隣の部屋から青年が顔を出した。

 

「「あっ」」

 

 晴人は青年とあって驚いた顔をした。

 さっきインタビューされたコタロウという青年だった、この宿の名前をどこかで聞いたデジャヴを感じたのも思い出した。

 

「もしかしてインタビューOKかな!?」

 

 コタロウは喜んだ顔をした。

 

「あーまあ、それは後で」

 

「そっか、それよりもギャレンさんと知り合いだったんだね。僕も知り合いでさー世間って狭いなあー」

 

「俺もそう感じる」

 

 そう言って晴人はギャレンの部屋に入って行った。

 部屋は木のベッドに椅子に机だけの簡素な部屋模様で私物は少ない、あまり長く滞在してないのか。

 

「さて、とアンタの目的を教えてもらおうか」

 

 ドアを閉めて晴人は冷静に話し出す。敵意は感じないがもしものために何か探っておきたい。

 

「目的か……簡単だ、俺は魔王を止めたい」

 

 倒したいじゃなくて止めたい?

 

「ふむ、事情がありそうだなっ」

 

「ああ……」

 

 ギャレンが重い腰を下ろして話し出す。

 

「魔王レンゲルを生み出してしまったのは俺のせいだ」

 

「なにっ!? 貴様がこの街の黒幕というわけか! そうかっ貴様を倒せば最短ルートでクリアできるという事かっ!」

 

「そんなわけないでしょボス」と興奮させパタパタ羽を羽ばたかせるボスを軽くはたく。

 

「いや……俺は黒幕といっても過言ではない」

 

「やはりそうかっ!」

 

「……話が拗れるから大事な部分だけ言ってくれない?」

 

「わかった」

 

 ギャレンは一呼吸置き、喋り出す。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 あれは今から半年前だと言う。

 ギャレンはガンナーとしてアンデッドを退治し、その弟子だったレンゲルも共に戦っていたと聞く。

 だが、ある日レンゲルは力に固執しすぎて闇の力に呑まれてしまったのだ。

 そんなレンゲルを止めたくてギャレンは立ち向かったが敵の数が多く敗北、レンゲルを止めるチャンスを狙う為に今まで身を隠していた、それで今日晴人と出会った。

 

「話をまとめるとこんな感じか」

 

 晴人は干し肉を噛みながら宙でウトウトしているボスを叩く。

 

「はっ、敵襲か!?」

 

「違いますよ」と晴人はボスの肉を奪い取った。

 

 ただ、ボスが眠ってしまうのも仕方ない気がする。なにせ二時間ほど話を聞かされたのである。

 レンゲルとの出会いから割と関係ない修業内容、朝まで続ける気なのかと終わりが見えるまで思った。

 

「すまない、どこから伝えるべきか悩んだ」

 

「それでも長すぎじゃない? ただ、おたくの事情はあらかじわかったよ」

 

「そうか……手を貸してくれるか?」

 

 晴人はうなづいた。

 

「俺があんたの希望になる」

 

 そしてギャレンは晴人に手を差し出してくる、晴人もそれに答え手を握った。

 後ろでボスが本当に信じていいのかとうるさかったが、元々アンタが仲間を増やせと言ったんだろ。

 

「それで何かいい案は」

 

「前に一度、俺は馬車に捕まりながら侵入したが捕まった、二度も同じ作戦は通用しないだろう」

 

 つまり、無いという事か。

 

「なら正面突破ならどうだっ」

 

「無茶だ、奴らの戦力はこちらの数十倍に及ぶ、最強の魔王だけでもだ」

 

 晴人はうーんと悩んだ、いっそスモールで全員侵入する作戦もありだが戦力的にそこから問題だ。

 侵入の後は無茶よりも無謀に近い。

 

 すると、ドンドンとドアを叩く音がして。

 

「ギャレンさん! 僕にいい作戦があるよー!」

 

 声を聞いた途端、敵ではないと判断して武器をその場に置いた。

 その声はコタロウだった。

 

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