フランがチーズの角に頭をぶつけて倒れました騒動から数日が過ぎた。
あの後、おばあちゃんは最初慌ててたけど傷跡もなにもなかった為最初二人で演技してたのではと疑われた。
違うもん!と疑いを解こうと必死に説明すること五分…フランが普通に目を覚ました。
「…うー頭が痛いー。ノエルの声がうるさいー」なんて言われたので記憶が無くなるって言葉は単なるイタズラだったんだなとひとりでに納得した。
そう、この時は…。
コンコンッ…と扉の方から音が聞こえた。
運良く扉近くにいた私は条件反射ではーい!と返事をしてしまった。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
聞いたことがない声にビクッと一瞬肩を震わせたが声の感じからして子供のような気がしたので少し安心した。
「えっと、ちょっと待っててください!おばあちゃん呼んでくるので!」
「…わかったよ。」
ノエルは慌ててドアの鍵を閉めてからそういったのでおそらく扉の前にいる人はびっくりしたであろう…。
でも普段から知らない人が来た時は鍵を開けてはいけないよと言われていたので当然の行為をしただけだとノエルは思っていた。
とりあえず追い返すのはおばあちゃんの役目なので呼びに行った。
ガチャリとおばあちゃんがドアを開け目の前にいた子の小ささに驚愕した。
年下だとは思っていたが…まさかこんな赤ちゃんだったなんて…!
扉の奥でじーっと眺めていたが出てくる名前にまた驚いた。
「フラン…という子供がいると思うんだ。どこにいるか知らないかい?」
…ん?なんでフランのことなんか聞くんだろう…?
「まあかわいい赤ちゃんねえ!
フランなら川の上流に遊びに行ってるわ。
ここを北に行ったところにある川なんだけど…。」
今日はフランが朝から暑いから水辺で遊ぶからお弁当がいい!とか言ってたなーなんて言ってたけど私は怪我のこともあり外に出るのは怪我が治るまで禁止にされてしまったのでお留守番扱いだ。
本当は少しも離れたくないんだけどこればかりは仕方ない…。
「ちょっと待ちなさい暑いでしょう?ミルクでも飲んで行って…あら?」
「…?おばあちゃんどうしたの?」
「…変ねえ…さっきまで赤ちゃんがいたと思ったんだけど…いなくなっちゃったわ。」
「えっ?でも今さっきまでここに…あれ?」
扉の外に出てさっきまでいた赤ちゃんのところまで走って行ったが足跡すらも無くなっていた。
夢かとも思ったがおばあちゃんも見ていたしそれは考えにくい…。
ゾクっと背筋が凍るような悪い予感がした。
そんな赤ちゃんがフランの居場所を聞いたんだ。
「ハッ!まさか!」
前に見た黒い人達がフランを連れ去ろうとした夢を思い出した。
嫌だ嫌だと身体が震えだすが今は外出禁止だ。
でもフランがどこかに勝手にいなくなるのはもっと嫌だ。
おばあちゃんが家の中に入っていくのを確認してから心の中でごめんなさいと唱えながら外へと飛び出していった。
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ガチャッという音と走りだす音を聞きながら部屋の中に取り残された老婆は少し寂しげな表情をしながら手紙を手に取った。
「あの子達ならきっと大丈夫ですよね。ボンゴレの9代目…」
そう呟き元通りの三つ折りの形に織り込んでそっと机の中にしまった。
最後の部分だけおばあちゃん視点です。
分かりにくくて申し訳ありません!