ゆるふわ仮面ライダーワールド   作:空飛ぶマネッキー

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仲間(めんどくさいの)増える

 

 聖職者、その男は過去にチェックメイトフォーという詳しくはわからないが、とてつもなく強いその一人を倒したらしい。

 彼は世界平和の為に魔王を討伐しようと考えている。そして彼はかなり強いが魔王に敵意を示し、現在身を隠して刃を研いでいるそうな。

 

 ここまでが晴人達が聞いたコタロウの話だが、ボスの便利な探知能力のおかげであっさり居場所が掴めた。まだ街中にいるそうな。

 取り敢えず、彼のいる場所に出向く事にした。

 

「ふわぁぁ~」

 

 軽いあくびが出た。昨日から今では少ない魔力を使いすぎで身体に負担が来ている。

 

「朝から若者が欠伸など情けないぞ!」

 

 昨日はギャレンと同じ宿で寝たが宿代をケチってボスと同じ部屋で寝た。イビキが酷かった。

 

「すいませんね、昨日は全然寝れなくて」

 

 すると隣で顔から全身まで外套で隠したギャレンが話しかけてくる。

 

「二人とも、バレないように静かにするんだ」

 

「いやいや、寧ろ怪しいって……」

 

 頭辺りの布に二つの穴があってそこから見てるのだろうか。

 晴人はコタロウに貰った地図を見た。ここから西側にボスが探知したバツ印が付けられている。

 

「地図を見ると……このまま真っ直ぐ行って角を左に曲がり……」

 

 この街は外面は全て氷でできていて分かりやすい目印が本当にややこしいのだ。全て建物の色も薄い水色である。

 

「違うぞっ! こっちだ!」

 

「いやでも地図はコッチって」

 

「俺が言うからこっちだ!」

 

「ハイハイ……アンタもそれでいいか?」

 

「ああ」

 

 ギャレンの了承も得て、パタパタ空を飛ぶボスについて行き突然その場で止まった。そこは喫茶店であった。cafe mald`amourと書かれてある。

 

「カフェマルダムール……?」

 

 ギャレンが呟き、晴人はボスにこう言う。

 

「ここに何かあるんすか?」

 

「そうだっ、私の感がそう言っている!」

 

 晴人は気乗りしないままも氷のドアを押して店内に入る。

 カランカランと客の出向きを報せる音が鳴り、中身は当然氷じゃなくてごく普通の少しレトロな喫茶店。

 

「あらいらっしゃい」

 

 カウンターの奥で本を読んでた眼鏡をかけたオネエっぽい人間の店長?が声に寄せられるままカウンター席に座る。

 勢いで座ってしまったが、ボスは何しに来たのだろうか。

 チラリと隣を見る。

 

「ほう、今はナポリタンが行けるのか……食後のコーヒーが格別なんだっ」

 

 いや、流石にただ食事しに来ただけじゃないと願いたい。今までのボスを信じれば……………………無理だな。

 痺れを切らした晴人はボスに質問をする。

 

「で、どうすれば? まさかこのままコーヒーを飲みに来たわけじゃ」

 

「ここは喫茶店、注文しないなら帰ってって」

 

「ナポリタン、コーヒーも注文するが、コーヒーは食後に頼むっ」

 

「じゃあ俺はコーヒー」

 

 そこから数十分後、コーヒーとカフェオレとナポリタンが運ばれてきて、3人はそれぞれ飲む、食う、飲む。

 ボスは器用に右手サイズの身ながら爪楊枝を使い食べる。

 だが小サイズなのか半分は残してコーヒーを啜り。

 

「ふぅ、ここのはかなりいけるなっ、帰るぞっ!」

 

「待て待てぇ!」

 

「ハッハッハッ、冗談だっ」

 

「そうなのか」とギャレンが落ち着きながら言うが、アンタも納得するなよ。

 

「さて、本題に参るか店長よ」

 

「はい?」

 

「ナゴ=イクサを知らないか?」

 

「何の事? 私そんな人知らないわよ?」

 

 一体どういう事だ、晴人は少し頭を巡らせるが多分ボスが一人知っているパターンなんだろう。

 暫くはボスに任せてみよう。

 

「知らないって言ってるでしょ」

 

「いやしかし、ここに確かに反応があったのだっ」

 

「だからしつこいわね! 知らないって言ってるでしょ!」

 

「そ、そうなのかっ……」

 

「コレクッテモイイカナ?」

 

 いやなに押し負けてるんすかボス。ってギャレンは何ボスの残り食べてるんだよ。

 ボス、アンタがここに反応あるって言ったのに俺たちはフォローのしようがないすよ。

 残ったコーヒを一気に飲み干そうとしたらスタスタスタと下から足音がした。

 ギャレンもそれに気づいたのか腰のホルダーから銃を取り出す。

 

「もういいマスター」

 

 突然、晴人の隣の床に窪みができてライダーの顔が飛び出した。

 

「うおっ」と晴人は驚く。

 

「お前は何者だ」

 

 ギャレンの静かな口調にライダーは答える。

 

「私の名前はイクサ、世界平和を遂行する聖職者だ」

 

 確かにイクサと名乗るその男は、胸に十字架を宿し聖職者に似合ってはいるかもしれない。

 後ろでボスの笑いが聞こえる。

 

「ハッハッハッ、私の言った通りいたじゃないかっ」

 

「そうっすね」と適当に返す。

 

「とりあえず、はやく出て来なさいよナゴくん」

 

 ナゴ=イクサは床から身を出して窪みの部分をハメた。

 

「要件を聞こうか」

 

「簡単な事だっ、私達の味方になるのだっ!」

 

 単刀直入すぎだろと思いながらも晴人はフォローを入れる。

 

「ん、まあそんな感じかな。簡潔にまとめるとアンタの強さを借りて魔王をどうにかしたい」

 

「断る」

 

「なっ!」とボスの声。

 

 晴人も驚きかけたが面倒な人なのであらかじめ予想はついた。

 

「何故だ? お前も魔王レンゲルには不満があると聞いた」

 

「当然だ、正義を蝕む魔王など……存在してはならない」

 

 ナゴ=イクサの声が落ち着いた物から怒りへと変わっていく。

 

「魔王は……奴は俺のこの手で倒す」

 

「それ、利害の一致じゃない? なら手を組んだ方がいいんじゃないの」

 

「素性の知らない君達と手を組む訳にも行かない、名乗りなさい、そして君たちが信用できるか私に証明してみなさい」

 

 

 

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