グラブル 復活!サイコガン   作:zunda312

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どうだ あてがはずれてがっかりしたか?

カリオストロの姿を模したニグレドと戦うグラン達。

 

しかし、手加減の一切ないカリオストロの圧倒的な攻撃力の前に一行は瞬く間に追い詰められていく。

 

錬金術の爆撃を剣で受け止めるグラン。しかし力を抑えきれず、引きずれられる様に後ろに下がる。

「やっぱり凄いな、カリオストロは・・・・・・いつもは全然力使って無かったんだ」

額に流れる汗を袖で拭いながらグランはニグレドを見つめる。

そんなグランの声にビィが賛同する。

「改めてカリオストロがとんでもねー奴だってのが、良くわかるな」

時間と共に賢者の石の黒化の能力によって体が重くなっていく一同。グランも戦闘直後ほどは体が動かなくなっていた。

 

「だけど、ここで負けるわけにはいきません! 今もコブラさんとディアンサさんが帝国兵士さんを抑えてくれています」

ルリアの言葉に強く頷き、再び二グレドへと向かっていくグラン。それをルリアがティアマトを呼び出し援護する。

 

最初、グラン達を取り込んでいた帝国兵士たちも、パラケルススの指示によりコブラのいる方向に向かっているため、今彼らの敵はニグレドとパラケルススのみ・・・勝てるタイミングは今しかない。

 

 

ニグレドの放つ攻撃を星晶獣ティアマトの発生させた風により僅かに反らし、その隙にグランがニグレドに向かって剣を振り下ろす。

攻撃は確かにニグレドに届き鈍い音が響くが、ニグレドにダメージを与えたようには見えない。

そんなグランの攻撃に追従するかのように、プロメティアとハロルドの錬金術が炸裂し、爆音と共に辺りは爆発に包まれる。

爆発から逃げるようにグランは再び大きく後退し、剣を構え直す。

 

 

ダメージを与えられたと確信していた一同だが、その期待は裏切られる。

爆風が消え、錬金術の攻撃を受けてもなお平然としているニグレドが姿を現す。

 

グランは苦笑いを浮かべ、額には汗が流れる。

 

 

 

彼らの耐えられる時間はもう殆ど残されていない。

 

グランが賢明に戦っている最中、彼の後方でクラリスは必死にカリオストロを助け出すための方法を模索していた。

 

 

 

 

そんなグラン達の戦いを見ているパラケルススは機嫌が良さそうだった。

「良いぞ、実に良い調子だ。有意義なデータを提供してくれ」

 

彼の表情には戦いへの慢心もグラン達への哀れみもない。そこには、ただひたすらに真理を追究使用とする科学者の顔がそこにはあった。

時は少し遡る――――――

 

 

「くそ、防ぎやがったぜ、あの男」

悔しそうに上に向けたサイコガンを降ろすコブラ。ふと、辺りが静かな事に気がつき、見渡すと自分とディアンサに襲いかかってきていた帝国兵士の動きが止まっていることに気がつく。

ヘルム越しでは見えないが、困惑しているのを感じとれる。

 

「あ、赤い服で、左手に銃をもつ男・・・・・・」

「ま、間違いない!!コイツがポート・ブリーズ群島での惨劇を起こした人物だ!!」

次第に恐怖に染まった、悲鳴に近い声が広がっていく。

 

 

 

 

 

 

「くっ、何をしている!!相手は二人だ!!数で押しつぶせ!!進め!進むんだ!」

帝国兵士の指揮官だと思われる人物の号令を受けて、多数の兵士が自分に渇をいれるように大声を出しながらコブラに向かって突撃してくる。

 

「おおっと!危ねぇ、ディアンサ」

右手で背後にいたディアンサの腰に手を回し抱き寄せる。彼女がいた場所を帝国兵士の放った銃弾が通過していく。

コブラは左手のサイコガンで銃を放った帝国兵士を含め、迫り来る帝国兵に向けて同時に六発の光弾を放つ。

その全てが直撃し、喰らった帝国兵士が地面に倒れ込む。

 

「ありがとうございますコブラさん・・・って・・・え、歌うんですか?それも今!?」

 

波のように次から次へと迫る兵士に向かってサイコガンを放っていたコブラだったが・・・。

 

「ええぃ、切りが無い!ディアンサ、ここで一曲、元気になる奴頼むぜ」

コブラはそう言ってディアンサを抱きかかえると、自分の義手をディアンサに渡す。

 

今のディアンサの体勢は、先ほどグランがカリオストロに行ったものと同じお姫様だっこされている状態で、抱きかかえている彼女のスカートは重力に従い垂れている。

 

「こ、コブラさん・・・あのスカートが・・・そ、それにこの体勢で歌うんですか?」

「ヘヘッ、誰も見ちゃいないさ、あの世に行く奴以外はね」

恥ずかしそうに、スカートの裾を手で伸ばそうとして、見えない様に隠そうとするディアンサを他所に、コブラは今も、帝国兵士の銃弾を躱し、左手のサイコガンで辺りの帝国兵士を葬っていく。

 

 

やがて、諦めたのか、ディアンサは顔を真っ赤にしたまま、祭司に貰った杖を使いリズムを奏で始める。

ディアンサが歌い始めた直後から、ディアンサの歌の力が優しくコブラを包み込む。

 

「へへッ、どうも不思議なもんだ、体の奥底から力が湧いてくるようだぜ」

 

 

彼の放つサイコガンが熱を帯びたかのように白色の光から赤い色に変化し、威力も目に見えて変化する。

 

その一撃は迫りくる帝国兵士を簡単に沈黙させ、帝国兵士達を次々と葬りさっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

サイコガンの光弾が飛び交わなくなった時、コブラ達の周りには倒れた帝国兵士の山が築かれていた。

残る帝国兵士は指令官だと思われる男ただ一人。彼はこの光景に呆然としており自体が把握出来ていないようだった。

 

そして、次の瞬間この男にも赤い光弾が直撃し、地面に崩れ落ちたのだった。

 

 

 

コブラが最後の一人を仕留め、ディアンサをゆっくりと降ろした時、先ほどからグラン達が戦っていると思われる場所で、起きていたクラリスだと思われる爆破音が止まっている事に気がつく。

 

「へへッこっちは片付いた事だし、グラン達の応援にいくとしますか」

「は、はい・・・そうですね」

コブラの傍らにいるディアンサの声は小さい。

「なんだよ、ディアンサ?元気ねぇじゃねーか」

コブラはディアンサの方に手を置こうと腕を伸ばすが、ディアンサに払いのけられてしまう。

「そ、そんなこと無いですよ。それよりも早く、団長さんの元に向かいましょう。かなり離れてしまったみたいですし・・・」

 

倒れる帝国兵士を踏まないように避けながら、グラン達がいる方に向かうディアンサの後を追うようにコブラは歩き出した。

 

 

 

 

 

コブラとディアンサがグラン達を遠くから目視できる程度に近づいた時、その戦場はコブラが最後に見た光景とは大きく異なっていた。

 

 

グランはルリアの前に立ち、今も彼女を庇おうとしているが、その立ち姿はボロボロで戦闘の激しさを物語っている。

 

 

そしてもう一つ疑問なのが、服装も普段とは異なっているが、ニグレドに吸収された筈のカリオストロがその場におり、クラリスと共に方を並べパラケルススをにらみつけていた。

さらに、パラケルススが操るニグレドの姿は何処にも見当たらない。

 

 

コブラとディアンサは目の前の光景に理解が追いつかず、仲良く揃って首を傾げた。その後

コブラとディアンサは見るからに圧倒的不利な状況でも嬉しそうに笑うパラケルススに視線を向けた後―――――――。

 

 

 

 

 

 

 

「随分と嬉しそうだな」

「くくくくっ・・・・・・ああ・・・・・・嬉しいとも。今日は俺の今までの人生の中で最良の日と言っても過言ではないだろうな」

パラケルススは一度口を閉じた後、声を張り上げる。

「なにせ、ここまで素晴らしいデータがとれたのだからな・・・・・・その上ニグレドを分解してくれたのだ。これ以上に嬉しいことなどあるか?」

 

「なんだと?」

パラケルスス言葉を聞き警戒するカリオストロ。

次の瞬間、どこからともなくニグレドの残骸が一箇所に収束し始める。

 

突然の変化に驚く一同をよそに、残骸は集まっていき新たな形を表す。

 

「え・・・・・・ど、どうして・・・・・・」

「どうしたんだよ、ルリア?」

驚愕するルリアにビィが心配そうに声をかける。

ルリアは自分でも分からないと言ったあと、ニグレドが収束した中から星晶獣の気配が現れたと告げのだった。

 

 

「ほう・・・・・・星晶獣の気配を感知できるのか。ああ、帝国で効いたことがあったが、お前がそうか。・・・だとすると、あの赤い服の男が戦艦を五隻潰した男だったか」

一人でに、納得した素振りを見せるパラケルスス。

彼は、ルリアの発言を肯定した後、姿を表そうとする星晶獣について語り始める。

この星晶獣は賢者の石の翠化によって再構成され、誕生したと。

 

 

「これこそが星の民の遺産と我らの技術の融合で生み出された最強にして成長する星晶獣・・・アルフェウスだ、さぁこれにどう抗うか見せてもらおうか・・・・・・」

 

「はっ、その程度で最強とは笑わせてくれるな」

「最強だろうとなんだろーと、全部纏めてドカーンって、するだけだっ!」

 

 

 

 

「いくぞ!!クラリス!!塵一つ残すんじゃねぇぞ!」

振り下ろされる。アルフェウスの攻撃を躱し、クラリスとカリオストロが二手に分かれ各々の攻撃手段を放つ。

 

カリオストロとクラリスの攻撃を受け大きく怯むアルフェウス、しかし倒しきることは出来ず、クラリスに向かって多数の魔法陣を形成し放たれる。

 

「や、やば!」

攻撃を放った直後で動けないクラリスに魔法陣の攻撃が迫るが、後ろから走ってきたグランが、クラリスを突き飛ばし、迫る攻撃を剣でたたき落とす。

「クラリス、カリオストロ!!援護するよ!」

 

満身創痍に見える、グランだが彼の目の輝きは失われていない。

 

「団長!!ありがとね!」

「団長さん☆無理はしないでね!」

クラリスが立ち上がり、再びカリオストロと息の合った攻撃を仕掛けていく。

 

 

 

 

彼女達の攻撃を受けながらも、今度はグランに向かって攻撃しようとするアルフェウスだったが、突如目の前に姿を表した。コロッサスの左ストレートが直撃し大きく吹き飛ばされる。

「私も援護します!頑張ってください皆さん!」

グラン達の後方でルリアが声を張り上げる。そんな彼女を守るようにプロメティアとハロルドが立ちふさがっている。

 

 

その後も確実にカリオストロとクラリスが攻撃を仕掛け、ダメージを与えていきアルフェウスに一切の行動をさせず、一方的に責め続ける。

 

しかし、突如アルフェウスが姿を消し、一定の距離が離れた場所に姿を現す。

そして拳を握りしめた途端、グラン達全員の足下に魔法陣が現れ、土で出来た大量の杭が出現し各々に襲いかかる。

 

「「「「っ!!」」」」

グランが剣で弾き、クラリスが存在崩壊で粉々にする。

「こんな攻撃でオレ様を倒せると思っているのかよ!」

カリオストロは何もない空間から2匹のウロボロスを出現させ、向かってくる杭を粉々に打ち砕く。

「皆さん!何か来ます!!」

ルリアの声に反応し、カリオストロが再びアルフェウスに目を向け、今の攻撃が囮だったことに気がつく。

 

アルフェウスの周りには、先ほどとは比べるのが、馬鹿らしくなるほどの魔法陣が展開されており、魔法陣を読み取るに自分の奥義と似た、強力な攻撃が来ることを感じ取る。

 

「クソ!!」

もし、仮に自分と同じ威力の攻撃だった場合、確実に何人か死ぬ。その確信があった。

急いで、自分の奥義を発動させようとしたカリオストロだったが、間に合わずアルフェウスの一撃が発動してしまう。

 

魔法陣が輝きだし、辺りの光が奪われたかのように世界が暗闇に包まれる―――――

 

しかし、その瞬間・・・暗闇の中、カリオストロの目の前を赤色の光弾が高速で駆け抜けていく。

 

 

すると突如、暗闇が晴れ、胴体のど真ん中に大きな風穴が開いているアルフェウスが視界に映る。

アルフェウスの攻撃がキャンセルされたことを理解したカリオストロは、直ぐさまクラリスに向かって叫ぶ。

 

「クラリス!塵一つ残すんじゃねぇぞ!」

「おっけー☆クラリスちゃんにお任せっててねっ☆」

 

 

「うちに壊せないものなんて無い! ジャガーノート・スフィア!」

クラリスの存在崩壊の一撃によって跡形も残らないほどに、粉々に砕け散るアルフェウス。

 

 

 

こうしてグラン達は、星晶獣アルフェウスを倒し完全に消滅させることに成功したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして時は流れ――――――

 

クラリスの両親達に事後処理を任せ、一同はラカムが待つグランサイファーの元へと戻ってきた。

 

黒幕のパラケルススには逃げられたが、団員2名を除くが、帰還できた事を喜ぶグラン。

 

新たに旅の仲間に加わった、カリオストロを「ししょー」とよぶクラリスをつれ、一同はカタリナ達が待つアウギュステ列島に向けて飛び立っていった。

 

 

 

 

 

 

 

再び、彼らを見送る形となった、コブラ。しかし今回は一人ではなく隣にはディアンサがいる。

「へへッ、それじゃオレ達も行くとしますか、ディアンサ」

「はい! レディさんの所にむかうんですよね?」

「ああ、これを届けに行かなくちゃな」

そう言ってコブラは左手のリストバンドの様な器械を操作する。

 

 

少しして、通信がつながったのか、女性の声が聞こえてくる。

 

ディアンサは不思議そうにコブラの左手の機器に顔を近づけていく。

「どうしたのコブラ? 突然連絡をよこして、エンジンの代わりは見つかった?」

「へへッ、なさそうだから仲間に作って貰ったぜ、今からそっちに二人で向かう」

「二人?ああ、貴方のとなりにいるお嬢さんと一緒ってことね?」

 

コブラのいじる器械を不思議そうに見つめていたディアンサは、自分の事を指摘され驚き、コブラの背後に隠れる。

 

「あぁ、そうだ、オレの旅の仲間さ」

「分かったわ、それじゃあ待ってるわ、コブラ・・・寄り道はしないでね」

 

 

「ああ、分かってるさ・・・レディ」

 

 

 

(アストレイ・アルケミスト終了)

 

 

レディと合流するために、俺とディアンサはまたまた、ザンクティンゼルに向かった。

ところが、向かう艇はどれも運行中止、何処にいっても帝国兵士が俺たちに襲いかかってきやがる。

なんとか隙をついてディアンサをザンクティンゼルに送ったんだが、おかげで俺は一日中追い回される日々よ

逃げている途中、野盗から逃げている赤髪の美人の女性と遭遇、たまらず俺は彼女を助け一緒に逃げることになったんだが

そんな俺達に救いの手をさしのべたのは、何処かであった金髪の男だった訳なんだが、タダとは言わず男は逃がす代わりにある条件を提示してきやがった。

次回「神境にて辿る後」で、また会おう!

 

 

 




アストレイ・アルケミスト編終了です。読んでくださったかたありがとうございます。

感想、お気に入りありがとうございます。

誤字脱字の訂正も本当に助かります。



液体窒素の浸かっても復活するって・・・どゆことよコブラさん
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