グラブル 復活!サイコガン   作:zunda312

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ダメだよぉ 君みたいなとびっきりな美人が凄んじゃぁ~

翌日、目を覚ましたディアンサは今も気持ちよさそうに寝ているクラリスを起こさないように部屋を抜けだし、ロビーに向かう。

 

昨日の夜中に突然起こされたと思えば、昨日分かれたはずのクラリスを任され、その後クラリスに何があったのか事情を聞いていたため、昨日は余り眠れていないのが現状である。

軽く欠伸をしながら階段を降りロビーに辿り着いたディアンサは目的とする人物を見つけた。

 

「コブラさん、おはようございます」

「ああ、おはようさん」

コブラはサンドイッチと珈琲の朝食を美味しそうに食べている。その光景にそれにつられたのか、ディアンサも同じものを注文しコブラが座る4人掛けの席に腰掛けた。

「それで、なんで突然クラリスさんを連れてきたんですか?」

「へへッ、夜中に少し散歩してたら拾った」

 

「・・・そうですか」

その後、コブラはディアンサに経緯を詳しく説明し、ディアンサは彼の話に相槌をうちながら聞いていた。

 

コブラが本当にその場に偶然一会わせたのかは分からないが、話している内容はディアンサが昨日クラリスに聞いていたものと合致していた。

さらにコブラは続ける。

「それで、帝国軍と結託している錬金術師の親玉はパラケルススって奴で、今はこの書類に書かれている奴の研究施設がある島で開祖を襲う予定らしい」

そう言って、コブラは話しながら何処から数枚の書類を取り出しディアンサに差し出す。

差し出された書類をとりあえず受け取り、ディアンサは疑問を口にする。

 

「これ・・・どうしたんですか?」

「ん? それかぁ・・・昨日の夜にサッと頂いてきたぜ」

コブラは当たり前にように話す。

 

昨日、ディアンサにクラリスを頼んだあと、この島に帝国の施設に単身乗り込み、バレる事無く、必用な書類を頂いてきたらしい。

突然聞かされたことの大きさに驚きながら、ディアンサは書類に目を通す。

しかし、とにかく字が小さく、賢者の石や開祖だの所々の単語は分かったのだが、書いている内容は全く理解出来ず。ディアンサはしばらく書類と睨めっこをしていたが、諦めて澄まし顔で書類をコブラに返したのだった。

 

「へへッ、まぁ簡単に言えば、グラン達が危ないってことさ」

書類を受け取ったコブラはそう言い終えると、話すことは終わったとばかりに、食事を再開した。

団長が危険だと言うが、コブラが落ち着いているため、ディアンサもコブラに続くように注文した自分のサンドイッチに手を付けたのだった。

 

 

 

「ごっめーん!!寝坊しちゃった」

それからしばらくして、クラリスがロビーに顔をだし、3人とも朝食をすませたのだった。

 

 

「コブラさん、昨日は本当にありがとうございました」

食事が終わったタイミングでクラリスが姿勢を正し、コブラに感謝の意を伝える。

「いいって、たまたま通りかかっただけだし、気にしすぎだ、お転婆嬢ちゃん・・・そんなことより今後の話しをしようぜ」

クラリスの礼を受け流すようにして今の現状を説明し始めた。

 

 

クラリスに一通りの事情を説明し、グランとカリオストロそして捕まっている可能性が高いクラリスの両親を助けるため、3人はパラケルススがいるであろう、とある島に向かって移動を開始した。

 

 

 

丁度その時、コブラが潜った研究施設では、とある部屋の設備が粉々に壊されている事態が発覚し、酷い騒ぎになっていたという。

 

 

 

 

 

 

島に向かう定期便の大型の騎空艇に乗り込んだ3人だったが、意外にも定期便の利用者は多く、コブラ達の他にもかなりの人数が乗り込んでいた。目的の島には五時間ほどかかるらしく3人は艇の甲板で作戦会議を行っていた

「それじゃあウチとディアンサちゃんでグランくん・・・団長くんの援護に向かえばいいのね?」

「ああ任せろ、捕まってたらオメェさんの親を俺が助けてくるぜ」

最初クラリスが親を助けに行くと言っていたのだが、コブラの説得によりグランの援護に行くことになった。

理由としては、クラリスの攻撃手段は潜入には向いておらず、人質含めて塵にしてしまう可能性があるからだ。

そして、クラリス一人ではグランだと分からない可能性があるため、ディアンサも同行することになった。

 

 

「それで、ディアンサちゃん・・・その団長さんはどんな姿なの?」

少し考えるディアンサ。

「そうですね・・・凄いお人好しですね」

そんな彼らの会話に割り込むようにコブラがクラリスに質問する。

「なぁ嬢ちゃん」

「ん?どしたのコブラさん」

クラリスがコブラの方に顔を向け頭に疑問符を浮かべながら首を傾げている。コブラは真面目な顔つきで口を開く。

「一つ質問なんだがよ・・・オメェさんはお母さんに似たのか?」

「・・・うん、どちらかと言えばそうだと思うよ」

「なるほどな~クソ、会うならあと20年早く会いたかったぜ」

 

 

そう言ってコブラは聞きたいことは終わったとばかりに葉巻を咥え、船内に向かって消えていった。

 

なんで、そんな事を聞いてきたのか分からないディアンサとクラリスだったが・・・・・・

 

 

「ぁあ!!! コブラさんダメだよ!!ウチのお母さんに手ぇ出さないでよぉ!!」

しばらくして大声を上げながらコブラを追いかけるようにクラリスが走っていった。

 

 

一人取り残されたディアンサは小さくため息をついたあと、鞄から何も書かれていない紙を取り出すとリナリア宛てに手紙を書き始めたのだった。

 

 

 

 

 

後ろから迫ってきたクラリスを物陰に隠れることで交わしたコブラは通路に戻る。

ヒューッ!

「ヘヘッ、やっぱお転婆嬢ちゃんは元気なほうがいいぜ」

 

 

手を頭の後ろで組みながら口笛をふき通路を歩くコブラ。これから島に付くまで何をしようか考えて、通路の曲がり角を曲がったところで何者かとぶつかってしまった。

「おおっと悪ぃ悪ぃ」

「こちらこそ、すまない」

コブラの声に返事をするように聞こえてきたのは男の声。

コブラは自分よりも上から聞こえた声に反応し顔を上げ、ぶつかった相手を見て驚く。

 

「こいつはデケぇ・・・おっと悪ぃ、つい言葉が出ちまった」

コブラが驚いたのは男の体格とその姿にだった。コブラの身長は190センチあるのだが、目の前の大男は2m優に超えていた。

そして何より、大男がもつ、布にまかれた何かが強烈な威圧感を漂わせていた。

「いや、気にするな・・・この体は特別製だからな、」

 

 

 

「ちょっと、バザラガ!!いきなり止まんないでよ!」

大男・・・バザラガの背後から女性の声が聞こえバザラガの背後から一人の女性が顔をのぞかせた。

その瞬間、コブラの顔がキリッとして真面目な顔になる。

ヒューッ!!

突如鳴り響く口笛。

 

「あー・・・どちらさまで?」

突然目の前に迫ったコブラに狼狽する女性。彼女の視線はバザラガに移る。バザラガは何も語らずコブラを見続けている。

 

 

「初めましてお嬢さん・・俺の名はコブラ、よろしく頼むぜ」

事態が飲み込めない女性をおいて、コブラは自己紹介を始める。

 

「は、はぁ・・・どうもご丁寧に、私の名前はゼタ、よろしく?・・・なのかしら」

女性・・・ゼタと握手をするコブラ。

「いやぁ~今日の俺は運がいい。君みたいな凄い美人と会えるなんて」

「え!?そ、そうアンタ良いこと言うじゃない、そういうアンタも中々いい男よ」

「ありがとぉ~」

100%お世辞の解答にも笑顔で応えるコブラ。

 

お互いの自己紹介が終わり、コブラが次の言葉を言おうと口を開いた時――。

「ゼタ、喋りすぎだ」

突如制止の声をかけるバザラガ。その声に反発するようにゼタが噛みつく。

「まだ、挨拶しかしてないんだけど!」

突如喧嘩を始める2人、このままでは艇内でそれぞれがもつ武器で戦闘になるのではないかという危険な雰囲気が漂い始める。

 

 

「ダメだよ~君みた「アンタは少し黙ってて」・・・へへッ 怖いなぁもう」

仲裁に入ろうとするコブラだが、門前払いを受ける。彼らの喧嘩はヒートアップしていくが、突如、バザラガがその場を離れるように歩いて行ったことで突然の終了となった。

必然的にその場に残ったのはゼタとコブラとなる。

 

「・・・・・・それで? 貴方・・・コブラだったかしら?私に何のよう」

苛ついているのが目に見えるゼタに対しコブラは―――。

「お茶でもどう?」

笑顔で言い切ったのだった。

 

 

 

 

船内には喫茶店などはなく、飲み物程度しか売っておらず、コブラはそれを2つ買って一つをゼタに差し出す。

ゼタはそれを受け取り、コブラと他愛のない話しをする。

 

 

 

「―――それで、私達はアウギュウステの暴走した星晶獣を倒したっていう人物を探しにわざわざ向かってる訳」

 

「へへッ、なるほどな・・・ってことはアンタ達とはこの艇でお別れか、残念だねぇ」

ゼタがイライラを解消するかのように目的を説明しそれに相槌をうつコブラ。

 

「それで、コブラは何のためにあの島に向かうの?」

「俺かい? へへッ、ちょいと知り合いの家族を助けにな」

コブラは事情をやんわりと説明する。その後グランの話しや、島が突然浮力を失って落ちるなどの噂話で盛り上がり、ゆっくり時間が流れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして時間は過ぎていき、もうじき艇が到着する時刻が迫っていた。

 

「もう、着くみたいよ?それに・・ほら貴方のお仲間さんが迎えに来たわよ・・・なんでアイツが近くにいるのかは分からないけど」

コブラは辺りを見渡し誰かを探す素振りを見せているディアンサとその後ろを歩くバザラガの姿を確認する。

「そうみたいだな、それじゃ、また会おうぜお嬢さん」

 

 

 

 

ディアンサがコブラを見つけ駆け寄ってくる。

「コブラさん!探しましたよ」

「おぉ、ディアンサ、元気だったか」

ディアンサの後ろを歩いていたバザラガはコブラに何も言わず横を通り抜け、ゼタの元に歩いていく。

 

「おう、ところで、ディアンサあの大男とは知り合いか」

コブラは振り向きバザラガに視線を向けながらディアンサに質問を投げかける。

「ああ! バザラガさんですか?先ほど書いていた手紙が風で飛んでいきかけた所をとって頂いたんです。話してみたら優しい方でしたよ」

 

楽しそうに出来事を話すディアンサ。

「そうか、そうか知り合いが増えるのは、いいこっちゃ・・・ところでお転婆嬢ちゃん見てねぇか?」

「クラリスさんですか?・・・見てないですね」

 

 

その後、迷子になっているクラリスを発見し3人は甲板で話した通り各々の行動を開始しのだった。

 




今回短めでした。感想、お気に入りありがとうございます。やる気につながります!!

誤字脱字の訂正 本当に感謝です。






昨日ふと思ったんですけど・・・・・



凄腕ハッカー パダール王国王女 今でも十分楽しみなんですが、主人公がコブラだったら、どうなるのかなと思ってしまった自分がいます。




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