グラブル 復活!サイコガン   作:zunda312

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ヤツ…?


始まりの島
だろうな とくにPRはしてないからな


とある島に向かって、一筋の流星が落ちていく。

 

一見して、流れ星に見えるそれだが…

 

その正体は、宇宙からの隕石などではなく…人が乗っている船であった。

この星の重力圏に入った船は熱により赤くなってはいるが、その船体は確認出来る。

 

無骨で平べったく例えるならば亀に近いだろうか。

島に近づくもその船は速度は落ちることは無く、次第に加速しているようにも見える。

 

最初は、流星と思い、物珍しさで見上げていた島の住人であったが、船の落ちる先…つまり自分たちの生存圏

に落下する可能性に気がつくと、大急ぎで、予測される落下地点から逃げ始めた。

 

 

島中が大騒ぎの最中……落下している船の内部には2人の人影。

 

そのうちの1人が、悲鳴のような声を上げながらあらゆる機器を操作し、船のコントロールを戻そうとしていた。

「こいつはヤベぇぜ、制御不能だ。 このままじゃ、あと1分もしないうちに俺たちゃペシャンコよ」

「冗談言ってないで手を動かして!このままだと、この船ごと貴方の言う通り私達は粉々よ!」

「そうは言ってもよぉ~」

情けない声を出しながらも船の操縦桿を必死に動かす男。

しかし、幾度試せど結果は変わらずその全ては無駄に終わる。

 

やがて男は諦めたのか、両手を頭の後ろで組み、操縦席の背もたれにもたれかかった。

既に操縦席では、自分たちが激突するであろう地面が目の前に迫っている。

 

「へへへッ、俺の人生こんなんが最後か?不死身の名が廃るぜ、そう思うだろう、なぁ?レ――」

男の呟きは途中で途絶え、彼が呼ぼうとした相棒への問いかけは・・・最後まで声に出されることは無かった。

 

 

船は島の中央に聳え立つ山に直撃。

島を揺らすほどの衝撃が響くと同時に、大きな爆発音が響き渡った。

 

振動と爆発音を聞き、ただ事では無いと感じた島の住人は、次第に爆発したと思われる現場に集まっていく。

 

彼らが船の落下現場に到着し、目の前に広がっていた光景――――――

 

 

 

「おい!! 人がいるぞ! まだ息がある!」

 

原型が分からないほどに崩壊している船と、衝撃で船からはじき出されたと思われる一人の人影。

 

 

身体にぴったり張り付いた赤色のTシャツとレギンスを身につけた金髪の男が倒れている光景だった。

島の住人は目の前の光景に驚き目を見開く。

あれほどの振動を与える衝撃に加え、島を揺らすほどの爆発があった、船だったものは原型を留めているようには見えない・・・・・・にも関わらず、地面に伏してる男は意識が無いものの、しっかりと呼吸をしていたのだ。

 

 

この倒れている男が幸運なのか・・・・・・それとも

 

ともかく、男が生きていることに気がついてからの島の住人の行動は、素早くかった。

素早く男を手当てすると、力仕事が得意な男数人で担ぎ上げ、村まで運び、残りの者は消火作業を始める。

 

 

火災の消火が終わり、燃えていた船だと思われるものは、島の住人には理解を超えた代物で、自分たちが稀に使用する騎空艇とは見た目が大きく異なっており、消火が終わった今の姿が原型をとどめていないのか、それとも大した損傷をしていないのか判断することは出来なかった。

 

 

 

そして・・・・・・治療を施された男は、凄まじい生命力を発揮し、なんと2日後目を覚ます。

 

 

しかし、自分が何処の誰で、今まで何をしていたのか覚えてはいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――五年後―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

果てだ・・・

ここは空の果てだ

 

ついにたどり着いた

 

我が子よ――――――星の島

イスタルシアで待つ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ~た親父さんからの手紙見てんのか、飽きねぇもんだなグラン」

トカゲのような姿を持つビィは手紙を読む少年に尋ねる。

「おはよビィ」

「おうよ!!・・・だけどょ~グラン。いくら親父さんの手紙にあったからって空の果てなんて辿り着けるわけ――「大丈夫、きっと辿りつける」」

トカゲのような姿の相棒の言葉を遮り、確信があるかのように言い切る16歳ぐらいの少年…グラン。彼の反応にビィは呆れつつも笑ったのだった。

 

 

この島で生まれ、ずっと生活していたグランという名の少年。彼は今日もいつもと変わらぬ生活をしていた。

 

早起きしたグランは一日に行うべき仕事を半日で終え、毎日行っている修練に出かけようとしていた時グランの住む家からこの家に住むもう一人の住が姿を現した。

その姿を見たグランは苦笑いを浮かべ、ビィは怪訝そうな顔をした後一言、苦言を呈した。

「おい!!、いま起きたのかよギリアン?」

寝起きのようで名前を呼ばれた男は眠そうにしながらもビィに挨拶するように左手を挙げた。

 

「よぉ、ビィおはようさん。いい朝だな」

「・・・・・・もう昼過ぎだぜ」

呆れるビィだったが、ギリアンと呼ばれるこの男はいつもこんな感じなので、あまり気にはしていない。

「ギリアンさん僕はビィと一緒に森に行ってきますから後はお願いしますね」

「あぁ、分かった~気をつけてな~」

グランとビィを手をふり見送ったギリアンは大きく欠伸をした後、軽く背伸びし体を捻り自分の体調を確かめる。

昨日と同じで特に異常を感じることはなく、体をほぐし終えたギリアンは最後に大きなあくびをした。

「さぁてと~、それじゃ今日も一日・・・・・・半日頑張りますか~働かざる者食うべからずってね」

 

 

 

ギリアンと呼ばれている大柄の男がグランと分かれた後、寝間着から普段着に着替え、農作業に使う鍬を手に持ち、再び家の外に出ると見慣れない物が視界に映った。

「・・・・・・なんだいありゃあ、艇・・・戦艦みてぇにでけぇな?」

 

ギリアンが見上げる先にはここらで見ることはまず無いであろう大きな艇、それはギリアンの言葉通りの戦艦だった。そしてその直後、戦艦の後方から爆発が起きる。

 

 

 

彼が記憶を無くし自分が何者かいまだに思い出せないでいるが、肉体に変化はない。ギリアンの肉体は一般常識とはかけ離れているのだ。

爆発する光景を見ていたギリアンの目には確かに爆発と同時に飛び出してくる小型の騎空艇を捉えていた。

「これは、なにか起こるか~?・・・・・・と、いっても記憶が無いただの村人に何が出来る訳でもないがね」

そう呟いたギリアンだったが、目つきは険しくなっており、彼自身も忘れている凛々しい姿が、そこにはあった。

 

「まぁ、よく分からないが目は良いもんでね・・・・・・?オイオイ!こりゃあやばくねぇか!!?」

直後、そんな事を呟いていたギリアンだったが、自身がいる村に狙いを定めるかのように戦艦の砲台が向けられると、声を荒げて叫ぶ。

 

「っ!!こいつはヤベェ!」

慌てて逃げるように走り出したギリアンだったが、砲弾の範囲から逃げられる筈もなく、無慈悲にも彼がいる場所めがけて砲弾は撃ち出された。

 

「クソ!」

突如迫る砲弾に対し、ギリアンは手に持っていた鎌を投擲するが、迫り来る砲弾には当たるわけもなく、砲台にぶつかる前に落下してしまう。

 

「あ~あ、なんてこったい」

ギリアンがそうつぶやいた直後、砲弾はギリアンの頭部を直撃……吹き飛ばされたギリアンは自分も住んでいるグランの家の壁に叩きつけられ、その意識を手放したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギリアンが砲弾を受け意識を失っている最中、森の中でグランは大声で叫んでいた。

 

「この子は化け物なんかじゃない!取り消せよ!!」

森での修練中偶然助けた、青く美しい髪をもつ少女を背後に守りつつ、グランは眼の前に立つヒドラとそれを使役する帝国兵士のポンメルンを睨みつけながら強く言い放っていた。

「ガキが・・・虫けらの分際で意見しようなど」

グランの言葉が癇に障ったのか、ポンメルンは声を張り上げながらヒドラに命令を下す。

「極刑!!!デスネエ!!!!」

ポンメルンの命令を受けたヒドラが猛スピードでグランに差し迫る。

「えっ・・・・・・」

それは戦いと呼べるものでは無かった。

あまりにも一方的で、一瞬のうちにグランはヒドラの攻撃を受け吹き飛ばされた。

吹き飛ばされたグランの体は、空を舞い、そして紙切れのように地面に落ちた。

日頃から鍛えていたとしても、自分よりも何倍もの大きさのものに跳ね飛ばされたのだ、当然の結果である。

 

グランに起き上がる気配は無く・・・・・・そもそも、彼は息をしていなかった。

やがて地面に落ちたグランの体から赤黒い血が零れ始める。

 

辺りを静寂が支配する。やがて事態を把握したビィが大声をあげながらグランだったものに駆け寄っていく。

「なッ!?おい!グラン!し、しっかりしろよ、おい!」

「み、民間人、それも子供を・・・・ポンメルン!貴様、どこまで腐った!?」

必死に声をかけるビィだが、グランの目はどんどん光を失っていく。ルリアを助けるため、共に帝国から逃げ、グランと共に帝国兵と戦っていた女騎士はこの惨劇を見て怒りをあらわにした。

 

そんなやり取りをぼーっと眺める人物がいた。地面に伏しているグランである。彼にはまだ、確かに意識は残っていたが痛みはなく。

そしてとても寒く、睡魔が襲って来ていた。

やがて…聞こえる声も小さくなっていき、グランの意識は落ち、その体はすべての生命活動を停止させた――――――

 

 

 

 

子供の頃からずっと――空ばかり見てた

 

空の果ての星の島――イスタルシアに憧れて

 

事故で記憶を無くして家に居候しているギリアンさんに夢を語って応援された

 

グランの思いが走馬燈のように駆け巡っていく。彼の心に唯々悔しさだけが蓄積されていく。

 

まだ何も・・・女の子一人守ることも出来なかった・・・

 

 

 

嫌だ!!生きたい!このまま死ぬのは嫌だ!!!!

 

 

いくら叫ぼうとも、彼の声が届くことはない――彼一人だけの力では助かることはあり得ない。

 

しかし、グランの叫びとも呼べる、声に応えるように反応する声がある。それは先ほど突然現れグランに助けを求めた少女の声。

 

「グラン――あなたは私を助けてくれた、だから――今度はあなたを―――」

 

命を共有したことで立ち上がったグランと蒼の少女は協力し、この島に眠る存在。原初のバハムートを呼び出し、ポンメルンの操るヒドラを一瞬のうちに葬り去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃

 

 

 

 

 

 

 

 

「何者だっ お前はっ!!」

 

帝国の兵士は怯えるように声を張り上げ、自分たちに一人で立ち向かう男に向かって叫んでいた。

「へへッ、なにをかくそう俺はボンド・・・・・・ジェームズ・ボンドさ」

 

この記憶喪失の男ギリアンだが、直撃したと思われる砲弾を食らい一時的に意識を手放したが、それも束の間、何食わぬ顔で意識を覚醒させると普通に立ち上がり、自分の住む村に迫っていた帝国兵に自前の銃で応戦を開始したのだった。

「くそぉ、こっちは砲弾を喰らった影響で頭がクラクラしてやがるってのに」

 

砲弾の直撃を受ければ、普通の人間なら既にこの世にいないだろう。だが、この男は違う。彼自身が忘れてはいるが、その肉体は健在である。

 

剣が迫れば容易に躱し、隙があれば帝国兵を撃ちぬく、男の辺りには倒れた帝国兵が時間とともに積み重なっていく。

しかしその戦闘が一時中断される。

「・・・・ありゃなんだ?」

本日二度目の驚きの声を上げるジョー・ギリアン。

彼の視線の先、そこには突如島の上空に修験下謎のドラゴン。

 

それに驚いたのはギリアンが相対している、周りの帝国兵も同じで、武器を取り落とすもの、悲鳴をあげるもの腰を抜かすものまでいる。

 

帝国兵は一般人と思っていた男一人に苦戦しており、容易く自分たちを葬る男の不気味さが恐怖として体に染みつき始めた頃、突然、謎のドラゴンの登場である。かれらの戦意喪失は当然である。

しかし、その中でも一部の優秀な帝国の兵士は戦意を失わずにギリアンに向かって斬りかかってくる。

一方、突如現れたドラゴンに驚いただけで、決して油断はしていなかったギリアン。切りかかってきた兵士を簡単に無力化する。

その後も彼は戦う気力を無くした帝国兵は狙わず、こちらに向かってくる者だけを相手にし続けた。

 

やがて、彼の周りから生きている帝国兵は(・・・・・・・・)撤退した。

ギリアンはそんな、戦闘があった場所でどこからともなく葉巻を取り出し火を付けると、周囲を見渡し、この現状を作り出した自分に驚き1人つぶやく。

「俺は一体何者なんだ、へへへッ、よく分からねぇがまぁ、くそ、とりあえずあっちに向かえば何とかなるだろ」

ギリアンの呟きは、誰にも聞かれることはなく空に消えていく。

それは砲弾を直撃した後から、頭の中を不意によぎる映像に対する言葉だったのかもしれない。

 

その後、ギリアンは砲弾が直撃したんこぶになっている箇所を左手をさすりながらドラゴンが現れた方向に向かって歩みを進めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとかポンメルン達を撃退し逃走したグランは、なんとか帝国兵から逃げ切り息を整えていた。

「この子は喜び 悲しむ普通の女の子さ、大人の野望に巻き込む訳にはいかないだろう?」

そういって元帝国兵のカタリナはルリアの頭に手をおきグランに向かって、自分の決意を宣言する。

「ルリアを帝国の好きにはさせない!」

そう言ったカタリナの目には強い意志が宿っている。彼女の言葉、そして心の強さに関心したいたグランだったが・・・・・・突如背後の草むらから音が聞こえ、グランとカタリナは剣を構える。

 

しかしそこに現れたのはグランの家に住む居候

「まってくれグラン、俺だ、俺だよ~そんな構えないでくれ」

「ギリアンさん!無事だったの?」

相手が分かったグランは剣を納めギリアンに駆け寄る。その後をビィが追っていく。

 

「あぁ・・なんとか大丈夫さ、村の人も全員無事だとおもうぜ、なんか奴さん達はみんな撤退しちまったぜ」

「ほんとうか?!信じられん!」

ギリアンの言葉に咄嗟に声を挟んでしまったカタリナは一度咳き込むとギリアンに向き直った。

 

「失礼した。わたしはカタリナ、こっちはルリアだ。すまない先ほど村人は全員無事だったとおっしゃったが、それは本当か?」

「あぁ、本当さ なんかゾロゾロきて、せっせっと帰っていったぜ・・・・・そんなことよりお嬢さんお綺麗ですね。どうです?今度お食事にでも」

ギリアンはサッとカタリナに接近するといつもより低い声で語りかけた。

「・・・・・・ハァ?!な、何を突然言い出すんだ貴方は」

突然の事態に驚くカタリナ。

このギリアンの行動にはカタリナも驚きを隠せなかったようだ。

 

 

 

 

「なるほど、帝国兵士が突如撤退を始めたと…信じられん、彼らには撤退する理由がない」

「そう言われても、俺は事実しか言ってないぜ。あいつら突然去っていきやがったんだ」

「ああ、すまない別にギリアン殿を疑っているわけでは無いんだ。気に障ったのなら謝罪しよう」

 

その後もギリアンが口笛を吹きながらカタリナに島襲撃に関する質問に丁寧に答え、島での出来事を共有する。

ギリアンが一通り話し終え、その後グランからここで起きた事の説明を聞き終えたギリアンは新しい葉巻をくわえると・・・・・・

「つまりだ、グランは嫁さんをゲットして、これから新婚旅行がてらそのイスタルシアってとこに行くってことか」

「どうしてそうなるの?!」

「はわわ」

ルリアは顔を赤らめ顔を隠し、グランはギリアンに詰め寄った。

「ギリアン殿あまり、ルリアをからかわないでいただきたい」

カタリナの言葉に悪かったとウィンクで返したあと、問題点を指摘する。

 

「おい、そんなことより早く出発しないと帝国兵が来るんじゃねぇか?俺が思うに撤退した帝国兵士はまた人数をそろえて戻ってくるだろうさ」

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで小型の騎空艇の乗り込み島を脱出しする一同‥‥‥彼らの冒険が始まる。

 

これは、全宇宙にその名を轟かせていたある男が様々な事件に巻き込まれながらも、グラン達とイスタルシアを目指す長い冒険の記録である。




誰だが分かった人はいないだろうな~



あ、単発です(でした)
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