グラブル 復活!サイコガン   作:zunda312

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俺は探検家さ。もっとも、獲物は女性専門だがね

「先に艇に行っててくれ、野暮用だ」

街を離れたグランサイファーに急行していたグラン達だが、最後尾にいたコブラが足を止めた。

「おい、どうしたんだよギリアン・・じゃなかった・・コブラ?」

「へへッ、後で合流しようぜ、グラン・・ティアマトは任せたぜ。お前になら任せられる」

 

 

コブラはグラン達に背中を向け、先ほど自分達が走ってきた草原を見つめている。

 

 

 

 

 

グランはいつものふざけている姿とはうって変わったコブラの姿を見て何かを感じたのだろう。

「いこう!みんな」

「いいのか?グラン」

「グランがこう言っているのだ、ラカム殿、我々は急ごう・・なにやらコブラ殿には考えがあるようだ」

 

グランの声に答えるようにコブラをこの場において、グラン達はグランサイファーに向かって走り出す。

 

やがて彼らの姿は見えなくなり、嵐によって荒れている草原にコブラは全身を雨にさらしながら佇む。

そんな草原にグランと一緒にグランサイファーに向かったと思われていた一人がコブラに近づいてくる。

その者はコブラの横で歩みを止めた。

 

自分の横に並び立つ人物に向かって声をかける。

「なんだい嬢ちゃん、オメエさんも早くいきな」

「え~☆カリオストロは星晶獣なんかよりも~おじさんの左腕が気になるな☆」

カリオストロのまとうローブが風に煽られ、大きくはためく。

まるでこれからこの場で起こる何かを煽るように。

 

 

 

 

コブラがここに残った理由・・それは自分達の背後から迫ってくるような無数の振動の正体。

 

この島は帝国軍に包囲されており、彼らは島から人を出す気は無いようで、先ほども逃げようと艇に乗り込んだ村人を無慈悲に艇ごと葬り去った。

グランサイファーの存在は既に帝国軍に知られている。ならば仮に飛ぶ可能性がある艇を帝国軍が見逃すはずが無い。

ならば艇に向かっていくグラン達を目撃した帝国の兵士が居た場合、追いかけてくるのは必然である。

 

 

 

 

 

コブラとカリオストロの前に見え始める無数の人影、それはまるで波のように押し寄せてくる。

無数の帝国軍の数は既に百を超えている。嵐の中でも彼らはこちらに向かって進んでくる。

 

 

コブラは雨の中、葉巻を取り出し火をつけた。

「俺はそんな年はいってないぞ・・・・・・あいつら、この島を落とすって言うのにこんな人数この島に残しているのかよ」

「おじさんが3隻も潰したせいで☆兵隊さんが再上陸したとカリオストロ思うな~☆」

 

 

カリオストロの予想は的中。

島から離れていたはずの艇が3隻沈められた事に怒り狂ったフュリアスがわざわざ帝国兵士を上陸させたのである。

フュリアスにとっては代わりがいくらでもあるもの、自分の身に危険が無ければ構わない男である。

 

 

艇を破壊した正体が突き止められれば上々、自分の乗る艇が攻撃されないよう意識を向けさせるために囮として400人近い兵士を再上陸させたのである。

 

帝国の兵士は上司の命令は絶対。そこが死ぬ場所だと分かっていても向かわなければならない。

彼らはみな鎧を身につけているため、どんな表情をしているか伺うことはできない。

ただ上司の命令を忠実にこなしている。

 

この間にも帝国兵とコブラたちとの間合いは狭まっていく。

 

 

「へへへッ、戦艦まで来やがった」

この艇も囮なのだろう。雨と暴風の中こちらに向かってくる5隻の戦艦。その下にはおおよそ400人の兵士。

 

 

 

そさらに帝国軍とは別の方向からコブラ達に迫ってくる魔物達。

コブラは右手を左手に添えサイコガンを抜き放つ。

 

「お嬢ちゃん、暇だろ? 魔物はたのむぜ」

「チッ、仕方ねぇ引き受けてやる・・・こいつの餌にもなるしな」

カリオストロは魔道書を開き、ウロボロスを出現させる。

 

 

 

 

コブラはサイコガンの銃口を戦艦に向け狙いを定める。

そんな時、ふと隣から声がかかる。

「その銃結構な威力だったが、さっき撃ってから弾をつめたようには見えなかったぞ・・・使えるのか?」

 

 

コブラはにやりと笑い。

 

 

「知らないなら教えてやるよお嬢ちゃん・・・・・・・・・・・サイコガンの弾は俺の精神力だ・・・つまり俺が生きている限り弾切れはない」

 

放たれるサイコガン、陸から放たれた光弾は一瞬で1隻の戦艦の動力部を貫通した。

しかしそれだけでは終わらない。光弾は遥か頭上にある雨雲すら容易にぶち抜き、光弾が突き抜けた箇所には一時、青空が姿を現した。

 

 

 

「お前らは病気だ!そして俺らが薬だ!・・・死ぬ気が無い奴は帰りな!!」

 

コブラの声が帝国の兵士の間を駆け抜ける。

彼の声を援護するかのように動力部をやられた戦艦が墜落し陸に叩きつけられた。

 

 

 

 

辺りは一時の静寂につつまれる。

 

 

 

「お、俺はいやだ!死にたくない」

やがて一人の兵士の悲鳴が起爆剤となり帝国兵士が騒ぎ始めた。逃げるもの、こちらに向かってくるのも、その場を動けないでいるもの。

 

結果的には逃げ出した兵士は少数だった。今、カリオストロとコブラに向かって無数の兵士が迫ってくる。

 

「ちょっとだけ、遊んであげるっ」

「そうか・・ならこれが俺の返事だ」

 

 

帝国兵士の先頭はあと6歩もすればコブラ達を斬りかかれる範囲にまで迫っていた。しかしながら、彼らはその先に足を出す事は出来なかった。

 

 

壁にぶつかる流水のように、突撃する兵士たちが見えざる壁に当たって吹き飛んでいく。

「飛んでる・・・・・」

帝国の兵士が唖然と呟く。

迫っていた兵士は、何の比喩でもなく中空を飛んでいく。それは一人ずつではない。

謎の爆発、輝く光弾。吹き飛ばされた兵士や魔物の残骸が仲間の兵士の頭上に墜ちてくる。

 

結果は戦いが終わるまで待たずとも明らかだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨と暴雨のなかグランたちはなんとかグランサイファーにたどり着いた。

「しかしよぉこいつ本当に飛べるのか?」

「ああ俺が怖がってただけでこいつはずっと待ち続けていたんだ・・それを感じる」

「乗り込めお前ら!!タダ乗り出来ると思うなよ? この嵐だ!しっかり手伝ってもらうからな!」

 

「おう!」

ラカムのかけ声に答えると共にグラン達はグランサイファーに乗り込む。

 

 

 

 

 

 

「こいつを動かすには少し時間がかかる。悪いが周りの魔物を頼む」

そう言ってラカムが操舵室に入っていく

 

 

 

「ルリアこれから戦闘になる、私の近くを離れ―――――」

 

 

突如、自分達が来た方向から雲に伸びる光が現れる。光が突き抜けた場所に本来の青空が現れる。

 

「なんだ、アレは」

カタリナは自分が見たものが信じられないのか自分の目を手で覆った。

「なんかバシュー!!って感じだったねカタリナ!」

グランもビィも作業を止め、突如視界に映ったその光景に驚いていた。

 

 

 

 

それから少しの時間がたち少し揺れたあと、艇が少しづつ浮き始め、ついにグランサイファーが大空をかけ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後グランサイファーが空で発見したティアマトと交戦中・・島での戦闘は終わりが近かった。

 

 

 

 

 

 

「ああっと!!あぶねぇ!」

 

「これが、真理の一撃だ! アルス・マグナ!!」

カリオストロの攻撃により魔物と帝国兵が吹き飛ばされる。

 

 

 

「ハッ、どいつもこいつも雑魚だらけじゃねーか・・・あの二人組も見当たらねぇしな」

爆発を起こした張本人、カリオストロは戦闘が始まってから一歩も動いていなかった。

こちらに向かってくるものを吹き飛ばし、ウロボロスによって叩き潰し、広範囲を爆発させ・・・敵を近づけさせずにいた。

「元気なのはいいが俺を巻き込むんじゃねぇ」

「うるせぇな、どうせオメェは当たっても大した怪我にならねぇだろうが」

軽口をたたき合うコブラとカリオストロ。

 

 

そんな彼らを遠距離から爆撃しようと戦艦が大砲を構える。

しかし砲弾が放たれる直前、湾曲しながら向かってくる光弾の直撃を受け戦艦が制御を失い陸地に落下する。

落下地点には運良く兵士はおらず巻き込まれたものはいなかった。

 

 

 

嵐の戦場のなか草原を走り抜ける光弾は一発だけではない、嵐で視界が悪い状況でもその弾は確実に目標に命中し帝国兵を沈黙させていく。

 

 

 

 

 

「これで戦艦は終わりだな」

5隻の戦艦を沈黙させ、そう呟いたコブラに戦闘が始まってから一歩も動かなかったカリオストロが詰め寄る。

 

「余計なことしやがって!俺様が対処出来なかった訳ねぇだろ」

「よせよ!感謝されるとほっぺが赤くなる」

「してねぇよ!!」

 

 

 

 

 

彼らは迫り来る帝国兵と魔物を倒しつつ相手しながら会話をする。

 

 

「それで~☆グラン達が失敗したらどうするの?☆」

「あいつらは失敗しねぇよ、絶対にな」

コブラは向かって斬りかかってきた兵士の鳩尾に拳を叩き込み。

そして素早く振り返りカリオストロの後方に迫る10体の魔物にサイコガンを放った。

 

サイコガンから放たれた光弾はその全てが直撃し迫って来ていた魔物を倒した。

 

コブラが魔物を倒した同じタイミングでカリオストロが数十名の帝国兵を無力化させた。

 

 

 

「これで魔物は全て片付けたな、あとはあの雑魚どもだけだな」

そう言ってカリオストロは残りの帝国の兵士に目を向けた

 

 

 

帝国兵の数も既に立っているのはほとんどおらず、

ついには残りの帝国兵も現在彼らに尻を向け逃げ出していた。

 

「へへへッ、どうやら終わったらしいぜ」

コブラは左手をもとに戻し、どこからともなく新しい葉巻を取り出した。

 

 

 

 

 

それは突然の出来事。さっきまで雨雲に覆われひどい嵐だったのが、嘘だったかのように風がやみ、青い空が姿を現す。

 

 

 

 

 

突然の変化で2人も驚いたのか顔を見合わせる。

「へへッ、言っただろ?失敗しないって、さーて街に戻ってグラン達を迎えにいくとしようぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

コブラとカリオストロは街にもどり、帰ってきたグラン達を村人とともに出迎えた。

 

その後は宴会さわぎ、帝国軍を追い払いティアマトの怒りを収めたことで、グラン達は英雄のようにもてはやされていた。

 

 

 

「へへへッ、そこの美人なおねぇさん」

「・・・?え、私?」

「当然君さ、他に誰がいるって言うのさ」

「ふふ、お上手なんだから・・・・・それで、ティアマト様を鎮めた時その場所に居なかった英雄たちのお仲間様が私に何のよう?」

言葉の節々に棘を感じ、またかぁ~と顔に手を当て口説こうとしていた男、コブラは用事ができたと女性のもとから離れた。

 

 

かなりの女好きで手も早いコブラだが、今日はその全てにおいて空振りしている。

 

どうやら、噂が広がり。一番大事な時に逃げ出した団員という噂が広がっているようだ。

島の住人がコブラが一体何をしていたか気がつくのは、もう少し先のこと。

 

 

 

「よろしく!操舵士!」

「おう!団長!」

コブラが今日は厳しいと判断したのか、グラン達がいる机に戻ると、がっちり握手を交わすグランとラカムがいた。

 

 

自分が団長とよばれオドオドしていたグランだが、カタリナやカリオストロそしてコブラ達からも推薦され団長になることが決まった。

 

 

 

グランが緊張しながらも団の本格的な結成の音頭をとった。

「いくぞ!!空の果てイスタルシアへ!!」

「「「「おう!!!!」」」」

 

 

 

「騎空団結成!こぉれはおめでたいですね~そんな生まれたての騎空団の皆さんに~一つ私から仕事の依頼をさせていただきたいのですが~」

 

そう言ってシェロカルテがグラン達に最初の依頼を申し込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〔バルツ公国で人捜し〕これがグラン達の最初の依頼となった。

 

「ここから近いしなによりバルツは工業が盛んで有名なんだ」

ラカムの声にコブラが反応する。

「どれぐらい凄いんだ」

「あそこで手に入らない部品はないってぐらいだ」

「へへへッ、そいつはすげぇ」

 

 

少し考えるそぶりを見せた後グランに向き直るコブラ。

 

 

 

 

「グラン……俺は一回ザンクティンゼルに戻る」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新しい騎空団の船出を祝おうと島の住人が駆けつける。それを見送る中にコブラもいた。

 

 

どうしても確かめたいことがあると、グランに説明し、用事が済んだ後バルツで合流する事になった。

 

 

飛び立ち離れていくグランサイファーその姿が見えなくなるとコブラも自分の行動を開始した。

 

 

 

 

置いて来てしまった、ザンクティンゼルにいる相棒に会いにいくために―――

 

 

 

(ポート・ブリーズ群島編 終了)

 

 

 

ポート・ブリーズ群島で大活躍した俺だったが島の連中はおれに辛辣だった!

こいつは誰がなんて言ったってギルドの仕業に違いねぇ。

 

記憶を取り戻した俺は気分転換がてらあの始まりの島に戻ったってわけ。

最も本心はレディとタートル号が気になって仕方無かったんだがな……。

 

ところが島に戻って俺は元気そうにする予想外な人物に遭遇、急遽グラン達の元に戻ることになったんだが、そこでややこしいことになった訳よ?

 

次回、「舞い歌う五花」で、また会おう!

 




ポート・ブリーズ群島編終わりです。

読んでくださった方ありがとうございます。


予定ではグラン達の冒険にコブラが合流(仲間を一人引き連れて


)するのはアウギュステ列島だと思います。


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ミカエル(石)出るまでガチャは引かない(多分無理)
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